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Video recorder

申请号 JP2003171047 申请日 2003-06-16 公开(公告)号 JP2005012270A 公开(公告)日 2005-01-13
申请人 Sharp Corp; シャープ株式会社; 发明人 KIHARA SHINJIRO; ONO RYOJI; HISHIKAWA KAORU; SHIMIZU YUKITAKE; ICHIKAWA AKIO; SAITO TATSUJI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To record static image data in a desired order and timing, even in a reproducing device corresponding to only an animation recording format. SOLUTION: When a user selects a static image to be inserted by a remote control operation, a system control section 105 reads a static image selected from a memory card loaded in a drive device section 107 via a static image reading/writing section 110, and a static image compressing section 111 compresses the static image in an MEPG standards, an animation recording format. The section 105 duplicates the image of an I picture, forms GOP of 0.5 second having no change in picture data forming the GOP, and inserts the static image into an animation content of a removable HDD 112 by an animation reading/writing section 109. COPYRIGHT: (C)2005,JPO&NCIPI
权利要求
  • 記録媒体に対して動画データを書き込みできる録画装置であって、
    静止画用記録形式の静止画データを動画用記録形式の静止画データに変換する静止画変換手段と、
    前記記録媒体に動画用記録形式のデータを書き込む動画書込手段と、
    前記動画書込手段が、前記静止画変換手段により変換された前記静止画データを、所望のタイミングで再生されるように、前記記録媒体に対し書き込むように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする録画装置。
  • 前記制御手段は、所望の再生時間分だけ圧縮変換した前記静止画を複製して、前記動画書込手段に書き込ませることを特徴とする請求項1に記載の録画再生装置。
  • 前記制御手段は、圧縮変換した前記静止画データを、既存の動画ファイル内に書き加えさせることを特徴とする請求項1又は2に記載の録画装置。
  • 前記制御手段は、圧縮変換した前記静止画データを、新規の動画ファイル内に書き込ませることを特徴とする請求項1又は2に記載の録画装置。
  • 前記動画用記録形式のデータは、MPEG方式におけるIピクチャデータであることを特徴とする請求項1又は2記載の録画装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、JPEG等の静止画用記録形式の静止画ファイルを、MPEG等の動画用記録形式で記録できる録画装置に関するものである。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来、家庭用の録画再生装置において、動画像はDVDやビデオテープ等に代表される記録媒体に記録される。 また、それらの再生装置の中には、デジタルカメラ等で取った写真が静止画として記録されたメモリカード等を読み込み、閲覧できる録画再生装置がある。 それらの録画再生装置は静止画をリムーバブル記録媒体や、内蔵された固定HDD装置に記録保存することもできる。
    【0003】
    また、リムーバブル記録媒体の中で、書換型DVD(DVD−RAM,DVD−RW,DVD+RW)は、動画像を圧縮・符号化することにより得られたMPEGストリームの記録に適した記録媒体として急速に普及しつつあり、DVDプレーヤ(再生装置)およびDVDレコーダ(録画再生装置)は、活躍の場を広げつつある。 動画像の記録を主たる用途とした書換型DVDであるが、DVD−VIDEO RECORDING規格には、この書換型DVDに静止画を記録させ、DVDプレーヤにこの静止画を表示させるという、静止画の記録・再生に関する記載がある。
    【0004】
    DVD−VIDEO RECORDING規格からの引用によると、静止画は一般に、静止画ビデオオブジェクト(VOB)という単位で扱われる。 静止画VOBは、静止画に対応するピクチャデータであり、フレーム内1符号化されたピクチャデータであるIピクチャと、SEQUENCE END CODEとを含む。
    【0005】
    SEQUENCE END CODEは、ピクチャデータ列の終了部であることを示すコードであり、DVDプレーヤに内蔵されているMPEGデコーダが、このSEQUENCE END CODEを解読すれば、最後にデコードしたピクチャデータを表示した状態のままフリーズする。 静止画VOBにSEQUENCE END CODEを挿入することにより、動画像の再生を前提として構成されているDVDプレーヤであっても、静止画の表示を行うことができる。
    【0006】
    また、静止画を所望の順序/タイミングで動画と合成したり、動画/静止画を切り替え表示をしながらそれを動画として保存するという発明(特許文献1参照)や、静止画区間−動画区間からなる再生経路が書換型DVDに記録されている場合に、シームレスな再生を行うことができるという再生装置の発明がある(特許文献2参照)。
    【0007】
    【特許文献1】
    特開平11−239318号公報【特許文献2】
    特開2002−84508号公報【0008】
    【発明が解決しようとする課題】
    しかし、動画コンテンツファイルと静止画ファイルでは記録形式が違うため、録画再生装置によっては、動画と静止画を同じ書換型DVDなどに記録することができないという問題点がある。 また、静止画用記録形式のファイル再生に対応していないDVDプレーヤ等の再生装置では、メディアを読み込むことができても、静止画ファイルの閲覧ができないという問題点がある。
    【0009】
    例えば、従来の録画再生装置において、デジタルカメラ等で撮って記録された静止画ファイルと録画再生装置で録画した放送などの動画ファイルは別々の形式で記録されている。 そのため、リムーバブルHDDなどのリムーバブル記録媒体にそれらのデータを記録しようとすると、どちらかの形式しか保存できない、あるいは保存できても再生できない場合がある。
    【0010】
    図12に示す従来の録画再生システムは、モニタ1201、録画再生装置1202と、録画再生装置1202のメニュー操作/録画再生操作等全般の操作を行うリモコン1203で構成される。 そして、録画再生装置1202は、ユーザインターフェイス(U/I)部1204、システム制御部1205、ドライブ装置部1206,1207、出力部1208、動画読込/書込部1209、静止画読込/書込部1210を備える。 リムーバブルHDD1211には、複数のMPEG形式の動画コンテンツファイルが記録されており、メモリカード1212には複数のJPEG形式の静止画ファイルが記録されている。
    【0011】
    また、図13に示す従来の再生システムは、モニタ1201、再生装置1302と、再生装置1302のメニュー操作/録画再生操作等全般の操作を行うリモコン1303で構成される。 そして、再生装置1302は、ユーザインターフェイス(U/I)部1304、システム制御部1305、ドライブ装置部1306、出力部1307、動画再生部1308を備える。
    【0012】
    例えば、図12および図13に示すような従来の録画再生装置1202および再生装置1302には、各コンテンツファイルに応じた動画読込/書込部1209、静止画読込/書込部1210(図12参照)あるいは動画再生部1308(図13参照)が備えてあり、記録形式に応じたコンテンツファイルの録画あるいは再生が可能である。 しかし、図12に示す静止画用記録形式に対応した録画再生装置1202にて静止画ファイルをそのまま再生し、リムーバブルHDD1209に静止画ファイルを記録したとしても、図13に示すような静止画ファイル再生に対応していない再生装置1302ではリムーバブルHDD1209から静止画ファイルを再生することができない。
    【0013】
    そのような再生装置においても、DVD−VIDEO RECORDING規格のSEQUENCE END CODEを用いて静止画表示できる動画ならば、静止画ファイルそのものが再生できるわけではないが、静止画を動画として再生装置で再生することができる。 また、動画区間では、様々な特殊再生の指定が可能であるのに対して、静止画区間の再生にあたっては、通常再生が命じられようと、特殊再生が命じられようとSEQUENCE END CODEの解読により、一律に再生を停止しており、早送りなどしている時でも静止画に到達した時点で必ず静止してしまうなど、ユーザの意図を汲むような再生制御は一切行われていないという問題点がある。
    【0014】
    本発明は、前記のような従来技術における問題点を解決するため、動画用記録形式にのみ対応した再生装置においても、静止画データを、所望の順序とタイミングで再生できるように記録する録画装置を提供することを目的とする。
    【0015】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、記録媒体に対して動画データを書き込みできる録画装置であって、静止画用記録形式の静止画データを動画用記録形式の静止画データに圧縮変換する静止画圧縮手段と、前記記録媒体に動画用記録形式のデータを書き込む動画書込手段と、前記動画書込手段が、前記静止画圧縮手段により圧縮変換された前記静止画データを、所望のタイミングで再生されるように、前記記録媒体に対し書き込むように制御する制御手段とを備えていることを特徴とする。
    【0016】
    ここで、前記制御手段は、所望の再生時間分だけ圧縮変換した前記静止画を複製して、前記動画書込手段に書き込ませることを特徴とする。
    【0017】
    さらに、前記制御手段は、圧縮変換した前記静止画データを、既存の動画ファイル内に書き加えさせてもよいし、圧縮変換した前記静止画データを、新規の動画ファイル内に書き込ませてもよい。
    なお、前記動画用記録形式のデータは、MPEG方式におけるIピクチャデータである。
    【0018】
    本発明の録画再生装置においては、動画や静止画を録画/再生できるリムーバブル記録媒体を扱うことができる。 静止画をMPEG規格で圧縮し、静止画を示すIピクチャを含むGOP(Group of Pictures Header)に変換する手段を備えることで、新規動画ファイルとして記録する、あるいは、既存の動画ファイルの中に自由なタイミングで表示できるように、GOPを付け加えて記録する。
    【0019】
    このGOPを動画コンテンツファイルとして記録する際に、指定する静止画の再生時間に応じて、同じIピクチャを含むGOPを増減させて記録することで、静止画を示すGOPが多ければ再生時間が長く、少なければ短くすることができる。 また、GOPの先頭のIピクチャを参照して倍速再生などのスキップ処理をする時には、動画と同様の特殊再生などを行うことができる。
    【0020】
    【発明の実施の形態】
    以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
    【0021】
    図1は、この発明の実施形態としての録画再生装置を含むシステム構成を示すブロック図である。 この録画再生システムは、TVなどに代表される、放送や録画内容等の表示を行うためのモニタ101、録画再生装置102と、録画再生装置102のメニュー操作/録画再生操作等全般の操作を行うリモコン103で構成される。
    【0022】
    録画再生装置102の内部構成について説明する。 本図において録画再生装置102は、ユーザインターフェイス(U/I)部104、システム制御部105、ドライブ装置部106,107、出力部108、動画読込/書込部109、静止画読込/書込部110、静止画圧縮部111を備える。
    【0023】
    リムーバブルHDD112には、複数のMPEG形式(動画用記録形式)の動画コンテンツファイルが記録されており、メモリカード113には複数のJPEG形式(静止画用記録形式)の静止画ファイルが記録されている。 なお、前記リムーバブルHDD112およびメモリカード113は、リムーバブル記録媒体の一例で、録画再生装置本体に対して容易に取り外しが可能であり、動画コンテンツファイルおよび静止画ファイルが記録可能である。 このリムーバブル記録媒体には、たとえば、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等のディスク形状のリムーバブル記録媒体や、フラッシュメモリ、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック、SDカード等のリムーバブル記録媒体も含まれる。
    【0024】
    U/I部104は、リモコン103、モニタ101を用いた対話操作をユーザに対して供給する。 すなわち、リムーバブルHDD112に記録されている動画コンテンツを利用する場合は、ユーザがリモコン103を操作してコンテンツ処理モードにすると、この指示がU/I部104を介してシステム制御部105に入力される。 システム制御部105は、動画読込/書込部109を介して、ドライブ装置部106に挿入されたリムーバブルHDD112に記録されているコンテンツ数などを取得し、コンテンツが選択できるような番組表(コンテンツリスト)を出力部108を介してモニタ101に描画する。 その後、ユーザは、モニタ101に描画されたコンテンツリストを見ながら、リモコン103を用いてコンテンツリストに対するコンテンツ指定を行う。 システム制御部105は、U/I部104を介してコンテンツ指定を受け付け、指定されたコンテンツに対して、再生や編集などの指示が入力されるのを待つ。
    【0025】
    また、同様にドライブ装置部107に挿入されたメモリカード113に記録されている静止画ファイルを利用する場合も同様である。 すなわち、メモリカード113に記録されている静止画ファイルを利用する場合は、ユーザがリモコン103を操作してメモリカード113の静止画ファイル処理モードにすると、この指示がU/I部104を介してシステム制御部105に入力される。 システム制御部105は、静止画読込/書込部110を介して、ドライブ装置部107に挿入されたメモリカード113から記録されているファイル数などを取得し、静止画が選択できるようなリストを出力部108を介してモニタ101に表示する。 その後、ユーザは、モニタ101に描画された静止画リストを見ながら、リモコン103を用いて静止画の指定を行う。 システム制御部105は、U/I部104を介して静止画指定を受け付け、指定された静止画に対して、再生や編集などの指示が入力されるのを待つ。
    【0026】
    また、本実施例での動画コンテンツファイルは前述したように、MPEG形式の動画ファイルとする。 この形式の画像データの構成は、複数のGOPおよびランダムアクセスに利用するためにGOPの前につけられるシーケンスヘッダ(SH)とに分割される構成となっている。
    【0027】
    次に、GOPの内部構成について説明する。
    図2は、GOPの内部構造を示す図である。 本図に示すように各GOPは、モニタの表示フレームで表示されるピクチャデータを複数配置しており、通常約0.5秒の再生時間に相当するビデオストリームの一部分である。 ただし、ピクチャデータには、過去方向および未来方向に再生されるべき画像との時間相関特性を用いて圧縮されているBidirectionally predictive(B)ピクチャ(双方向予測符号化画像)、過去方向に再生されるべき画像との時間相関特性を用いて圧縮されているPredictive(P)ピクチャ(フレーム間順方向予測符号化画像)、時間相関特性を用いずに、一フレーム分の画像内での空間周波数特性を利用して圧縮されているIntra(I)ピクチャ(フレーム内符号化画像)といった3つのタイプのものがある。
    【0028】
    本実施例において、動画ファイルとして記録されているビデオストリームはGOPを構成するI、P、Bピクチャを順に読み込み、モニタ101に表示することで動画を再生する。
    【0029】
    録画再生装置102は、この動画ファイルを録画する際、GOPの前にあるSHからアクセスするGOPを検索し、Iピクチャの位置を取り出し、特殊再生時にGOPの先頭のIピクチャの位置を利用できる。 例えば、2倍速の早送りではIピクチャを1個おきに表示し、10倍速の早送りのときは9個おきに表示するというような早送り再生方法ができるものとする。
    【0030】
    前述したように、図12に示す静止画ファイルに対応した従来の録画再生装置にて静止画ファイルをそのまま再生し、リムーバブルHDDメディアに静止画ファイルを記録したとしても、図13に示すような静止画ファイル再生に対応していない従来再生装置では再生することができない。 そこで、図1に示すように、録画再生装置に静止画圧縮部を設けて、静止画を、他メディアに記録する際に画像を動画用記録形式に圧縮し直すことで、動画ファイルとして静止画を記録することができる。
    【0031】
    例えば、図3(a)に示すようにリムーバブルHDDに静止画データと動画データが記録されている場合に、静止画用記録形式に対応していない再生装置では静止画データを正常に再生することはできない。 一方、図3(b)に示すように、静止画用記録形式で記録されたデータを動画用記録形式に圧縮し直して記録した場合、動画を再生する手順で静止画の再生を行うことができる。 ただし、これはあくまで一例であり、記録メディアや記録されるデータの記録形式などを限定するものではない。
    【0032】
    次に、圧縮の手法について説明する。 MPEG規格で定められているように、画像をDCT変換後、目的の圧縮率になるように量子化の度合いを調整する。 これをGOPを形成するIピクチャとしてVLC符号化することで、静止画データを動画用記録形式であるIピクチャのデータ形式に変換することができる(MPEG1規格(ISO/IEC 11172−2:1993)参照)。
    【0033】
    以下、静止画用記録形式のデータで記録されたファイルを動画用記録形式で記録する時の処理について説明する。 第一に、既存の動画コンテンツの一部として記録する場合について説明する。
    【0034】
    この場合、動画コンテンツのリストから、ユーザがリモコン103を用いて編集したいコンテンツを選択し、コンテンツ編集モードに入る。 動画の編集モードの一例としては、再生時にリモコンで開始点と終了点を指定することで、コンテンツを単独あるいは複数のシーンに分けて記録するといった編集をすることができる。 ただし、これは録画再生装置における編集機能の一例であり、限定するものではない。 また、静止画データは、リムーバブル記録媒体から読み込むことになっているが、例えば、LANやインターネット等から取り込んでもよい。
    【0035】
    動画コンテンツに静止画を好きなタイミングで付け加える時の処理のフローチャートを図4に示す。
    本実施例において、編集モード時に動画の途中に静止画を挿入する場合、挿入したい場面が再生された時に、ユーザがリモコン操作で静止画挿入命令を与える(S401)。 一方、S401にて静止画挿入命令を与えず、キャンセル等をした場合は、そのまま処理を終了する。
    【0036】
    静止画ファイルが静止画用記録形式で記録されているメモリカード113がドライブ装置部107に挿入されている場合に、システム制御部105は、静止画挿入命令を受け付けると、メモリカード113から静止画ファイルを読み込み、読み込まれた静止画により静止画ファイルのリストを出力部108を介してモニタ101に表示する(S402)。 そして、ユーザがどの静止画ファイルを挿入するかをリモコン103により選択できるようにする(S403)。 挿入する静止画をユーザがリモコン操作で選択したら、システム制御部105は、ドライブ装置部113に装着されているメモリカード113から選択された静止画を、静止画読込/書込部110を介して読み出し、静止画圧縮部111において、動画用記録形式であるMPEG規格で静止画を圧縮する。
    【0037】
    具体的には、静止画圧縮部111が画像をDCT変換後、目的の圧縮率になるように量子化の度合いを調整し、これをGOPを形成するIピクチャとしてVLC符号化することで、静止画データを動画用記録形式であるIピクチャの形式に変換する(MPEG1規格(ISO/IEC 11172−2:1993)参照)。 P/Bピクチャについては、図5に示すように、システム制御部105は、Iピクチャの画像を複製し、GOPを構成するピクチャデータに変化がない0.5秒分の静止画のGOPをつくり、動画読込/書込部109によりリムーバブルHDD112の動画コンテンツに静止画をGOPとして挿入し記録を行う(S404)。
    【0038】
    従来の静止画再生については、図6(a)で示すように、静止画を示すIピクチャについてSEQUENCE END CODEを挿入し、再生する時においてSEQUENCE END CODEが読みこまれた場合に、強制的に停止状態にしていた。 しかし、本実施例では図6(b)で示すように、静止画像の再生時間を設定し、それに応じてIピクチャを含むGOPを複製して順に再生することで、ユーザが望む時間だけ静止画を再生させる。 本実施例で、一つのGOPの再生時間は前述したとおり0.5秒なので、図7に示すように、1秒再生するならば、同じIピクチャをもつGOPを2個作り、4秒再生するならば、8個作る。
    【0039】
    以下、ユーザからリモコン103を用いて表示時間を指定するので(S405)、これに応じてシステム制御部105がGOPの数を増やす。 S406において、静止画を動画に付け加えたい場合、S406からS402へ処理を移し、同様の操作を繰り返すことで、動画コンテンツの切れ目などの好きな地点で、静止画をユーザが再生したい時間だけ再生することができる。
    【0040】
    本実施例の録画再生装置において特殊再生を行う場合の一例として、図8を参照し、録画再生装置により行われる倍速再生時の処理について説明する。 動画の再生にあたっては、ピクチャデータをスキップしながら読み出すことにより、倍速再生を実現する。
    【0041】
    図8(a)は、複数のGOPに含まれるピクチャデータを順次再生していくという通常再生を示す。 図8(b)は、GOPに存在するBピクチャ、Pピクチャをスキップして、Iピクチャを順次読み出すという倍速再生を示す図である。
    【0042】
    システム制御部105は、リモコン103から受け付けた速度に応じてスキップするピクチャデータの数を調整することにより、動画の再生速度を増減させる。 動画コンテンツ中の静止画から変換した部分においても、再生時間分のIピクチャが存在するので、動画中の静止画再生の際にも動画ファイルと同様な操作で静止画の倍速再生を扱うことが可能である。
    【0043】
    一例を図9に示す。 従来(DVD−Video Recording規格)は、動画の途中で静止画の再生が行われる場合、通常再生の場合でも倍速再生をしても、図9(a)に示すように、必ず静止画を示すIピクチャで再生を一時停止して、リモコン操作をする必要があり、静止画が連続している時など、操作が煩雑になってしまう。 本実施例の場合、静止画の再生時間はIピクチャを含むGOPの数に対応しているため、図9(b)に示すように、静止画を示すIピクチャでも動画と同じようにスキップしていくことで、倍速再生の時に静止画の再生時間を短縮して表示することができる。
    【0044】
    また、変換、挿入する静止画は、再生時はユーザが指定した地点で再生されるが、GOPを付け加えるアドレス位置については、元々存在する動画の途中のGOPとGOPの間に挟むようにして付け加えても、最終GOPの後ろに付け加えても構わない。
    【0045】
    動画、静止画、動画の順に再生するような動画コンテンツの一例を図10に示す。 図10(a)の場合は、GOPを順番に読んでいけば、動画、静止画、動画の順に再生される。 図10(b)の場合は、再生順番に対応したGOPの前のSH位置を記録することで、動画Aの最終GOPの再生が終了した後、次に再生するSH位置を検索し、再生するポイントをそのSHに対応したGOPのIピクチャ位置に移すことで指定した順番で再生するようにできる。
    【0046】
    このようにすることで、複数の静止画や動画のシーンの再生順番を自由に設定することもできる。 例えば、記録されているIピクチャをサムネイル表示することで、動画のシーンの先頭のIピクチャおよび静止画の一覧を閲覧することなどができる。 この時に、リモコンを使い、シーン再生の順番を指定するなどして、簡易に再生順番を変更することもできる。 ただし、これは複数の静止画や動画のシーンの再生順番を自由に設定する機能の一例であり、処理や機能を限定するものではない。
    【0047】
    第二に、新規の動画コンテンツとして記録する場合について説明する。
    静止画ファイルから新規動画コンテンツファイルを記録する時の処理のフローチャートを図11に示す。 この場合、まず、リモコン103の操作で、メモリカード113から読み出された静止画リストから動画用記録形式に変換したい静止画を選択し(S1101)、処理をS1102に移す。 ただし、ここでキャンセルなどをして静止画を選ばない場合、処理は終了する。
    【0048】
    システム制御部105は、選択された静止画ファイルをメモリカード113から静止画読込/書込部110に読み込ませ、読み込まれた静止画を静止画圧縮部111に送る。 静止画圧縮部111は、画像をDCT変換後、目的の圧縮率になるように量子化の度合いを調整して、IピクチャとしてVLC符号化する(S1102)。 こうして圧縮された静止画画像は、動画読込/書込部109を介してシステム制御部105に送られる。 P/Bピクチャについては、図5に示すように、システム制御部105は、Iピクチャの画像を複製し、GOPを構成するピクチャデータに変化がない0.5秒分の静止画のGOPをつくり、静止画像の再生時間を設定してから、MPEG形式の動画コンテンツとして動画読込/書込部110へ送り、ドライブ装置部106に装着されているリムーバブルHDD112に新規に記録を行う(S1103)。 この新しい動画ファイルは、静止画のGOPのみで構成されているため、再生時は、基本的に指定した時間再生された時点で再生停止することになる。
    【0049】
    この新規に作った静止画再生を行う動画ファイルに対して、他の静止画を加えていく(S1104)ならば、処理をS1105に移し、動画読込/書込部109によりリムーバブルHDD112に記録する。 一方、静止画ファイルを加えない場合に、他に新規の静止画ファイル(Iピクチャの動画用記録形式データで構成される)を作る時は、S1101に処理を移し、作らない時はそのまま処理を終了する。
    【0050】
    S1105とS1104の処理を繰り返すことで、静止画を好きな順番で好きな時間ずつ再生できる静止画のスクリーンショーを行う動画コンテンツファイルを作成することができる。 また、既存の記録する際に音楽データを組み合わせることで、音楽付きの静止画を記録することも可能である。
    【0051】
    このようにして、静止画を動画形式で記録することで、静止画と動画が同じ形式で表示/閲覧できる(動画コンテンツのリストにすべて表示できる)ので、モードの切り替え作業を行うことなく、好きな静止画を選択し、閲覧することができる。 また、実施形態の録画再生装置は、実施形態にあるような据え置き型の録画再生装置に限定はされないものとし、例えば、デジタルビデオカメラ(カムコーダ)のように、持ち運びできる録画再生装置なども含まれるものとする。
    【0052】
    【発明の効果】
    本発明によれば、静止画のデータ形式の再生に対応していない再生装置でも、静止画データの内容を動画用記録形式に変換することで、閲覧が可能になり、静止画/動画のモード切替や記録メディアの交換などの手間が緩和される。 また、動画用記録形式の静止画は録画再生装置の特殊再生を行う場合に動画部分と静止画部分が切り替わる時でも、ユーザは通常の動画と同じように扱え、コンテンツの倍速再生などで早く進めたい場合などに、手間を軽減することができる。
    【0053】
    また、本発明は、静止画データを動画用記録形式のデータにして再生時間分だけ複製して再生したいタイミングの位置に記録するので、静止画動画コンテンツ中の静止画の再生タイミングや時間をユーザが自由に設定できる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の実施形態としての録画再生装置を含むシステム構成を示すブロック図である。
    【図2】GOPの内部構造を示す図である。
    【図3】GOP中のピクチャデータを再生する際の読み出し方法を示す図である。
    【図4】静止画を動画に加えて記録する処理の一例を示すフローチャートである。
    【図5】静止画を示すGOPの内部構成を示す図である。
    【図6】動画中の静止画の再生方法を示す図である。
    【図7】静止画を示すGOPの数と再生時間の対応を示す図である。
    【図8】動画ファイルの倍速再生を示す図である。
    【図9】静止画が含まれる場合の倍速再生時のIピクチャの参照順を示す図である。
    【図10】静止画を変換したGOPの挿入位置と再生方法を示す図である。
    【図11】静止画を新規動画ファイルとして記録する処理の一例を示すフローチャートである。
    【図12】従来のリムーバブル記録媒体と再生装置の一実施形態および内部構成を示す図である。
    【図13】従来のリムーバブル記録媒体と録画再生装置の一実施形態および内部構成を示す図である。
    【符号の説明】
    101 モニタ102 録画再生装置103 リモコン104 UI部105 システム制御部106 ドライブ装置107 ドライブ装置108 出力部109 動画読込/書込部110 静止画読込/書込部111 静止画圧縮部112 リムーバブルHDD
    113 メモリカード