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Non-contact type fungicide composition

申请号 JP2007312039 申请日 2007-12-03 公开(公告)号 JP2009132664A 公开(公告)日 2009-06-18
申请人 Kao Corp; 花王株式会社; 发明人 FUJII YUKIKO; ISHIKAWA AKIRA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a non-contact type fungicide composition exhibiting an excellent fungicidal effect without making direct contact with a material to be protected from fungi even in normal temperatures. SOLUTION: This non-contact type fungicide composition contains a compound expressed by general formula (1) and a fungicide composition package obtained by housing the non-contact type fungicide composition into a container is also provided. R 1 -O(PO) n H (1). [wherein, R 1 is a 6-11C alkyl; P is a 3C alkylene; (n) is a number of 1 to 3, which shows a mean number of moles of addition; and nPs are each the same or different]. COPYRIGHT: (C)2009,JPO&INPIT
权利要求
  • 下記一般式(1)で表される化合物を含有する非接触型防カビ剤組成物。
    1 −O(PO) n H (1)
    〔式中、R 1は炭素数6〜11のアルキル基、Pは炭素数3のアルキレン基、nは平均付加モル数を示す1〜3の数であり、n個のPは同一でも異なっていても良い。 〕
  • 一般式(1)において、R 1が炭素数6〜11のアルキル基、Pがプロピレン基(プロパン−1,2−ジイル基)、nが1〜2の数である請求項1記載の非接触型防カビ剤組成物。
  • 請求項1又は2記載の非接触型防カビ剤組成物を、容器に収納してなる防カビ剤組成物包装体。
  • 说明书全文

    本発明は、非接触型防カビ剤組成物及びその包装体に関する。

    一般的に、衣類は購入されてから「着用→洗濯→収納」というサイクルで使用されるが、収納中に気になるカビ、ニオイなどのトラブルから衣類を守る(ケアする)ことは重要である。 これまでの防カビ剤は、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、安息香酸、安息香酸ナトリウム、オルトフェニルフェノール等の粉体又は結晶、あるいは2−フェノキシエタノールや塩化ベンザルコニウム等の液体であり、どちらも被防カビ物に接触させなければ防カビ性能を十分に付与することができない。

    これに対し、非接触型の防カビ剤に関する技術が開示されているが、防カビ性能が不十分だったり、基剤の臭気が強く単独使用が難しいなどの問題があった。 特許文献1には、グリコールエーテルを含む空間除菌用組成物に関する技術が開示されている。 特許文献2には、防黴クレヨンに関する技術が開示されている。 特許文献3には、防黴剤スプレーに関する技術が開示されている。 また、特許文献4には、木材防腐剤・防蟻・防かび剤およびそれを用いる木材の処理方法に関する技術が開示されている。

    特開2007−97738号公報

    特開2005−325189号公報

    特開2003−342103号公報

    特開2006−199687号公報

    特許文献1の技術では、プロピレングリコールモノメチルエーテルやプロピレングリコール−n−プロピルエーテルなどを加熱ヒーターなどを用いて蒸散させており、常温での自然揮散での防カビ性能は低く、十分な性能を発現するには大量の基剤が必要である。 特許文献2〜3の技術では、グリコール類などの溶剤を含有する防黴クレヨン又は防黴剤スプレーを用いて、浴室や台所等の水回りのタイル目地における黴の発生を防止しているが、どちらも効果を発現するには直接塗布する必要がある。 また、特許文献4の技術では、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルを用いてオオウズラタケやカワラタケなどによる木材の腐朽を防止しているが、効果を発現するには直接塗布する必要がある。

    従って、本発明の課題は、常温においても、被防カビ物に直接接触させずに優れた防カビ性能を発揮することができる非接触型防カビ剤組成物を提供することにある。

    本発明者らは、特定のアルキルグリコールエーテルが、常温で被防カビ物に非接触であっても優れた防カビ性能を有することを見出した。

    すなわち、本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(以下化合物(1)という)を含有する非接触型防カビ剤組成物、並びにこの非接触型防カビ剤組成物を、容器に収納してなる防カビ剤組成物包装体を提供する。

    1 −O(PO) n H (1)
    〔式中、R 1は炭素数6〜11のアルキル基、Pは炭素数3のアルキレン基、nは平均付加モル数を示す1〜3の数であり、n個のPは同一でも異なっていても良い。 〕

    本発明の非接触型防カビ剤組成物及びその包装体は、常温においても、被防カビ物に接触することなく、広範囲において優れた防カビ機能を発揮することができる。

    本発明に用いられる化合物(1)において、R 1は炭素数6〜11のアルキル基であり、アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。 R 1の具体例としては、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル等の基が挙げられる。 Pは炭素数3のアルキレン基であり、アルキレン基は直鎖でも分岐鎖でも良く、n個のPは同一でも異なっていても良い。 Pの具体例としては、プロピレン基(プロパン−1,2−ジイル基)、トリメチレン基が挙げられ、プロピレン基が好ましい。 nは平均付加モル数を示す1〜3の数であり、1〜2の数が好ましい。

    化合物(1)としては、R 1が炭素数6〜11のアルキル基、Pがプロピレン基、nが1〜2の数である化合物が好ましい。

    化合物(1)の具体例としては、例えば、プロピレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、ジプロピレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、トリプロピレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、トリメチレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、ジ(トリメチレングリコール)モノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、トリ(トリメチレングリコール)モノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル等が挙げられる。

    これらの中では、防カビ効果の観点から、プロピレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテル、ジプロピレングリコールモノアルキル(アルキル基の炭素数6〜11)エーテルが好ましい。

    更に、低臭気性の観点から、ジプロピレングリコールモノヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノヘプチルエーテル、プロピレングリコールモノオクチルエーテル、ジプロピレングリコールモノオクチルエーテル、プロピレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノノニルエーテル、ジプロピレングリコールモノノニルエーテル、プロピレングリコールモノデシルエーテル、ジプロピレングリコールモノデシルエーテル、プロピレングリコールモノイソデシルエーテル、ジプロピレングリコールモノイソデシルエーテル、プロピレングリコールモノウンデシルエーテル、ジプロピレングリコールモノウンデシルエーテルがより好ましい。

    化合物(1)は、1種又は2種以上を混合して用いることができる。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物は、主成分として化合物(1)を含有するもので、その形態はゲル状、粉末状、粒状、液状などいずれの形態でもよい。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物中の化合物(1)の含有量は、その種類や使用形態によって適宜調整することができるが、通常0.1〜100質量%が好ましく、1〜100質量%がより好ましい。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物をゲル状とする場合、ゲル化剤を用いるのが一般的である。 ゲル化剤としては特に限定されないが、例えばポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、セルロース、デンプン等、又はそれらの誘導体あるいはそれらの塩などの水溶性有機高分子から形成されたもの、酢酸ビニル系樹脂エマルジョン、酢酸ビニルと塩化ビニルなどの共重合体系樹脂エマルジョンなどの合成樹脂系エマルジョン、ゴム系ラテックスなどの水溶性エマルジョン、カラギーナン、寒天、ゼラチン、ペクチン等の各種動物、植物、藻類、微生物から抽出される天然物由来のゲル化剤等を挙げることができる。

    ゲル状の非接触型防カビ剤組成物中の化合物(1)の含有量は、その種類や使用形態によって適宜調整することができるが、通常0.1〜60質量%が好ましく、1〜50質量%がより好ましい。

    ゲル状の非接触型防カビ剤組成物中に化合物(1)を分散、乳化させるためには界面活性剤を用いることが好ましい。 界面活性剤としては、特に制限はなく、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤の中から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。

    非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル又はポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油又は硬化ヒマシ油、アルキル又はアルケニルジエタノールアマイド、アルキルアミン又はアルキルジメチルアミン、アルケニルアミン又はアルケニルジメチルアミン、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルアミン等が挙げられる。

    陽イオン性界面活性剤としては、第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミン塩、第4級アンモニウム塩が挙げられる。

    陰イオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩もしくはアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルグリセリルエーテルスルホン酸のようなアルキル多価アルコールエーテルスルホン酸の塩、高級脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩等が挙げられる。

    両性界面活性剤としては、アルキル又はアルケニルアミンオキシド、アミドプロピルアミンオキシド(ラウリン酸とジメチルアミノプロピルアミンとのアミド化合物を過酸化水素と反応させて得たもの等)、ジメチルラウリルアミンオキシド、ジメチルアミノ酢酸ベタイン、又はイミダゾリニウムベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−アシルアミノ酸又はその塩、N−アシルメチルタウリン酸塩等が挙げられる。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物を粉末状または粒状とする場合、粉末または粒状の担体として、シリカゲル、ゼオライト、ケイ酸カルシウム、珪藻土、アルミナ、アロフェン、バーミキュライト、パーライト、シラスバルーン、セピオライト、カオリン、ハイドロタルサイト、タルク、スノーテック、ベントナイト等の無機系多孔質担体、活性炭、パルプ、繊維素材、合成樹脂等の有機系多孔質担体を用いることができる。

    粉末状または粒状の非接触型防カビ剤組成物中の化合物(1)の含有量は、その種類や使用形態によって適宜調整することができるが、通常0.1〜70質量%が好ましく、1〜60質量%がより好ましい。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物を液状とする場合、可溶化剤として上記の界面活性剤、またはアルコールなどの溶剤を用いることができる。 液状の組成物は、芯棒、ろ紙、不織布等に染み込ませて揮散させる方法、透過膜を用いて揮散させる方法等の従来公知の方法により用いることができる。

    液状の非接触型防カビ剤組成物中の化合物(1)の含有量は、その種類や使用形態によって適宜調整することができるが、通常0.1〜40質量%が好ましく、1〜30質量%がより好ましい。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分以外に、一般に添加される各種の溶剤、油剤、硫酸ナトリウムやN,N,N−トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、殺菌・抗菌剤、消臭剤、香料、色素、紫外線吸収剤等の他の成分を含有することができる。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物は、容器に収めた防カビ剤組成物包装体として提供することができる。 本発明の非接触型防カビ剤組成物は、そのまま、またはアルコール等の揮発性の溶剤に溶解して、液状のまま、または前記したゲル状、粉末状、粒状等の形状で通気性のある容器に収める。 通気性のある容器としては、内面が通気性のある熱可塑性樹脂で外面が通気性のある支持体からなる積層体製の袋状物が挙げられ、例えば、通気性のある支持体として不織布を用い、内面がポリエチレンフィルム等の通気性のある熱可塑性樹脂フィルムを張り合わせて作られたラミネート紙を袋状にしたもの等が挙げられる。

    本発明の非接触型防カビ剤組成物及びその包装体は、例えばクローゼット、押し入れ、靴箱等に設置して、衣類、靴、壁面、床面等のカビの発生を防止することができるが、特にクローゼット、押し入れ等の衣類を収納した空間に用い、衣類のカビの発生を防止するのに好適である。

    実施例1〜6及び比較例1〜3
    下記配合成分を用い、表1に示す配合処方の非接触型防カビ剤組成物を調製した。 得られた非接触型防カビ剤組成物について、下記方法により防カビ性能を評価した。 結果を表1に示す。

    <配合成分>
    化合物(1)
    a−1:プロピレングリコールモノヘキシルエーテルa−2:プロピレングリコールモノオクチルエーテルa−3:トリプロピレングリコールモノオクチルエーテルa−4:ジプロピレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテルa−5:プロピレングリコールモノデシルエーテルa−6:ジプロピレングリコールモノイソデシルエーテル 化合物(1)の比較品a'−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルa'−2:プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルa'−3:プロピレングリコールモノドデシルエーテル <防カビ性能評価法>
    (1)試験菌の調製 ポテトデキストロース寒天培地(和光純薬工業製)に生育させたAspergillus.niger及びCladosporiumの胞子と菌糸を、滅菌した0.05%Tween80(レオドールTW-0120)水溶液に分散させ、1×10 6 〜1×10 7 cells/mLのカビ懸濁液を調製した。

    (2)カビ試験片の調製 3cm×3cmに裁断した木綿メリアス布及び黒染した木綿ブロード布を滅菌処理(オートクレーブ:2atm(202650Pa)、125℃/15min)し、図1に示すような90mmプラスチックシャーレ1(日水製薬製、ニッスイAシャーレ、滅菌済み浅型)に各2枚ずつ静置した。 各試験布に滅菌処理した2.4%ポテトデキストロースブロス水溶液(和光純薬工業製)を200μL塗布し、上記のカビ懸濁液を100μL塗布したものをカビ試験片2,2'として用いた。

    (3)防カビ試験 シャーレの蓋3の中央に表1に記載の非接触型防カビ剤組成物を含浸させた布4(木綿メリアス布、1.5cm×1.5cm)を貼り、25℃、100%RHにて7日間培養した後、カビの生育状態を目視にて観察し、下記の5段階の基準に基づいて評価した。 この中で評価が−及び+のものは、カビの生育が抑えられ、抗カビ性効果が顕著に認識できる。 なお、シャーレの蓋に非接触型防カビ剤組成物を含浸させた布を貼らないで同様にカビの生育状態を観察した場合は、防カビ効果が認められないことを確認している。 結果を表1に示す。
    −:カビの生育なし+:カビ菌糸のみ僅かに生育している++:カビ菌糸のみ生育している+++:カビ菌糸に加え、カビ胞子が僅かに生育している++++:カビ胞子、菌糸ともに十分に生育している

    表1から、比較例1〜3の組成物は、Aspergillus.niger及びCladosporiumに対する防カビ性能が不十分であるのに対し、実施例1〜6の非接触型防カビ剤組成物は、Aspergillus.niger及びCladosporiumのいずれに対しても防カビ性能が高いことが分かる。

    実施例7
    不織布(東洋紡績株式会社製、東洋紡スパンボンド、ボランス4301N)に、表1の実施例6に示す配合処方の非接触型防カビ剤組成物を150質量%含浸させて、非接触型防カビ剤組成物含浸不織布を調製した。 内容積約60Lのプラスチック製収納ボックス(64cm×40cm×23cm、ヨシカワ製、ネオテナーミドルM23)内に、この非接触型防カビ剤組成物含浸不織布1.7g、及び実施例1と同じカビ試験片2,2'をシャーレ1の蓋を外した状態で静置した。 25℃、100%RHにて7日間培養し、実施例1と同様の方法で防カビ効果を判定した。 その結果、Aspergillus.niger及びCladosporiumのいずれに対しても防カビ性能を有していた。

    実施例において、防カビ性能の評価に用いたシャーレの略示図である。

    符号の説明

    1 シャーレ 2,2' カビ試験片 3 シャーレの蓋 4 非接触型防カビ剤組成物を含浸させた布