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首页 / 专利库 / 信息化学物质 / Chemical substance information management system and chemical substance information management program

Chemical substance information management system and chemical substance information management program

申请号 JP2010087683 申请日 2010-04-06 公开(公告)号 JP2011221632A 公开(公告)日 2011-11-04
申请人 Kyocera Corp; 京セラ株式会社; 发明人 MIURA TAKANORI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To manage chemical substance included in an object more surely.SOLUTION: When association of master name information with a master CAS number does not coincide with association of contained chemical substance name information with a contained chemical substance CAS number, a chemical substance information management system 1 regards the association of the contained chemical substance name information with the contained chemical substance CAS number in component table information as incorrect, that is, considers that a correct CAS number is not given to chemical substance in the component table information, and accumulates content associated with the same contained chemical substance name information in the component table information.
权利要求
  • 物品に含まれる化学物質に関する情報を管理する化学物質情報管理システムであって、
    前記化学物質の名称を示すマスタ名称情報と、前記化学物質を識別するためのマスタ識別情報とを対応付けて含むマスタ情報を保持するマスタ情報保持部と、
    前記物品に含まれる前記化学物質である含有化学物質の名称を示す含有化学物質名称情報と、前記含有化学物質を識別するための含有化学物質識別情報と、前記含有化学物質の含有量とを対応付けて含む成分表情報を取得する成分表情報取得部と、
    前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質識別情報に対応付けられた前記含有量を集計する第1集計部と、
    前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量を集計する第2集計部と を有する化学物質情報管理システム。
  • 前記マスタ情報は、複数の前記マスタ名称情報と、1つの前記マスタ識別情報とを対応付けて含む請求項1に記載の化学物質情報管理システム。
  • 使用に際しての制限が設けられた化学物質である制限化学物質の名称を含む制限化学物質情報を保持する制限化学物質情報保持部と、
    前記含有化学物質名称情報と前記制限化学物質情報に含まれる前記制限化学物質の名称とが一致する場合、前記物品に前記制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する提示部と を有する請求項1又は2に記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記制限化学物質情報は、前記物品に含まれることが禁止される化学物質である第1制限化学物質の名称を示す第1制限化学物質名称情報を含み、
    前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第1制限化学物質名称情報とが一致する場合、前記物品に前記第1制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する請求項3に記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記制限化学物質情報は、前記物品に所定量以下だけ含まれることが許容される化学物質である第2制限化学物質の名称を示す第2制限化学物質名称情報と前記所定量とを対応付けて含み、
    前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第2制限化学物質名称情報とが一致し、且つ、前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量が、前記第2制限化学物質名称情報に対応付けられた前記所定量以上である場合、前記物品に前記第2制限化学物質が前記所定量以上含まれることを示す情報を提示する請求項3又は4に記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記成分表情報は、前記物品における前記含有化学物質が含まれる部位を示す含有部位情報と、前記含有化学物質名称情報及び前記含有化学物質識別情報とを対応付けて含み、
    前記制限化学物質情報は、前記物品の所定の部位にのみ含まれることが許容される化学物質である第3制限化学物質の名称を示す第3制限化学物質名称情報と、前記所定の部位を示す第3制限化学物質部位情報とを対応付けて含み、
    前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第3制限化学物質名称情報とが一致し、且つ、前記前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有部位情報と、前記第3制限化学物質名称情報に対応付けられた前記第3制限化学物質部位情報とが一致しない場合に、前記物品の前記所定の部位以外の部位に前記第3制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する請求項3乃至5の何れかに記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記制限化学物質情報は、所定の期限まで使用が許容される化学物質である第4制限化学物質の名称を示す第4制限化学物質名称情報を含み、
    前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第4制限化学物質名称情報とが一致する場合に、前記物品に前記第4制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する請求項3乃至6の何れかに記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記制限化学物質情報は、使用実態の管理が必要であると定められた化学物質である第5制限化学物質の名称を示す第5制限化学物質名称情報を含み、
    前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第5制限化学物質名称情報とが一致する場合、前記物品に前記第5制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する請求項3乃至7の何れかに記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記制限化学物質情報を更新する更新部を備える請求項3乃至8の何れかに記載の化学物質情報管理システム。
  • 前記化学物質の識別情報は、CAS番号である請求項1乃至9の何れかに記載の化学物質情報管理システム。
  • 物品に含まれる化学物質に関する情報を管理するコンピュータに、
    前記化学物質の名称を示すマスタ名称情報と、前記化学物質を識別するためのマスタ識別情報とを対応付けて含むマスタ情報を保持するステップと、
    前記物品に含まれる前記化学物質である含有化学物質の名称を示す含有化学物質名称情報と、前記含有化学物質を識別するための含有化学物質識別情報と、前記含有化学物質の含有量とを対応付けて含む成分表情報を取得するステップと、
    前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質識別情報に対応付けられた前記含有量を集計するステップと、
    前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量を集計するステップと を実行させる化学物質情報管理プログラム。
  • 说明书全文

    本発明は、物品に含まれる化学物質に関する情報を管理する化学物質情報管理システム及び化学物質情報管理プログラムに関する。

    近年、地球環境の悪化が問題視されている。 このため、企業は、企業活動において、物品に含まれる有害化学物質の拡散を防止して、地球環境への負荷を軽減することが要求されている。 また、無線基地局、リピータ等の通信装置をはじめとする各種の電子機器には、所謂レアメタルが数多く使用される。 このため、物品に含まれるレアメタルを回収して再利用することが要求されている。 有害化学物質の拡散防止やレアメタルの再利用のためには、物品に含まれる化学物質の確実な管理が重要である。

    物品に含まれる化学物質を管理する手法として、例えば、特許文献1には、化学物質の識別情報であるCAS(Chemical Abstracts Service)番号により、物品に含まれる化学物質の含有量を集計する手法が記載されている。

    特許第3931689号公報

    しかし、CAS番号は、化学物質の構造や物性等とは無関係に付与されており、体系化されていない。 このため、人間は、CAS番号を認識しても、当該CAS番号に対応する化学物質を認識することは困難である。 従って、例えば、納入業者から製造メーカへ部品が納入される場合、納入業者によって提示される、部品に含まれる化学物質及び当該化学物質の含有量を示す成分表において、化学物質に対して誤ったCAS番号が付与されていても、製造メーカの人間は、誤りに気づかない場合がある。 このように、化学物質に対して誤ったCAS番号が付与されると、物品に含まれる化学物質の管理が不十分となる可能性がある。

    上記問題点に鑑み、本発明は、物品に含まれる化学物質の管理を、より確実に行える化学物質情報管理システム及び化学物質情報管理プログラムを提供することを目的とする。

    上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。 本発明の第1の特徴は、物品に含まれる化学物質に関する情報を管理する化学物質情報管理システム(化学物質情報管理システム1)であって、前記化学物質の名称を示すマスタ名称情報と、前記化学物質を識別するためのマスタ識別情報とを対応付けて含むマスタ情報を保持するマスタ情報保持部(マスタ情報DB162)と、前記物品に含まれる前記化学物質である含有化学物質の名称を示す含有化学物質名称情報と、前記含有化学物質を識別するための含有化学物質識別情報と、前記含有化学物質の含有量とを対応付けて含む成分表情報を取得する成分表情報取得部(成分表情報取得部152)と、前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質識別情報に対応付けられた前記含有量を集計する第1集計部(集計部154)と、前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量を集計する第2集計部(集計部154)とを有することを要旨とする。

    このような化学物質情報管理システムは、化学物質の名称を示すマスタ名称情報と、化学物質を識別するためのマスタ識別情報とを対応付けて含むマスタ情報を保持するとともに、物品に含まれる化学物質である含有化学物質の名称を示す含有化学物質名称情報と、含有化学物質を識別するための含有化学物質識別情報と、含有化学物質の含有量とを対応付けて含む成分表情報を取得する。 化学物質情報管理システムは、マスタ名称情報とマスタ識別情報との対応付けと、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合、成分表情報において、同一の含有化学物質識別情報に対応付けられた含有量を集計する。 一方、化学物質情報管理システムは、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合、成分表情報において、同一の含有化学物質名称情報に対応付けられた含有量を集計する。

    人間が成分表情報に情報を入力することが想定される場合、化学物質に対して誤った名称が付与される可能性と、化学物質に対して誤った識別情報が付与される可能性とを比較する。 この場合、人間は、識別情報を認識しても当該識別情報に対応する化学物質を認識することは困難であることから、化学物質に対して誤った識別情報が付与される可能性の方が高いと考えられる。

    このため、化学物質情報管理システムが、マスタ名称情報とマスタ識別情報との対応付けと、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合には、成分表情報における、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けが正確であると見なし、換言すれば、成分表情報において、化学物質に対して正しい識別情報が付与されていると見なして、成分表情報において、含有化学物質識別情報をキーとして、同一の含有化学物質識別情報に対応付けられた含有量を集計する。 これにより、物品に含まれる化学物質の管理を、確実に行える。 一方、化学物質情報管理システムが、マスタ名称情報とマスタ識別情報との対応付けと、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合には、成分表情報における、含有化学物質名称情報と含有化学物質識別情報との対応付けが誤っていると見なし、換言すれば、成分表情報において、化学物質に対して正しい識別情報が付与されていないと見なして、成分表情報において、含有化学物質名称情報をキーとして、同一の含有化学物質名称情報に対応付けられた含有量を集計する。 これにより、物品に含まれる化学物質の管理を、より確実に行える。 なお、物品とは、複数の部品によって構成される製品だけでなく、部品をも含む概念である。

    本発明の第2の特徴は、前記マスタ情報は、複数の前記マスタ名称情報と、1つの前記マスタ識別情報とを対応付けて含むことを要旨とする。

    本発明の第3の特徴は、使用に際しての制限が設けられた化学物質である制限化学物質の名称を含む制限化学物質情報を保持する制限化学物質情報保持部(制限化学物質情報DB164)と、前記含有化学物質名称情報と前記制限化学物質情報に含まれる前記制限化学物質の名称とが一致する場合、前記物品に前記制限化学物質が含まれることを示す情報を提示する提示部(モニタ108、スピーカ110)とを有することを要旨とする。

    本発明の第4の特徴は、前記制限化学物質情報は、前記物品に含まれることが禁止される化学物質である第1制限化学物質の名称を示す第1制限化学物質名称情報を含み、前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第1制限化学物質名称情報とが一致する場合、前記物品に前記第1制限化学物質が含まれることを示す情報を提示することを要旨とする。

    本発明の第5の特徴は、前記制限化学物質情報は、前記物品に所定量以下だけ含まれることが許容される化学物質である第2制限化学物質の名称を示す第2制限化学物質名称情報と前記所定量とを対応付けて含み、前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第2制限化学物質名称情報とが一致し、且つ、前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量が、前記第2制限化学物質名称情報に対応付けられた前記所定量以上である場合、前記物品に前記第2制限化学物質が前記所定量以上含まれることを示す情報を提示することを要旨とする。

    本発明の第6の特徴は、前記成分表情報は、前記物品における前記含有化学物質が含まれる部位を示す含有部位情報と、前記含有化学物質名称情報及び前記含有化学物質識別情報とを対応付けて含み、前記制限化学物質情報は、前記物品の所定の部位にのみ含まれることが許容される化学物質である第3制限化学物質の名称を示す第3制限化学物質名称情報と、前記所定の部位を示す第3制限化学物質部位情報とを対応付けて含み、前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第3制限化学物質名称情報とが一致し、且つ、前記前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有部位情報と、前記第3制限化学物質名称情報に対応付けられた前記第3制限化学物質部位情報とが一致しない場合に、前記物品の前記所定の部位以外の部位に前記第3制限化学物質が含まれることを示す情報を提示することを要旨とする。

    本発明の第7の特徴は、前記制限化学物質情報は、所定の期限まで使用が許容される化学物質である第4制限化学物質の名称を示す第4制限化学物質名称情報を含み、前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第4制限化学物質名称情報とが一致する場合に、前記物品に前記第4制限化学物質が含まれることを示す情報を提示することを要旨とする。

    本発明の第8の特徴は、前記制限化学物質情報は、使用実態の管理が必要であると定められた化学物質である第5制限化学物質の名称を示す第5制限化学物質名称情報を含み、前記提示部は、前記含有化学物質名称情報と前記第5制限化学物質名称情報とが一致する場合、前記物品に前記第5制限化学物質が含まれることを示す情報を提示することを要旨とする。

    本発明の第9の特徴は、前記制限化学物質情報を更新する更新部(制限化学物質情報更新部158)を備えることを要旨とする。

    本発明の第10の特徴は、前記化学物質の識別情報は、CAS(Chemical Abstracts Service)番号であることを要旨とする。

    本発明の第11の特徴は、物品に含まれる化学物質に関する情報を管理するコンピュータに、前記化学物質の名称を示すマスタ名称情報と、前記化学物質を識別するためのマスタ識別情報とを対応付けて含むマスタ情報を保持するステップと、前記物品に含まれる前記化学物質である含有化学物質の名称を示す含有化学物質名称情報と、前記含有化学物質を識別するための含有化学物質識別情報と、前記含有化学物質の含有量とを対応付けて含む成分表情報を取得するステップと、前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致する場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質識別情報に対応付けられた前記含有量を集計するステップと、前記マスタ名称情報と前記マスタ識別情報との対応付けと、前記含有化学物質名称情報と前記含有化学物質識別情報との対応付けとが一致しない場合、前記成分表情報において、同一の前記含有化学物質名称情報に対応付けられた前記含有量を集計するステップとを実行させる化学物質情報管理プログラムであることを要旨とする。

    本発明によれば、物品に含まれる化学物質の管理を、より確実に行える。

    本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システムの構成図である。

    本発明の実施形態に係る成分表情報の一例を示す図である。

    本発明の実施形態に係るマスタ情報の一例を示す図である。

    本発明の実施形態に係る制限化学物質情報の一例を示す図である。

    本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システムの動作を示すフローチャートである。

    本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システムの含有量集計及び警告提示の動作を示すフローチャートである。

    次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。 具体的には、(1)化学物質情報管理システムの構成、(2)化学物質情報管理システムの動作、(3)作用・効果、(4)その他の実施形態について説明する。 以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。

    (1)化学物質情報管理システムの構成 図1は、化学物質情報管理システムの構成図である。 図1に示す化学物質情報管理システム1は、複数の部品を納入し、当該複数の部品によって構成される製品を製造する製造メーカに設置され、各部品に含まれる化学物質を管理する。 化学物質情報管理システム1は、例えば、サーバやパーソナルコンピュータであり、制御部102、記憶部103、有線通信部106、モニタ108、スピーカ110、操作部112を備える。

    制御部102は、例えばCPUによって構成され、化学物質情報管理システム1が具備する各種機能を制御する。 記憶部103は、例えばメモリによって構成され、化学物質情報管理システム1における制御などに用いられる各種情報を記憶する。

    有線通信部106は、図示しない外部の装置との間で情報の送信及び受信を行う。 モニタ108は、制御部102を介して受信した画像を表示したり、操作内容を表示したりする。 スピーカ110は、制御部102から取得した音声データに基づいて音声を出力する。 操作部112は、テンキーやファンクションキーなどによって構成され、ユーザの操作内容を入力するために用いられるインタフェースである。

    制御部102は、部品表情報取得部150、成分表情報取得部152、集計部154、出力処理部156及び制限化学物質情報更新部158を含む。

    部品表情報取得部150は、所定の製品(例えば無線基地局)を構成する複数の部品(例えばコンデンサ)に対応する部品表情報を取得する。 部品表情報は、所定の製品を構成する各部品の識別情報である部品番号を含んで構成される。 例えば、部品表情報は、外部の装置によって送信され、記憶部103に記憶される。 部品表情報取得部150は、記憶部103に記憶されている部品表情報を読み出す。

    成分表情報取得部152は、製品を構成する所定の部品に対応する成分表情報を取得する。 成分表情報は、対応する部品の納入業者や部品の製造メーカによって生成される。

    図2は、成分表情報の一例を示す図である。 成分表情報は、部品毎に用意される。 図2に示すように、成分表情報は、対応する部品の部品番号と、部品における各部位の名称の情報(部位名称情報)、当該部位に含まれる化学物質(部位化学物質)の名称の情報(部位化学物質名称情報)、当該部位化学物質のCAS番号(部位化学物質CAS番号)、当該部位化学物質のランク、当該部位化学物質が意図的に含有される場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が製造工程中で意図的に添加され、最終的に残留する場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が不純物として含まれる場合の含有率及び含有量を含む。 ランクについては後述する。

    例えば、成分表情報は、外部の装置によって送信され、記憶部103に記憶される。 利用者が操作部112を用いて、部品表情報に含まれる部品番号のうち、1つの部品番号を選択すると、成分表情報取得部152は、選択された部品番号を特定する。 更に、成分表情報取得部152は、記憶部103に記憶された成分表情報のうち、特定した部品番号を含む成分表情報を読み出す。

    集計部154は、読み出された、1つの部品に対応する成分表情報に基づいて、当該部品に含まれる化学物質の含有量を集計する。 具体的には、集計部154は、以下のようにして部品に含まれる化学物質の含有量を集計する。

    記憶部103には、マスタ情報データベース(DB)162が構成されている。 マスタ情報DB162は、マスタ情報からなる。

    図3は、マスタ情報の一例を示す図である。 図3(a)は、化学物質である金についてのマスタ情報であり、図3(b)は、化学物質である銅と、銅の化合物である酸化銅(II)についてのマスタ情報である。 図3(a)及び(b)では、1つの化学物質の呼び名が複数存在することに鑑み、1つのマスタCAS番号に複数のマスタ名称情報が対応付けられている。 複数のマスタ名称情報のうち、1つは代表的な名称に対応するマスタ名称情報(代表名称情報)である。 マスタ情報における、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けは、正確である。

    集計部154は、読み出された成分表情報に含まれる部位化学物質名称情報と、当該部位化学物質名称情報に対応する部位化学物質CAS番号を抽出する。 集計部154は、部位化学物質名称情報とマスタ情報に基づいて、部位化学物質名称情報が代表名称情報と一致するか否かを判定する。

    部位化学物質名称情報が代表名称情報と一致しない場合、集計部154は、成分表情報における、部位化学物質名称情報を、代表名称情報に置換して、新たな部位化学物質名称情報とする。

    次に、集計部154は、成分表情報に対応する部位化学物質を選択する。 集計部154は、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致するか否かを判定する。 具体的には、集計部154は、部位化学物質名称情報が、マスタ名称情報と一致し、且つ、部位化学物質名称情報に対応する部位化学物質CAS番号が、マスタ名称情報に対応するマスタCAS番号と一致するか否かを判定する。

    上述したように、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けは正確である。 従って、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致しない場合には、成分表情報において部位化学物質CAS番号が誤っていると見なし得る。

    このため、集計部154は、選択された部位化学物質の部品全体の含有量の集計に部位化学物質CAS番号を用いず、部位化学物質名称情報を用いる。 すなわち、集計部154は、成分表情報において、同一の部位化学物質名称情報に対応付けられた含有量を集計する。 成分表情報が図3に示すものである場合には、集計部154は、同一の部位化学物質名称情報に対応付けられた、部位化学物質が意図的に含有される場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が製造工程中で意図的に添加され、最終的に残留する場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が不純物として含まれる場合の含有率及び含有量を集計する。

    一方、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致しない場合には、成分表情報において部位化学物質CAS番号が正確であると見なし得る。

    このため、集計部154は、部品に含まれる、選択された部位化学物質の部品全体の含有量の集計に部位化学物質CAS番号を用いる。 すなわち、集計部154は、成分表情報において、同一の部位化学物質CAS番号に対応付けられた含有量を集計する。 成分表情報が図3に示すものである場合には、集計部154は、同一の部位化学物質名称情報に対応付けられた、部位化学物質が意図的に含有される場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が製造工程中で意図的に添加され、最終的に残留する場合の含有率及び含有量、当該部位化学物質が不純物として含まれる場合の含有率及び含有量を集計する。

    出力処理部156は、選択された部位化学物質のランクを特定する。 本実施形態では、Aランク、Bランク、Cランク、Dランク、Eランクが設定されている。 Aランクは、対応する化学物質(Aランク化学物質)が部品に使用されることが禁止されることを示す。 Bランクは、対応する化学物質(Bランク化学物質)が部品において所定量以下だけ含まれることが許容されることを示す。 Cランクは、対応する化学物質(Cランク化学物質)が所定の部位においてのみ含有が許容されることを示す。 Dランクは、対応する化学物質(Dランク化学物質)が所定の期限まで使用が許容されることを示す。 Eランクは、対応する化学物質(Eランク化学物質)が使用実態の管理が必要であり、リサイクルや適正な管理等が必要であると定められていることを示す。

    記憶部103には、制限化学物質情報データベース(DB)164が構成されている。 制限化学物質情報DB164は、制限化学物質情報からなる。

    図4は、制限化学物質情報の一例を示す図である。 制限化学物質情報は、ランク毎に構成が異なる。 図4(a)は、Aランク化学物質に対応する制限化学物質情報であり、Aランク化学物質の名称の情報を含む。 図4(b)は、Bランク化学物質に対応する制限化学物質情報であり、Bランク化学物質の名称の情報と、使用が許容される含有量の上限値とを含む。 図4(c)は、Cランク化学物質に対応する制限化学物質情報であり、Cランク化学物質の名称の情報と、含有が許容される部位の名称の情報とを含む。 図4(d)は、Dランク化学物質に対応する制限化学物質情報であり、Dランク化学物質の名称の情報と、使用が許容される期限(年月日)の情報(許容期限情報)とを含む。 図4(e)は、Eランク化学物質に対応する制限化学物質情報であり、Eランク化学物質の名称の情報を含む。

    出力処理部156は、選択された部位化学物質の部位化学物質名称情報が、Aランク化学物質の名称情報と一致する場合には、選択された部位化学物質がAランク化学物質であると判断する。 同様に、出力処理部156は、選択された部位化学物質の部位化学物質名称情報が、Bランク化学物質乃至Eランク化学物質の名称情報の何れかと一致する場合には、選択された部位化学物質がBランク化学物質乃至Eランク化学物質の何れかであると判断する。

    出力処理部156は、特定したランクに対応する警報条件を満たすか否かを判定する。

    具体的には、選択された部位化学物質がAランク化学物質である場合、出力処理部156は、Aランクに対応する警報条件を満たすと判定する。 この場合、出力処理部156は、部品にAランク化学物質が含まれていることを示す警報の画像をモニタ108に表示させ、当該警報の音声をスピーカ110から出力させる処理を行う。 選択された部位化学物質がBランク化学物質である場合、出力処理部156は、集計されたBランク化学物質の含有量が、Bランク化学物質に対応する制限化学物質情報内の含有量の上限値を超えるか否かを判定する。 集計された部位化学物質の含有量が、Bランク化学物質に対応する制限化学物質情報内の含有量の上限値を超える場合、出力処理部156は、Bランクに対応する警報条件を満たすと判定する。 この場合、出力処理部156は、許容量を超えるBランク化学物質が部品に含まれることを示す警報の画像をモニタ108に表示させ、当該警報の音声をスピーカ110から出力させる処理を行う。

    選択された部位化学物質がCランク化学物質である場合、出力処理部156は、成分表情報に基づいて、Cランク化学物質が含まれる部位に対応する部位名称情報を特定する。 更に、出力処理部156は、特定した部位名称情報が、Cランク化学物質に対応する制限化学物質情報内の含有許容部位名称情報と一致するか否かを判定する。 特定した部位名称情報が、Cランク化学物質に対応する制限化学物質情報内の含有許容部位名称情報と一致しない場合、出力処理部156は、Cランクに対応する警報条件を満たすと判定する。 この場合、出力処理部156は、部品において含まれることが許容される部位以外の部位にCランク化学物質が含まれることを示す警報の画像をモニタ108に表示させ、当該警報の音声をスピーカ110から出力させる処理を行う。

    選択された部位化学物質がDランク化学物質である場合、出力処理部156は、現在の年月日がDランク化学物質に対応する制限化学物質情報内の許容期限情報によって示される期限よりも後の年月日であるか否かを判定する。 現在の年月日が許容期限情報によって示される期限よりも後の年月日である場合、出力処理部156は、Dランクに対応する警報条件を満たすと判定する。 この場合、出力処理部156は、部品にDランク化学物質が含まれることを示す警報の画像をモニタ108に表示させ、当該警報の音声をスピーカ110から出力させる処理を行う。

    選択された部位化学物質がEランク化学物質である場合、出力処理部156は、Eランクに対応する警報条件を満たすと判定する。 この場合、出力処理部156は、部品にEランク化学物質が含まれることを示す警報の画像をモニタ108に表示させ、当該警報の音声をスピーカ110から出力させる処理を行う。 なお、出力処理部156は、部品にEランク化学物質が含まれることについては、警報の画像や警報の音声を出力しなくてもよい。

    また、出力処理部156は、上述した警報の画像や音声の出力とともに、あるいは、警報の画像や音声の出力に代えて、電子メールを用いて管理者に通知してもよい。 この場合、出力処理部156は、予め記憶部103に記憶されている管理者の電子メールアドレスを読み出す。 出力処理部156は、当該電子メールアドレスを宛先とし、本文に、部品番号や部品名の情報と、Aランク化学物質乃至Eランク化学物質の何れかの名称の情報とを含んだ電子メールを生成し、当該電子メールを、有線通信部106を介して送信する。 なお、出力処理部156は、部品にEランク化学物質が含まれることについては、電子メールを用いて通知しなくてもよい。

    制限化学物質情報更新部158は、新たな制限化学物質情報を取得した場合、制限化学物質情報DB164内の制限化学物質情報を更新する。 例えば、新たな制限化学物質情報は、外部の装置によって送信される。 その後、出力処理部156は、更新後の制限化学物質情報に基づいて、上述した警報出力のための処理を行う。

    (2)化学物質情報管理システムの動作 次に、化学物質情報管理システム1の動作を説明する。 図5は、化学物質情報管理システム1の動作を示すフローチャートである。

    ステップS101において、部品表情報取得部150は、部品表情報を取得する。

    ステップS102において、利用者が操作部112を用いて、部品表情報に含まれる部品番号のうち、1つの部品番号を選択すると、成分表情報取得部152は、選択された部品番号を特定する。

    ステップS103において、成分表情報取得部152は、特定した部品番号を含む成分表情報を取得する。

    ステップS104において、集計部154は、部品に含まれる化学物質の含有量を集計する。 出力処理部156は、警報提示の処理を行う。

    図6は、図5のステップS104に動作の詳細を示すフローチャートである。

    ステップS201において、集計部154は、取得された成分表情報に含まれる部位化学物質名称情報と、当該部位化学物質名称情報に対応する部位化学物質CAS番号を抽出する。

    ステップS202において、集計部154は、部位化学物質名称情報が代表名称情報と一致するか否かを判定する。

    部位化学物質名称情報が代表名称情報と一致しない場合、ステップS203において、集計部154は、成分表情報における、部位化学物質名称情報を、代表名称情報に置換して、新たな部位化学物質名称情報とする。

    ステップS202において、部位化学物質名称情報が代表名称情報と一致すると判定された後、又は、ステップS203において、部位化学物質名称情報が代表名称情報に置換された後、ステップS204において、集計部154は、成分表情報に対応する部位化学物質のうち、未選択の部位化学物質を選択する。

    ステップS205において、集計部154は、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致するか否かを判定する。

    マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致しない場合、ステップS206において、集計部154は、成分表情報において、同一の部位化学物質名称情報に対応付けられた含有量を集計する。

    一方、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、選択した部位化学物質についての部位化学物質名称情報と部位化学物質CAS番号との対応付けとが一致する場合、ステップS207において、集計部154は、成分表情報において、同一の部位化学物質CAS番号に対応付けられた含有量を集計する。

    ステップS206における含有量の集計後、又は、ステップS207における含有量の集計後、ステップS208において、出力処理部156は、選択された部位化学物質のランクを特定する。

    ステップS209において、出力処理部156は、特定したランクに対応する警報の条件を満たすか否かを判定する。

    特定したランクに対応する警報の条件を満たす場合、ステップS210において、出力処理部156は、警報を提示する処理を行う。

    ステップS209において、特定したランクに対応する警報の条件を満たさないと判定された後、又は、ステップS210において、警報提示処理が行われた後、ステップS211において、集計部154は、成分表情報に対応する部位化学物質が全て選択されたか否かを判定する。

    成分表情報に対応する部位化学物質が全て選択されたと判定された場合には、一連の動作が終了する。 一方、成分表情報に対応する部位化学物質が全て選択されたと判定されなかった場合、換言すれば、成分表情報に対応する部位化学物質に、未選択の部位化学物質が存在する場合には、ステップS204における、未選択の部位化学物質の選択以降の動作が繰り返される。

    (3)作用・効果 本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システム1は、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、成分表情報内の含有化学物質名称情報と含有化学物質CAS番号との対応付けとが一致する場合には、成分表情報における、含有化学物質名称情報と含有化学物質CAS番号との対応付けが正確であると見なし、換言すれば、成分表情報において、化学物質に対して正しいCAS番号が付与されていると見なして、成分表情報において、同一の含有化学物質CAS番号に対応付けられた含有量を集計する。 従って、部品に含まれる化学物質の管理を、確実に行える。

    一方、化学物質情報管理システム1は、マスタ名称情報とマスタCAS番号との対応付けと、成分表情報内の含有化学物質名称情報と含有化学物質CAS番号との対応付けとが一致しない場合には、成分表情報における、含有化学物質名称情報と含有化学物質CAS番号との対応付けが誤っていると見なし、換言すれば、成分表情報において、化学物質に対して正しいCAS番号が付与されていないと見なして、成分表情報において、同一の含有化学物質名称情報に対応付けられた含有量を集計する。 従って、部品に含まれる化学物質の管理を、より確実に行える。

    本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システム1は、マスタ情報において、複数のマスタ名称情報と、1つのマスタCAS番号とが対応付けられており、呼び名が複数存在する場合にも、化学物質を特定可能である。

    本発明の実施形態に係る化学物質情報管理システム1は、部品に含まれる化学物質が、使用に際して制限が設けられている化学物質である場合、ランクを特定し、当該ランクに対応する警報条件を満たす場合には、警報の提示を行う。 従って、利用者は、部品に、使用に際して制限が設けられている化学物質が含まれることを認識できる。

    (4)その他の実施形態 上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。 この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。

    上述した実施形態では、部品に含まれる化学物質の含有量を集計した、換言すれば、部品単位で化学物質の含有量を集計したが、製品単位で化学物質の含有量を集計してもよい。 この場合、化学物質情報管理システム1は、製品を構成する各部品について、当該部品に含まれる化学物質の含有量を集計し、更に、製品を構成する全ての部品に含まれる化学物質の含有量を集計する。

    このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。 したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。

    1…化学物質情報管理システム、102…制御部、103…記憶部、106…有線通信部、108…モニタ、110…スピーカ、112…操作部、150…部品表情報取得部、152…成分表情報取得部、154…集計部、156…出力処理部、158…制限化学物質情報更新部