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原料供給装置、原料供給装置の原料供給方法、シート製造装置

申请号 PCT/JP2017/012870 申请日 2017-03-29 公开(公告)号 WO2017170674A1 公开(公告)日 2017-10-05
申请人 セイコーエプソン株式会社; 发明人 谷口 誠一; 門別 芳信; 依田 兼雄;
摘要 動作状態と休止状態との状態遷移の頻発を低減し、原料を安定して供給する。 原料供給装置は、原料を供給するための供給部であって、第1供給部と第2供給部とを含む供給部と、前記供給部の異常状態を検出するための検出部と、前記供給部を制御するための制御部と、を有し、前記制御部は、前記検出部による検出結果に基づいて、前記第1供給部が異常状態にあると判断したとき、前記第1供給部を動作状態から休止状態に移行させると共に、前記第2供給部を待機状態から動作状態に移行させて原料を供給させる機能と、前記休止状態にある前記第1供給部が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合に、前記第1供給部を待機状態に移行させる機能と、を有する。
权利要求
  • 原料を供給するための供給部であって、第1供給部と第2供給部とを含む供給部と、
    前記供給部の異常状態を検出するための検出部と、
    前記供給部を制御するための制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記検出部により前記第1供給部が異常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部を動作状態から休止状態に移行させると共に、前記第2供給部を待機状態から動作状態に移行させて原料を供給させる機能と、
    前記休止状態にある前記第1供給部が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合に、前記第1供給部を待機状態に移行させる機能と、を有することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1に記載の原料供給装置において、
    前記制御部は、前記検出部により前記第1供給部が正常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部に予備動作を行わせ、前記第1供給部が正常状態に復帰したか否かを判断することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1に記載の原料供給装置において、
    前記制御部は、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1に記載の原料供給装置において、
    前記制御部は、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された後であって、所定の入力を受け付けた場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1に記載の原料供給装置において、
    前記制御部は、所定の入力を受け付けた後に、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の原料供給装置において、
    前記制御部は、前記第1供給部が前記休止状態から前記待機状態に移行したとき、前記第2供給部から前記第1供給部に切り替えて、原料を供給させることを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の原料供給装置において、
    前記供給部のステータスを通知する通知部を有することを特徴とする原料供給装置。
  • 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の原料供給装置において、
    前記供給部は、少なくとも3以上の供給部を有し、
    前記制御部は、待機状態にある供給部の中で優先度の高い供給部から原料を供給させることを特徴とする原料供給装置。
  • 原料を供給するための供給部であって、第1供給部と第2供給部とを含む供給部を備えた原料供給装置の原料供給方法であって、
    前記供給部の異常状態を検出する工程と、前記第1供給部が異常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部を動作状態から休止状態に移行させると共に、前記第2供給部を待機状態から動作状態に移行させて原料を供給させる工程と、
    前記休止状態にある前記第1供給部が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合に、前記第1供給部を待機状態に移行させる工程と、を有することを特徴とする原料供給装置の原料供給方法。
  • 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の原料供給装置を備えたシート製造装置。
  • 说明书全文

    原料供給装置、原料供給装置の原料供給方法、シート製造装置

    本発明は、原料供給装置、原料供給装置の原料供給方法、シート製造装置に関する。

    従来、再生原料を供給する複数の原料貯留部を備え、一つの原料貯留部が供給不能となった場合に、他の原料貯留部に切り替えて運転を継続する古紙処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。

    特開2011-157657号公報

    しかしながら、上記装置において、供給不能となった第1の原料貯留部の供給不能原因を解消し、他の原料貯留部から第1の原料貯留部に再び切り替えるとした場合に、供給不能原因を検出する検出部が誤検出を繰り返す等の不安定状態にあると、原料貯留部の切り替えが頻繁に発生し、原料を安定して供給することができず、生産量が低下してしまうという課題があった。

    本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。

    [適用例1]本適用例にかかる原料供給装置は、原料を供給するための供給部であって、第1供給部と第2供給部とを含む供給部と、前記供給部の異常状態を検出するための検出部と、前記供給部を制御するための制御部と、を有し、前記制御部は、前記検出部により前記第1供給部が異常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部を動作状態から休止状態に移行させると共に、前記第2供給部を待機状態から動作状態に移行させて原料を供給させる機能と、前記休止状態にある前記第1供給部が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合に、前記第1供給部を待機状態に移行させる機能と、を有することを特徴とする。

    この構成によれば、休止状態の第1供給部は、正常状態に復帰したことが確認された後、待機状態に移行される。 このため、検出部の異常に起因して起こる、供給部の動作状態と休止状態との状態遷移の頻発が低減され、原料を安定して供給することができる。

    [適用例2]上記適用例にかかる原料供給装置の前記制御部は、前記検出部により前記第1供給部が正常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部に予備動作を行わせ、前記第1供給部が正常状態に復帰したか否かを判断することを特徴とする。

    この構成によれば、検出部のみに依ることなく、予備動作を行うことにより、正常状態にあることをより確実に確認することができる。

    [適用例3]上記適用例にかかる原料供給装置の前記制御部は、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする。

    この構成によれば、所定時間継続して正常状態にある場合に、正常状態に復帰したと判断することにより、検出部の異常に起因した、供給部の状態遷移の頻発を低減させることができる。

    [適用例4]上記適用例にかかる原料供給装置の前記制御部は、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された後であって、所定の入を受け付けた場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする。

    この構成によれば、正常状態が所定時間継続し、さらに所定の入力を受け付けた場合に、正常状態に復帰したと判断することにより、検出部の異常に起因した、供給部の状態遷移をより低減させることができる。

    [適用例5]上記適用例にかかる原料供給装置の前記制御部は、所定の入力を受け付けた後に、前記休止状態にある前記第1供給部の正常状態が、前記検出部により所定時間継続して検出された場合に、前記第1供給部は正常状態に復帰したと判断することを特徴とする。

    この構成によれば、所定の入力(例えば、ユーザーによるエラー解除の入力)があっても、所定時間継続して正常状態になければ、第1供給部は正常状態に復帰したと判断されない。 このため、ユーザーの誤操作や検出部の異常に起因した、供給部の状態遷移を防ぐことができる。

    [適用例6]上記適用例にかかる原料供給装置の前記制御部は、前記第1供給部が前記休止状態から前記待機状態に移行したとき、前記第2供給部から前記第1供給部に切り替えて、原料を供給させることを特徴とする。

    この構成によれば、第1供給部及び第2供給部の使用状態において、第1供給部をメイン供給部として優先的に使用可能とすることができる。

    [適用例7]上記適用例にかかる原料供給装置では、前記供給部のステータスを通知する通知部を有することを特徴とする。

    この構成によれば、ユーザーは供給部のステータスを容易に把握することができる。 従って、例えば、異常状態にある供給部に対して素早いメンテナンス等の対応が可能となる。

    [適用例8]上記適用例にかかる原料供給装置の前記供給部は、少なくとも3以上の供給部を有し、前記制御部は、待機状態にある供給部の中で優先度の高い供給部から原料を供給させることを特徴とする。

    この構成によれば、3以上の供給部で稼働させるため、より安定して原料を供給することができる。 また、3以上の供給部の使用状態において、いずれかをメイン供給部として優先的に使用可能とすることができる。

    [適用例9]本適用例にかかる原料供給装置の原料給紙方法は、原料を供給するための供給部であって、第1供給部と第2供給部とを含む供給部を備えた原料供給装置の原料供給方法であって、前記供給部の異常状態を検出する工程と、前記第1供給部が異常状態にあることが検出されたとき、前記第1供給部を動作状態から休止状態に移行させると共に、前記第2供給部を待機状態から動作状態に移行させて原料を供給させる工程と、前記休止状態にある前記第1供給部が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合に、前記第1供給部を待機状態に移行させる工程と、を有することを特徴とする。

    この構成によれば、休止状態の第1供給部は、正常状態に復帰したことが確認された後、待機状態に移行される。 このため、検出部の異常に起因して起こる、供給部の動作状態と休止状態との状態遷移の頻発が低減され、原料を安定して供給することができる。

    [適用例10]本適用例にかかるシート製造装置は、上記に記載の原料供給装置を備えたことを特徴とする。

    この構成によれば、原料供給装置から原料が安定して供給され、効率良くシートを製造することができる。

    第1実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図。

    第1実施形態にかかる原料供給装置の構成を示す概略図。

    第1実施形態にかかる原料供給装置の制御部の構成を示す制御ブロック図。

    第1実施形態にかかる原料供給装置の状態遷移図。

    第1実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第1実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第1実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第1実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第1実施形態にかかる原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャート。

    第2実施形態にかかる原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャート。

    第3実施形態にかかる原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャート。

    第4実施形態にかかる原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャート。

    第5実施形態にかかる原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャート。

    第6実施形態にかかる原料供給装置の状態遷移図。

    第6実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第6実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第6実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第6実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる原料供給装置の状態遷移図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    第7実施形態にかかる入出力部における表示例を示す説明図。

    以下、本発明の第1から第7実施形態について、図面を参照して説明する。 なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。

    (第1実施形態)
    まず、シート製造装置について、図面を参照しながら説明する。 図1は、本実施形態にかかるシート製造装置の構成を示す概略図である。

    図1に示すように、シート製造装置100は、原料供給装置10と、製造部102と、制御部104と、を備える。 製造部102は、シートを製造する。 製造部102は、粗砕部12と、解繊部20と、選別部40と、第1ウェブ形成部45と、回転体49と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。

    原料供給装置10は、原料を供給するための供給部200を有している。 原料供給装置10によって供給される原料は、例えば、古紙やパルプシートなどの繊維構造物を含むものである。 本実施形態では、原料供給装置10は粗砕部12に原料を供給するものであり、原料を連続的に投入可能な構成を備えている。 原料供給装置10の詳細については後述する。 なお、原料供給装置は、粗砕部により粗砕された紙片を原料として供給するものであってもよい。

    粗砕部12は、原料供給装置10によって供給された原料を、大気中(空気中)等の気中で裁断して細片にする。 細片の形状や大きさは、例えば、数cmの細片である。 図示の例では、粗砕部12は、粗砕刃14を有し、粗砕刃14によって、投入された原料を裁断することができる。 粗砕部12としては、例えば、シュレッダーを用いる。 粗砕部12によって裁断された原料は、ホッパー1で受けてから管2を介して、解繊部20に移送(搬送)される。

    解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料を解繊する。 ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。 解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。

    解繊部20を通過したものを「解繊物」という。 「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。 解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。 解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。

    解繊部20は、乾式で解繊を行う。 ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。 解繊部20として、本実施形態ではインペラーミルを用いる。 解繊部20は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。 これにより、解繊部20は、自ら発生する気流によって、導入口22から、原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、排出口24へと搬送することができる。 解繊部20を通過した解繊物は、管3を介して、選別部40に移送される。

    選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物を導入口42から導入し、繊維の長さによって選別する。 選別部40としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。 選別部40は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。 例えば、第1選別物は、管7を介して、混合部50に移送される。 第2選別物は、排出口44から管8を介して、解繊部20に戻される。 具体的には、選別部40は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。 選別部40の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。

    第1ウェブ形成部45は、選別部40を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。 第1ウェブ形成部45は、メッシュベルト46と、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。

    吸引部48は、選別部40の開口(網の開口)を通過して大気中(空気中)等の気中に分散された第1選別物をメッシュベルト46上に吸引することができる。 第1選別物は、移動するメッシュベルト46上に堆積し、ウェブVを形成する。 メッシュベルト46、張架ローラー47および吸引部48の基本的な構成は、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト72、張架ローラー74およびサクション機構76と同様である。

    ウェブVは、選別部40および第1ウェブ形成部45を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。 メッシュベルト46に堆積されたウェブVは、管7へ投入され、混合部50へと搬送される。

    回転体49は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。 図示の例では、回転体49は、基部49aと、基部49aから突出している突部49bを有している。 突部49bは、例えば、板状の形状を有している。 図示の例では、突部49bは4つ設けられ、4つの突部49bが等間隔に設けられている。 基部49aが方向Rに回転することにより、突部49bは、基部49aを軸として回転することができる。 回転体49によってウェブVを切断することにより、例えば、堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。

    回転体49は、第1ウェブ形成部45の近傍に設けられている。 図示の例では、回転体49は、ウェブVの経路において下流側に位置する張架ローラー47aの近傍に(張架ローラー47aの横に)設けられている。 回転体49は、突部49bがウェブVと接触可能な位置であって、ウェブVが堆積されるメッシュベルト46と接触しない位置に設けられている。 これにより、メッシュベルト46が突部49bによって磨耗する(破損する)ことを抑制することができる。 突部49bとメッシュベルト46との間の最短距離は、例えば、0.05mm以上0.5mm以下である。

    混合部50は、選別部40を通過した第1選別物(第1ウェブ形成部45により搬送された第1選別物)と、樹脂を含む添加物と、を混合する。 混合部50は、添加物を供給する添加物供給部52と、第1選別物と添加物とを搬送する管54と、ブロアー56と、を有している。 図示の例では、添加物は、添加物供給部52からホッパー9を介して管54に供給される。 管54は、管7と連続している。

    混合部50では、ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、第1選別物と添加物とを混合させながら、搬送することができる。 なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよい。

    添加物供給部52としては、図1に示すようなスクリューフィーダーや、図示せぬディスクフィーダーなどを用いる。 添加物供給部52から供給される添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。 樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。 樹脂は、シート形成部80を通過する際に溶融して、複数の繊維を結着させる。

    添加物供給部52から供給される樹脂は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。 これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。 添加物供給部52から供給される添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。

    なお、添加物供給部52から供給される添加物には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止剤、繊維等が燃えにくくするための難燃剤が含まれていてもよい。 混合部50を通過した混合物(第1選別物と添加物との混合物)は、管54を介して、堆積部60に移送される。

    堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、大気中(空気中)等の気中で分散させながら降らせる。 さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。 これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。

    堆積部60としては、回転する円筒の篩を用いる。 堆積部60は、網を有し、混合部50を通過した混合物に含まれる、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの)を降らせる。 堆積部60の構成は、例えば、選別部40の構成と同じである。

    なお、堆積部60の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。 すなわち、堆積部60として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積部60は、堆積部60に導入された混合物の全てを降らしてもよい。

    第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。 第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、張架ローラー74と、サクション機構76と、を有している。

    メッシュベルト72は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。 メッシュベルト72は、張架ローラー74によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。 メッシュベルト72は、張架ローラー74が自転することによって移動する。 メッシュベルト72が連続的に移動しながら、堆積部60を通過した通過物が連続的に降り積もることにより、メッシュベルト72上にウェブWが形成される。 メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。

    サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。 サクション機構76は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。 サクション機構76によって、堆積部60により気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引することができる。 これにより、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。 さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。

    以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。 メッシュベルト72に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。

    なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部78が設けられている。 調湿部78は、ウェブWに対してや水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。

    シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積したウェブWを加圧加熱してシートSを成形する。 シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および添加物の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着することができる。

    シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部82と、加圧部82により加圧されたウェブWを加熱する加熱部84と、を備えている。 加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、ウェブWに対して圧力を加える。 ウェブWは、加圧されることによりその厚さが小さくなり、ウェブWの密度が高められる。 加熱部84としては、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロワー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いる。 図示の例では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備えている。 加熱部84を加熱ローラー86として構成することにより、加熱部84を板状のプレス装置(平板プレス装置)として構成する場合に比べて、ウェブWを連続的に搬送しながらシートSを成形することができる。 ここで、カレンダーローラー85(加圧部82)は、加熱ローラー86(加熱部84)によってウェブWに印加される圧力よりも高い圧力をウェブWに印加することができる。 なお、カレンダーローラー85や加熱ローラー86の数は、特に限定されない。

    切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。 図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有している。 第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。

    以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。 切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。

    次に、原料供給装置の構成について説明する。 図2は、原料供給装置の構成を示す概略図である。 図2に示すように、原料供給装置10は、供給部200と、検出部300と、制御部104(図1参照)と、を備えている。 本例の制御部104は、原料供給装置10とシート製造装置100とに共通に設けられ、全体の制御を司る。 原料供給装置10とシート製造装置100とに個別に制御部を設けて連携させてもよい。 原料供給装置10は筐体190を有し、供給部200及び検出部300は、筐体190内に収容されている。 なお、本実施形態では、原料はシート状の原料であり、例えば、オフィス等で主に使用されるA4サイズの古紙Puを供給する場合について説明する。

    供給部200は、第1供給部(第1供給機構)201と第2供給部(第2供給機構)202とを備えている。 第1供給部201は、複数枚の古紙Puを重ねて貯めておくトレー部211と、トレー部211を鉛直方向に移動させる移動機構221等を備えている。 移動機構221は、例えば、ボールねじ等で構成される。 トレー部211に載置された最上位の古紙Puに対応する位置には、ピックアップローラー230が配置され、古紙Puが1枚ずつ繰り出される。 ピックアップローラー230に対して古紙Puの搬送方向下流側には、ピックアップローラー230により繰り出された古紙Puを搬送する搬送ローラー対231が配置されている。 古紙Puは搬送ローラー対231により搬送され、筐体190の外側に配置されたガイド部233に沿って、原料供給装置10から排出(供給)される。 なお、第2供給部202の構成は、上記第1供給部201の構成と同様なので説明を省略する。 また、第1供給部201及び第2供給部202の配置については特に限定されず、上下方向(重力方向)に並べて配置してもよいし、横方向(水平方向)に並べて配置してもよい。

    供給部200は、上記の構成に限定されず、例えば、積載された古紙を、最上位の古紙Puからではなく最下位の古紙Puから供給するよう構成してもよい。 また、古紙Puを粗砕した紙片を、例えば解繊部20に供給する供給部である場合には、ホッパーにより構成することができる。

    第1供給部201と第2供給部202は、制御部104により、一方の供給部が動作している(古紙Puを供給している)場合は、他方の供給部は待機(または休止)し古紙Puを供給しないよう制御される。

    検出部300は、供給部200の異常状態を検出するものであり、本実施形態の検出部300は、第1検出部301と第2検出部302とを有し、第1供給部201及び第2供給部202のそれぞれに対応して配置されている。 これにより、第1供給部201、第2供給部202における異常状態を検出することができる。 第1検出部301は、古紙Puの搬送経路におけるピックアップローラー230と搬送ローラー対231との間に配置されている。 第1検出部301は、例えば、フォトインターラプターであり、光を発する発光部310aと、発光部310aから発せられた光を受ける受光部310bとを備えている。 発光部310aの発光素子としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)発光素子やレーザー発光素子等が適用される。 また、受光部310bは、フォトトランジスターやフォトIC等で構成される。 これにより、発光部310aと受光部310bとの間における(第1検出部301の光路上における)古紙Puの有無を検出することができる。

    第1検出部301は、制御部104に接続され、所定のプログラムに基づき、駆動制御される。 制御部104は、第1検出部301を駆動し、受光部310bにおける光の受光量と予め定められた閾値とを比較して、古紙Puの有無を検出する。 ピックアップローラー230や搬送ローラー対231の駆動に同期して、古紙Puの有と無とが繰り返し検出された場合は、第1供給部201から古紙Puが正常に搬送されている状態(正常動作状態)であると判断される。 一方、所定のタイミングあるいは所定の時間内に、受光部310bにおける受光量に変化がない状態が継続する場合は、第1供給部201は異常状態にあると判断される。 例えば、古紙Puのジャム等による搬送不具合の発生により、第1供給部201から古紙Puが正常に搬送されていない場合に、異常状態であると判断される。 なお、第2検出部302の構成は、上記第1検出部301の構成と同様なので説明を省略する。

    また、検出部300は、上記構成に限定されず、例えば、CCDセンサー、CMOSセンサー等を用いて、古紙Puの画像情報を取得する構成であってもよい。 この場合、例えば、古紙Puの画像データの各画素の濃度を利用した特徴量解析により、古紙Puの皺や折れ等の検出や古紙Puに付着されたステープラーの針やクリップ等の付着物の検出が可能となり、これらを検出した場合に制御部104は、供給部200から古紙Puが正常に搬送されていない状態(異常状態)であると判断することができる。
    また、近赤外の光源から古紙Puに照射した光の反射光または透過光を光センサーで受光して、高速フーリエ変換によるスペクトル分析に基づいて紙の種類を判別し、望ましくない種類の紙が混入していた場合は異常状態であると判断しても良い。 紙の種類の判別方法として、超音波など他の手法を利用しても良い。
    また、原料の量を光学的にあるいは超音波などにより検出し、原料が無くなったとき、あるいは閾値よりも原料が少なくなったときに異常状態であると判断しても良い。
    また、例えば超音波によって、古紙Puが複数枚重なった状態で搬送されたこと(重送)が検出されたときに、制御部104は供給部200が異常状態であると判断しても良い。 なお、上記検出部300の構成を適宜組み合わせて適用してもよい。

    原料供給装置10は、供給部200のステータスを通知する通知部400を有している。 本実施形態では、第1供給部201のステータスを通知する第1通知部401と、第2供給部202のステータスを通知する第2通知部402と、を有している。 第1供給部201及び第2供給部202におけるステータスとして、古紙Puを供給している動作状態と、異常状態にあり古紙Puを供給することのできない休止状態と、古紙Puを供給可能ではあるが供給せずに待機している待機状態とがあり、第1通知部401及び第2通知部402はこのステータス情報を通知する。 なお、各供給部が、古紙Puを供給可能な状態を正常状態、古紙Puを供給不能な状態を異常状態ともいう。 動作状態と待機状態は正常状態に含まれ、休止状態は異常状態に含まれる。

    本実施形態の第1通知部401及び第2通知部402は、図2に示すように、赤色の表示部411と、黄色の表示部412と、緑色の表示部413と、を積層させた積層型表示灯であり、筐体190の頂部に配置されている。 赤色の表示部411は休止状態に対応し、黄色の表示部412は待機状態に対応し、緑色の表示部413は動作状態に対応している。 また、各通知部401,402がいずれの供給部201,202に対応しているかを識別するための識別表示420a,420bを、各通知部401,402に設けてもよい。 これにより、ユーザーは第1供給部201及び第2供給部202のステータスを容易に把握することができる。 なお、通知部400の構成は、上記構成に限定されず、例えば、発光素子等による点滅表示、文字や記号等による表示、あるいは音声やビープ音等により、供給部200のステータスを通知する構成であってもよい。 このように、通知部400は、供給部200のステータスを、視覚情報または聴覚情報を出力することにより、ユーザーに通知する。

    次に、原料供給装置の制御部の構成について説明する。 図3は、原料供給装置の制御部の構成を示す制御ブロック図である。 図3に示すように、制御部104は、指令部1300、駆動部1400、計時機能部1410等を備えている。 指令部1300は、CPU1301、記憶手段としてのROM1302、RAM1303及び入出力インターフェイス1304からなり、CPU1301が入出力インターフェイス1304を介して入力される各種信号を、ROM1302、RAM1303のデータに基づき処理し、入出力インターフェイス1304を介して駆動部1400へ制御信号を出力する。 CPU1301は、例えば、ROM1302に記憶された制御プログラムに基づいて、各種制御を行う。 計時機能部1410は、時間を計測可能なストップウォッチ機能や日時を計測可能なカレンダー機能等を備えている。

    駆動部1400は、第1検出駆動部1401、第2検出駆動部1402、第1供給駆動部1403、第2供給駆動部1404、第1通知駆動部1405、第2通知駆動部1406、入出力駆動部1407で構成されている。 そして、指令部1300の制御信号に基づいて、第1検出駆動部1401は第1検出部301を駆動制御し、第2検出駆動部1402は第2検出部302を駆動制御し、第1供給駆動部1403は第1供給部201を駆動制御し、第2供給駆動部1404は第2供給部202を駆動制御し、第1通知駆動部1405は第1通知部401を駆動制御し、第2通知駆動部1406は第2通知部402を駆動制御する。 また、入出力駆動部1407は入出力部104a(図1参照)を駆動制御する。 なお、入出力部104aは、例えば、ユーザーが操作可能な入力部と、原料供給装置10のステータス等を表示する表示部とが一体に構成されたタッチパネルで構成されている。

    制御部104は、検出部300による検出結果に基づいて、第1供給部201が異常状態にあると判断したとき、第1供給部201を動作状態から休止状態に移行させると共に、第2供給部202を待機状態から動作状態に移行させ第2供給部202から原料を供給させる。 また、休止状態にある第1供給部201が、正常状態に復帰したか否かを判断し、正常状態に復帰したと判断した場合には、第1供給部201を待機状態に移行させる。

    次に、原料供給装置の原料供給方法について説明する。 なお、本実施形態では、上記原料供給装置10における原料供給方法について説明する。 図4は原料供給装置の状態遷移図である。 図5から図8は入出力部における表示例を示す説明図である。 図9は原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャートである。

    原料供給装置10(シート製造装置100)が起動すると、原料供給装置10の初期設定が行われる。 例えば、ユーザーは、入出力部104aのメニューから原料供給装置10の設定画面を選択し、第1供給部201を動作させ、第2供給部202を待機させるように設定する。 そして、スタートスイッチを操作し、原料供給装置10(シート製造装置100)を動作させる。

    ステータスS1は、第1供給部201が動作状態であり、第2供給部202が待機状態である。 このとき、第1通知部401は、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させ、第2通知部402は、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 また、入出力部104aのステータス画面には、図5に示すように、第1供給部201は動作状態にあり、第2供給部202は待機状態にあることが表示される。 これにより、ユーザーは、第1供給部201及び第2供給部202のステータスを容易に把握することができる。

    また、ステータスS1において、制御部104は、動作状態である第1供給部201に対応する第1検出部301を駆動し、第1検出部301による検出結果に基づいて、第1供給部201に異常があるか否かを判断する。 第1供給部201に異常がないと判断した場合は、ステータスS1の状態が維持される。 一方、第1供給部201に異常があると判断した場合は、第1供給部201を動作状態から休止状態に移行させると共に、第2供給部202を待機状態から動作状態に移行させて第2供給部202から古紙Puを供給させる(ステータスS2)。

    ステータスS2は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が休止状態であり、第2供給部202が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、緑色の表示部413を消灯させ、休止状態に対応する赤色の表示部411を点灯させる。 第2通知部402は、黄色の表示部412を消灯させ、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図6に示すように、第1供給部201は休止状態にあり、第2供給部202は動作状態にあることが表示される。

    また、ステータスS2において、制御部104は、休止状態にある第1供給部201が正常状態に復帰したか(異常状態が解消されたか)否かを判断する処理を行う(図9)。 例えば、古紙Puのジャムによる搬送不具合が第1検出部301により検出され、第1供給部201が休止状態となった場合に、ユーザーによってジャムの原因となった古紙Puが搬送経路から取り除かれると、制御部104は、第1検出部301による検出結果に基づいて、第1供給部201のジャム(異常状態)が解消されたことを知ることができる(ステップT11)。 異常状態が解消された場合(T11:YES)、制御部104は、第1検出部301の検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201が正常状態に復帰したか否かを判断する(ステップT12)。 異常状態が解消されていない場合(T11:NO)および第1供給部201が正常状態に復帰していないと判断した場合(T12:NO)はステップT11に移行する。 一方、第1供給部201が正常状態に復帰したと判断した場合(T12:YES)は、第1供給部201を待機状態に移行させる(T13)。

    ステータスS3は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が待機状態であり、第2供給部202が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、赤色の表示部411を消灯させ、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 第2通知部402は、動作状態に対応する緑色の表示部413を継続して点灯させる。 また、入出力部104aの画面では、図7に示すように、第1供給部201は待機状態にあり、第2供給部202は動作状態にあることが表示される。

    ステータスS3において、制御部104は、動作状態である第2供給部202に対応する第2検出部302を駆動し、第2検出部302による検出結果に基づいて、第2供給部202に異常状態があるか否かを判断する。 第2供給部202に異常がないと判断した場合には、ステータスS3の状態が維持される。 一方、第2供給部202に異常があると判断した場合には、第2供給部202を動作状態から休止状態に移行させると共に、第1供給部201を待機状態から動作状態に移行させて第1供給部201から古紙Puを供給させる(ステータスS4)。

    ステータスS4は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が動作状態であり、第2供給部202が休止状態である。 このとき、第1通知部401は、黄色の表示部412を消灯させ、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させる。 第2通知部402は、緑色の表示部413を消灯させ、休止状態に対応する赤色の表示部411を点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図8に示すように、第1供給部201は動作状態にあり、第2供給部202は休止状態にあることが表示される。

    また、ステータスS4において、制御部104は、休止状態にある第2供給部202が正常状態に復帰したか(異常状態が解消されたか)否かを判断する処理を行う。 この処理は、図9を用いて説明した上記の処理と同様なので説明を省略する。 第2供給部202が正常状態に復帰したと判断した場合には、第2供給部202を待機状態に移行させ、原料供給装置10のステータスはS1となる。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    第1供給部201が動作状態から休止状態に移行した場合、休止状態の第1供給部201に対して復帰処理が実施される。 その後、正常状態に復帰したことが判断された後、待機状態に移行される。 このため、第1検出部301の異常に起因して起こる、第1供給部201の動作状態と休止状態との状態遷移の頻発が低減され、古紙Puを安定して供給することができる。

    (第2実施形態)
    次に、第2実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。 本実施形態の制御部104は、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる前に、供給部200に予備動作を行わせ、供給部200が正常状態に復帰したか否かを判断する。 例えば、制御部104は、検出部300により第1供給部201が正常状態にあることが検出された後、第1供給部201に予備動作を行わせ、第1供給部201が正常状態に復帰したか否かを判断する。

    図10は原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャートである。

    ステータスS2において、制御部104は、第1検出部301の検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の異常状態が解消されたか否かを判断する(ステップT21)。 第1供給部201の異常状態が解消されていないと判断した場合(T21:NO)は、異常状態が解消されるまで待機する。 一方、第1供給部201の異常状態が解消されたと判断した場合(T21:YES)は、第1供給部201に予備動作を行わせる(ステップT22)。 予備動作として、例えば、第1供給部201のピックアップローラー230と搬送ローラー対231を駆動させ、古紙Puをガイド部233の近傍まで搬送させる。 このとき、ピックアップローラー230及び搬送ローラー対231を反転させ、一旦搬送させた古紙Puをトレー部211に戻してもよい。 また、ピックアップローラー230及び搬送ローラー対231の正転と反転とを繰り返し、搬送動作を繰り返し行ってもよい。 このように、動作状態にある第2供給部202による古紙Puの供給に影響を与えることのないよう、第1供給部201の動作確認が行われる。 その後、制御部104は、第1検出部301の検出結果に基づいて、第1供給部201が、正常状態に復帰したか否かを判断する(ステップT23)。 例えば、第1検出部301の検出結果に基づいて、第1供給部201による古紙Puの搬送(予備動作)が正常に行われたか否かを判断し、正常に行われた場合には正常状態に復帰したと判断する。 第1供給部201による古紙Puの搬送が正常に行われず、第1供給部201が正常状態に復帰していないと判断した場合(T23:NO)はステップT21に移行する。 一方、第1供給部201が正常状態に復帰したと判断した場合(T23:YES)は、第1供給部201を待機状態に移行させる(ステップT24)。

    第2供給部202が休止状態にある場合(ステータスS4)も、同様に、第2供給部202に予備動作を行わせ、正常状態に復帰したか否かを判断し、待機状態に移行させる。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    異常状態が解消された後に予備動作を行うことにより、第1供給部201、第2供給部202が正常状態にあることをより確実に判断することができる。

    (第3実施形態)
    次に、第3実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。 本実施形態の制御部104は、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる前に、検出部300による検出結果に変化がないことを確認し、供給部200が正常状態に復帰したか否かを判断する。 例えば、制御部104は、検出部300による検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の正常状態が所定時間継続した場合に、第1供給部201は正常状態に復帰したと判断する。 なお、所定時間は、第1供給部201の形態や稼働状況等に応じて適宜設定可能である。

    図11は原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャートである。

    ステータスS2において、制御部104は、第1検出部301の検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の異常状態が解消されたか否かを判断する(ステップT31)。 第1供給部201の異常状態が解消されていないと判断した場合(T31:NO)は、異常状態が解消されるまで待機する。 一方、第1供給部201の異常状態が解消されたと判断した場合(T31:YES)は、計時機能部1410による計時を開始する(ステップT32)。 制御部104は、第1検出部301による検出結果に基づいて、第1供給部201が正常状態か否かを判断する(T33)。 第1供給部201が正常状態ではないと判断した場合(T33:NO)はステップT31に移行する。 一方、第1供給部201が正常状態であると判断した場合(T33:YES)は、所定時間が経過したか否かを確認する(ステップT34)。 所定時間が経過していない場合(ステップT34:NO)は、ステップT33に移行する。 一方、所定時間が経過した場合(ステップT34:YES)は、第1供給部201を待機状態に移行させる(ステップT35)。 このように、正常状態が所定時間継続した場合に、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる。

    第2供給部202が休止状態にある場合(ステータスS4)も、同様に、第2供給部202の正常状態が所定時間継続した場合に、第2供給部202を待機状態に移行させる。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    第1供給部201の正常状態への復帰の判断(休止状態から待機状態への移行の判断)は、正常状態が所定時間継続したか否かにより行われる。 これにより、第1検出部301の異常に起因した、第1供給部201の状態遷移を低減させることができる。

    (第4実施形態)
    次に、第4実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。 本実施形態の制御部104は、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる前に、検出部300による検出結果に変化がないことを確認、さらに所定の入力があることを確認し、正常状態に復帰したか否かを判断する。 例えば、制御部104は、検出部300による検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の正常状態が所定時間継続した後であって、所定の入力を受け付けた場合に、第1供給部201は正常状態に復帰したと判断する。 なお、所定の入力とは、例えば、入出力部104aの操作画面に表示された特定キーをユーザーが操作することにより入力される信号である。

    図12は原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャートである。

    ステータスS2において、制御部104は、第3実施形態と同様に、休止状態にある第1供給部201の異常状態が解消されたか否かを判断し(ステップT41)、計時機能部1410による計時を開始し(ステップT42)、第1供給部201の正常状態が所定時間継続したか否かを判断する(ステップT43、T44)。 そして、第1供給部201の正常状態が所定時間継続した場合(T44:YES)は、所定の入力があるか否かを検出する処理を行う(ステップT45)。 所定の入力がない場合(T45:NO)は、ステップT43に移行する。 一方、所定の入力があった場合(T45:YES)には、第1供給部201を待機状態に移行させる(T46)。 このように、正常状態が所定時間継続し。 かつ、所定の入力があった場合に、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる。

    第2供給部202が休止状態にある場合(ステータスS4)も、同様に、第2供給部202の正常状態が所定時間継続した後、所定の入力があった場合に、第2供給部202を待機状態に移行させる。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    第1供給部201の正常状態への復帰の判断(休止状態から待機状態への移行の判断)は、正常状態が所定時間継続し、さらに所定の入力を受け付けたか否かにより行われる。 これにより、第1検出部301の異常に起因した、第1供給部201の状態遷移を低減させることができる。

    (第5実施形態)
    次に、第5実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略する。 本実施形態の制御部104は、休止状態にある供給部200を待機状態に移行させる前に、所定の入力を受け付けたことを確認、さらに検出部300による検出結果に変化がないことを確認し、正常状態に復帰したか否かを判断する。 例えば、制御部104は、所定の入力を受け付けた後に、検出部300による検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の正常状態が所定時間継続した場合に、第1供給部201は正常状態に復帰したと判断する。

    図13は原料供給装置の休止状態から待機状態への移行処理を示すフローチャートである。

    ステータスS2において、制御部104は、第1検出部301の検出結果に基づいて、休止状態にある第1供給部201の異常状態が解消されたか否かを判断する(ステップT51)。 第1供給部201の異常状態が解消されていないと判断した場合(T51:NO)は、異常状態が解消されるまで待機する。 一方、第1供給部201の異常状態が解消されたと判断した場合(T51:YES)は、所定の入力があるか否かを検出する処理を行う(ステップT52)。 所定の入力は、第4実施形態と同様、例えば、入出力部104aの操作画面に表示された特定キーをユーザーが操作することにより入力される信号である。 所定の入力がない場合(ステップT52:NO)は、所定の入力があるまで待機、またはステップT51に移行する。 一方、所定の入力があった場合(ステップT52:YES)は、第3実施形態と同様に、計時機能部1410による計時を開始し(ステップT53)、第1供給部201の正常状態が所定時間継続したか否かを判断し(ステップT54、T55)、所定時間継続した場合は第1供給部201を待機状態に移行させる(S56)。

    第2供給部202が休止状態にある場合(ステータスS4)も、同様に、所定の入力があった後、第2供給部の正常状態が所定時間継続した場合に、第2供給部202を待機状態に移行させる。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    第1供給部201の正常状態への復帰の判断(休止状態から待機状態への移行の判断)は、所定の入力を受け付け、さらに正常状態が所定時間継続したか否かにより行われる。 これにより、ユーザーによる特定キーの誤操作による第1供給部201の待機状態への移行を防ぐことができる。 また、第1検出部301の異常に起因した、第1供給部201の状態遷移を低減させることができる。

    (第6実施形態)
    次に、第6実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる部分、すなわち、原料供給装置における制御部の処理内容について説明する。

    本実施形態の制御部104は、第1供給部201が休止状態から待機状態に移行したとき、第2供給部202から第1供給部201に切り替えて、原料としての古紙Puを供給させる。 すなわち、第1供給部201は、第2供給部202よりも優先して使用される。

    本実施形態にかかる原料供給装置の原料供給方法について説明する。 図14は原料供給装置の状態遷移図である。 また、図15から図18は入出力部における表示例を示す説明図である。

    原料供給装置10(シート製造装置100)が起動すると、原料供給装置10の初期設定が行われる。 例えば、ユーザーは、入出力部104aのメニューから原料供給装置10の設定画面を選択し、第1供給部201と第2供給部202の優先順位を設定する。 本実施形態では、第1供給部201を優先して使用する場合について説明する。 図15に示すように、第1供給部201に対して優先順位「第1位」のキーを押し、第2供給部202に対して優先順位「第2位」のキーを押す。 これにより、供給部200の優先順位が設定される。 そして、スタートボタンを操作し、原料供給装置10(シート製造装置100)を動作させる。 第1供給部201の優先度が高いので、第1供給部201は動作状態、第2供給部202は待機状態となり(ステータスS1)、第1供給部201により古紙Puの供給が開始される。

    ステータスS1は、原料供給装置10のステータスは、第1供給部201が動作状態であり、第2供給部202が待機状態である。 このとき、第1通知部401は、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させ、第2通知部402は、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図16に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(動作状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(待機状態)、が表示される。 これにより、ユーザーは、第1供給部201及び第2供給部202の優先順位とステータスを容易に把握することができる。

    また、ステータスS1において、制御部104は、動作状態である第1供給部201に対応する第1検出部301を駆動し、第1検出部301による検出結果に基づいて、第1供給部201に異常があるか否かを判断する。 第1供給部201に異常がないと判断した場合は、ステータスS1の状態が維持される。 一方、第1供給部201に異常があると判断した場合は、第1供給部201を動作状態から休止状態に移行させると共に、第2供給部202を待機状態から動作状態に移行させて第2供給部202から古紙Puを供給させる(ステータスS2)。

    ステータスS2は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が休止状態であり、第2供給部202が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、緑色の表示部413を消灯させ、休止状態に対応する赤色の表示部411を点灯させる。 第2通知部402は、黄色の表示部412を消灯させ、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図17に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(休止状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(動作状態)、が表示される。

    また、ステータスS2において、制御部104は、休止状態にある第1供給部201が正常状態に復帰したか(異常状態が解消されたか)否かを判断する処理を行う。 この処理は、第1から第5実施形態の何れかと同様に行われる。 第1供給部201が正常状態に復帰したと判断した場合は、第1供給部201を待機状態に移行させる(ステータスS3)。

    ステータスS3は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が待機状態であり、第2供給部202が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、赤色の表示部411を消灯させ、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 第2通知部402は、動作状態に対応する緑色の表示部413を継続して点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図18に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(待機状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(動作状態)、が表示される。

    そして、第1供給部201が休止状態から待機状態に移行したとき、第2供給部202から第1供給部201に切り替えて、古紙Puを供給させる。 すなわち、ステータスS3からステータスS1に移行する。 ステータスS3からステータスS1への移行は、古紙Puの供給が途切れることのないよう第2供給部202の動作状況を考慮して、適宜に行われる。 このとき、古紙Puの供給間隔が一定となるよう第2供給部202から第1供給部201に切り替えることが好ましい。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    第1供給部201をメイン供給部として優先的に使用することができる。 例えば、第1供給部201が第2供給部202よりも古紙Puの貯留量が大きいとき、第1供給部201をメイン供給部とすることにより、古紙Puなしエラーの発生を抑えることができる。 また、例えば、機密度の高い古紙Pu等を第1供給部201に貯留し、機密度の低い古紙Pu等を第2供給部202に貯留しておき、第1供給部201をメイン供給部とすることで、機密度の高い文書(古紙Pu)をより速く処理することが可能となる。

    なお、本実施形態では、第1供給部201を優先的に使用する場合について説明したが、第2供給部202を優先して使用する構成であってもよい。 このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。

    (第7実施形態)
    次に、第7実施形態について説明する。 なお、本実施形態にかかるシート製造装置の構成及び原料供給装置の基本的な構成は、第1実施形態と同様なので説明を省略し、第1実施形態と異なる部分、すなわち、原料供給装置における供給部の構成及び制御部の処理内容について説明する。 また、第1実施形態と同様の構成については同符号を付している。

    本実施形態の原料供給装置10の供給部200は、第1供給部201と第2供給部202と第3供給部(図示せず)とを備える(図2参照)。 第3供給部の構成は第1供給部201と同様である。 また、原料供給装置10の通知部400は、第1供給部201に対応する第1通知部401と、第2供給部202に対応する第2通知部402と、第3供給部に対応する第3通知部(図示せず)とを備える。 第3通知部の構成は第1通知部401と同様である。

    次に、本実施形態にかかる原料供給装置の原料供給方法について説明する。 図19は原料供給装置の状態遷移図である。 また、図20から図25は入出力部における表示例を示す説明図である。

    図19に示すように、原料供給装置10(シート製造装置100)が起動すると、原料供給装置10の初期設定が行われる。 例えば、ユーザーは、入出力部104aのメニューから原料供給装置10の設定画面を選択し、第1供給部201と第2供給部202と第3供給部の優先順位を設定する。 本実施形態では、第1供給部201、第2供給部202、第3供給部の順に優先して使用する場合について説明する。 図20に示すように、第1供給部201に対して優先順位「第1位」のキーを押し、第2供給部202に対して優先順位「第2位」のキーを押し、第3供給部に対して優先順位「第3位」のキーを押す。 これにより、供給部200の優先順位が設定される。 そして、スタートボタンを操作し、原料供給装置10(シート製造装置100)を動作させる。 第1供給部201の優先度が高いので、第1供給部201は動作状態、第2供給部202と第3供給部は待機状態となり(ステータスS11)、第1供給部201により古紙Puの供給が開始される。

    ステータスS11では、原料供給装置10のステータスは、第1供給部201が動作状態であり、第2供給部202及び第3供給部が待機状態である。 このとき、第1通知部401は、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させ、第2通知部402及び第3通知部は、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図21に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(動作状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(待機状態)、第3供給部の優先順位(第3位)とステータス(待機状態)、が表示される。 これにより、ユーザーは、第1供給部201及び第2供給部202の優先順位とステータスを容易に把握することができる。

    また、ステータスS11において、制御部104は、動作状態である第1供給部201に対応する第1検出部301を駆動し、第1検出部301による検出結果に基づいて、第1供給部201に異常があるか否かを判断する。 第1供給部201に異常状態がないと判断した場合は、ステータスS11の状態が維持される。 一方、第1供給部201に異常があると判断した場合は、第1供給部201を動作状態から休止状態に移行させると共に、待機状態にある第2供給部202及び第3供給部のうち優先度(順)が高い第2供給部202を待機状態から動作状態に移行させて第2供給部202から古紙Puを供給させる(ステータスS12)。

    ステータスS12は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が休止状態であり、第2供給部202が動作状態であり、第3供給部が待機状態である。 このとき、第1通知部401は、緑色の表示部413を消灯させ、休止状態に対応する赤色の表示部411を点灯させる。 第2通知部402は、黄色の表示部412を消灯させ、動作状態に対応する緑色の表示部413を点灯させる。 第3通知部は、待機状態に対応する黄色の表示部を継続して点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図22に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(休止状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(動作状態)、第3供給部の優先順位(第3位)とステータス(待機状態)、が表示される。

    また、ステータスS12において、制御部104は、休止状態にある第1供給部201が正常状態に復帰したか(異常状態が解消されたか)否かを判断する処理を行う。 この処理は、第1から第5実施形態の何れかと同様に行われる。 第1供給部201が正常状態に復帰したと判断した場合は、第1供給部201を待機状態に移行させる(ステータスS13)。

    ステータスS13は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が待機状態であり、第2供給部202が動作状態であり、第3供給部が待機状態である。 このとき、第1通知部401は、赤色の表示部411を消灯させ、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 第2通知部402は、動作状態に対応する緑色の表示部413を継続して点灯させる。 第3通知部は、待機状態に対応する黄色の表示部を継続して点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図23に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(待機状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(動作状態)、第3供給部の優先順位(第3位)とステータス(待機状態)、が表示される。

    そして、第1供給部201が休止状態から待機状態に移行したとき、第2供給部202よりも優先順位が高い第1供給部201に切り替えて、古紙Puを供給させる。 すなわち、ステータスS13からステータスS11に移行する。 ステータスS13からステータスS11への移行は、古紙Puの供給が途切れることのないよう第2供給部202の動作状況を考慮して、適宜に行われる。 このとき、古紙Puの供給間隔が一定となるよう第2供給部202から第1供給部201に切り替えることが好ましい。

    次に、優先順位が第1位及び第2位である第1及び第2供給部201,202が休止状態となる場合について説明する。 ステータスS12において、制御部104は、動作状態である第2供給部202に対応する第2検出部302を駆動し、第2検出部302による検出結果に基づいて、第2供給部202に異常があるか否かを判断する。 第2供給部202に異常がないと判断した場合は、ステータスS12の状態が維持される。 一方、第2供給部202に異常があると判断した場合は、第2供給部202を動作状態から休止状態に移行させると共に、待機状態にある第3供給部を動作状態に移行させて古紙Puを供給させる(ステータスS14)。

    ステータスS14は、原料供給装置10のステータスが、第1及び第2供給部201,202が休止状態であり、第3供給部が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、休止態に対応する赤色の表示部411を継続して点灯させる。 第2通知部402は、緑色の表示部413を消灯させ、休止状態に対応する赤色の表示部411を点灯させる。 第3通知部は、黄色の表示部を消灯させ、動作状態に対応する緑色の表示部を点灯させる。 そして、入出力部104aの画面には、図24に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(休止状態)、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(休止状態)、第3供給部の優先順位(第3位)とステータス(動作状態)、が表示される。

    また、ステータスS14において、制御部104は、休止状態にある第1及び第2供給部201,202が正常状態に復帰したか(異常状態が解消されたか)否かを判断する処理を行う。 この処理は、第1から第5実施形態の何れかと同様に行われる。 第1供給部201が正常状態に復帰した場合について説明する。 第1供給部201が正常状態に復帰したと判断した場合は、第1供給部201を待機状態に移行させる(ステータスS15)。

    ステータスS15は、原料供給装置10のステータスが、第1供給部201が待機状態であり、第2供給部202が休止状態であり、第3供給部が動作状態である。 このとき、第1通知部401は、赤色の表示部411を消灯させ、待機状態に対応する黄色の表示部412を点灯させる。 第2通知部402は、休止状態に対応する赤色の表示部411を継続して点灯させる。 第3通知部は、動作状態に対応する緑色の表示部を継続して点灯させる。 また、入出力部104aの画面には、図25に示すように、第1供給部201の優先順位(第1位)とステータス(待機状態)と、第2供給部202の優先順位(第2位)とステータス(休止状態)、第3供給部の優先順位(第3位)とステータス(動作状態)、が表示される。

    そして、第1供給部201が休止状態から待機状態に移行したとき、第3供給部よりも優先順位が高い第1供給部201に切り替えて、古紙Puを供給させる。 すなわち、ステータスS15からステータスS11に移行する。 ステータスS15からステータスS11への移行は、古紙Puの供給が途切れることのないよう第3供給部の動作状況を考慮して、適宜に行われる。 このとき、古紙Puの供給間隔が一定となるよう第3供給部から第1供給部201に切り替えることが好ましい。

    以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。

    3つの供給部(第1供給部201、第2供給部202、第3供給部)を備えるため、より安定して古紙Puを供給することができる。 また、第1供給部201、第2供給部202及び第3供給部を優先順位に従って使用することができるので、例えば、原料の貯留量や貯留している原料の種類等に応じて、適宜に優先順位を設定し、原料の供給形態を変更することが可能となる。

    本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。 また、技術的に矛盾のない範囲で、複数の実施形態を組み合わせてもよいし、実施形態の一部を他の実施形態の一部と組み合わせてもよい。 変形例を以下に述べる。

    (変形例1)上記実施形態における通知部400は、供給部200に配置したが、この構成に限定されない。 例えば、ユーザーが携帯するスマートフォンやタブレット端末、ポータブル型パーソナルコンピューターなどの携帯型コンピューター機器に、供給部200のステータスを通知する構成であってもよい。 この場合、制御部104は各種携帯端末機と通信可能な通信部を備え、当該通信部により有線LAN(ローカルエリアネットワーク)や、無線LAN、携帯電話通信網、インターネットを介して、ユーザーの端末装置に供給部200のステータスを通知すればよい。 このようにすれば、原料供給装置10(シート製造装置100)を直接見ることができない所にいるユーザーでも、供給部200のステータスを把握することができる。

    (変形例2)上記実施形態では、供給部200の優先順位の設定をソフトウエアにより実現したが、この構成に限定されない。 例えば、ディップスイッチ等のハードウエアを用いて設定するよう構成してもよい。 また、供給部200の優先順位を変更する必要がない場合には、原料供給装置10またはシート製造装置100に優先順位を予め設定しておいてもよい。 このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。

    10…原料供給装置、12…粗砕部、20…解繊部、40…選別部、45…第1ウェブ形成部、50…混合部、60…堆積部、70…第2ウェブ形成部、80…シート形成部、90…切断部、100…シート製造装置、104…制御部、104a…入出力部、190…筐体、200…供給部、201…第1供給部、202…第2供給部、211…トレー部、221…移動機構、230…ピックアップローラー、231…搬送ローラー対、233…ガイド部、300…検出部、301…第1検出部、302…第2検出部、310a…発光部、310b…受光部、400…通知部、401…第1通知部、402…第2通知部。