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首页 / 专利库 / 农作物有害生物 / ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物

ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物

申请号 JP2015517668 申请日 2013-06-11 公开(公告)号 JP2015521609A 公开(公告)日 2015-07-30
申请人 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se; ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se; 发明人 ノルテ,マルク; シュウ,ウェン; ボウ,スティーブン; シュタール,マールテン; エム. キャナン,テランス; エム. キャナン,テランス;
摘要 本発明は、ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物;水と上記組成物、および場合によりさらなる殺有害生物剤を接触させるステップを含むタンクミックスの調製方法;植物病原性菌類および/または望ましくない植生および/または望ましくない昆虫もしくはダニの攻撃を防除する方法ならびに/あるいは植物の生長を調節する方法であって、上記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境あるいはそれぞれの有害生物から保護すべき植物、土壌および/または望ましくない植物および/または作物ならびに/あるいはそれらの環境に作用させる、前記方法;さらに最終的には、殺有害生物剤を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための以下に定義される式(I)のアルコキシレートの使用に関する。【選択図】なし
权利要求

ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物。

ドリフト抑制剤が4.0〜11.0のHLB値を有する、請求項1に記載の組成物。

少なくとも300g/l酸当量のジカンバを含有する、請求項1または2に記載の組成物。

5〜30重量%のドリフト抑制剤を含有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。

均一溶液の形態である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。

ジカンバが、ジカンバポリアミン塩の形態で存在し、該ポリアミンが、式(A1): (式中、R1、R2、R4、R6およびR7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1〜C6アルキルであり、 R3およびR5は、独立してC2〜C10アルキレンであり、 Xは、OHまたはNR6R7であり、かつ nは、1〜20である); または式(A2): (式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、 R12は、C1〜C12アルキレンであり、かつ R13は、環中に窒素を含むか、または少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系である) を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。

ジカンバが、N,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン塩の形態で存在する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。

前記ドリフト抑制剤が、式(I): Ra-O-(CmH2m-O)n-H (I) (式中、Raは、C8〜C22アルキルおよび/またはC8〜C22アルケニルであり、mは、2、3、4またはその混合であり、かつnは、1〜15である) で表されるアルコキシレートである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。

前記ドリフト抑制剤が、RaがC12〜C20アルキルおよび/またはC12〜C20アルケニルであり、mが2、2と3の混合、または2と4の混合であり、かつnが2〜8である式(I)のアルコキシレートである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。

前記ドリフト抑制剤が、RaがC16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルであり、mが2であり、かつnが2〜5である式(I)のアルコキシレートである、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。

水と請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物、および場合によりさらなる殺有害生物剤を接触させるステップを含む、タンクミックスの調製方法。

前記タンクミックスが、3重量%以下の前記水性組成物を含有する、請求項11に記載の方法。

前記タンクミックスが、0.5重量%以下の前記ドリフト抑制剤を含有する、請求項11または12に記載の方法。

植物病原性菌類および/または望ましくない植生および/または望ましくない昆虫もしくはダニの攻撃を防除する方法ならびに/あるいは植物の生長を調節する方法であって、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境あるいはそれぞれの有害生物から保護すべき植物、土壌および/または望ましくない植物および/または作物ならびに/あるいはそれらの環境に作用させる、前記方法。

殺有害生物剤を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための、式(I): Ra-O-(CmH2m-O)n-H (I) (式中、RaはC8〜C22アルキルおよび/またはC8〜C22アルケニルであり、mは2、3、4またはその混合であり、かつnは、1〜15である) で表されるアルコキシレートの使用。

前記殺有害生物剤がジカンバを含む、請求項15に記載の使用。

殺有害生物剤を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための、式(I): Ra-O-(CmH2m-O)n-H (I) (式中、RaはC8〜C22アルキルおよび/またはC8〜C22アルケニルであり、mは2、3、4またはその混合であり、かつnは、1〜15である) で表されるアルコキシレートの使用。

式(I)のアルコキシレートにおいて、RaがC12〜C20アルキルおよび/またはC12〜C20アルケニルであり、mが2、2と3の混合、または2と4の混合であり、かつnが2〜8である、請求項1に記載の使用。

式(I)のアルコキシレートにおいて、RaがC16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルであり、mが2であり、かつnが2〜5である、請求項1に記載の使用。

前記殺有害生物剤がジカンバを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用。

ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物であって、 ジカンバが、ジカンバポリアミン塩の形態で存在し、該ポリアミンが、式(A1): (式中、R1、R2、R4、R6およびR7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1〜C6アルキルであり、 R3およびR5は、独立してC2〜C10アルキレンであり、 Xは、OHまたはNR6R7であり、かつ nは、1〜20である); または式(A2): (式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、 R12は、C1〜C12アルキレンであり、かつ R13は、環中に窒素を含むか、または少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系である) を有し、かつ ドリフト抑制剤が、式(I): Ra-O-(CmH2m-O)n-H (I) (式中、Raは、C8〜C22アルキルおよび/またはC8〜C22アルケニルであり、mは、2、3、4またはその混合であり、かつnは、1〜15である) で表されるアルコキシレートである、前記組成物。

ジカンバが、N,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン塩の形態で存在する、請求項5に記載の組成物。

前記ドリフト抑制剤が、RaがC12〜C20アルキルおよび/またはC12〜C20アルケニルであり、mが2、2と3の混合、または2と4の混合であり、かつnが2〜8である式(I)のアルコキシレートである、請求項5または6に記載の組成物。

前記ドリフト抑制剤が、RaがC16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルであり、mが2であり、かつnが2〜5である式(I)のアルコキシレートである、請求項5または6に記載の組成物。

少なくとも300g/l酸当量のジカンバを含有する、請求項5〜8のいずれか1項に記載の組成物。

5〜30重量%のドリフト抑制剤を含有する、請求項5〜9のいずれか1項に記載の組成物。

均一溶液の形態である、請求項5〜10のいずれか1項に記載の組成物。

水と請求項5〜11のいずれか1項に記載の組成物、および場合によりさらなる殺有害生物剤を接触させるステップを含む、タンクミックスの調製方法。

前記タンクミックスが、3重量%以下の前記水性組成物を含有する、請求項12に記載の方法。

前記タンクミックスが、0.5重量%以下の前記ドリフト抑制剤を含有する、請求項12または13に記載の方法。

望ましくない植生を防除する方法であって、請求項5〜11のいずれか1項に記載の組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境あるいはそれぞれの有害生物から保護すべき植物、土壌および/または望ましくない植物および/または作物ならびに/あるいはそれらの環境に作用させる、前記方法。

说明书全文

本発明は、ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物;水と前記組成物、および場合によりさらなる殺有害生物剤を接触させるステップを含むタンクミックスの調製方法;植物病原性菌類および/または望ましくない植生および/または望ましくない昆虫もしくはダニの攻撃を防除する方法ならびに/あるいは植物の生長を調節する方法であって、前記組成物を、それぞれの有害生物、それらの環境あるいはそれぞれの有害生物から保護すべき植物、土壌および/または望ましくない植物および/または作物ならびに/あるいはそれらの環境に作用させる、前記方法;さらに最終的には、殺有害生物剤を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための以下に定義される式(I)のアルコキシレートの使用に関する。本明細書中以下に言及される本発明の好ましい実施形態は、互いに独立に、または互いに組み合わせて好ましいと理解されなくてはならない。

風ドリフトの低減は、農芸化学において重要な目的である。様々な異なる化学組成を示す種々のドリフト抑制剤が知られている。従って、新たなドリフト抑制剤を同定すること、または既知のドリフト抑制剤の構造を最適化することはことは極めて難しい。

ジカンバは重要な除草剤であり、隣接する圃場の被害を回避するために高いドリフト抑制を必要とする。

本発明の目的は、改善された特性を有する新たなドリフト抑制剤を見出すことであった。これらの薬剤は、取扱い易く、安価で工業的に入手可能な化合物から出発して簡単に調製できるものでなければならない。さらに別の目的は、高いドリフト抑制を可能とするジカンバ組成物を見出すことであった。

この目的は、ジカンバとドリフト抑制剤とを含む水性組成物によって解決された。この目的はまた、殺有害生物剤を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための、以下に定義される式(I)のアルコキシレートの使用によっても解決された。

ドリフト抑制剤は、水性タンクミックス組成物をスプレーするときに風ドリフトを低減する化学剤として理解してよい。ドリフト抑制剤は、様々な会社から市販されている(製品の商品名を括弧内に示す):Ag Spray, Inc. (Halt)、Ashland Specialty Ingredients (Soil care)、Brewer International Inc. (Poly Control 2)、Conklin Co. Inc. (Complete)、Helena Chemical Co. (AccuQuest WM、AccuZone DC、Grounded、On-Line、Sta Put、Srike Zone、LineMan)、Intracrop (Driftless)、Kalo, Inc. (One AP XL、Spectra Tank Mix、Spectra Max)、Loveland Products, Inc. (LI 700)、Nalco Co. (Staput Plus)、Precision Laboratories, Inc. (Border、Border Xtra、Direct、Transport Plus)、Rhodia Inc. (AgRHO DEP、AgRHO DR)、Sanitek Products, Inc. (SANAG Div.)(41-A、38-F)、Willowood USA (Willowood Driftguard)、製剤者の商品名:Brandt Consolidated, Inc. (Drift Free)、Custom Agricultural Formulators (Driftstop)、Loveland Products, Inc. (Compadre、Liberate、Reign、Reign LC、Weather Gard Complete)、Wilbur-Ellis Co. (Bronc Max EDT、EDT Concentrate、In-Place)、Winfield Solutions, LLC (Arrow four、Corral AMS、InterLock、Placement Propak、PowerLock)、および様々な他の中止された市販製品(例えばApasil、Bivert、Chem-Trol、Confine、Corral Poly、Drifgon、Driftgard、Drop Zone、Intac Plus、Nalcotrol、Nalcotrol II、Nalquatic、Progacyl、Target、TMP、Wind-Fall)。

ドリフト抑制剤の好ましい例は、 - レシチン誘導体、 - 少なくとも20kDaの分子量を有する直鎖非イオン性ポリマー、 - グアーガム、 - 脂肪アルコールアルコキシレート である。

好ましいドリフト抑制剤は、脂肪アルコールアルコキシレートである。

好適なレシチン誘導体は、レシチンまたはその化学的に修飾された誘導体である。このようなドリフト抑制剤は、例えば、Liberate(登録商標)またはCompadre(登録商標)としてLoveland Productsから市販されている。

好適な少なくとも20kDaの分子量を有する直鎖非イオン性ポリマーは、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、またはポリエチレングリコールから選択することができる。好ましい非イオン性ポリマーは、ポリアクリルアミドおよびポリアクリレートである。前記非イオン性ポリマーの分子量は、通常、少なくとも50kDa、好ましくは少なくとも100kDaであり、さらに特に少なくとも1000kDaである。

好適なグアーガムは、例えばEP0660999に記載されており、またはAGRHO(登録商標) DEP 775またはAGRHO(登録商標) DR 200としてRhodiaから市販されている。

好ましい脂肪アルコールアルコキシレートは、脂肪アルコールエトキシレートである。脂肪アルコールは、C12-22脂肪アルコール、好ましくはC14-20脂肪アルコール、さらに特にC16-18脂肪アルコールを包含し得る。脂肪アルコールエトキシレートは、1〜15、好ましくは1〜8、さらに特に2〜6当量のエチレンオキシドを含み得る。とりわけ好適な脂肪アルコールエトキシレートは、2〜6当量のエチレンオキシドを含むC14-20脂肪アルコールである。

ドリフト抑制剤は、4.0〜11.0、好ましくは6.0〜10.0および特に8.0〜10.0のHLB値を有し得る。別の特に好ましい形態において、ドリフト抑制剤(例えば式(I)のアルコキシレート)は、5.0〜8.0、さらに最も好ましくは6.0〜7.0のHLBを有する。HLBは、グリフィン法により測定することができる。

とりわけ好ましい形態において、ドリフト抑制剤は、例えば式(I): Ra-O-(CmH2m-O)n-H (I) (式中、RaはC8〜C22アルキルおよび/またはC8〜C22アルケニルであり、mは2、3、4またはその混合であり、かつnは、1〜15である)で表されるアルコキシレートなどの脂肪アルコールアルコキシレートである。式(I)のアルコキシレートは、アルコール(Ra-OH)の、例えばエチレンオキシド(m=2となる)、プロピレンオキシドまたはブチレンオキシドを用いた一般的なアルコキシル化によって得ることができる。

Raは、アルキル、アルケニルまたはその混合であってよい。好ましくは、Raは、アルケニルまたはアルケニルとアルキルとの混合である。Raがアルケニルを含む場合、前記アルケニルは少なくとも1個の二重結合を含み得る。Raは、好ましくはC12〜C20アルキルおよび/またはC12〜C20アルケニルである。より好ましくは、Raは、C16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルである。とりわけ好ましいRaは、オレイルおよび/またはセチルである。

好ましくは、mは2、2と3の混合、または2と4の混合である。特に、mは2である。

好ましくは、nは2〜8である。特に、nは2〜5である。

極めて好ましい形態において、ドリフト抑制剤は、式(I)のアルコキシレート(式中、RaはC12〜C20アルキルおよび/またはC12〜C20アルケニルであり、mは2、2と3の混合、または2と4の混合であり、かつnは2〜8である)である。さらにより好ましい形態において、ドリフト抑制剤は、式(I)のアルコキシレート(式中、RaはC16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルであり、mは2であり、かつnは2〜5である)である。

本組成物は、通常、少なくとも1重量%、好ましくは少なくとも5重量%、さらに特に少なくとも10重量%のドリフト抑制剤を含有する。本組成物は、通常、50重量%以下、好ましくは30重量%以下、さらに特に20重量%以下のドリフト抑制剤を含有する。

本発明による水性組成物は、ジカンバとドリフト抑制剤とを含む。ジカンバは、プロトン化した酸の形態、塩の形態、またはそれらの混合物で存在し得る公知の除草剤である。ジカンバナトリウム塩、ジカンバジメチルアミン塩、ジカンバジグリコールアミン塩などの様々なジカンバ塩を使用することができる。ジカンバは、BANVEL(登録商標) + 2,4-D、BANVEL HERBICIDE(登録商標)、BANVEL-K + ATRAZINE(登録商標)、BRUSHMASTER(登録商標)、CELEBRITY PLUS(登録商標)、CIMARRON MAX(登録商標)、CLARITY HERBICIDE(登録商標)、COOL POWER(登録商標)、DIABLO HERBICIDE(登録商標)、DICAMBA DMA SALT, DISTINCT HERBICIDE(登録商標)、ENDRUN(登録商標)、HORSEPOWER*(登録商標)、LATIGO(登録商標)、MARKSMAN HERBICIDE(登録商標)、MACAMINE-D(登録商標)、NORTHSTAR HERBICIDE(登録商標)、OUTLAW HERBICIDE(登録商標)、POWER ZONE(登録商標)、PROKOZ VESSEL(登録商標)、PULSAR(登録商標)、Q4 TURF HERBICIDE(登録商標)、RANGESTAR(登録商標)、REQUIRE Q(登録商標)、RIFLE(登録商標)、RIFLE PLUS(登録商標)、RIFLE-D(登録商標)、SPEED ZONE(登録商標)、STATUS HERBICIDE(登録商標)、STER-LING BLUE(登録商標)、STRUT(登録商標)、SUPER TRIMEC*(登録商標)、SURGE*(登録商標)、TRIMEC BENTGRASS*(登録商標)、TRIMEC CLASSIC*(登録商標)、TRIMEC PLUS*(登録商標)、TRIPLET SF(登録商標)、TROOPER EXTRA(登録商標)、VANQUISH(登録商標)、VETERAN 720(登録商標)、VISION HERBICIDE(登録商標)、WEEDMASTER(登録商標)、YUKON HERBICIDE(登録商標)のような市販製品として入手可能である。

好ましくは、ジカンバはジカンバポリアミン塩の形態で存在し、ポリアミンは、式(A1):

(式中、R1、R2、R4、R6およびR7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1〜C6アルキルであり、 R3およびR5は、独立してC2〜C10アルキレンであり、 Xは、OHまたはNR6R7であり、および nは、1〜20である); または式(A2):

(式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、 R12は、C1〜C12アルキレンであり、および R13は、環中に窒素を含むかまたは少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系である) を有する。

本発明の意味の範囲内における用語「ポリアミン」は、少なくとも2個のアミノ基(例えば第一級アミノ基、第二級アミノ基または第三級アミノ基)を含む有機化合物に関する。

ジカンバポリアミン塩は、通常、アニオン性ジカンバとカチオン性ポリアミンとを含む。用語「カチオン性ポリアミン」は、カチオンとして存在するポリアミンを指す。好ましくは、カチオン性ポリアミンにおいて、少なくとも1個のアミノ基が、カチオン型のアンモニウム(例えばR-N+H3、R2-N+H2、またはR3-N+H)として存在する。専門家は、カチオン性ポリアミン中のどのアミン基が好ましくプロトン化しているかについては、例えばpHまたは物理的形態によって決まるため、これを認識している。水溶液中で、カチオン性ポリアミンのアミノ基のアルカリ度は、通常、第三級アミンから第一級アミン、そして第二級アミンへと増加する。

ある実施形態において、カチオン性ポリアミンは、式:

(式中、R1、R2、R4、R6、R7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1〜C6アルキルであり、R3およびR5は、独立してC2〜C10アルキレンであり、Xは、OHまたはNR6R7であり、かつnは、1〜20である)を有する。R1、R2R4、R6およびR7は、好ましくは、独立してHまたはメチルである。好ましくは、R1、R2、R6およびR7はHである。R6およびR7は、好ましくは、それぞれR1およびR2と同一である。R3およびR5は、好ましくは、独立してC2〜C3アルキレン(例えばエチレン(-CH2CH2-))、またはn-プロピレン(-CH2CH2CH2-)である。典型的には、R3とR5は同一である。R3およびR5は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、非置換であってもハロゲンで置換されていてもよい。好ましくは、R3およびR5は直鎖である。好ましくは、R3およびR5は非置換である。Xは、好ましくはNR6R7である。好ましくは、nは1〜10、より好ましくは1〜6、とりわけ1〜4である。別の好ましい実施形態において、nは2〜10である。好ましくは、R1、R2およびR4は、独立してHまたはメチルであり、R3およびR5は、独立してC2〜C3アルキレンであり、Xは、OHまたはNR6R7であり、およびnは1〜10である。

基Xは、C2〜C10アルキレン基であるR5に結合している。これは、Xが、C2〜C10アルキレン基の任意の炭素原子に結合し得ることを意味する。ユニット-R5-Xの例は、-CH2-CH2-CH2-OHまたは-CH2-CH(OH)-CH3である。

R1、R2、R4、R6、R7は、独立してH、または場合によりOHで置換されているC1〜C6アルキルである。このような置換の例は、R4がH、またはOHで置換されているC1〜C6アルキルである(より具体的には、R4がOHで置換されているC3アルキルである)式(B1.9)である。好ましくは、R1、R2、R4、R6、R7は、独立してHまたはC1〜C6アルキルである。

別の好ましい実施形態において、式(A1)のカチオン性ポリマーはエーテル基(-O-)を含まない。エーテル基は、光化学的分解を増進して爆発性基またはペルオキシ基を生じることが知られている。

XがNR6R7である式(A1)のカチオン性ポリアミンの例は、ジエチレントリアミン(DETA、k = 1である(A4)、(A1.1)に対応)、トリエチレンテトラアミン(TETA、k = 2である(A4))、テトラエチレンペンタアミン(TEPA、k = 3である(A4))である。工業用品質のTETAは、多くの場合、主成分としての直鎖TETAに加えて、トリスアミノエチルアミン(TAEA)、ピペラジノエチルエチレンジアミン(PEEDA)およびジアミノエチルピペラジン(DAEP)も含む混合物である。工業用品質のTEPAは、多くの場合、主成分としての直鎖TEPAに加えて、アミノエチルトリスアミノエチルアミン(AE-TAEA)、アミノエチルジアミノエチルピペラジン(AE-DAEP)およびアミノエチルピペラジノエチルエチレンジアミン(AE-PEEDA)も含む混合物である。このようなエチレンアミンは、Dow Chemical Companyから市販されている。さらなる例は、ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)(B1.3)、N,N,N',N'',N''-ペンタメチル-ジプロピレントリアミン(B1.4)(Jeffcat(登録商標)ZR-40として市販)、N,N-ビス(3-ジメチルアミノプロピル)-N-イソプロパノールアミン(Jeffcat(登録商標)ZR-50として市販)、N'-(3-(ジメチルアミノ)プロピル)-N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(A1.5)(Jeffcat(登録商標)Z-130として市販)、およびN,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン(BAPMA)(A1.2)である。とりわけ好ましいのは(A4)(式中、kは1〜10である)、(A1.2)、(A1.4)および(A1.5)である。最も好ましいのは(A4)(式中、kは1、2、3、または4である)および(A1.2)である。特に好ましいのは(A1.1)および(A1.2)であり、後者が最も好ましい。

XがOHである式(A1)のポリアミンの例は、N-(3-ジメチルアミノプロピル)-N,N-ジイソプロパノールアミン(DPA)(A1.9)、N,N,N'-トリメチルアミノエチル-エタノールアミン(A1.7)(Jeffcat(登録商標)Z-110として市販)、アミノプロピルモノメチルエタノールアミン(APMMEA)(A1.8)、およびアミノエチルエタノールアミン(AEEA)(A1.6)である。とりわけ好ましいのは(A1.6)である。

別の実施形態において、カチオン性ポリアミンは、式:

(式中、R10およびR11は、独立してHまたはC1〜C6アルキルであり、R12は、C2〜C12アルキレンであり、およびR13は、環中に窒素を含むかまたは少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系である) を有する。

R10およびR11は、好ましくは、独立してHまたはメチルであり、より好ましくはHである。典型的には、R10およびR11は直鎖または分岐鎖であり、非置換であるかまたはハロゲンで置換されている。好ましくは、R10およびR11は、非置換かつ直鎖である。より好ましくは、R10およびR11は同一である。

R12は、好ましくはC2〜C4アルキレン(例えばエチレン(-CH2CH2-)、またはn-プロピレン(-CH2CH2CH2-))である。R12は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、好ましくはR12は直鎖である。R12は、非置換であってもハロゲンで置換されていてもよく、好ましくはR12は非置換である。

R13は、環中に窒素を含むかまたは少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系である。好ましくは、R13は、環中に窒素を含む脂肪族C5〜C8環系である。このC5〜C8環系は非置換であってもよく、または少なくとも1個のC1〜C6アルキル基もしくは少なくとも1個のハロゲンで置換されていてもよい。好ましくは、上記のC5〜C8環系は、非置換であるかまたは少なくとも1個のC1〜C4アルキル基で置換されている。環中に窒素を含む脂肪族C5〜C8環系の例は、ピペラジル基である。環中に窒素を含む脂肪族C5〜C8環系であるR13の例は、以下の式(A2.11)および(A2.12)の化合物である。少なくとも1個のユニットNR10R11で置換されている脂肪族C5〜C8環系であるR13の例は、以下の式(A2.10)の化合物である。

より好ましくは、R10およびR11は、独立してHまたはメチルであり、R12は、C2〜C3アルキレンであり、さらにR13は、環中に酸素または窒素を含む脂肪族C5〜C8環系である。別の好ましい実施形態において、式(A2)のカチオン性ポリマーはエーテル基(-O-)を含まない。

とりわけ好ましい式(A2)のカチオン性ポリアミンは、イソホロンジアミン(ISPA)(A2.10)、アミノエチルピペラジン(AEP)(A2.11)、および1-メチル-4-(2-ジメチルアミノエチル)ピペラジン(TAP)(A2.12)である。これらの化合物は、HuntsmanまたはDow, USAから市販されている。好ましいのは(A2.10)および(A2.11)であり、より好ましくは(A2.11)である。別の実施形態においては、(A2.11)および(A2.12)が好ましい。

ジカンバは、N,N-ビス(3-アミノプロピル)メチルアミン(いわゆる「BAPMA」)塩の形態で存在するのが最も好ましい。

本組成物は、通常、少なくとも50g/l、好ましくは少なくとも300g/l、より好ましくは少なくとも400g/l、さらに特に少なくとも450g/l酸当量(AE)のジカンバを含有する。本組成物は、通常、800g/l以下、好ましくは700g/l以下、より好ましくは650g/l以下、さらに特に600g/l以下の酸当量(AE)のジカンバを含有する。

本発明による組成物は、通常、例えば20℃において均一溶液の形態で存在する。典型的には、ジカンバとドリフト抑制剤は水性組成物中に溶解している。

好ましい形態において、水性組成物は、少なくとも300g/l酸当量のジカンバ(例えば、式(A1)のポリアミンのジカンバ塩として)、少なくとも5重量%のドリフト抑制剤(例えば式(I)のアルコキシレート)、および100重量%以下の水を含有する。

より好ましい形態において、水性組成物は、少なくとも400g/l酸当量のジカンバ(例えば、ジカンバBAPMA塩として)、少なくとも8重量%のドリフト抑制剤(例えば、RaがC16〜C18アルキルおよび/またはC16〜C18アルケニルであり、mが2であり、かつnが2〜5である式(I)のアルコキシレート)、および100重量%以下の水を含有する。

水性組成物は、ジカンバに加えてさらなる殺有害生物剤を含み得る。好適なさらなる殺有害生物剤は、以下に定義される殺有害生物剤である。好ましいさらなる殺有害生物剤は、以下のような除草剤である: - アミノ酸誘導体系:ビラナホス、グリホサート(例えばグリホサート遊離酸、グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアンモニウム塩、グリホサートトリメチルスルホニウム塩、グリホサートカリウム塩、グリホサートジメチルアミン塩)、グルホシネート、スルホサート; - イミダゾリノン系:イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル; - フェノキシ酢酸系:クロメプロップ、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ。

より好ましいさらなる殺有害生物剤は、グリホサートおよび2,4-Dである。最も好ましいさらなる殺有害生物剤はグリホサートである。

水性組成物は、補助剤、例えば溶媒、液体担体、界面活性剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、アジュバント、可溶化剤、浸透促進剤、保護コロイド、付着剤、増粘剤、保湿剤、忌避剤、誘引剤、摂食刺激物質、親和剤、殺細菌剤、凍結防止剤、消泡剤、着色剤を含み得る。

好適な溶媒および液体担体は、有機溶媒(例えば中〜高沸点の鉱油画分(例えばケロセン、ディーゼルオイル);植物または動物由来の油;脂肪族、環状および芳香族炭化水素(例えば、トルエン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレン);アルコール(例えばエタノール、プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール);グリコール;DMSO;ケトン(例えばシクロヘキサノン);エステル(例えば乳酸塩、炭酸塩、脂肪酸エステル、ガンマ-ブチロラクトン);脂肪酸;ホスホン酸塩;アミン;アミド(例えばN-メチルピロリドン、脂肪酸ジメチルアミド);およびそれらの混合物である。

好適な界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤および両性界面活性剤、ブロックポリマー、高分子電解質、およびそれらの混合物などの界面活性化合物である。このような界面活性剤は、乳化剤、分散剤、可溶化剤、湿潤剤、浸透促進剤、保護コロイド、またはアジュバントとして使用することができる。界面活性剤の例は、"McCutcheon's, 第1巻:Emulsifiers & Detergents, McCutcheon's Directories, Glen Rock, USA, (2008)(国際版または北米版)"に挙げられている。

好適なアニオン性界面活性剤は、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩、カルボン酸塩のアルカリ塩、アルカリ土類塩またはアンモニウム塩およびそれらの混合物である。スルホン酸塩の例は、アルキルアリールスルホン酸塩、ジフェニルスルホン酸塩、アルファ-オレフィンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、脂肪酸および油のスルホン酸塩、エトキシル化アルキルフェノールのスルホン酸塩、アルコキシル化アリールフェノールのスルホン酸塩、縮合ナフタレンのスルホン酸塩、ドデシルベンゼンおよびトリデシルベンゼンのスルホン酸塩、ナフタレンおよびアルキルナフタレンのスルホン酸塩、スルホスクシネートまたはスルホスクシナネートである。硫酸塩の例は、脂肪酸および油の硫酸塩、エトキシル化アルキルフェノールの硫酸塩、アルコールの硫酸塩、エトキシル化アルコールの硫酸塩、または脂肪酸エステルの硫酸塩である。リン酸塩の例は、リン酸エステルである。カルボン酸塩の例は、アルキルカルボン酸塩、さらにカルボキシル化アルコールまたはアルキルフェノールエトキシレートである。

好適な非イオン性界面活性剤は、アルコキシレート、N-置換脂肪酸アミド、アミンオキシド、エステル、糖ベースの界面活性剤、ポリマー界面活性剤およびそれらの混合物である。アルコキシレートの例は、1〜50当量アルコキシル化されているアルコール、アルキルフェノール、アミン、アミド、アリールフェノール、脂肪酸または脂肪酸エステルなどの化合物である。エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド(好ましくはエチレンオキシド)をアルコキシル化に用いることができる。N-置換脂肪酸アミドの例は、脂肪酸グルカミドまたは脂肪酸アルカノールアミドである。エステルの例は、脂肪酸エステル、グリセロールエステルまたはモノグリセリドである。糖ベースの界面活性剤の例は、ソルビタン、エトキシル化ソルビタン、スクロースおよびグルコースエステルまたはアルキルポリグルコシドである。ポリマー界面活性剤の例は、ビニルピロリドン、ビニルアルコール、またはビニルアセテートのホモポリマーまたはコポリマーである。式(I)のアルコキシレートは、この発明の意味の範囲内における非イオン性界面活性剤ではない。

好適なカチオン性界面活性剤は、第四級界面活性剤、例えば、1個または2個の疎水性基を有する第四級アンモニウム化合物、または長鎖第一級アミンの塩である。好適な両性界面活性剤は、アルキルベタインおよびイミダゾリンである。好適なブロックポリマーは、ポリエチレンオキシドとポリプロピレンオキシドのブロックを含むA-B型またはA-B-A型のブロックポリマー、またはアルカノール、ポリエチレンオキシドおよびポリプロピレンオキシドを含むA-B-C型のブロックポリマーである。好適な高分子電解質は、ポリ酸またはポリ塩基である。ポリ酸の例は、ポリアクリル酸またはポリ酸櫛型ポリマーのアルカリ塩である。ポリ塩基の例は、ポリビニルアミンまたはポリエチレンアミンである。

好適なアジュバントは、それ自体の殺有害生物活性は無視し得るか、またはそれ自体は殺有害生物活性を有さず、さらに標的に対する化合物Iの生物学的性能を改善する化合物である。例としては、界面活性剤、鉱物油または植物油、および他の補助剤がある。さらなる例は、Knowlesにより、"Adjuvants and additives, Agrow Reports DS256, T&F Informa UK, 2006, 第5章"に挙げられている。

好適な増粘剤は、多糖(例えば、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース)、無機粘土(有機修飾粘土または無修飾粘土)、ポリカルボキシレートおよびシリケートである。

好適な殺細菌剤は、ブロノポールおよびイソチアゾリノン誘導体(例えばアルキルイソチアゾリノンおよびベンズイソチアゾリノン)である。

好適な凍結防止剤は、エチレングリコール、プロピレングリコール、尿素およびグリセリンである。

好適な消泡剤は、シリコーン、長鎖アルコールおよび脂肪酸の塩である。

好適な着色剤(例えばレッド、ブルー、またはグリーンの着色剤)は、低水溶性の顔料および水溶性染料である。例は、無機着色剤(例えば、酸化鉄、酸化チタン、鉄ヘキサシアノ鉄酸塩)および有機着色剤(例えば、アリザリン着色剤、アゾ着色剤およびフタロシアニン着色剤)である。

本発明はさらに、水と本発明による水性組成物、および場合によりさらなる殺有害生物剤を接触させるステップを含む、タンクミックスの調製方法に関する。

タンクミックスは、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、さらに特に2重量%以下の水性組成物を含有し得る。通常、タンクミックスは、少なくとも0.1重量%の水性組成物を含有する。

タンクミックスは、3.0重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、さらに特に0.25重量%以下のドリフト抑制剤を含有し得る。通常、タンクミックスは、少なくとも0.01重量%のドリフト抑制剤を含有する。

さらなる殺有害生物剤は、任意の殺有害生物剤から選択ことができる。用語「殺有害生物剤」は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、薬害軽減剤および/または成長調節剤の群から選択される活性物質の少なくとも1種を指す。好ましい殺有害生物剤は除草剤である。また、上記のクラスの2種以上の殺有害生物剤の混合物を使用してもよい。当業者は、例えば、"Pesticide Manual, 第15版(2009), The British Crop Protection Council, London"中に見出し得るこのような殺有害生物剤について熟知している。以下のリストは、殺有害生物剤として使用し得る殺有害生物剤の例を示す。殺菌剤の例は以下のとおりである:

A) ストロビルリン系 アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フルオキサストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、メチル(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カーバメートおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチルアリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチルアセトアミド;

B) カルボキサミド系 - カルボキシアニリド系:ベナラキシル、ベナラキシルM、ベノダニル、ビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フェンヘキサミド、フルトラニル、フラメトピル、イソピラザム、イソチアニル、キララキシル、メプロニル、メタラキシル、メタラキシルM(メフェノキサム)、オフレース、オキサジキシル、オキシカルボキシン、ペンフルフェン、ペンチオピラド、セダキサン、テクロフタラム、チフルザミド、チアジニル、2アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキサミドおよびN-(2-(1,3,3-トリメチル-ブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキサミド; - カルボン酸モルホリド系:ジメトモルフ、フルモルフ、ピリモルフ; - 安息香酸アミド:フルメトベル、フルオピコリド、フルオピラム、ゾキサミド; - 他のカルボキサミド系:カルプロパミド、ジシクロメット、マンジプロパミド、オキシテトラサイクリン、シルチオファムおよびN-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸アミド;

C) アゾール系 - トリアゾール系:アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾールM、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペンコナゾール、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、ウニコナゾール; - イミダゾール系:シアゾファミド、イマザリル、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール; - ベンズイミダゾール系:ベノミル、カルベンダジム、フベリダゾール、チアベンダゾール; - 他のアゾール系:エタボキサム、エトリジアゾール、ヒメキサゾールおよび2-(4-クロロ-フェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-イソオキサゾール-5-イル]-2-プロパ-2-イニルオキシアセトアミド;

D) 複素環化合物系 - ピリジン系:フルアジナム、ピリフェノックス、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-メチル-フェニル)-2,3-ジメチル-イソオキサゾリジン-3-イル]-ピリジン; - ピリミジン系:ブピリメート、シプロジニル、ジフルメトリム、フェナリモル、フェリムゾン、メパニピリム、ニトラピリン、ヌアリモル、ピリメタニル; - ピペラジン系:トリホリン; - ピロール系:フェンピクロニル、フルジオキソニル; - モルホリン系:アルジモルフ、ドデモルフ、酢酸ドデモルフ、フェンプロピモルフ、トリデモルフ; - ピペリジン系:フェンプロピジン; - ジカルボキシイミド系:フルオロイミド、イプロジオン、プロシミドン、ビンクロゾリン; - 非芳香族5員複素環系:ファモキサドン、フェナミドン、フルチアニル、オクチリノン、プロベナゾール、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロ-ピラゾール-1-カルボチオン酸S-アリルエステル; - 他の複素環化合物系:アシベンゾラルSメチル、アメトクラジン、アミスルブロム、アニラジン、ブラスチジンS、カプタホール、カプタン、キノメチオナート、ダゾメット、デバカルブ、ジクロメジン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルサルフェート、フェノキサニル、フォルペット、オキソリン酸、ピペラリン、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、トリアゾキシド、トリシクラゾール、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾールおよび5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン;

E) カーバメート系 - チオカーバメート系およびジチオカーバメート系:フェルバム、マンコゼブ、マネブ、メタム、メタスルホカルブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム; - カーバメート系:ベンチアバリカルブ、ジエトフェンカルブ、イプロバリカルブ、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、バリフェナレートおよびN-(1-(1-(4-シアノ-フェニル)エタンスルホニル)-ブタ-2-イル)カルバミン酸-(4-フルオロフェニル)エステル;

F) 他の活性物質 - グアニジン系:グアニジン、ドジン、ドジン遊離塩基、グアザチン、グアザチン酢酸塩、イミノクタジン、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリス(アルベシレート); - 抗生物質系:カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン、ポリオキシン、バリダマイシンA; - ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル、ジノブトン、ジノカップ、ニトロタールイソプロピル、テクナゼン、 有機金属化合物:フェンチン塩、例えば酢酸フェンチン、塩化フェンチンまたは水酸化フェンチン; - 硫黄含有複素環化合物系:ジチアノン、イソプロチオラン; - 有機リン化合物系:エジフェンホス、ホセチル、ホセチルアルミニウム、イプロベンホス、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス、トルクロホスメチル; - 有機塩素化合物系:クロロタロニル、ジクロフルアニド、ジクロロフェン、フルスルファミド、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド、キントゼン、チオファネートメチル、トリルフルアニド、N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチル-ベンゼンスルホンアミド; - 無機活性物質系:ボルドー混合液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄; - その他の活性物質:ビフェニル、ブロノポール、シフルフェナミド、シモキサニル、ジフェニルアミン、メトラフェノン、ミルジオマイシン、オキシン銅、プロヘキサジオンカルシウム、スピロキサミン、テブフロキン、トリルフルアニド、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、 2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イル)アミド、2-{1-[2-(5-メチル-3-トリフルオロメチル-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-チアゾール-4-カルボン酸メチル-(R)-1,2,3,4-テトラヒドロ-ナフタレン-1-イルアミド、メトキシ-酢酸6-tert-ブチル-8-フルオロ-2,3-ジメチル-キノリン-4-イルエステルおよびN-メチル-2-{1-[(5-メチル-3-トリフルオロメチル-1H-ピラゾール-1-イル)-アセチル]-ピペリジン-4-イル}-N-[(1R)-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-1-イル]-4-チアゾールカルボキサミド。

成長調節剤の例は以下のとおりである: アブシジン酸、アミドクロル、アンシミドール、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノリド、ブトラリン、クロルメコート(塩化クロルメコート)、塩化コリン、シクラニリド、ダミノジド、ジケグラック、ジメチピン、2,6-ジメチルプリジン、エテホン、フルメトラリン、フルルプリミドール、フルチアセット、ホルクロルフェヌロン、ジベレリン酸、イナベンフィド、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド、メピコート(塩化メピコート)、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール、プロヘキサジオン(プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン、チジアズロン、トリアペンテノール、トリブチルホスホロトリチオエート、2,3,5-トリ-ヨード安息香酸、トリネキサパックエチルおよびウニコナゾール。

除草剤の例は以下のとおりである: - アセトアミド系:アセトクロール、アラクロール、ブタクロール、ジメタクロール、ジメテナミド、フルフェナセット、メフェナセット、メトラクロール、メタザクロール、ナプロパミド、ナプロアニリド、ペトキサミド、プレチラクロール、プロパクロール、テニルクロール; - アミノ酸誘導体:ビラナホス、グリホサート(例えばグリホサート遊離酸、グリホサートアンモニウム塩、グリホサートイソプロピルアンモニウム塩、グリホサートトリメチルスルホニウム塩、グリホサートカリウム塩、グリホサートジメチルアミン塩)、グルホシネート、スルホサート; - アリールオキシフェノキシプロピオネート系:クロジナホップ、シハロホップブチル、フェノキサプロップ、フルアジホップ、ハロキシホップ、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップPテフリル; - ビピリジル系:ジコート、パラコート; - (チオ)カーバメート系:アシュラム、ブチレート、カルベタミド、デスメジファム、ジメピペレート、エプタム(EPTC)、エスプロカルブ、モリネート、オルベンカルブ、フェンメジファム、プロスルホカルブ、ピリブチカルブ、チオベンカルブ、トリアレート; - シクロヘキサンジオン系:ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、トラルコキシジム; - ジニトロアニリン系:ベンフルラリン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、プロジアミン、トリフルラリン; - ジフェニルエーテル系:アシフルオルフェン、アクロニフェン、ビフェノックス、ジクロホップ、エトキシフェン、ホメサフェン、ラクトフェン、オキシフルオルフェン; - ヒドロキシベンゾニトリル系:ボモキシニル、ジクロベニル、イオキシニル; - イミダゾリノン系:イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル; - フェノキシ酢酸系:クロメプロップ、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ、MCPA、MCPAチオエチル、MCPB、メコプロップ; - ピラジン系:クロリダゾン、フルフェンピルエチル、フルチアセット、ノルフルラゾン、ピリデート; - ピリジン系:アミノピラリド、クロピラリド、ジフルフェニカン、ジチオピル、フルリドン、フルロキシピル、ピクロラム、ピコリナフェン、チアゾピル; - スルホニル尿素系:アミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン、クロリムロンエチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルセトスルフロン、フルピルスルフロン、ホラムスルフロン、ハロスルフロン、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メタゾスルフロン、メトスルフロンメチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン、プロスルフロン、ピラゾスルフロン、リムスルフロン、スルホメツロン、スルホスルフロン、チフェンスルフロン、トリアスルフロン、トリベヌロン、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン、トリトスルフロン、1-((2-クロロ-6-プロピル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)尿素; - トリアジン系:アメトリン、アトラジン、シアナジン、ジメタメトリン、エチオジン、ヘキサジノン、メタミトロン、メトリブジン、プロメトリン、シマジン、テルブチラジン、テルブトリン、トリアジフラム; - 尿素系:クロロトルロン、ダイムロン、ジウロン、フルオメツロン、イソプロツロン、リニュロン、メタベンズチアズロン、テブチウロン; - 他のアセト乳酸合成酵素阻害剤:ビスピリバックナトリウム、クロランスラムメチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルカルバゾン、フルメトスラム、メトスラム、オルトスルファムロン、ペノキススラム、プロポキシカルバゾン、ピリバムベンズプロピル、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリミノバックメチル、ピリミスルファン、ピリチオバック、ピロキサスルホン、ピロキススラム; - 他の除草剤:アミカルバゾン、アミノトリアゾール、アニロホス、ベフルブタミド、ベナゾリン、ベンカルバゾン、ベンフレセート、ベンゾフェナップ、ベンタゾン、ベンゾビシクロン、ビシクロピロン、ブロマシル、ブロモブチド、ブタフェナシル、ブタミホス、カフェンストロール、カルフェントラゾン、シニドンエチル、クロルタール、シンメチリン、クロマゾン、クミルロン、シプロスルファミド、ジカンバ、ジフェンゾコート、ジフルフェンゾピル、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras)、エンドタール、エトフメセート、エトベンザニド、フェノキサスルホン、フェントラザミド、フルミクロラックペンチル、フルミオキサジン、フルポキサム、フルロクロリドン、フルルタモン、インダノファン、イソキサベン、イソキサフルトール、レナシル、プロパニル、プロピザミド、キンクロラック、キンメラック、メソトリオン、メチルアルソン酸、ナプタラム、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサジクロメホン、ペントキサゾン、ピノキサデン、ピラクロニル、ピラフルフェンエチル、ピラスルホトール、ピラゾキシフェン、ピラゾリネート、キノクラミン、サフルフェナシル、スルコトリオン、スルフェントラゾン、テルバシル、テフリルトリオン、テムボトリオン、チエンカルバゾン、トプラメゾン、(3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)-フェノキシ]-ピリジン-2-イルオキシ)-酢酸エチルエステル、6-アミノ-5-クロロ-2-シクロプロピル-ピリミジン-4-カルボン酸メチルエステル、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチル-フェノキシ)-ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-ピリジン-2-カルボン酸、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル、および4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル。

殺虫剤の例は以下のとおりである: - 有機(チオ)リン酸塩系:アセフェート、アザメチホス、アジンホスメチル、クロルピリホス、クロルピリホスメチル、クロルフェンビンホス、ダイアジノン、ジクロルボス、ジクロトホス、ジメトエート、ジスルホトン、エチオン、フェニトロチオン、フェンチオン、イソキサチオン、マラチオン、メタミドホス、メチダチオン、メチルパラチオン、メビンホス、モノクロトホス、オキシデメトンメチル、パラオキソン、パラチオン、フェントエート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホレート、ホキシム、ピリミホスメチル、プロフェノホス、プロチオホス、スルプロホス、テトラクロルビンホス、テルブホス、トリアゾホス、トリクロルホン; - カーバメート系:アラニカルブ、アルジカルブ、ベンジオカルブ、ベンフラカルブ、カルバリル、カルボフラン、カルボスルファン、フェノキシカルブ、フラチオカルブ、メチオカルブ、メソミル、オキサミル、ピリミカルブ、プロポキスル、チオジカルブ、トリアザメート; - ピレスロイド系:アレスリン、ビフェントリン、シフルトリン、シハロトリン、シフェノトリン、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、ベータシペルメトリン、ゼータシペルメトリン、デルタメトリン、エスフェンバレレート、エトフェンプロックス、フェンプロパトリン、フェンバレレート、イミプロトリン、ラムダシハロトリン、ペルメトリン、プラレトリン、ピレトリンIおよびII、レスメトリン、シラフルオフェン、タウ-フルバリネート、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、トランスフルトリン、プロフルトリン、ジメフルトリン; - 昆虫成長調節剤:a)キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素系:クロルフルアズロン、シラマジン、ジフルベンズロン、フルシクロクスロン、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン、ルフェヌロン、ノバルロン、テフルベンズロン、トリフルムロン;ブプロフェジン、ジオフェノラン、ヘキシチアゾックス、エトキサゾール、クロフェンタジン;b)エクジソンアンタゴニスト系:ハロフェノジド、メトキシフェノジド、テブフェノジド、アザジラクチン;c) 幼若ホルモン様物質:ピリプロキシフェン、メトプレン、フェノキシカルブ;d)脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン、スピロメシフェン、スピロテトラマト; - ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物:クロチアニジン、ジノテフラン、イミダクロプリド、チアメトキサム、ニテンピラム、アセタミプリド、チアクロプリド、1-(2-クロロ-チアゾール-5-イルメチル)-2-ニトリミノ-3,5-ジメチル-[1,3,5]トリアジナン; - GABAアンタゴニスト化合物:エンドスルファン、エチプロール、フィプロニル、バニリプロール、ピラフルプロール、ピリプロール、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチル-フェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-カルボチオ酸アミド; - 大環状ラクトン殺虫剤系:アバメクチン、エマメクチン、ミルベメクチン、レピメクチン、スピノサド、スピネトラム; - ミトコンドリアの電子伝達阻害剤(METI)I殺ダニ剤:フェナザキン、ピリダベン、テブフェンピラド、トルフェンピラド、フルフェネリム; - METI IIおよびIII化合物:アセキノシル、フルアシプリム、ヒドラメチルノン; - 脱共役剤:クロルフェナピル; - 酸化的リン酸化阻害剤:シヘキサチン、ジアフェンチウロン、フェンブタチンオキシド、プロパルギット; - 脱皮攪乱剤化合物:クリオマジン; - 複合機能オキシダーゼ阻害剤:ピペロニルブトキシド; - ナトリウムチャネル遮断薬:インドキサカルブ、メタフルミゾン; - その他:ベンクロチアズ、ビフェナゼート、カルタップ、フロニカミド、ピリダリル、ピメトロジン、硫黄、チオシクラム、フルベンジアミド、クロルアントラニリプロール、シアジピル(HGW86)、シエノピラフェン、フルピラゾホス、シフルメトフェン、アミドフルメット、イミシアホス、ビストリフルロン、およびピリフルキナゾン。

本発明による組成物は、除草剤として好適である。それらは、それ自体で、または適切に製剤された組成物として好適である。本発明による組成物は、とりわけ高施用量において、非作物区域の植生を極めて効率的に防除する。これらの組成物は、コムギ、イネ、トウモロコシ、ダイズおよびワタなどの作物における広葉雑草およびイネ科雑草に対して、これらの作物に何ら有意な損傷を引き起こすことなく作用する。この効果は、主に低施用量において観察される。

対象の施用方法にもよるが、本発明による組成物は、望ましくない植物を除去するために、さらに多数の作物において付加的に用いることができる。好適な作物の例は以下の通りである:アリウム・セパ[Allium cepa:タマネギ]、アナナス・コモスス[Ananas comosus:パイナップル]、アラキス・ヒポゲア[Arachis hypogaea:ラッカセイ]、アスパラガス・オフィチナリス[Asparagus officinalis:アスパラガス]、アベナ・サチバ[Avena sativa:エンバク]、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ[Beta vulgaris spec. altissima:テンサイ]、ベータ・ブルガリス品種ラパ[Beta vulgaris spec. rapa:サトウダイコン]、ブラッシカ・ナプス変種ナプス[Brassica napus var. napus:セイヨウアブラナ]、ブラッシカ・ナプス変種ナポブラッシカ[Brassica napus var. napobrassica:セイヨウキャベツ]、ブラッシカ・ラパ変種シルベストリス[Brassica rapa var. silvestris:インドアブラナ]、ブラッシカ・オレラセア[Brassica oleracea:セイヨウキャベツ]、ブラッシカ・ニグラ[Brassica nigra:クロガラシ]、ブラッシカ・ユンケア[Brassica juncea:カラシナ]、ブラッシカ・カンペストリス[Brassica campestris:アブラナ]、カメリア・シネンシス[Camellia sinensis:チャ]、カルタムス・チンクトリウス[Carthamus tinctorius:ベニバナ]、カルヤ・イリノイネンシス[Carya illinoinensis:ペカン]、シトルス・リモン[Citrus limon:レモン]、シトルス・シネンシス[Citrus sinensis:オレンジスウィート]、コフェア・アラビカ[Coffea arabica:アラビアコーヒーノキ](コフェア・カネフォラ[Coffea canephora:ロブスタコーヒーノキ]、コフェア・リベリカ[Coffea liberica:リベリアコーヒーノキ])、ククミス・サチバス[Cucumis sativus:キュウリ]、シノドン・ダクチロン[Cynodon dactylon:ギョウギシバ]、ダウカス・カロタ[Daucus carota:ニンジン]、エラエイス・ギネエンシス[Elaeis guineensis:アブラヤシ]、フラガリア・ベスカ[Fragaria vesca:イチゴ]、グリシン・マックス[Glycine max:ダイズ]、ゴシピウム・ヒルスツム[Gossypium hirsutum:リクチワタ](ゴシピウム・アルボレウム[Gossypium arboreum:キダチワタ]、ゴシピウム・ヘルバケウム[Gossypium herbaceum:アジアワタ]、ゴシピウム・ビチフォリウム[Gossypium vitifolium:ウミシマワタ])、ヘリアンタス・アヌウス[Helianthus annuus:ヒマワリ]、ヘベア・ブラシリエンシス[Hevea brasiliensis:パラゴムノキ]、ホルデウム・ブルガレ[Hordeum vulgare:オオムギ]、フムラス・ルプルス[Humulus lupulus:ホップ]、イポモエア・バタタス[Ipomoea batatas:サツマイモ]、ジュグランス・レギア[Juglans regia:シナノグルミ]、レンズ・クリナリス[Lens culinaris:ヒラマメ]、リヌム・ウシタチシマム[Linum usitatissimum:アマ]、リコペルシコン・リコペルシカム[Lycopersicon lycopersicum:トマト]、マルス種[Malus spec.:リンゴ属の品種]、マニホット・エスクレンタ[Manihot esculenta:キャッサバ]、メジカゴ・サチバ[Medicago sativa:アルファルファ]、ムサ種[Musa spec.:バナナ属の品種]、ニコチアナ・タバクム[Nicotiana tabacum:タバコ](ニコチアナ・ルスチカ[Nicotiana rustica:マルバタバコ])、オレア・エウロペア[Olea europaea:オリーブ]、オリザ・サチバ[Oryza sativa:イネ]、ファセオラス・ルナタス[Phaseolus lunatus:ライマメ]、ファセオラス・ブルガリス[Phaseolus vulgaris:インゲンマメ]、ピセア・アビエス[Picea abies:ドイツトウヒ]、ピナス種[Pinus spec.:マツ属の品種]、ピスタシア・ベラ[Pistacia vera:ピスタシオノキ]、ピスム・サチバム[Pisum sativum:エンドウ]、プルナス・アビウム[Prunus avium:セイヨウウミザクラ]、プルナス・ペルシカ[Prunus persica:モモ]、ピルス・コムニス[Pyrus communis:セイヨウナシ]、プルヌス・アルメニアカ[Prunus armeniaca:アンズ]、プルヌス・セラスス[Prunus cerasus:サクラ]、プルヌス・デュルシス[Prunus dulcis:アーモンド]およびプルヌス・ドメスチカ[Prunus domestica:プルーン]、リベス・シルベストレ[Ribes sylvestre:フサスグリ]、リシナス・コムニス[Ricinus communis:ヒマ]、サッカラム・オフィシナルム[Saccharum officinarum:サトウキビ]、セカレ・セレアレ[Secale cereale:ライムギ]、シナピス・アルバ[Sinapis alba:シロガラシ]、ソラナム・ツベロサム[Solanum tuberosum:ジャガイモ]、ソルガム・ビコロル[Sorghum bicolor:モロコシ](ソルガム・ブルガレ[Sorghum vulgare:ホウキモロコシ])、テオブロマ・カカオ[Theobroma cacao:カカオ]、トリフォリウム・プラテンセ[Trifolium pratense:アカツメクサ]、トリチクム・アエスチバム[Triticum aestivum:コムギ]、トリチカレ[Triticale:ライコムギ]、トリチクム・デュラム[Triticum durum:マカロニコムギ]、ビシア・ファバ[Vicia faba:ソラマメ]、ビティス・ビニフェラ[Vitis vinifera:ブドウ]、ゼア・マイス[Zea mays:トウモロコシ]。

好ましい作物は以下のとおりである:アラキス・ヒポゲア[Arachis hypogaea:ラッカセイ]、ベータ・ブルガリス品種アルチシマ[Beta vulgaris spec. altissima:テンサイ]、ブラッシカ・ナプス変種ナプス[Brassica napus var. napus:セイヨウアブラナ]、ブラッシカ・オレラセア[Brassica oleracea:セイヨウキャベツ]、ブラッシカ・ユンケア[Brassica juncea:カラシナ]、シトルス・リモン[Citrus limon:レモン]、シトルス・シネンシス[Citrus sinensis:オレンジスウィート]、コフェア・アラビカ[Coffea arabica:アラビアコーヒーノキ](コフェア・カネフォラ[Coffea canephora:ロブスタコーヒーノキ]、コフェア・リベリカ[Coffea liberica:リベリアコーヒーノキ])、シノドン・ダクチロン[Cynodon dactylon:ギョウギシバ]、グリシン・マックス[Glycine max:ダイズ]、ゴシピウム・ヒルスツム[Gossypium hirsutum:リクチワタ](ゴシピウム・アルボレウム[Gossypium arboreum:キダチワタ]、ゴシピウム・ヘルバケウム[Gossypium herbaceum:アジアワタ]、ゴシピウム・ビチフォリウム[Gossypium vitifolium:ウミシマワタ])、ヘリアンタス・アヌウス[Helianthus annuus:ヒマワリ]、ホルデウム・ブルガレ[Hordeum vulgare:オオムギ]、ジュグランス・レギア[Juglans regia:シナノグルミ]、レンズ・クリナリス[Lens culinaris:ヒラマメ]、リヌム・ウシタチシマム[Linum usitatissimum:アマ]、リコペルシコン・リコペルシカム[Lycopersicon lycopersicum:トマト]、マルス種[Malus spec.:リンゴ属の品種]、メジカゴ・サチバ[Medicago sativa:アルファルファ]、ニコチアナ・タバクム[Nicotiana tabacum:タバコ](ニコチアナ・ルスチカ[Nicotiana rustica:マルバタバコ])、オレア・エウロペア[Olea europaea:オリーブ]、オリザ・サチバ[Oryza sativa:イネ]、ファセオラス・ルナタス[Phaseolus lunatus:ライマメ]、ファセオラス・ブルガリス[Phaseolus vulgaris:インゲンマメ]、ピスタシア・ベラ[Pistacia vera:ピスタシオノキ]、ピスム・サチバム[Pisum sativum:エンドウ]、プルヌス・デュルシス[Prunus dulcis:アーモンド]、サッカラム・オフィシナルム[Saccharum officinarum:サトウキビ]、セカレ・セレアレ[Secale cereale:ライムギ]、ソラナム・ツベロサム[Solanum tuberosum:ジャガイモ]、ソルガム・ビコロル[Sorghum bicolor:モロコシ](ソルガム・ブルガレ[Sorghum vulgare:ホウキモロコシ])、トリチカレ[Triticale:ライコムギ]、トリチクム・アエスチバム[Triticum aestivum:コムギ]、トリチクム・デュラム[Triticum durum:マカロニコムギ]、ビシア・ファバ[Vicia faba:ソラマメ]、ビティス・ビニフェラ[Vitis vinifera:ブドウ]およびゼア・マイス[Zea mays:トウモロコシ]。

また、本発明による組成物は、遺伝子改変植物において、例えばそれらの形質または特徴を変化させるために使用することもできる。用語「遺伝子改変植物」とは、組換えDNA技術の使用により、自然環境下においては、その遺伝物質が、交雑育種、突然変異、天然の組換え、育種、突然変異誘発または遺伝子操作によっては容易に得られないように改変されている植物として理解される。典型的には、植物の特定の特性を改善するため、遺伝子改変植物の遺伝物質に1つ以上の遺伝子が組み込まれる。このような遺伝子改変として、限定するものではないが、例えば、グリコシル化またはポリマー付加(プレニル化、アセチル化またはファルネシル化部分もしくはPEG部分など)によるタンパク質(1つまたは複数)、オリゴ-またはポリペプチドの標的翻訳後修飾(targeted post-translational modification)も挙げられる。

育種、突然変異誘発または遺伝子操作によって改変されている(例えば、特定のクラスの除草剤の施用に対して耐性にされている)植物は、本発明による組成物を用いた場合、特に有用である。育種または遺伝子操作の従来の方法の結果として、オーキシン除草剤(例えばジカンバまたは2,4-D);白化除草剤(例えばヒドロキシフェニルピルベートジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤またはフィトエンデサチュラーゼ(PDS)阻害剤);アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤(例えばスルホニル尿素またはイミダゾリノン);エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ(EPSPS)阻害剤(例えばグリホサート);グルタミンシンテターゼ(GS)阻害剤(例えばグルホシネート);プロトポルフィリノーゲンIXオキシダーゼ(PPO)阻害剤;脂質生合成阻害剤(例えばアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤);またはオキシニル系(すなわち、ブロモキシニルまたはイオキシニル)除草剤などのクラスの除草剤に耐性となっている。さらに、植物は、多様な遺伝子改変を通して多数のクラスの除草剤に対して抵抗性にされており、例えばグリホサートとグルホシネートの両方に対する抵抗性、またはグリホサートと別のクラスに属する除草剤(例えばALS阻害剤、HPPD阻害剤、オーキシン除草剤、またはACCase阻害剤)との両方に対する抵抗性が挙げられる。これらの除草剤抵抗性技術は、例えば、Pest Management Science 61, 2005, 246;61, 2005, 258;61, 2005, 277;61, 2005, 269;61, 2005, 286;64, 2008, 326;64, 2008, 332;Weed Science 57, 2009, 108;Australian Journal of Agricultural Research 58, 2007, 708;Science 316, 2007, 1185;およびこれらに引用されている参考文献に記載されている。これらの除草剤抵抗性技術の例はまた、US 2008/0028482、US2009/0029891、WO 2007/143690、WO 2010/080829、US 6307129、US 7022896、US 2008/0015110、US 7,632,985、US 7105724およびUS 7381861にも記載されており、これらの各文献は参照により本明細書に組み込まれる。

幾つかの栽培植物は、育種(突然変異誘発)の従来の方法によって除草剤に対して耐性にされており、例えば、Clearfield(登録商標)ナツセイヨウアブラナ(summer rape)(カノーラ(Canola)、BASF SE、ドイツ)は、イミダゾリノン類、例えばイマザモックスに対して耐性となっており、またはExpressSun(登録商標)ヒマワリ(sunflowers)(DuPont、USA)は、スルホニル尿素類、例えばトリベヌロンに対して耐性となっている。遺伝子操作法を用いて、ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびアブラナなどの栽培植物が、グリホサート、ジカンバ、イミダゾリノンおよびグルホシネートなどの除草剤に対して耐性にされており、開発中のものもあれば、RoundupReady(登録商標)(グリホサート耐性、Monsanto、U.S.A.)、Cultivance(登録商標)(イミダゾリノン耐性、BASF SE、ドイツ)およびLibertyLink(登録商標)(グルホシネート耐性、Bayer CropScience、ドイツ)の商標または商品名で市販されているものもある。

さらに、組換えDNA技術の使用によって、1種以上の殺虫タンパク質、とりわけBacillus属細菌由来の(特にバチルス・スリンギエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の)公知の殺虫タンパク質、例えばα-エンドトキシン(例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)またはCry9c);植物性殺虫タンパク質(VIP)(例えばVIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A);細菌コロニー形成線虫の殺虫タンパク質、例えば、フォトラブダス(Photorhabdus)属の種またはキセノラブダス(Xenorhabdus)属の種;動物によって産生される毒素(例えばサソリ毒素、クモ毒素、ハチ毒素、または他の昆虫特異的神経毒素);菌類によって産生される毒素(例えばストレプトミセテス(Streptomycete)毒素)、植物レクチン(例えばエンドウマメレクチンまたはオオムギレクチン);凝集素;プロテイナーゼ阻害剤(例えばトリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、システインまたはパパイン阻害剤);リボソーム不活性化タンパク質(RIP)(例えばリシン、トウモロコシRIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジン);ステロイド代謝酵素(例えば3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤またはHMG-CoA-レダクターゼ);イオンチャンネル遮断薬(例えばナトリウムチャネルまたはカルシウムチャネルの遮断薬);幼若ホルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまたはグルカナーゼを合成することができる植物も包含される。本発明の文脈において、これらの殺虫タンパク質または毒素は、前毒素、ハイブリッドタンパク質、短縮タンパク質あるいは改変タンパク質としても明示的に理解される。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新たな組み合わせによって特徴付けられる(例えばWO 02/015701を参照)。かかる毒素またはかかる毒素を合成し得る遺伝子改変植物のさらなる例は、例えば、EP-A 374 753、WO 93/007278、WO 95/34656、EP-A 427 529、EP-A 451 878、WO 03/18810およびWO 03/52073に開示されている。かかる遺伝子改変植物の生産方法は、当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物中に記載されている。遺伝子改変植物に含まれるこれらの殺虫タンパク質は、これらのタンパク質を生産する植物に、節足動物の全ての分類群に由来する有害生物、とりわけ甲虫(鞘翅目)、双翅類の昆虫(双翅目)、および蛾(鱗翅目)ならびに線虫(線形動物)に対する耐性を与える。1種以上の殺虫タンパク質を合成することができる遺伝子改変植物は、例えば、上記の刊行物に記載され、例えばYieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を生成するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標)Plus(Cry1Ab毒素およびCry3Bb1毒素を生成するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を生成するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標)RW(Cry34Ab1毒素、Cry35Ab1毒素および酵素ホスフィノスリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を生成するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標)33B(Cry1Ac毒素を生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)I(Cry1Ac毒素を生成するワタ品種)、Bollgard(登録商標)II(Cry1Ac毒素およびCry2Ab2毒素を生成するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を生成するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を生成するジャガイモ品種);Syngenta seeds SAS社(フランス)のBt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えばAgrisure(登録商標)CB)およびBt176(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)、Syngenta seeds SAS社(フランス)のMIR604(改変型のCry3A毒素を生成するトウモロコシ品種、WO 03/018810を参照)、Monsanto Europe S.A.社(ベルギー)のMON 863(Cry3Bb1毒素を生成するトウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A.社(ベルギー)のIPC 531(改変型のCry1Ac毒素を生成するワタ品種)ならびにPioneer Overseas Corporation社(ベルギー)の1507(Cry1F毒素およびPAT酵素を生成するトウモロコシ品種)などのように市販されているものもある。

さらに、組換えDNA技術の使用により、細菌、ウイルスまたは真菌の病原体に対する植物の抵抗性または耐性を増加させる1種以上のタンパク質を合成し得る植物も包含される。このようなタンパク質の例には、いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRタンパク質、例えば、EP-A 392 225参照)、植物病抵抗性遺伝子(例えばメキシコの野生ジャガイモであるソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来する、フィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗性遺伝子を発現するジャガイモ品種)またはT4-リゾチーム(例えば、エルウィニア・アミロボーラ(Erwinia amylvora)などの細菌に対する抵抗性の増加を伴ってこれらのタンパク質を合成し得るジャガイモ品種)がある。このような遺伝子改変植物の生産方法は、当業者に一般的に公知であり、例えば上記の刊行物中に記載されている。

さらに、組換えDNA技術の使用により、生産性(例えばバイオマス生産、穀粒収量、デンプン含量、油含量、またはタンパク質含量)、干ばつ、塩分または他の生長制限環境因子に対する耐性、または有害生物およびこれらの植物の真菌、細菌またはウイルス病原体に対する耐性を増加させる1種以上のタンパク質を合成し得る植物も包含される。

さらに、組換えDNA技術の使用により、特にヒトまたは動物の栄養を改善する改変量の含有物または新たな含有物を含む植物、例えば、健康を促進する長鎖オメガ3脂肪酸または不飽和オメガ9脂肪酸を生産する油料作物(例えばNexera(登録商標)アブラナ、DOW Agro Sciences、カナダ)も包含される。

さらに、組換えDNA技術の使用により、特に原料生産を改善する改変量の含有物または新たな含有物を含む植物、例えば増加量のアミロペクチンを生産するジャガイモ(例えばAmflora(登録商標)ジャガイモ、BASF SE、ドイツ)も包含される。

さらに、本発明による組成物はまた、植物部分の落葉および/または乾燥にも適していることが見出されており、これにはワタ、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリ、ダイズまたはフィールドマメなどの作物(特にはワタ)が適している。これに関連して、植物を乾燥および/または落葉させるための組成物、これらの組成物の調製方法、ならびに本発明による組成物を用いて植物を乾燥および/または落葉させる方法が見出されている。

乾燥剤として、本発明による組成物は、ジャガイモ、ナタネ、ヒマワリおよびダイズなどの作物のみならず、穀類の地上部分を乾燥させるのにも特に適している。これにより、これらの重要な作物の完全機械収穫が可能となる。

収穫を容易にすることも経済的関心事であり、これは、柑橘類果実、オリーブおよび他の種ならびにさまざまな仁果類果実、核果および堅果の裂開、すなわち木への付着の低下を一定期間内に集中させることによって可能となる。有用植物(特にはワタ)の落葉の抑制のため、上記と同じ機序、すなわち植物の果実部分または葉部分と枝部分との間の器官脱離組織の発達促進も重要である。さらには、個々のワタ植物が成熟する時間間隔の短縮は、収穫後の繊維品質の向上をもたらす。

本発明による組成物は、主に葉にスプレーすることによって植物に施用される。ここで施用は、例えば担体として水を使用し、慣用のスプレー技術により、約100〜1000l/ha(例えば、300〜400l/ha)のスプレー液量を用いて行うことができる。また、本除草剤組成物は、低容量法または超低容量法によって、または微粒剤の形態で施用することもできる。

本発明による除草剤組成物は、出芽前、出芽後または作物の種子と一緒に施用することができる。本化合物および本組成物は、本発明の組成物で前処理された、作物の種子に施用することによって施用することもできる。本活性化合物AおよびCならびに、適切な場合にはCに対して、特定の作物による耐性が低い場合、スプレー装置を利用して、できるだけ除草剤組成物が感受性の高い作物の葉と接触しないようにしながら、本活性化合物が、その下で生長している望ましくない植物の葉、またはむき出しの土壌表面に届くように上記組成物をスプレーする施用技術(出芽後局部施用(post-directed)、レイバイ(lay-by))を用いることができる。

さらなる実施形態において、本発明による組成物は、種子を処理することによって施用することができる。種子の処理は、基本的には、本発明による式Iの化合物またはそれらから調製される組成物をベースとする、当業者が熟知しているあらゆる手法(種子粉衣(dressing)、種子コーティング(coating)、種子散粉(dusting)、種子浸漬(soaking)、種子フィルムコーティング(film coating)、種子多層コーティング(multilayer coating)、種子被殻(encrusting)、種子滴下(dripping)および種子ペレット化(pelleting))を包含する。ここで、除草剤組成物は、希釈して施用してもよいし、希釈せずに施用してもよい。

用語「種子」は、例えば、穀物、種子、果実、塊茎、実生および類似の形態などのあらゆる種類の種子を包含する。ここで、好ましくは、用語「種子」は、穀物および種子を表す。

使用される種子は、上記の有用植物の種子であってよいが、トランスジェニック植物または慣用の育種法によって得られる植物の種子であってもよい。

本活性化合物の施用量は、防除標的、季節、標的植物および生長段階に応じて、1ヘクタール(ha)当たり活性物質(a.s.)0.0001〜3.0、好ましくは0.01〜1.0kgである。種子を処理するためには、式Iの化合物は、一般的に、種子100kg当たり0.001〜10kgの量で用いられる。

本発明はまた、殺有害生物剤(例えばジカンバ)を含む水性組成物の風ドリフトを低減するための、式(I)のアルコキシレートの使用にも関する。

本発明は様々な利点を提供する:本発明は、現在入手可能な製剤と比較して、殺有害生物剤(例えばジカンバ)の施用中のスプレードリフト微粒子およびオフターゲット移動を、ユーザーフレンドリーな取扱いおよび使用特性を維持しながら、それらの殺有害生物活性に悪影響を及ぼすことなく低減した。本組成物は、タンクミックスとして施用される商業規格に比べて低いスプレータンク中のアジュバント使用量で、ドリフトし得る微粒子を低減した。本発明のさらなる利点は、殺有害生物剤の処理植物の表面への優れた付着性、殺有害生物剤の植物への浸透性の増大、さらにその結果としてのより迅速なかつ高められた活性である。利点は、アルコキシレートの低毒性、特に低水生毒性である。別の利点は、作物に対する低い有害性、すなわち低い植物毒性である。別の利点は、殺有害生物剤(例えばジカンバまたは2,4-Dのようなオーキシン除草剤)の揮発度が低減されていること;またはタンクミックスに付加的なドリフト抑制剤を加える必要がないため、タンクミックスの簡単で安全な調製が可能となることである。

本発明は、以下の実施例によってさらに例示されるが、限定されるものではない。

実施例 抗ドリフト剤:エトキシル化セチル/オレイルアルコール(エトキシル化度約3)、グリフィン法によるHLB約6.6。 消泡剤:水性非イオン性シリコーンエマルション、固体含有量約32%。

実施例1 - SL製剤の調製 清澄な均一水性製剤を、84重量%の、600g/lのジカンバBAPMA塩を含有する水溶液(480酸当量g/lのジカンバを生成)、13.2重量%の抗ドリフト剤、0.05重量%の消泡剤、および100重量%以下の水を混合することによって調製した。

製剤は、25℃、40℃および50℃において、さらに-20℃〜5℃の5サイクルの凍結を通して少なくとも3か月間保存安定性であった。

実施例2 - スプレー可能なタンクミックス スプレー可能なタンクミックスを、84.0mlのMonsanto製のRoundup WetherMax(登録商標)(49重量%のグリホサートカリウム塩を含有する水性SL製剤)、47.2mlの実施例1のジカンバ製剤、および3.67リットル(l)の水を混合することによって調製した。

スプレードリフトの量は、スプレーノズルチップからスプレーされる微粒子の量によって影響を受ける。典型的には、粒径150μm未満のスプレー粒子は、粒径150μm以上のスプレー粒子よりも、空中に浮遊したままでいる可能性および風によってオフサイト(off-site)に運ばれる影響を受けない可能性がはるかに高い。

上記のタンクミックスを、1エーカー当たり10ガロン(GPA)の圃場希釈倍率(field dilution rate)で、TeeJet AIXR11004スプレーノズルを通して40psiでスプレーした。レーザー回折セットアップ(SprayTec、Malvern Instruments社製、750mmレンズ)を使用して、直径150μm未満の液滴の体積分率を測定した。このレーザーを、スプレーノズルによって生成された液体シートの面に対して垂直に配置した。このスプレーシートは、4.5m/sの一定速度でレーザー光を通過し、ノズルチップの12インチ下の距離にあるスプレーパターンの全幅を網羅する測定を行うことができた。実験を行ったキャビネットは底部で換気され、5.5km/hの下降気流が生じた。各サンプルを3回レーザーに通過させた。それぞれの通過の前に、新たなバックグラウンドを収集した。3回の通過から得られたデータを平均した。微粒子(粒径150μm未満)のパーセンテージは5%であった。

比較のため、抗ドリフト剤は加えずに実施例1のジカンバ製剤を調製し、上記のスプレー可能なタンクミックスを調製するために使用した。微粒子(粒径150μm未満)のパーセンテージは10.5%であった。従って、微粒子のパーセンテージは、抗ドリフト剤の添加によって50%低減した。