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用紙再生印刷装置、印刷装置および用紙再生装置

申请号 PCT/JP2017/023448 申请日 2017-06-26 公开(公告)号 WO2018003754A1 公开(公告)日 2018-01-04
申请人 セイコーエプソン株式会社; 发明人 中島 靖雅;
摘要 第1の条件及び前記第1の条件と異なる第2の条件で再生紙を製造する用紙再生部と、前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、前記第1の再生紙貯蔵部から前記第1の条件で製造された再生紙が供給され、前記再生紙を含む被記録媒体に記録情報を印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする用紙再生印刷装置。
权利要求
  • 第1の条件及び前記第1の条件と異なる第2の条件で再生紙を製造する用紙再生部と、
    前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、
    前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、
    前記第1の再生紙貯蔵部から前記第1の条件で製造された再生紙が供給され、前記再生紙を含む被記録媒体に記録情報を印刷する印刷部と、
    を備えることを特徴とする用紙再生印刷装置。
  • 前記再生紙を前記用紙再生部から前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、
    前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、
    を備える ことを特徴とする請求項1に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷部へ搬送する搬送部を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記印刷部によって前記被記録媒体に記録情報が印刷された印刷物が貯蔵される、印刷物貯蔵部を備え、
    前記印刷物貯蔵部は、前記第2の再生紙貯蔵部を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が前記搬送部によって前記印刷部へ搬送される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項5または8のいずれかに記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷部へ搬送可能とし、
    前記印刷部は、前記被記録媒体に前記記録情報を印刷する印刷手段を含む用紙搬送経路を備え、
    前記印刷部へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、前記印刷手段での印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記用紙搬送経路を搬送され、前記印刷物貯蔵部に貯蔵される、
    ことを特徴とする請求項3から9のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の一つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、
    ことを特徴とする請求項9に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記搬送部は、前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が無くなると、前記再生紙が貯蔵されている複数の前記第1の再生紙貯蔵部の一つを、前記印刷部へ前記第1の条件で製造された再生紙を供給する前記第1の再生紙貯蔵部に設定し、設定された当該第1の再生紙貯蔵部から前記再生紙を搬送する搬送切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項5から11のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の用紙再生印刷装置。
  • 前記用紙再生部は、前記設定部の設定に基づいて前記第1の条件で製造された再生紙または前記第2の条件で製造された再生紙を製造することを特徴とする請求項13に記載の用紙再生印刷装置。
  • 用紙再生装置から供給される再生紙が、第1の条件で製造された再生紙か、前記第1の条件と異なる第2の条件で製造された再生紙か、を判断する判断部と、
    前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、
    前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、
    前記第1の再生紙貯蔵部から前記第1の条件で製造された再生紙が供給され、前記再生紙を含む被記録媒体に記録情報を印刷する印刷部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  • 前記再生紙を前記用紙再生装置から前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、
    前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、
    を備える ことを特徴とする請求項15に記載の印刷装置。
  • 少なくとも前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷部へ搬送する搬送部を備える、
    ことを特徴とする請求項15または16のいずれかに記載の印刷装置。
  • 前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項16または17に記載の印刷装置。
  • 前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、
    ことを特徴とする請求項15から18のいずれか一項に記載の印刷装置。
  • 前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、
    ことを特徴とする請求項15から19のいずれか一項に記載の印刷装置。
  • 前記印刷部によって前記被記録媒体に記録情報が印刷された印刷物が貯蔵される、印刷物貯蔵部を備え、
    前記印刷物貯蔵部は、前記第2の再生紙貯蔵部を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項15から20のいずれか一項に記載の印刷装置。
  • 複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が、前記搬送部によって前記印刷部へ搬送される、
    ことを特徴とする請求項19に記載の印刷装置。
  • 前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項19または22に記載の印刷装置。
  • 前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷部へ搬送可能とし、
    前記印刷部は、前記被記録媒体に前記記録情報を印刷する印刷手段を含む用紙搬送経路を備え、
    前記印刷部へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、前記印刷手段での印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記用紙搬送経路を搬送され、前記印刷物貯蔵部に貯蔵される、
    ことを特徴とする請求項17から22のいずれか一項に記載の印刷装置。
  • 前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の1つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、
    ことを特徴とする請求項23に記載の印刷装置。
  • 前記第2の再生紙供給部は、前記再生紙を前記印刷部へ供給し、印刷されない前記再生紙が前記印刷部から前記被記録媒体が排出される被記録媒体排出部へ排出される、
    ことを特徴とする請求項15に記載の印刷装置。
  • 設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする請求項15から26のいずれか一項に記載の印刷装置。
  • 前記判断部は、前記設定部の設定に基づいて判断することを特徴とする請求項27に記載の印刷装置。
  • 再生紙を製造する用紙再生部と、
    前記再生紙が、第1の条件で製造された再生紙か、前記第1の条件と異なる第2の条件で製造された再生紙か、を判断する判断部と、
    前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、を備え、
    前記第1の再生紙貯蔵部から、前記第1の条件で製造された再生紙が印刷装置に供給される、
    ことを特徴とする用紙再生装置。
  • 前記再生紙を前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、
    前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、を備え、
    前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を有している、
    ことを特徴とする請求項29に記載の用紙再生装置。
  • 少なくとも前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷装置へ搬送する搬送部を備える、
    ことを特徴とする請求項29または30のいずれかに記載の用紙再生装置。
  • 前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、
    ことを特徴とする請求項29から31のいずれか一項に記載の用紙再生装置。
  • 前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、
    ことを特徴とする請求項29から32のいずれか一項に記載の用紙再生装置。
  • 複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が前記搬送部によって前記印刷装置へ搬送される、
    ことを特徴とする請求項32に記載の用紙再生装置。
  • 前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、
    ことを特徴とする請求項32または34のいずれかに記載の用紙再生装置。
  • 前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷装置へ搬送可能とし、
    前記印刷装置へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記印刷装置に備える印刷物貯蔵部に貯蔵される、
    ことを特徴とする請求項31または35のいずれか一項に記載の用紙再生装置。
  • 前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の1つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、
    ことを特徴とする請求項35に記載の用紙再生装置。
  • 設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする請求項29から37のいずれか一項に記載の用紙再生装置。
  • 前記判断部は、前記設定部の設定に基づいて判断することを特徴とする請求項38に記載の用紙再生装置。
  • 说明书全文

    用紙再生印刷装置、印刷装置および用紙再生装置

    本発明は、用紙再生印刷装置、印刷装置および用紙再生装置に関する。

    資源活用の観点から紙のリサイクルは広く一般的になってきているが、従来は集積された古紙を、工業的に再生紙として製造するものであった。 しかし、近年、事業所内で印刷され、廃却される書類を、事業所内で再生紙に形成し、印刷機へ印刷用紙として投入する技術、装置が開示されている(特許文献1~3)。

    特許文献1から3に開示された発明は、いずれも印刷済みの用紙、いわゆる古紙をリサイクルする装置から再生紙を直接、印刷装置へ供給する複合装置であり、古紙リサイクルと、再生紙への印刷とが連続的に行うことを可能としている。

    特許文献1から3に開示された装置における古紙再生の手法は、被記録媒体(用紙)表面に付着させたトナーと呼ばれる記録媒体を物理的に除去することで、新たな印刷を可能とする被記録媒体を製造するものであった。 これに対して、古紙を繊維状まで粉砕し、新たな用紙を製造することができる小規模装置が提案されているが、この場合、投入される古紙を連続的に再生工程に投入し、装置を連続稼働させることで、再生紙の品質の安定化と、高い生産性を得ることができる。

    特開平7-175384号公報

    特開平10-171318号公報

    特開2008-33034号公報

    上述する装置の連続稼働によって、印刷装置の用紙トレイ等には、再生装置から連続的に再生紙が供給されることとなる。 一方、印刷装置は断続的に使われることが常態であるので、用紙トレイに貯蔵されていた再生紙が、印刷するために用紙ピックアップ手段に保持されると略同時に、再生装置から用紙トレイに再生紙が供給される場合が有り得る。 その場合、2枚の用紙の用紙錯綜を原因とするジャムの発生の虞があった。

    また、特許文献1から3に開示された発明では、印刷装置へ印刷用の用紙として再生紙を供給するものであるが、印刷用途以外の用途、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、再生紙そのものとして供される場合もある。 その際、特許文献1から3に開示された発明では、装置で再生された再生紙は、印刷装置へ印刷用の用紙として印刷用紙供給部の用紙カセットあるいは用紙トレイに格納される。 そのため、印刷用途以外に再生紙を提供する場合には、印刷装置を一旦停止させ、更には用紙再生装置も停止させた上で、用紙カセットあるいは用紙トレイから再生紙を必要数、取り出すこととなる。 すなわち、印刷装置、あるいは用紙再生装置の停止が実行され、作業効率が著しく低下してしまう問題があった。

    これらのことで、印刷装置、あるいは用紙再生装置の停止が実行され、作業効率を著しく低下させることになる。 そこで、本発明は、用紙錯綜によるジャムの発生が防止され、用紙再生装置を連続的に稼働させることを可能とし、印刷装置を稼働させながらも印刷に供しない再生紙の製造を可能とする用紙再生印刷装置を提供する。

    本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、再生紙を貯蔵させることで用紙再生装置を連続的に稼働させることを可能とし、印刷装置を稼働させながらも印刷に供しない再生紙の製造を可能とする用紙再生印刷装置を得ることを目的とする。

    〔適用例1〕本適用例の用紙再生印刷装置は、第1の条件及び前記第1の条件と異なる第2の条件で再生紙を製造する用紙再生部と、前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、前記第1の再生紙貯蔵部から前記第1の条件で製造された再生紙が供給され、前記再生紙を含む被記録媒体に記録情報を印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする。

    本適用例の用紙再生印刷装置は、用紙再生部によって製造された再生紙を直接、印刷部へと搬送し、印刷物を得ることができる装置システムである。 そして、本適用例の用紙再生印刷装置によれば、用紙再生部によって第1の条件で製造された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部と、用紙再生部によって第2の条件で製造された再生紙を貯蔵することができる第2の再生紙貯蔵部が備えられている。 これにより、第1の条件で製造された再生紙を貯蔵させ、貯蔵された第1の条件で製造された再生紙を印刷部へ搬送させることで、用紙再生部の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    また、本適用例の用紙再生印刷装置によれば、印刷に供することのない再生紙(第2の条件で製造された再生紙)、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態で提供される第2の条件で製造された再生紙を、印刷に供する第1の条件で製造された再生紙とともに製造することができる。 そして、印刷に供しない第2の条件で製造された再生紙は、それ単独で第2の再生紙貯蔵部に貯蔵することができる。 従って、用紙再生印刷装置において印刷が実行されている場合であっても、印刷に供しない再生紙を取り出すことができる。 また、印刷に供する第1の条件で製造された再生紙と印刷に供しない第2の条件で製造された再生紙と、が混在するのを防ぐことができる。

    〔適用例2〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、前記再生紙を前記用紙再生部から前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、を備えることを特徴とする。

    本適用例の用紙再生印刷装置によれば、用紙再生部によって形成された再生紙を第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、再生紙を第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部とが備えられている。 これにより、再生紙を貯蔵させ、貯蔵された再生紙を印刷部へ搬送させることで、用紙再生部の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例3〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷部へ搬送する搬送部を備える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生部において第1の条件で製造された再生紙を用紙再生印刷装置内で印刷部まで搬送することができる。

    〔適用例4〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙供給部と、第2の再生紙供給部と、に所定の再生紙(印刷に供される再生紙、あるいは印刷に供されない再生紙)を搬送、供給することができる。

    〔適用例5〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生部によって形成された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部が複数備えられていることにより、再生紙の貯蔵量を多くすることができ、貯蔵用紙再生部の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例6〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生印刷装置が稼働中であっても、駆動を中断させることなく、所望の第2の条件で製造された再生紙を用紙再生印刷装置から取り出すことができる。

    〔適用例7〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、前記印刷部によって前記被記録媒体に記録情報が印刷された印刷物が貯蔵される、印刷物貯蔵部を備え、前記印刷物貯蔵部は、前記第2の再生紙貯蔵部を兼ねる、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷物が排出、貯蔵される印刷物貯蔵部が、第2の条件で製造された再生紙を含む用紙再生印刷装置によって製造される用紙の排出、貯蔵部として統合されることで、装置構成の簡略化を図ることができる。

    また、印刷部に備える印刷物が排出される印刷物貯蔵部が第2の再生紙貯蔵部を兼ね、印刷に供しない再生紙も排出させることにより、装置の簡略化を図ることができる。 また、印刷部を経由させて、印刷に供しない再生紙に、例えばロゴマーク、社名、など定型のワードや対象を、余白の所定位置のみに印刷させて排出することで、再生紙単票を容易に得ることができる。

    〔適用例8〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が前記搬送部によって前記印刷部へ搬送される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、所定の第1の再生紙貯蔵部は、印刷部への再生紙の供給のみが行われ、用紙再生部からの再生紙の供給、いわゆる補充は行われない。 従って、所定の第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例9〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙供給部は、複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が貯蔵可能な領域を有している第1の再生紙貯蔵部を選択して、再生紙を供給することができる。 従って、用紙再生印刷装置において、印刷によって消費される再生紙を、連続的に供給することができる。 よって、用紙再生印刷装置に備える用紙再生部の連続稼働を可能にし、安定した品質の再生紙を得ることができる。

    〔適用例10〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷部へ搬送可能とし、前記印刷部は、前記被記録媒体に前記記録情報を印刷する印刷手段を含む用紙搬送経路を備え、前記印刷部へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、前記印刷手段での印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記用紙搬送経路を搬送され、前記印刷物貯蔵部に貯蔵される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷部において印刷される第1の条件で製造された再生紙を含む被記録媒体が印刷部内を搬送される印刷手段が含まれる搬送経路を、印刷に供されない第2の条件で製造された再生紙も搬送させることで、用紙再生印刷装置内の再生紙、あるいは印刷に供される新規用紙の搬送経路の簡略化を行うことができる。 第2の条件で製造された再生紙が印刷手段で印刷が実行される場合は、例えばロゴマークが印刷される。

    〔適用例11〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の一つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷部へ再生紙を供給する複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が無い第1の再生紙貯蔵部の一つが選択され、再生紙の供給に切り替えられるため、第1の再生紙貯蔵部における再生紙の取出し時に、不用意に用紙再生部からの再生紙の供給が行われることが無い。 すなわち第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例12〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記搬送部は、前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が無くなると、前記再生紙が貯蔵されている複数の前記第1の再生紙貯蔵部の一つを、前記印刷部へ前記第1の条件で製造された再生紙を供給する前記第1の再生紙貯蔵部に設定し、設定された当該第1の再生紙貯蔵部から前記再生紙を搬送する搬送切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された再生紙が無くなると、搬送切替手段によって、複数の第1の再生紙貯蔵部のうちから、新たな第1の再生紙貯蔵部が設定され、再生紙が搬送される。 従って、再生紙の取出し時に、不用意に用紙再生部からの再生紙の供給が行われることが無い。 すなわち第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例13〕上記適用例の用紙再生印刷装置は、設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷に供される被記録媒体が、「新規用紙」か「第1の条件で製造された再生紙」か、の用紙種別、「第2の条件で製造された再生紙にロゴマークなどの印刷を行う」か、の印刷指示などが設定された設定部によって、用紙再生印刷装置の制御が行われる。

    〔適用例14〕上記適用例の用紙再生印刷装置において、前記用紙再生部は、前記設定部の設定に基づいて前記第1の条件で製造された再生紙または前記第2の条件で製造された再生紙を製造することを特徴とする。

    上述の適用例によれば、再生紙として互いに異なる複数の条件によって製造される本適用例の用紙再生印刷装置では、設定部に設定された製造再生紙の設定情報に基づき、貯蔵部、もしくは印刷物貯蔵部へ、再生紙を含む所定の用紙を搬送、貯蔵させることができる。

    〔適用例15〕本適用例の印刷装置は、用紙再生装置から供給される再生紙が、第1の条件で製造された再生紙か、前記第1の条件と異なる第2の条件で製造された再生紙か、を判断する判断部と、前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、前記第1の再生紙貯蔵部から前記第1の条件で製造された再生紙が供給され、前記再生紙を含む被記録媒体に記録情報を印刷する印刷部と、を備えることを特徴とする。

    本適用例の印刷装置は、用紙再生装置によって製造された再生紙を直接、印刷部へと搬送し、印刷物を得ることができる。 そして、本適用例の印刷装置に用紙再生装置を組み合わせて用紙再生印刷システムを構成することができる。

    本適用例の印刷装置によれば、用紙再生装置によって製造された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部と、第2の再生紙貯蔵部が備えられている。 これにより、第1の条件で製造された再生紙を第1の再生紙貯蔵部に貯蔵させ、貯蔵された第1の条件で製造された再生紙を印刷部へ搬送させることで、用紙再生部の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例16〕上記適用例の印刷装置は、前記再生紙を前記用紙再生装置から前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、を備えることを特徴とする。

    本適用例の印刷装置は、被記録媒体としての再生紙を形成、供給することができる用紙再生装置と、用紙再生印刷システムを構成することができる。 そして、本適用例の印刷装置によれば、用紙再生装置によって形成された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部と第2の再生紙貯蔵部が備えられている。 これにより、再生紙を貯蔵させ、貯蔵された再生紙を印刷装置へ搬送させることで、用紙再生装置の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    また、本適用例の印刷装置によれば、印刷に供することのない再生紙、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態に提供される再生紙(第2の条件で製造された再生紙)を、印刷に供する再生紙(第1の条件で製造された再生紙)とともに形成することができる。 そして、印刷に供しない再生紙は、それ単独で第2の再生紙貯蔵部から直接、取り出すことを可能とする。 従って、印刷装置において印刷が実行されている場合であっても、印刷に供しない再生紙を取得することができる。

    〔適用例17〕上記適用例の印刷装置は、少なくとも前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷部へ搬送する搬送部を備える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生装置において第1の条件で製造された再生紙を印刷装置の印刷部まで搬送することができる。

    〔適用例18〕上記適用例の印刷装置は、前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙供給部と、第2の再生紙供給部と、に所定の再生紙(印刷に供される再生紙、あるいは印刷に供されない再生紙)を搬送、供給することができる。

    〔適用例19〕上記適用例の印刷装置において、前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生装置によって形成された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部が複数備えられていることにより、再生紙の貯蔵量を多くすることができ、貯蔵用紙再生装置の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例20〕上記適用例の印刷装置において、前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷装置が稼働中であっても、駆動を中断させることなく、所望の第2の条件で製造された再生紙を用紙再生印刷システムの印刷装置から取り出すことができる。

    〔適用例21〕上記適用例の印刷装置は、前記印刷部によって前記被記録媒体に記録情報が印刷された印刷物が貯蔵される、印刷物貯蔵部を備え、前記印刷物貯蔵部は、前記第2の再生紙貯蔵部を兼ねる、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷物が排出、貯蔵される印刷物貯蔵部が、第2の条件で製造された再生紙を含む用紙再生装置によって製造される用紙の排出、貯蔵部として統合されることで、装置構成の簡略化を図ることができる。

    〔適用例22〕上記適用例の印刷装置は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が、前記搬送部によって前記印刷部へ搬送される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、所定の第1の再生紙貯蔵部は印刷装置への再生紙の供給のみが行われ、用紙再生装置からの再生紙の供給、いわゆる補充は行われない。 従って、所定の第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例23〕上記適用例の印刷装置において、前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙供給部は、複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が貯蔵可能な領域を有している第1の再生紙貯蔵部を選択して、再生紙を供給することができる。 従って、印刷装置において、印刷によって消費される再生紙を、連続的に供給することができる。 よって、用紙再生装置の連続稼働を可能にし、安定した品質の再生紙を得ることができる。

    〔適用例24〕上記適用例の印刷装置において、前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷部へ搬送可能とし、前記印刷部は、前記被記録媒体に前記記録情報を印刷する印刷手段を含む用紙搬送経路を備え、前記印刷部へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、前記印刷手段での印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記用紙搬送経路を搬送され、前記印刷物貯蔵部に貯蔵される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷部において印刷される第1の条件で製造された再生紙を含む被記録媒体が印刷部内を搬送される印刷手段が含まれる搬送経路を、印刷に供されない第2の条件で製造された再生紙も搬送させることで、用紙再生印刷システム内の再生紙、あるいは印刷に供される新規用紙の搬送経路の簡略化を行うことができる。

    〔適用例25〕上記適用例の印刷装置において、前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の1つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷部へ再生紙を供給する複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が無い第1の再生紙貯蔵部の一つが選択され、再生紙の供給に切り替えられるため、第1の再生紙貯蔵部における再生紙の取出し時に、不用意に用紙再生部からの再生紙の供給が行われることが無い。 すなわち第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例26〕上記適用例の印刷装置において、前記第2の再生紙供給部は、前記再生紙を前記印刷部へ供給し、印刷されない前記再生紙が前記印刷部から前記被記録媒体が排出される被記録媒体排出部(印刷物貯蔵部)へ排出される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷部に備える印刷物が排出される被記録媒体排出部(印刷物貯蔵部)に、印刷に供しない再生紙も排出させることにより、装置の簡略化を図ることができる。 また、印刷装置を経由させて印刷に供しない再生紙を排出することで、例えばロゴマーク、社名、などを余白に印刷した再生紙単票を容易に得ることができる。

    〔適用例27〕上記適用例の印刷装置は、設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷に供される被記録媒体が、「新規用紙」か「第1の条件で製造された再生紙」か、の用紙種別、「第2の条件で製造された再生紙にロゴマークなどの印刷を行う」か、の印刷指示などが設定された設定部によって、印刷装置ならびに用紙再生印刷システムの制御が行われる。

    〔適用例28〕上記適用例の印刷装置において、前記判断部は、前記設定部の設定に基づいて判断することを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生装置によって再生紙として互いに異なる複数の条件で製造される用紙再生印刷システムに備える本適用例の印刷装置では、設定部に設定された製造再生紙の設定情報に基づき、貯蔵部、もしくは印刷物貯蔵部へ、再生紙を含む所定の用紙を搬送、貯蔵させることができる。

    〔適用例29〕本適用例の用紙再生装置は、再生紙を製造する用紙再生部と、前記再生紙が、第1の条件で製造された再生紙か、前記第1の条件と異なる第2の条件で製造された再生紙か、を判断する判断部と、前記第1の条件で製造された再生紙が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部と、前記第2の条件で製造された再生紙が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部と、を備え、前記第1の再生紙貯蔵部から、前記第1の条件で製造された再生紙が印刷装置に供給される、ことを特徴とする。

    本適用例の用紙再生装置は、用紙再生部によって製造された再生紙を直接、印刷装置へと搬送し、印刷物を得ることができる。 そして、本適用例の用紙再生装置に印刷装置を組み合わせて用紙再生印刷システムを構成することができる。

    本適用例の用紙再生装置には、製造された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部と、第2の再生紙貯蔵部が備えられている。 これにより、第1の条件で製造された再生紙を第1の再生紙貯蔵部に貯蔵させ、貯蔵された第1の条件で製造された再生紙を印刷装置へ搬送させることで、用紙再生部の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例30〕上記適用例の用紙再生装置は、前記再生紙を前記第1の再生紙貯蔵部へ供給する第1の再生紙供給部と、前記再生紙を前記第2の再生紙貯蔵部へ供給する第2の再生紙供給部と、を備え、前記第1の再生紙供給部と、前記第2の再生紙供給部と、を切り替える供給部切替手段を有している、ことを特徴とする。

    本適用例の用紙再生装置は、被記録媒体として形成、供給する再生紙に記録情報を印刷する印刷装置とによって用紙再生印刷システムを構成することができる。 そして、本適用例の用紙再生装置によれば、用紙再生装置に備え、再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部が備えられている。 これにより、再生紙を貯蔵させ、貯蔵された再生紙を印刷装置へ搬送させることで、用紙再生装置の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    また、本適用例に用紙再生装置によれば、印刷に供することのない再生紙、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態に提供される再生紙を、印刷に供する再生紙とともに形成することができる。 そして、印刷に供しない再生紙は、それ単独で再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)から直接、取り出すことを可能とする。 従って、印刷装置において印刷が実行されている場合であっても、印刷に供しない再生紙を取得することができる。

    〔適用例31〕上記適用例の用紙再生装置は、少なくとも前記第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第1の条件で製造された再生紙を、前記印刷装置へ搬送する搬送部を備える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生部において第1の条件で製造された再生紙を印刷装置まで搬送することができる。

    〔適用例32〕上記適用例の用紙再生装置において、前記第1の再生紙貯蔵部は、複数備えられている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生装置によって形成された再生紙を貯蔵することができる第1の再生紙貯蔵部が複数備えられていることにより、再生紙の貯蔵量を多くすることができ、貯蔵用紙再生装置の連続稼働時間を長くすることができ、安定した品質の再生紙を提供することができる。

    〔適用例33〕上記適用例の用紙再生装置において、前記第2の再生紙貯蔵部は、貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を外部からの取り出しを可能とする、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷装置が稼働中であっても、駆動を中断させることなく、所望の第2の条件で製造された再生紙を用紙再生印刷システムの用紙再生装置から取り出すことができる。

    〔適用例34〕上記適用例の用紙再生装置は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部のうちの所定の第1の再生紙貯蔵部には、前記再生紙は供給されず、前記所定の第1の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記再生紙が前記搬送部によって前記印刷装置へ搬送される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、所定の第1の再生紙貯蔵部は印刷部への再生紙の供給のみが行われ、用紙再生部からの再生紙の供給、いわゆる補充は行われない。 従って、所定の第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例35〕上記適用例の用紙再生装置において、前記第1の再生紙供給部は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内の一つに前記再生紙を搬送可能とする貯蔵部切替手段を備えている、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、第1の再生紙供給部は、複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が貯蔵可能な領域を有している第1の再生紙貯蔵部を選択して、再生紙を供給することができる。 従って、印刷装置において、印刷によって消費される再生紙を、連続的に供給することができる。 よって、用紙再生装置に備える用紙再生部の連続稼働を可能にし、安定した品質の再生紙を得ることができる。

    〔適用例36〕上記適用例の用紙再生装置において、前記搬送部は、前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙を前記印刷装置へ搬送可能とし、前記印刷装置へ搬送された前記第2の再生紙貯蔵部に貯蔵された前記第2の条件で製造された再生紙は、印刷が実行されるか又は印刷が実行されずに前記印刷装置に備える印刷物貯蔵部に貯蔵される、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷装置において印刷される第1の条件で製造された再生紙を含む被記録媒体が印刷装置を搬送される印刷手段が含まれる搬送経路を、印刷に供されない第2の条件で製造された再生紙も搬送させることで、用紙再生印刷システム内の再生紙、あるいは印刷に供される新規用紙の搬送経路の簡略化を行うことができる。

    〔適用例37〕上記適用例の用紙再生装置において、前記貯蔵部切替手段は、複数の前記第1の再生紙貯蔵部の内、前記再生紙が無い前記第1の再生紙貯蔵部の1つへ、前記第1の再生紙供給部から前記再生紙の供給に切り替える、ことを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷装置へ再生紙を供給する複数の第1の再生紙貯蔵部の内、再生紙が無い第1の再生紙貯蔵部の一つが選択され、再生紙の供給に切り替えられるため、第1の再生紙貯蔵部における再生紙の取出し時に、不用意に用紙再生部からの再生紙の供給が行われることが無い。 すなわち第1の再生紙貯蔵部での用紙錯綜を原因とするジャムの発生が回避できる。

    〔適用例38〕上記適用例の用紙再生装置は、設定部を更に備え、前記設定部の設定に基づいて制御されることを特徴とする。

    上述の適用例によれば、印刷に供される被記録媒体が「新規用紙」か「第1の条件で製造された再生紙」か、の用紙種別、「第2の条件で製造された再生紙にロゴマークなどの印刷を行う」か、の印刷指示などが設定された設定部によって、用紙再生装置ならびに用紙再生印刷システムの制御が行われる。

    〔適用例39〕上記適用例の用紙再生装置において、前記判断部は、前記設定部の設定に基づいて判断することを特徴とする。

    上述の適用例によれば、用紙再生部によって再生紙として互いに異なる複数の条件で製造される用紙再生印刷システムに備える本適用例の用紙再生装置では、設定部に設定された製造再生紙の設定情報に基づき、貯蔵部、もしくは印刷物貯蔵部へ、再生紙を含む所定の用紙を搬送、貯蔵させることができる。

    第1実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図。

    第1実施形態に係る用紙再生印刷装置に備える用紙再生部の概略構成を示す構成図。

    第1実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙の用紙再生部から貯蔵部へ供給されるフローを示すフローチャート。

    第1実施形態に係る用紙再生印刷装置における用紙貯蔵部から印刷部へ被記録媒体が供給されるフローを示すフローチャート。

    第2実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図。

    第2実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙の用紙再生部から貯蔵部へ供給されるフローを示すフローチャート。

    第3実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図。

    印刷ロゴマークの一例を示す再生紙の外観図。

    第3実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙の用紙再生部から貯蔵部へ供給されるフローを示すフローチャート。

    第4実施形態に係る用紙再生印刷システムの概略構成を示す構成図。

    第5実施形態に係る用紙再生印刷システムの概略構成を示す構成図。

    第6実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図。

    第6実施形態に係る用紙再生印刷装置に備える用紙再生部の概略構成を示す構成図。

    第6実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙の用紙再生部から貯蔵部へ供給されるフローを示すフローチャート。

    第6実施形態に係る用紙再生印刷装置における用紙貯蔵部から印刷部へ被記録媒体が供給されるフローを示すフローチャート。

    第7実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図。

    第7実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙の用紙再生部から貯蔵部へ供給されるフローを示すフローチャート。

    第7実施形態に係る用紙再生印刷装置における再生紙排出のフローを示すフローチャート。

    印刷ロゴマークの一例を示す再生紙の外観図。

    第8実施形態に係る印刷装置を含む用紙再生印刷システムの概略構成を示す構成図。

    第9実施形態に係る用紙再生装置を含む用紙再生印刷システムの概略構成を示す構成図。

    以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。

    (第1実施形態)
    図1は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図である。 図1に示す用紙再生印刷装置1000は、用紙再生部100と、被記録媒体を貯蔵する貯蔵部300と、印刷部500と、印刷物貯蔵部600と、用紙再生印刷装置1000を制御する図示しない制御部を含む設定部700と、を備えている。 貯蔵部300は、印刷用再生紙Pr1(以下、印刷再生紙Pr1という)と、非印刷用途の非印刷用再生紙としての再生紙Pr2と、印刷未使用の新規用紙Pnと、を被記録媒体として貯蔵している。 印刷再生紙Pr1は、用紙再生部100に投入される古紙Puから再生される印刷用途として提供される再生紙であって、用紙再生部100において第1の条件で製造された再生紙である。 非印刷用途の非印刷用再生紙としての再生紙Pr2は、第1の条件とは異なる第2の条件で製造された再生紙である。 印刷部500は、貯蔵部300から供給される新規用紙Pnもしくは印刷再生紙Pr1に所定の記録情報を印刷する。 印刷物貯蔵部600は、印刷部500から排出される記録情報が印刷された印刷物Ppを貯蔵し、取り出すことができる。 設定部700はオペレーター(人)による動作設定の入などを可能とするものであって、タッチパネル等を備えた表示装置付のコントローラであり、CPUとROMとRAMを有し、用紙再生印刷装置1000を制御する。

    貯蔵部300は、新規用紙Pnが貯蔵された用紙貯蔵部310と、印刷再生紙Pr1が貯蔵された第1の再生紙貯蔵部320と、再生紙Pr2が貯蔵された第2の再生紙貯蔵部330と、を備えている。 なお、図1に示す用紙再生印刷装置1000では、新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部310、印刷再生紙Pr1を貯蔵する第1の再生紙貯蔵部320、そして再生紙Pr2を貯蔵する第2の再生紙貯蔵部330、それぞれ1個を備える形態を例示しているが、これに限定されず、それぞれ複数備えていてもよい。

    用紙再生部100と、貯蔵部300と、の間には再生紙供給部200が備えられている。 再生紙供給部200は、詳細は図示しない再生紙搬送手段210と、第1の再生紙貯蔵部320へ印刷再生紙Pr1を供給する第1の再生紙供給部としての第1の再生紙供給手段221と、第2の再生紙貯蔵部330へ再生紙Pr2を供給する第2の再生紙供給部としての第2の再生紙供給手段222と、を備えている。 用紙再生部100に備える古紙供給部100aから、用紙再生部100内に古紙Puが投入され、再生された印刷再生紙Pr1もしくは再生紙Pr2は再生紙排出部100bから再生紙供給部200に備える再生紙投入口210aへ受け渡される。

    再生紙投入口210aに投入された印刷再生紙Pr1は、再生紙搬送手段210によって第1の再生紙供給手段221に搬送され、第1の再生紙貯蔵部320に搬送、貯蔵される。 また再生紙Pr2は、再生紙搬送手段210によって第2の再生紙供給手段222に搬送され、第2の再生紙貯蔵部330に搬送、貯蔵される。 再生紙投入口210aに投入される再生紙が印刷再生紙Pr1あるいは再生紙Pr2であるかは、設定部700に備える図示しない判断部によって判断され、上述の通り、印刷再生紙Pr1が投入されると判断されると、印刷再生紙Pr1は、第1の再生紙貯蔵部320へ搬送され、再生紙Pr2が投入されると判断されると、再生紙Pr2は、第2の再生紙貯蔵部330へ搬送される。

    判断部は、設定部700に入力された用紙再生部100における再生紙の作成情報(再生紙が製造される条件)、例えば印刷再生紙Pr1の製造コマンド(第1の条件)が出されている場合には、再生紙投入口210aには印刷再生紙Pr1が投入される、と判断し、再生紙搬送手段210を介して第1の再生紙供給手段221へ、印刷再生紙Pr1が搬送され、第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵される。 また、判断部は、再生紙Pr2の製造コマンド(第2の条件)が出されている場合には、再生紙投入口210aには再生紙Pr2が投入される、と判断し、再生紙搬送手段210を介して第2の再生紙供給手段222へ、再生紙Pr2が搬送され、第2の再生紙貯蔵部330に貯蔵される。 印刷再生紙Pr1を製造する製造コマンド(第1の条件)は、紙の地合い(繊維組織の均整の程度)、厚み、硬さ・硬度、色、シート特性等が、印刷用途として適した所望のものとなるような製造条件である。 従って、第1の条件で製造された再生紙(印刷再生紙Pr1)と第2の条件で製造された再生紙(再生紙Pr2)は、紙の地合い(繊維組織の均整の程度)、厚み、硬さ・硬度、色、シート特性等が異なっている。

    用紙再生印刷装置1000は、貯蔵部300と印刷部500との間に、搬送部400が備えられている。 貯蔵部300に備える新規用紙Pnが貯蔵される用紙貯蔵部310と、印刷再生紙Pr1が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部320と、からは、搬送部400によって新規用紙Pnもしくは印刷再生紙Pr1が取り出され、印刷部500へ搬送される。 一方、貯蔵部300に備える印刷に供されない再生紙Pr2が貯蔵されている第2の再生紙貯蔵部330からは、例えばオペレーター(人)によって、直接、貯蔵された再生紙Pr2が外部から取り出される。

    再生紙Pr2は、上述したように印刷に供されない、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態が考えられる。 また、後述する用紙再生部100では、無色(白色)の再生紙に限定されず、用紙再生部100内で着色することも可能であることから、有色の再生紙を製造することもでき、印刷用としてではなく装飾用であったり、折り紙用であったりと、印刷以外の多様な用途に提供することができる。 従って、再生紙Pr2は用紙再生印刷装置1000に備える印刷部500には供給されず、外部からの取り出し可能な第2の再生紙貯蔵部330に供給される供給経路が設定される。

    搬送部400は、用紙貯蔵部310から新規用紙Pnを取り出す第1の取出し手段411と、第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1を取り出す第2の取出し手段412と、を備えている。 第1の取出し手段411が取り出した新規用紙Pn、あるいは第2の取出し手段412が取り出した印刷再生紙Pr1は、詳細は図示しない搬送手段420によって、搬送部400の用紙供給部400aまで搬送される。 搬送部400の搬送手段420は、例えば、ローラーやベルトを有して構成されたものである。

    搬送部400によって用紙貯蔵部310から新規用紙Pn、あるいは第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1が、用紙供給部400aより用紙取入れ部500aに供給され、印刷部500において所定の記録情報が印刷され、印刷物排出部500bから印刷物Ppが排出される。 印刷物排出部500bから排出された印刷物Ppは、印刷物貯蔵部600に排出、貯蔵され、オペレーター(人)によって用紙再生印刷装置1000から取り出される。 なお、本実施形態では印刷部500と、印刷物貯蔵部600と、は独立した構成として例示しているが、印刷部500に一体的に印刷物貯蔵部600を構成してもよい。

    図2は本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100の概略構成を示す構成図である。 図2に示すように、用紙再生部100は、古紙供給部100aと、製造部110と、制御部120と、を備える。 製造部110は、印刷再生紙Pr1あるいは再生紙Pr2を製造する。 製造部110は、粗砕部10と、解繊部20と、選別部30と、第1ウェブ形成部40と、回転体45と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。

    古紙供給部100aは、粗砕部10に古紙Puを供給する。 古紙供給部100aは、例えば、粗砕部10に古紙Puを連続的に投入するための自動投入部である。 古紙供給部100aによって供給される古紙Puは、古紙には限定されず、例えば、パルプシートなどの繊維を含むものであればよい。

    粗砕部10は、古紙供給部100aによって供給された古紙Puを、空気中で裁断して細片にする。 細片の形状や大きさは、例えば、数cmの細片である。 図示の例では、粗砕部10は、粗砕刃11を有し、粗砕刃11によって、投入された原料を裁断することができる。 粗砕部10としては、例えば、シュレッダーを用いることができる。 粗砕部10によって裁断された古紙Puは、解繊部20に備えるホッパー21で受けてから管22を介して、解繊装置部23に移送(搬送)される。

    解繊装置部23は、粗砕部10によって裁断された原料を解繊する。 ここで、本明細書における「解繊する」とは、複数の繊維が結着されることで形成されている被解繊物としての古紙Puを、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。 解繊装置部23は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。

    解繊装置部23を通過したものを「解繊物」という。 「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。

    解繊装置部23は、溶剤、などを使用せず、大気中(空気中)において、所謂乾式で解繊を行う。 具体的には、解繊装置部23としては、インペラーミルを用いる。 解繊装置部23は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。 これにより、解繊装置部23は、自ら発生する気流によって、導入口23aから原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口23bへと搬送することができる。 解繊装置部23を通過した解繊物は、管31を介して、選別部30に移送される。 なお、解繊装置部23から選別部30に解繊物を搬送させるための気流は、解繊装置部23において発生する気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。

    選別部30は、管31を介して解繊部20により解繊された解繊物を導入口32から選別装置部33に導入し、繊維の長さによって選別する。 選別装置部33としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。 選別装置部33は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。 例えば、第1選別物は、管44を介して、混合部50に移送される。 第2選別物は、排出口34から管35を介して、解繊部20に戻される。 具体的には、選別装置部33は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。 選別装置部33の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。

    第1ウェブ形成部40は、選別部30を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。 第1ウェブ形成部40は、メッシュベルト41と、張架ローラー42と、吸引部(サクション機構)43と、を含む。

    吸引部43は、選別部30の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト41上に吸引することができる。 第1選別物は、吸引部43によって選別部30から吸引され、移動するメッシュベルト41上に堆積し、ウェブVを形成する。 メッシュベルト41、張架ローラー42および吸引部43の基本的な構成と、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト71、張架ローラー72および吸引部(サクション機構)73と、は同様である。

    ウェブVは、選別部30および第1ウェブ形成部40を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。 メッシュベルト41に堆積されたウェブVは、管44へ投入され、混合部50へと搬送される。

    回転体45は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。 図示の例では、回転体45は、基部45aと、基部45aから突出している突部45bと、を有している。 突部45bは、例えば、板状の形状を有している。 図示の例では、突部45bは4つ設けられ、4つの突部45bが等間隔に設けられている。 基部45aが方向Rに回転することにより、突部45bは、基部45aを軸として回転することができる。 回転体45によってウェブVを切断することにより、例えば、後述する堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。

    混合部50は、選別部30を通過し、第1ウェブ形成部40により搬送された第1選別物と、結着樹脂粉体と、を混合する。 混合部50は、結着樹脂粉体を供給する粉体供給装置51と、第1選別物と結着樹脂粉体とを搬送する管52と、ブロアー53と、を有している。 管52は、管44と連続している。

    混合部50では、ブロアー53によって気流を発生させ、管52中において、第1選別物と、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体と、を混合させながら、搬送することができる。 粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体は、複数の繊維を結着させることができる樹脂を含む。 樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。 樹脂は、後述するシート形成部80を通過する際に溶融させることで複数の繊維を結着させる。 なお、第1選別物と結着樹脂粉体とを混合させる機構は、特に限定されない。

    粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。 これらの樹脂を、単独または適宜混合して用いられる。

    なお、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止剤、繊維等が燃えにくくするための難燃剤などが含まれていてもよい。 混合部50を通過した第1選別物と結着樹脂粉体との混合物は、管54を介して、堆積部60に移送される。

    堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口61から堆積装置部62に導入し、解繊物の絡み合った繊維をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。 さらに、堆積装置部62は、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂繊維をほぐす。 これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。

    堆積装置部62としては、回転する網を有する円筒の篩を用い、混合部50を通過した混合物に含まれる、篩の網の目の開口の大きさより小さい繊維または粒子、すなわち網を通過できる繊維または粒子を通過させる。 堆積部60の構成は、例えば、選別部30の構成と同じである。

    なお、堆積装置部62の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。 すなわち、堆積装置部62として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積装置部62に導入された混合物の全てを通過させてもよい。

    第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。 第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト71と、張架ローラー72と、吸引部(サクション機構)73と、を有している。

    メッシュベルト71は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。 メッシュベルト71は、張架ローラー72によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。 メッシュベルト71は、張架ローラー72が自転することによって連続的に移動する。 堆積部60を通過した通過物が、連続的に移動するメッシュベルト71上に降り積もることにより、メッシュベルト71上にウェブWが形成される。

    吸引部73は、メッシュベルト71の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。 吸引部73は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト71に向く気流)を発生させることができる。 これにより、堆積部60からの通過物の排出速度を大きくすることができる。

    以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。 メッシュベルト71に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。 なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部74が設けられている。 調湿部74は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。

    シート形成部80は、メッシュベルト71に堆積したウェブWを加圧および加熱してシートSを形成する。 シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および結着樹脂粉体の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに結着樹脂粉体を介して結着することができる。

    シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部81と、加圧部81により加圧されたウェブWを加熱する加熱部82と、を備えている。 加圧部81は、一対のカレンダーローラー81a,81bで構成され、ウェブWに対して圧力を加える。 ウェブWは、加圧されることによりその厚さが薄くされ、ウェブWの密度が高められる。 加熱部82は、一対の加熱ローラー82a,82bを備えている。 カレンダーローラー81a,81bにより加圧されたウェブWを、加熱ローラー82a,82bにより加熱し、樹脂を溶融させて繊維を結着させることによりシートSが形成される。 ここで、加圧部81のカレンダーローラー81a,81bによってウェブWに印加される圧力は、加熱部82の加熱ローラー82a,82bによってウェブWに印加する圧力よりも高い圧力にすることができる。 なお、カレンダーローラー81a,81bや加熱ローラー82a,82bの数は、特に限定されない。

    切断部90は、シート形成部80によって形成されたシートSを切断する。 図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部91と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する、例えばローラーカッターなどの第2切断部92と、を有している。 第2切断部92は、例えば、第1切断部91を通過したシートSを切断する。 切断部90を通過させることで、シートSから切断された所定のサイズの単票の印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2として形成される。 切断された単票の印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2は、図1にも示す再生紙排出部100bへと排出され、再生紙供給部200へ搬送される。 なお、用紙再生の手法は、上述した手法に限定されず、例えば、被記録媒体の表面に付着したトナーと呼ばれる記録媒体を物理的に除去する手法や湿式の用紙再生手法など、様々な用紙再生手法を採用することができる。

    上述した用紙再生部100によって製造された印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2は、図1で説明したように再生紙供給部200によって印刷再生紙Pr1は、第1の再生紙貯蔵部320に供給、貯蔵され、再生紙Pr2は第2の再生紙貯蔵部330に供給、貯蔵される。 そして、印刷部500が印刷再生紙Pr1を被記録媒体として選択したとき、第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1が搬送部400によって取り出され、印刷部500に所定の数量が搬送される。

    図3は用紙再生部100において製造された印刷再生紙Pr1を、第1の再生紙貯蔵部320へ、あるいは再生紙Pr2を第2の再生紙貯蔵部330へ供給するフローを示すフローチャートである。

    (印刷部稼働確認)
    設定部700に入力された指示に基づいて用紙再生部100が始動されると、印刷部500が稼働中か否か、を確認する印刷部稼働確認ステップ(S10)が実行される。 印刷部500が稼働状態にある場合には、外部から受信した、または、設定部700から指示された印刷命令コマンドに基づく印刷動作は、途中休止させずに印刷完了まで続行させる。 すなわち、印刷部500が稼働中(YES)の場合には、用紙再生部100では用紙の再生稼働の開始は待機状態となる。

    (外部からの印刷指示受付停止)
    印刷部500が印刷命令コマンドを受信していない、あるいは印刷が終了した場合、すなわち、印刷部稼働確認ステップ(S10)において、印刷部500は稼働していない(NO)ことが確認されると、印刷部500は、印刷命令コマンドを受け付けないように印刷指示受付停止ステップ(S11)が実行される。 すなわち、いわゆるオフラインとなる。 これにより、設定部700では、図示しない表示部に例えば「印刷部オフライン」、あるいは「現在、再生紙製造中のため印刷入力ができません」などの表示が表示され、オペレーター(人)へ案内される。

    (再生紙製造)
    印刷部500がオフラインになる(S11)と、用紙再生印刷装置1000は、再生紙を製造する再生紙製造ステップ(S12)に移行する。 再生紙製造ステップ(S12)では、上述した図2に示す用紙再生部100において古紙Puから、印刷再生紙Pr1もしくは再生紙Pr2のいずれかが設定部700の設定によって製造される。

    (製造再生紙種別判定)
    製造再生紙種別判定ステップ(S13)は、設定部700の設定情報に基づいて再生紙製造(S12)ステップにおいて製造された再生紙が、印刷に供される印刷再生紙Pr1もしくは印刷に供されない再生紙Pr2のどちらであるかを判定するステップである。

    (第2の再生紙貯蔵部へ供給)
    製造再生紙種別判定ステップ(S13)によって、用紙再生部100が製造した再生紙が、印刷に供されない再生紙Pr2であると判定されると、再生紙Pr2は第2の再生紙貯蔵部330へ供給される(S141)。

    (第2の再生紙貯蔵部の供給量確認)
    再生紙Pr2が第2の再生紙貯蔵部330へ供給(S141)されると、設定部700によって設定された再生紙Pr2の製造数、すなわち第2の再生紙貯蔵部330に供給された再生紙Pr2の数量が、設定部700によって設定された数量であるかが確認される第2の再生紙貯蔵部330の供給量確認ステップ(S151)が実行される。 そして、設定数量に達していない(NO)場合には再生紙製造ステップ(S12)が継続される。

    (第1の再生紙貯蔵部へ供給)
    一方、製造再生紙種別判定ステップ(S13)によって、用紙再生部100が製造した再生紙が印刷に供される印刷再生紙Pr1であると判定されると、印刷再生紙Pr1は第1の再生紙貯蔵部320へ供給される(S142)。

    (第1の再生紙貯蔵部の供給量確認)
    印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部へ供給(S142)されると、設定部700によって設定された印刷再生紙Pr1の製造数、すなわち第1の再生紙貯蔵部320に供給された印刷再生紙Pr1の数量が、設定部700によって設定された数量であるかが確認される第1の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S152)が実行される。 そして、設定数量に達していない(NO)場合には再生紙製造ステップ(S12)が継続される。

    (外部からの印刷指示受付待機開始)
    第2の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S151)、あるいは第1の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S152)において、設定された再生紙の数量が第2の再生紙貯蔵部330、あるいは第1の再生紙貯蔵部320に供給される(YES)と、オフライン状態が解除され、外部からの印刷指示受付待機開始ステップ(S16)が実行され、設定部700、あるいは印刷部500に印刷可能を示す表示がされる。 そして、用紙再生部100における再生紙の製造が停止する。

    次に、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを製造するフローを図4のフローチャートで示す。

    (印刷用紙選択)
    図4に示すように、印刷を開始させる印刷命令コマンドを、用紙再生印刷装置1000に備える制御部が受信することで、印刷情報に基づいて印刷がスタートする。 先ず、印刷される印刷用紙選択ステップ(S20)が実行される。 印刷命令コマンドもしくは印刷情報に基づいて印刷用紙が印刷再生紙Pr1であるか新規用紙Pnであるかを判断、選択する。

    (第1の再生紙貯蔵部貯蔵量確認)
    印刷用紙選択ステップ(S20)において印刷再生紙Pr1が選択(YES)されると、印刷再生紙Pr1が貯蔵されている第1の再生紙貯蔵部320に印刷再生紙Pr1が貯蔵されているかを確認する、第1の再生紙貯蔵部貯蔵量確認ステップ(S21)が実行される。 少なくとも、1枚の印刷再生紙Pr1が貯蔵されている(YES)と確認されると、次の印刷再生紙取出しステップ(S22)に移行する。

    (印刷再生紙取出し)
    印刷再生紙取出しステップ(S22)は、第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1を取り出し、搬送部400によって印刷部500の用紙取入れ部500aへ搬送するステップである。 そして用紙取入れ部500aに搬送された印刷再生紙Pr1は印刷部500によって所定の印刷がなされた後、印刷物Ppとして印刷物排出部500bに排出され、印刷物貯蔵部600に貯蔵される、印刷ステップ(S200)が実行される。

    (印刷数量確認)
    印刷ステップ(S200)が実行されると、印刷命令に基づく印刷数量に達したかを確認する、印刷数量確認ステップ(S211)が実行される。 印刷命令に基づく印刷数量に達していれば(YES)、印刷終了となる。 印刷数量に達していない(NO)場合には、第1の再生紙貯蔵部貯蔵量確認ステップ(S21)に移行し、印刷再生紙Pr1への印刷が継続される。

    (印刷用紙再選択)
    上述の第1の再生紙貯蔵部貯蔵量確認ステップ(S21)のステップにおいて、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていない(NO)と確認された場合、印刷用紙再選択ステップ(S23)が実行される。 印刷用紙再選択ステップ(S23)では、新規用紙Pn、もしくは印刷再生紙Pr1のどちらかに所定の印刷を行うかの選択を行う。

    選択の手段としては、用紙再生印刷装置1000に備える表示部などに表示される、「印刷再生紙Pr1残量なし」「印刷の継続または中止の決定」などから、オペレーター(人)が判断するが、本例では印刷を継続させることとして説明する。 印刷の継続には、印刷に供される用紙の補充が容易な新規用紙Pnへ印刷する(YES)か、新規用紙Pnを選択せず(NO)に、用紙再生部100によって印刷再生紙Pr1の製造と、第1の再生紙貯蔵部320への貯蔵を経て、印刷を継続するかを選択する。

    印刷用紙再選択ステップ(S23)において新規用紙Pnに印刷(YES)が選択されると、後述する、印刷用紙選択ステップ(S20)において(NO)、すなわち新規用紙Pnを選択したフローに基づいて印刷が継続される。 一方、新規用紙Pnを選択しない(NO)場合、上述した図3に示す再生紙の製造フローに基づいて印刷再生紙Pr1の製造フローに移行ステップ(S24)が実行される。

    この時、図3に示す再生紙の製造フローでも説明したように、印刷部500はオフライン状態となり、製造された印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵されるまで待機する。 印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵されると、上述した印刷再生紙取出しステップ(S22)に移行する。 なお、印刷再生紙Pr1の製造数量は、印刷用紙再選択ステップ(S23)において(NO)を選択した際に、設定部700へ印刷再生紙Pr1の製造量を指定するか、印刷命令コマンドに含まれる印刷数量に対して印刷残量分を製造するか、は特に限定は無い。

    一方、印刷用紙選択ステップ(S20)において、印刷再生紙Pr1が選択されない(NO)場合、用紙貯蔵部310に貯蔵されている新規用紙Pnが選択されることとなる。 新規用紙Pnが選択されると、用紙貯蔵部310に貯蔵されている新規用紙Pnの貯蔵の有無を確認する新規用紙貯蔵量確認ステップ(S30)が実行される。 新規用紙貯蔵量確認ステップ(S30)において、新規用紙Pnが貯蔵されている(YES)ことが確認されると、用紙貯蔵部310から新規用紙Pnの取出し(S31)が実行され、新規用紙Pnが印刷部500へ供給される。 そして、印刷ステップ(S200)、印刷数量確認ステップ(S212)が実行される。

    新規用紙貯蔵量確認ステップ(S30)において、用紙貯蔵部310に新規用紙Pnが貯蔵されていない(NO)場合には、図示しない警告手段によって、オペレーター(人)に警告され、用紙貯蔵部310に新規用紙Pnが補充されるのを待機するステップ(S32)に移行する。 そして、用紙貯蔵部310に新規用紙Pnが補充されると、印刷が再開される。

    印刷数量確認ステップ(S212)において、印刷命令に基づく印刷数量に達していない(NO)場合、新規用紙貯蔵量確認ステップ(S30)へ移行し、続けて印刷ステップ(S200)までの各ステップが実行される。

    印刷再生紙Pr1への印刷フローにおける印刷数量確認ステップ(S211)、および新規用紙Pnへの印刷フローにおける印刷数量確認ステップ(S212)のいずれも、印刷命令に基づく印刷数量に達した(YES)ところで印刷は終了する。

    以上、説明したように本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000では、図1に示すように、用紙再生部100において製造される再生紙のうち、印刷に供される印刷再生紙Pr1が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部320と、印刷に供されない再生紙Pr2が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部330と、に加え、新規用紙Pnが貯蔵される用紙貯蔵部310を備える貯蔵部300が備えられている。

    印刷に供されない再生紙Pr2は、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態が考えられる。 更には、上述の用紙再生部100が、無色(白色)の再生紙に限定されず、用紙再生部100内で着色することも可能であり、有色の再生紙を製造することもできることから、印刷用としてではなく装飾用であったり、折り紙用であったりと、印刷以外の多様な用途に提供することができる。 従って、用紙再生部100において製造される再生紙Pr2は、印刷部500を介せず、直接、第2の再生紙貯蔵部330から貯蔵されている再生紙Pr2を取り出し可能とすることで、印刷部500において、新規用紙Pnあるいは印刷再生紙Pr1を用いて印刷部500にて実行されている印刷を中断させることなく、所望の再生紙Pr2を用紙再生印刷装置1000から取り出すことができる。

    用紙再生部100を稼働しようとする際に、図3に示すように、印刷部500が稼働中の場合は印刷を継続させ、再生紙製造の実行には移行しない。 従って、印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320から印刷するために取り出されているとき、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1は第1の再生紙貯蔵部320へ供給されない。 また、印刷部500が稼働していない場合には、印刷部500をオフラインにすることにより、再生紙の製造中には印刷部500が動作しない状態を構成する。 従って、印刷再生紙Pr1が用紙再生部100から第1の再生紙貯蔵部320へ供給されているとき、印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320から印刷するために取り出さることはない。 すなわち、印刷のために第1の再生紙貯蔵部320から、印刷再生紙Pr1が取り出されることと、用紙再生部100から印刷再生紙Pr1の供給が重複することが無い。 よって、紙送り時のジャム発生を防止することができる。

    (第2実施形態)
    図5は、第2実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図である。 図5に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と比べ、用紙再生印刷装置1000に備えていた第2の再生紙貯蔵部330を備えず、印刷に供しない再生紙Pr2を第2の再生紙供給手段830によって直接、印刷物貯蔵部600に供給する構成としたものである。 従って、用紙再生印刷装置1100において、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    図5に示すように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100において、用紙再生部100で製造された印刷再生紙Pr1は、再生紙供給部800の再生紙投入口800aに投入され、再生紙搬送手段810によって第1の再生紙供給手段820から第1の再生紙貯蔵部320へ供給、貯蔵される。 なお、新規用紙Pnは第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同様に用紙貯蔵部310に貯蔵される。

    一方、用紙再生部100において製造された印刷に供されない再生紙Pr2は、再生紙供給部800の再生紙投入口800aに投入され、再生紙搬送手段810によって第2の再生紙供給手段830に搬送される。 第2の再生紙供給手段830は、再生紙Pr2を直接、印刷物貯蔵部600まで搬送し、再生紙供給口830aから印刷物貯蔵部600に排出する。

    図6は用紙再生部100において製造された印刷再生紙Pr1を、第1の再生紙貯蔵部320へ、あるいは再生紙Pr2を印刷物貯蔵部600へ供給するフローを示すフローチャートである。 なお図6に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100の再生紙の供給フローは、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の再生紙供給フローにおける第2の再生紙貯蔵部へ供給ステップ(S141)と、次の第2の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S151)と、が異なり、その他のフローステップは同じであるので、同じフローステップ符号を付し、説明は省略する。

    (印刷物貯蔵部へ供給)
    製造再生紙種別判定ステップ(S13)において、再生紙製造ステップ(S12)での製造再生紙が、印刷に供されない再生紙Pr2であると判定されると、第2の再生紙供給手段830によって印刷物貯蔵部600へ供給するステップ(S40)が実行される。 この時、本実施形態に係る再生紙の供給フローのS11ステップにおいて予め印刷部500はオフライン状態に設定されていることから、印刷物貯蔵部600には印刷部500から印刷物Ppは排出されない。 従って、既に印刷物Ppが貯蔵された印刷物貯蔵部600であっても、再生紙Pr2は貯蔵されている印刷物Ppの最上部に排出され、再生紙Pr2と、印刷物Ppと、が混合することは回避できる。

    (印刷物貯蔵部の供給量確認)
    再生紙Pr2が印刷物貯蔵部600へ供給(S40)されると、設定部700によって設定された再生紙Pr2の製造数、すなわち印刷物貯蔵部600に供給された再生紙Pr2の数量が、設定部700によって設定された数量であるかが確認される印刷物貯蔵部600の供給量確認ステップ(S41)が実行される。 そして、設定数量に達していない(NO)の場合には再生紙製造ステップ(S12)が継続される。

    (外部からの印刷指示受付待機開始)
    印刷物貯蔵部の供給量確認ステップ(S41)、あるいは第1の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S152)において、設定された再生紙の数量が印刷物貯蔵部600、あるいは第1の再生紙貯蔵部320に供給される(YES)と、オフライン状態が解除され、外部からの印刷指示受付待機開始ステップ(S16)が実行され、設定部700、あるいは印刷部500に印刷可能を示す表示がされる。 そして、用紙再生部100における再生紙の製造が停止する。

    なお、用紙貯蔵部310に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵された印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを製造するフローは、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ、図4に示すフローチャートと同じであるので説明は省略する。

    以上、説明したように本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100では、図5で示すように、再生紙Pr2が、印刷物貯蔵部600に直接、排出される構成とすることで、再生紙Pr2の取出しを容易にすることができる。 言い換えると、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000における再生紙Pr2が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部330を、印刷物貯蔵部600と兼用する構成としている。

    また、図6に示すように、S11ステップにおいて予め印刷部500はオフライン状態に設定されていることから、印刷物貯蔵部600には印刷部500から印刷物Ppは排出されない。 従って、既に印刷物Ppが印刷物貯蔵部600に貯蔵された状態であっても、再生紙Pr2は貯蔵されている印刷物Ppの最上部に排出されるので、再生紙Pr2と、印刷物Ppと、が混合することは回避できる。

    (第3実施形態)
    図7は、第3実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図である。 図7に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と比べ、印刷に供しない再生紙Pr2を再生紙供給部200の第2の再生紙供給手段222から、搬送部400に取出し口を介して供給され、印刷部500へ供給可能とする構成としたものである。 従って、用紙再生印刷装置1200において、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    図7に示すように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、新規用紙Pnが貯蔵される用紙貯蔵部310と、印刷に供される印刷再生紙Pr1が貯蔵される第1の再生紙貯蔵部320と、を備えている。 そして、用紙再生部100において製造された印刷再生紙Pr1は、再生紙供給部200によって第1の再生紙貯蔵部320へ搬送、供給され貯蔵される。

    一方、用紙再生部100において製造された再生紙Pr2は第2の再生紙供給手段222から搬送部900に備える再生紙受取手段930に搬送される。 そして新規用紙Pnあるいは印刷再生紙Pr1のいずれかは、印刷設定に基づいて搬送部900によって印刷部500に搬送されて所定の印刷が実行される。

    印刷部500には、印刷手段500cを含む用紙搬送経路500dが、用紙取入れ部500aから、印刷物排出部500bに亘って配設されている。 印刷手段500cとは、被記録媒体(印刷用紙)へ記録媒体(インク、あるいはトナー)を印刷部500に入力された印刷記録情報を印刷する装置体であり、印刷方式については特に限定は無い。

    本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同様に、搬送部900は、用紙貯蔵部310から新規用紙Pnを取り出す第1の取出し手段911と、第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1を取り出す第2の取出し手段912と、を備えている。 第1の取出し手段911が取り出した新規用紙Pn、あるいは第2の取出し手段912が取り出した印刷再生紙Pr1は、詳細は図示しない搬送手段920によって、搬送部900の用紙供給部900aまで搬送される。

    搬送部900によって用紙貯蔵部310から新規用紙Pn、あるいは第1の再生紙貯蔵部320から印刷再生紙Pr1が、用紙供給部900aより用紙取入れ部500aに供給され、用紙搬送経路500dを搬送される過程で、印刷手段500c(印刷ヘッド、プリンターヘッド)によって所定の記録情報が印刷され、印刷物排出部500bから印刷物Ppが排出される。 印刷物排出部500bから排出された印刷物Ppは、印刷物貯蔵部600に排出、貯蔵され、オペレーター(人)によって用紙再生印刷装置1200から取り出される。

    一方、用紙再生部100において製造された再生紙Pr2は、再生紙供給部200に備える再生紙搬送手段210によって第2の再生紙供給手段222まで搬送される。 第2の再生紙供給手段222には、直接、再生紙Pr2の受け渡しが可能とされる搬送部900に備える再生紙受取手段930が接続されている。 これにより、第2の再生紙供給手段222に搬送された再生紙Pr2は、再生紙受取手段930を経由して、搬送部900に備える搬送手段920へ送られる。 そして、搬送部900は、再生紙Pr2を、上述した新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1と同様に、用紙供給部900aまで搬送し、印刷部500の用紙取入れ部500aへ再生紙Pr2が供給される。

    用紙供給部900aに搬送された再生紙Pr2は、印刷部500の用紙取入れ部500aから、印刷部500の用紙搬送経路500dを搬送され、印刷物排出部500bへ排出され、印刷物貯蔵部600に貯蔵される。 しかし、上述したように再生紙Pr2は印刷には供さない再生紙として提供されるものであることから、用紙再生印刷装置1200は、再生紙Pr2の製造を開始すると同時に、印刷部500をオフラインとし、印刷を実行しない。 これにより、印刷されていない再生紙Pr2が印刷物排出部500bから排出され、印刷物貯蔵部600に貯蔵される。

    本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、上述したように印刷に供しない再生紙Pr2も、印刷部500の用紙搬送経路500dを搬送させる構成としている。 また、上述するように、一般的には、再生紙Pr2には印刷を実行しないものとしたが、図8に示すような、例えばロゴマークMが印刷された再生紙Pr2としての再生紙Aを作成することも容易であり、印刷を実行するか否かを判定するようになっている。

    図9は用紙再生部100において製造された印刷再生紙Pr1を、第1の再生紙貯蔵部320へ、あるいは再生紙Pr2を印刷部500の用紙搬送経路500dを介して印刷物貯蔵部600へ供給するフローを示すフローチャートである。 なお、図9に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200の再生紙の供給フローは、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の再生紙供給フロー(図3参照)における第2の再生紙貯蔵部へ供給ステップ(S141)と、次の第2の再生紙貯蔵部の供給量確認ステップ(S151)と、が異なり、図8に示した再生紙Aを製造するフローが備えられた構成である。 その他のフローステップは第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じであるので、同じフローステップ符号を付し、説明は省略する。

    図9に示すように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、用紙再生部100の始動から、製造再生紙種別判定ステップ(S13)までは、図3によって説明した第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じフローにより駆動される。 また、製造再生紙種別判定ステップ(S13)において、印刷再生紙Pr1と判定された場合も、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じS142からS16の各ステップと同じであり、第1の再生紙貯蔵部320へ印刷再生紙Pr1が貯蔵される。

    (印刷部へ搬送)
    図9に示すように、製造再生紙種別判定ステップ(S13)において、印刷に供されない再生紙Pr2が製造されてきたと判定されると、再生紙Pr2を第2の再生紙供給手段222から再生紙受取手段930を経由して印刷部500へ搬送するステップ(S50)が実行され、用紙取入れ部500aに再生紙Pr2が到着する。

    (印刷指示判定)
    用紙取入れ部500aに再生紙Pr2が到着すると、印刷指示判定ステップ(S51)が実行される。 上述したように、再生紙Pr2は印刷用途には供されないが、図8に示すようなロゴマークが印刷された再生紙Aを製造するかどうかが判定される。

    (印刷物貯蔵部へ搬送)
    印刷指示判定ステップ(S51)において、印刷しない(NO)と判定されると、再生紙Pr2は印刷部500の用紙搬送経路500dを搬送される。 この時、印刷手段500cは駆動させずに再生紙Pr2を印刷物排出部500b経由で印刷物貯蔵部600へ搬送するステップ(S52)が実行される。

    (印刷物貯蔵部の供給量確認)
    再生紙Pr2が印刷物貯蔵部600へ搬送(S52)されると、設定された再生紙Pr2の製造数、すなわち印刷物貯蔵部600に供給された再生紙Pr2の数量が、設定された数量であるかが確認される印刷物貯蔵部600の供給量確認ステップ(S53)が実行される。 そして、設定数量に達していない(NO)の場合には再生紙製造ステップ(S12)が継続される。

    (外部からの印刷指示受付待機開始)
    印刷物貯蔵部の供給量確認ステップ(S53)において、設定された再生紙Pr2の数量が印刷物貯蔵部600に供給される(YES)と、オフライン状態が解除され、外部からの印刷指示受付待機開始ステップ(S16)が実行される。 設定部700、あるいは印刷部500に印刷可能を示す表示がされ、用紙再生部100における再生紙の製造が停止する。

    一方、印刷指示判定ステップ(S51)において、ロゴマークなどの印刷をする(YES)と判定され、例えば再生紙A(図8参照)を作成する場合は印刷に移行する。

    (印刷)
    印刷ステップ(S60)は、印刷部500に、外部からの印刷命令コマンドに基づいて新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1へ、所望の記録情報を印刷することとは異なる。 外部からの印刷命令等は受け付けない、すなわちオフライン状態を継続しながら、例えば設定部700に記憶させたロゴマーク情報、あるいはシンボルマーク情報に基づいて再生紙Pr2に印刷を実行する。 設定部700において、印刷を行う被記録媒体を、新規用紙か第1の条件で製造された再生紙(Pr1)か、の用紙種別の設定、及び第2の条件で製造された再生紙にロゴマークなどの印刷を行うか、の印刷指示などの設定が行われ、用紙再生印刷装置が制御される。

    本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200では、印刷に供されない再生紙Pr2も、印刷部500の印刷手段500cを含む用紙搬送経路500dに供給される構成となっていることで、印刷ステップ(S60)では、用紙搬送経路500dに再生紙Pr2を搬送させる時、印刷手段500cを駆動させることで、再生紙Aを得ることができる。

    (印刷物貯蔵部へ搬送)
    印刷ステップ(S60)が実行されると、再生紙Pr2にロゴマークなどが印刷された再生紙Aは、印刷物貯蔵部600に搬送(S61)され、貯蔵される。

    (印刷物貯蔵部の供給量確認)
    再生紙Pr2にロゴマークなどが印刷された再生紙Aが印刷物貯蔵部600へ搬送(S61)されると、設定された再生紙Aの製造数、すなわち印刷物貯蔵部600に供給された再生紙Aの数量が、設定された数量であるかが確認される印刷物貯蔵部600の供給量確認ステップ(S62)が実行される。 そして、設定数量に達していない(NO)の場合には再生紙製造ステップ(S12)が継続される。

    (外部からの印刷指示受付待機開始)
    印刷物貯蔵部の供給量確認ステップ(S62)において、設定された再生紙Aの数量が印刷物貯蔵部600に供給される(YES)と、オフライン状態が解除され、外部からの印刷指示受付待機開始ステップ(S16)が実行され、設定部700、あるいは印刷部500に印刷可能を示す表示がされる。 そして、用紙再生部100における再生紙の製造が停止する。

    なお、用紙貯蔵部310に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵された印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを製造するフローは、図4に示すフローチャートと同じであるので説明は省略する。

    上述したように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1200は、印刷に供しない再生紙Pr2も、印刷部500の用紙搬送経路500dを搬送させる構成としたことで、図8に示すような、印刷に供することはないが、例えばロゴマークMが印刷された再生紙Pr2としての再生紙Aを作成する場合に、容易にロゴマークMが印刷された再生紙Aを得ることができる。 なお、再生紙Aに印刷されるのは、ロゴマークMに限定されず、罫線や製造日付、リサイクル回数などでもかまわない。

    また、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000における再生紙Pr2が貯蔵される第2の再生紙貯蔵部330を備えることなく、印刷部500の用紙搬送経路500dを経由して、再生紙供給部200から直接、印刷物貯蔵部600に再生紙Pr2が排出される構成とすることで、再生紙Pr2専用の貯蔵部を必要とせず、印刷物貯蔵部600を再生紙Pr2の貯蔵部に兼用とすることで、装置の簡略化と、取出しを容易にすることができる。

    また、図9に示すように、S11ステップにおいて予め印刷部500はオフライン状態に設定されていることから、印刷物貯蔵部600には印刷部500からの印刷物Ppは排出されない。 従って、既に印刷物Ppが印刷物貯蔵部600に貯蔵されている場合であっても、再生紙Pr2は貯蔵されている印刷物Ppの最上部に排出され、再生紙Pr2、あるいは再生紙Aと、印刷物Ppと、が混合することは回避できる。

    (第4実施形態)
    第4実施形態として、第1の再生紙貯蔵部320、および第2の再生紙貯蔵部330を含む貯蔵部300が備えられた印刷装置2000を説明する。 なお、本実施形態に係る印刷装置2000は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の用紙再生部100が、独立装置として用紙再生装置2100として構成され、用紙再生印刷システム10000に組み込まれた形態である。 従って、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    より具体的には、本実施形態に係る印刷装置2000は、印刷物貯蔵部600、印刷部500、搬送部400、貯蔵部300、そして再生紙供給部200と、が第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素である。

    図10に示すように、用紙再生印刷システム10000は、用紙再生装置2100と、印刷装置2000と、を備えている。 用紙再生装置2100は、例えば図1に示す用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100と同じ装置構成(図2参照)を内部に備え、古紙供給部2100aに供給された古紙Puを、印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2として再生紙排出部2100bに排出する。 なお、用紙再生の手法は、図2に示した手法に限定されず、例えば、被記録媒体の表面に付着したトナーと呼ばれる記録媒体を物理的に除去する手法や湿式の用紙再生手法など、様々な用紙再生手法を採用することができる。

    排出された印刷再生紙Pr1、もしくは再生紙Pr2は、供給搬送部230を介して、再生紙供給部200の再生紙投入口210aに搬送される。 そして、搬送された印刷再生紙Pr1は、再生紙供給部200の第1の再生紙供給手段221により、貯蔵部300に備える第1の再生紙貯蔵部320に供給、貯蔵される。 一方、印刷に供されない再生紙Pr2は、第2の再生紙供給手段222により、第2の再生紙貯蔵部330に供給、貯蔵される。

    供給搬送部230は、再生紙供給部200に備えられるが、用紙再生装置2100とは、切り離し可能に配置される。 また、用紙再生印刷システム10000には、用紙再生印刷システム10000を制御する図示しない制御部を含む設定部710が備えられている。 設定部710と用紙再生装置2100とを接続する制御線は、コネクター710aによって切り離し可能に接続されている。 このように、用紙再生装置2100と、印刷装置2000と、が供給搬送部230の位置で分離可能に構成されることにより、用紙再生装置2100のみの交換を容易にし、用紙再生印刷システム10000の整備維持管理を容易にすることができる。 なお、設定部710と用紙再生装置2100とは、無線通信で接続されていてもよい。 設定部710はオペレーター(人)による動作設定の入力などを可能とするものであって、タッチパネル等を備えた表示装置付のコントローラであり、CPUとROMとRAMを有し、用紙再生装置2100を制御する。

    なお、本実施形態に係る印刷装置2000において、用紙再生装置2100から供給される印刷再生紙Pr1を第1の再生紙貯蔵部320へ供給するフロー、および再生紙Pr2を第2の再生紙貯蔵部330へ供給するフローは、図3に示すフローチャートと同じであるので、説明は省略する。 また、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを製造するフローは、図4のフローチャートと同じであるので、説明は省略する。

    本実施形態に係る印刷装置2000を備える用紙再生印刷システム10000では、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える第2の再生紙貯蔵部330を有し、印刷に供しない再生紙Pr2を貯蔵させるとともに、再生紙Pr2の取出し部としても機能させているが、第2実施形態、あるいは第3実施形態に係る印刷物貯蔵部600を備え、印刷物貯蔵部600へ再生紙Pr2が供給される用紙再生印刷システムであってもよい。

    (第5実施形態)
    第5実施形態として、第1の再生紙貯蔵部320、および第2の再生紙貯蔵部330を含む貯蔵部300が備えられた用紙再生装置3000を説明する。 なお、本実施形態に係る用紙再生装置3000は、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の印刷部500が、独立装置として印刷装置3100を備え、印刷装置3100に印刷物貯蔵部600とが組み合わされた印刷装置ユニット3200が構成され、用紙再生印刷システム20000に組み込まれた形態である。 従って、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    より具体的には、本実施形態に係る用紙再生装置3000は、用紙再生部100、再生紙供給部200、貯蔵部300、搬送部400、そして印刷物貯蔵部600と、が第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素である。

    図11に示すように、用紙再生印刷システム20000は、用紙再生装置3000と、印刷装置3100と印刷物貯蔵部600とを備える印刷装置ユニット3200と、を備えている。 用紙再生装置3000は、用紙再生部100において製造される再生紙の内、印刷再生紙Pr1を、貯蔵部300に備える第1の再生紙貯蔵部320に貯蔵し、印刷装置3100からの印刷命令コマンドによって所定の被記録媒体としての新規用紙Pnを用紙貯蔵部310から、印刷再生紙Pr1は第1の再生紙貯蔵部320から、図4に示すフローチャートに従って、印刷装置3100へ供給し、印刷物Ppが印刷物貯蔵部600に貯蔵される。

    また、用紙再生装置3000は、用紙再生部100において製造される再生紙の内、印刷に供されない再生紙Pr2を、第2の再生紙貯蔵部330へ供給、貯蔵させる装置である。 なお、用紙再生装置3000における用紙再生の手法は、図2に示した手法に限定されず、例えば、被記録媒体の表面に付着したトナーと呼ばれる記録媒体を物理的に除去する手法や湿式の用紙再生手法など、様々な用紙再生手法を採用することができる。

    搬送部400と、印刷装置3100と、の間では、用紙供給部400aから排出された被記録媒体の新規用紙Pn、もしくは印刷再生紙Pr1を、搬送部400に備えられた供給搬送部430によって印刷装置3100の用紙取入れ部3100aに搬送する。

    供給搬送部430は、用紙再生装置3000と、印刷装置3100と、の間を分離可能に配置され、印刷装置3100の交換を容易にすることができる。 すなわち、用紙再生印刷システム20000において、印刷装置3100を、例えばレーザープリンターからインクジェットプリンターへ、あるいはより速い印刷速度を有する印刷装置へ、あるいはモノクロプリンターからカラープリンターへ、と、業務により最適な印刷装置への適用を容易にするものである。

    また、用紙再生印刷システム20000には、用紙再生印刷システム20000を制御する図示しない制御部を含む設定部720が備えられ、設定部720と印刷装置3100とを接続する制御線は、コネクター720aによって切り離し可能に接続されている。 なお、設定部720と印刷装置3100とは、無線通信で接続されていてもよい。

    このように、用紙再生装置3000と、印刷装置3100と、が供給搬送部430の位置で分離可能に構成されることにより、印刷装置3100のみの交換を容易にし、用紙再生印刷システム20000の整備維持管理を容易にすることができる。

    なお、本実施形態に係る用紙再生装置3000において、用紙再生部100から供給される印刷再生紙Pr1を第1の再生紙貯蔵部320へ供給するフロー、および再生紙Pr2を第2の再生紙貯蔵部330へ供給するフローは、図3に示すフローチャートと同じであるので、説明は省略する。 また、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷装置3100に搬送、供給し、印刷物Ppを製造し、印刷物貯蔵部600へ供給するフローは、図4のフローチャートと同じであるので、説明は省略する。

    本実施形態に係る用紙再生装置3000を備える用紙再生印刷システム20000では、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える第2の再生紙貯蔵部330を有し、印刷に供しない再生紙Pr2を貯蔵させるとともに、再生紙Pr2の取出し部としても機能させているが、第2実施形態、あるいは第3実施形態に係る印刷物貯蔵部600を備え、印刷物貯蔵部600へ再生紙Pr2が供給される用紙再生印刷システムであってもよい。

    なお、本実施形態では、貯蔵部300が、新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部310を備えているとして説明したが、新規用紙Pnは印刷装置3100の内部に貯蔵してもかまわない。 そうすることにより、新規用紙Pnに対する印刷は印刷装置3100内で完結するので、印刷速度や印刷品質が向上する。 また、用紙再生印刷システム2000の構成がシンプルになる。

    以上、説明したように、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000、第2実施形態に係る用紙再生印刷装置1100、第3実施形態に係る用紙再生印刷装置1200、第4実施形態に係る印刷装置2000を備える用紙再生印刷システム10000、および第4実施形態に係る用紙再生装置3000を備える用紙再生印刷システム20000に備える用紙再生部100は、印刷に供される印刷再生紙Pr1と、印刷には供されない再生紙Pr2と、を製造することができる。

    少なくとも2種類の再生紙(印刷再生紙Pr1と再生紙Pr2)は、用途が異なり、特に、再生紙Pr2は単に再生紙単票として用いるものであることから、上述の実施形態に係る用紙再生印刷装置1000、および用紙再生印刷システム10000,20000に備える第2の再生紙貯蔵部330へ、あるいは第2実施形態に係る用紙再生印刷装置1100、および第3実施形態に係る用紙再生印刷装置1200では、印刷物貯蔵部600へ、再生紙Pr2が供給、貯蔵されることで、容易に再生紙Pr2を取り出すことができる。

    また、第3実施形態に係る用紙再生印刷装置1200では、再生紙Pr2を、搬送部900から印刷部500に供給しても、印刷せずに印刷物排出部500bに排出させることで、装置における印刷物Ppと、再生紙Pr2との取出し部を共用させることができ、用紙の取出し易さを提供することができる。

    更に、第1実施形態に係る用紙再生印刷装置1000、第2実施形態に係る用紙再生印刷装置1100、第3実施形態に係る用紙再生印刷装置1200、第4実施形態に係る印刷装置2000を備える用紙再生印刷システム10000、および第5実施形態に係る用紙再生装置3000を備える用紙再生印刷システム20000における用紙再生の製造フローでは、外部からの印刷指示受付停止ステップ(図3,6,9におけるS11ステップ)が含まれることにより、再生紙の製造中には印刷部500には印刷命令コマンドが入力できない状態を構成している。

    これにより、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320に供給されているときに、印刷部500で印刷するために、印刷再生紙Pr1が第1の再生紙貯蔵部320から取り出されることはない。 言い換えると、第1の再生紙貯蔵部320から印刷部500に搬送する印刷再生紙Pr1が取り出される際に、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1の供給が重複されることが無い。 従って、紙送り時のジャム発生を防止することができる。

    (第6実施形態)
    図12は、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図である。 図12に示す用紙再生印刷装置1000は、用紙再生部100と、用紙再生部100に投入される古紙Puから再生され、印刷用として提供される再生紙としての印刷用再生紙Pr1(以下、印刷再生紙Pr1という)と印刷未使用の新規用紙Pnとを被記録媒体として貯蔵する貯蔵部300と、貯蔵部300から供給される新規用紙Pnもしくは印刷再生紙Pr1に所定の記録情報を印刷する印刷部500と、用紙再生部100から排出され、印刷部500を経ずに直接取り出され印刷に供されない再生紙Pr2を直接取り出すことを可能とする再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600と、図示しない装置制御部と、を備えている。

    貯蔵部300は、新規用紙Pnが貯蔵された用紙貯蔵部310と、印刷再生紙Pr1が貯蔵された再生紙貯蔵ユニット320と、を備えている。 再生紙貯蔵ユニット320は、本例では、図示するように用紙再生部100において形成された印刷再生紙Pr1が供給、貯蔵される再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321と、印刷部500に供給されている印刷再生紙Pr1が貯蔵されている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322と、印刷再生紙Pr1が貯蔵された状態で待機している再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324と、の複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324を備えている。

    なお、図12に示す用紙再生印刷装置1000では、新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部310の1個、印刷再生紙Pr1を貯蔵する再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324の4個、を例示しているがこれに限定されない。 新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部310は複数備えられていてもよい。 印刷再生紙Pr1を貯蔵する再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)は、少なくとも印刷部500へ供給する再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、用紙再生部100から排出される印刷再生紙Pr1を貯蔵する再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、の2個を備えていればよい。

    用紙再生部100と、貯蔵部300と、の間には再生紙供給部200が備えられている。 再生紙供給部200は、詳細は図示しない再生紙搬送手段210と、再生紙貯蔵供給部(第1の再生紙供給部)としての第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221と、再生紙排出供給部(第2の再生紙供給部)としての第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222と、を備えている。 用紙再生部100に備える古紙供給部100aから、用紙再生部100内に古紙Puが投入され、再生された印刷再生紙Pr1もしくは再生紙Pr2は再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)100bから再生紙供給部200に備える再生紙投入口210aへ受け渡される。

    再生紙供給部200は、後述する再生紙Pr2を再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給する第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222へ再生紙搬送手段210によって搬送可能としている。 再生紙搬送手段210には、図示しない供給部切替手段としての駆動部を備え、貯蔵部300に備える再生紙貯蔵ユニット320へ印刷再生紙Pr1を供給する場合には、第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221に印刷再生紙Pr1の搬送経路が設定され、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に再生紙Pr2を供給する場合には、第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222に再生紙Pr2の搬送経路が設定されるように切り替えることができる。

    再生紙投入口210aに投入された印刷再生紙Pr1は、再生紙搬送手段210によって第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221へ搬送される。 第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221は、図示しない貯蔵部切替手段としての駆動手段によって、再生紙貯蔵ユニット320が備える再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに印刷再生紙Pr1の供給が可能なように移動し、印刷再生紙Pr1が貯蔵される。 本実施形態では、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321に印刷再生紙Pr1が貯蔵される形態を例示している。

    一方、再生紙Pr2は、上述したように印刷に供されない、例えば、他の印刷機の印刷に供する再生紙であったり、手書きメモ用の用紙であったり、と、様々な形態が提案される。 また、後述する用紙再生部100では、無色(白色)の再生紙に限定されず、用紙再生部100内で着色することも可能であることから、有色の再生紙を形成することもでき、印刷用としてではなく装飾用であったり、折り紙用であったりと、印刷以外の多様な用途に提供することができる。 従って、再生紙Pr2は用紙再生印刷装置1000に備える印刷部500には供給されない搬送経路が設定される。

    図12に示すように、用紙再生部100において形成された再生紙Pr2は、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)100bから排出され、再生紙供給部200に備える再生紙投入口210aに投入される。 再生紙供給部200に投入された再生紙Pr2は、供給部切替手段によって第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222への供給に切り替えられた再生紙搬送手段210によって、第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222から再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給され、所定の数量が貯蔵される。 そして、必要な量の再生紙Pr2が、例えば人の手によって再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600から取り出される。

    貯蔵部300と、印刷部500と、の間には貯蔵部300に貯蔵されている被記録媒体としての新規用紙Pnあるいは印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給する搬送部400を備えている。

    搬送部400は、新規用紙Pnが貯蔵されている用紙貯蔵部310、あるいは印刷再生紙Pr1が貯蔵されている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から所望の用紙をピックアップする用紙取得手段410と、用紙取得手段410によってピックアップされた用紙を用紙供給部400aまで搬送する、詳細は図示しない用紙搬送手段420と、を備えている。

    用紙取得手段410は、印刷部500からの用紙選択命令によって、新規用紙Pnが貯蔵されている用紙貯蔵部310、あるいは印刷再生紙Pr1が貯蔵されている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324が配置されている位置に、図示しない搬送切替手段としての駆動手段によって駆動され、所望の用紙をピックアップすることができる。

    搬送部400の用紙供給部400aから供給された印刷再生紙Pr1、あるいは新規用紙Pnは、印刷部500の用紙取入れ部500aから装置内部に取り込まれ、所望の記録情報が印刷された印刷物Ppとして被記録媒体排出部としての印刷物排出部500bに排出される。 なお、印刷部500は、例えば所謂レーザープリンター、あるいはインクジェットプリンターなど、被記録媒体の表面に記録媒体のトナーあるいはインクを付着させて印刷物Ppを形成するものであれば、特に限定は無い。

    図13は、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100の概略構成を示す構成図である。 図13に示すように、用紙再生部100は、古紙供給部100aと、製造部110と、制御部120と、を備える。 製造部110は、印刷再生紙Pr1あるいは再生紙Pr2を製造する。 製造部110は、粗砕部10と、解繊部20と、選別部30と、第1ウェブ形成部40と、回転体45と、混合部50と、堆積部60と、第2ウェブ形成部70と、シート形成部80と、切断部90と、を有している。

    古紙供給部100aは、粗砕部10に古紙Puを供給する。 古紙供給部100aは、例えば、粗砕部10に古紙Puを連続的に投入するための自動投入部である。 古紙供給部100aによって供給される古紙Puは、古紙には限定されず、例えば、パルプシートなどの繊維を含むものであればよい。

    粗砕部10は、古紙供給部100aによって供給された古紙Puを、空気中で裁断して細片にする。 細片の形状や大きさは、例えば、数cm角の細片である。 図示の例では、粗砕部10は、粗砕刃11を有し、粗砕刃11によって、投入された原料を裁断することができる。 粗砕部10としては、例えば、シュレッダーを用いることができる。 粗砕部10によって裁断された古紙Puは、解繊部20に備えるホッパー21で受けてから管22を介して、解繊装置部23に移送(搬送)される。

    解繊装置部23は、粗砕部10によって裁断された原料を解繊する。 ここで、本明細書における「解繊する」とは、複数の繊維が結着されることで形成されている被解繊物としての古紙Puを、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。 解繊装置部23は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。

    解繊装置部23を通過したものを「解繊物」という。 「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止材、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。

    解繊装置部23は、溶剤、水などを使用せず、大気中(空気中)において、所謂乾式で解繊を行う。 具体的には、解繊装置部23としては、インペラーミルを用いる。 解繊装置部23は、原料を吸引し、解繊物を排出するような気流を発生させる機能を有している。 これにより、解繊装置部23は、自ら発生する気流によって、導入口23aから原料を気流と共に吸引し、解繊処理して、解繊物を排出口23bへと搬送することができる。 解繊装置部23を通過した解繊物は、管31を介して、選別部30に移送される。 なお、解繊装置部23から選別部30に解繊物を搬送させるための気流は、解繊装置部23において発生する気流を利用してもよいし、ブロアー等の気流発生装置を設け、その気流を利用してもよい。

    選別部30は、管31を介して解繊部20により解繊された解繊物を導入口32から選別装置部33に導入し、繊維の長さによって選別する。 選別装置部33としては、例えば、篩(ふるい)を用いる。 選別装置部33は、網(フィルター、スクリーン)を有し、網の目開きの大きさより小さい繊維または粒子(網を通過するもの、第1選別物)と、網の目開きの大きさより大きい繊維や未解繊片やダマ(網を通過しないもの、第2選別物)と、を分けることができる。 例えば、第1選別物は、管44を介して、混合部50に移送される。 第2選別物は、排出口34から管35を介して、解繊部20に戻される。 具体的には、選別装置部33は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。 選別装置部33の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。

    第1ウェブ形成部40は、選別部30を通過した第1選別物を、混合部50に搬送する。 第1ウェブ形成部40は、メッシュベルト41と、張架ローラー42と、吸引部(サクション機構)43と、を含む。

    吸引部43は、選別部30の開口(網の開口)を通過して空気中に分散された第1選別物をメッシュベルト41上に吸引することができる。 第1選別物は、吸引部43によって選別部30から吸引され、移動するメッシュベルト41上に堆積し、ウェブVを形成する。 メッシュベルト41、張架ローラー42および吸引部43の基本的な構成と、後述する第2ウェブ形成部70のメッシュベルト71、張架ローラー72および吸引部(サクション機構)73と、は同様である。

    ウェブVは、選別部30および第1ウェブ形成部40を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態に形成される。 メッシュベルト41に堆積されたウェブVは、管44へ投入され、混合部50へと搬送される。

    回転体45は、ウェブVが混合部50に搬送される前に、ウェブVを切断することができる。 図示の例では、回転体45は、基部45aと、基部45aから突出している突部45bと、を有している。 突部45bは、例えば、板状の形状を有している。 図示の例では、突部45bは4つ設けられ、4つの突部45bが等間隔に設けられている。 基部45aが方向Rに回転することにより、突部45bは、基部45aを軸として回転することができる。 回転体45によってウェブVを切断することにより、例えば、後述する堆積部60に供給される単位時間当たりの解繊物の量の変動を小さくすることができる。

    混合部50は、選別部30を通過し、第1ウェブ形成部40により搬送された第1選別物と、結着樹脂粉体と、を混合する。 混合部50は、結着樹脂粉体を供給する粉体供給装置51と、第1選別物と結着樹脂粉体とを搬送する管52と、ブロアー53と、を有している。 管52は、管44と連続している。

    混合部50では、ブロアー53によって気流を発生させ、管52中において、第1選別物と、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体と、を混合させながら、搬送することができる。 粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体は、複数の繊維を結着させることができる樹脂を含む。 樹脂が供給された時点では、複数の繊維は結着されていない。 樹脂は、後述するシート形成部80を通過する際に溶融させることで複数の繊維を結着させる。 なお、第1選別物と結着樹脂粉体とを混合させる機構は、特に限定されない。

    粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。 これらの樹脂を、単独または適宜混合して用いられる。

    なお、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体には、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集を防止するための凝集防止剤、繊維等が燃えにくくするための難燃剤などが含まれていてもよい。 混合部50を通過した第1選別物と結着樹脂粉体との混合物は、管54を介して、堆積部60に移送される。

    堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口61から堆積装置部62に導入し、解繊物の絡み合った繊維をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。 さらに、堆積装置部62は、粉体供給装置51から供給される結着樹脂粉体の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂繊維をほぐす。 これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。

    堆積装置部62としては、回転する網を有する円筒の篩を用い、混合部50を通過した混合物に含まれる、篩の網の目の開口の大きさより小さい繊維または粒子、すなわち網を通過できる繊維または粒子を通過させる。 堆積部60の構成は、例えば、選別部30の構成と同じである。

    なお、堆積装置部62の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。 すなわち、堆積装置部62として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、堆積装置部62に導入された混合物の全てを通過させてもよい。

    第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、ウェブWを形成する。 第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト71と、張架ローラー72と、吸引部(サクション機構)73と、を有している。

    メッシュベルト71は、移動しながら、堆積部60の開口(網の開口)を通過した通過物を堆積する。 メッシュベルト71は、張架ローラー72によって張架され、通過物を通しにくく空気を通す構成となっている。 メッシュベルト71は、張架ローラー72が自転することによって連続的に移動する。 堆積部60を通過した通過物が、連続的に移動するメッシュベルト71上に降り積もることにより、メッシュベルト71上にウェブWが形成される。

    吸引部73は、メッシュベルト71の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられている。 吸引部73は、下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト71に向く気流)を発生させることができる。 これにより、堆積部60からの通過物の排出速度を大きくすることができる。

    以上のように、堆積部60および第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態のウェブWが形成される。 メッシュベルト71に堆積されたウェブWは、シート形成部80へと搬送される。 なお、図示の例では、ウェブWを調湿する調湿部74が設けられている。 調湿部74は、ウェブWに対して水や水蒸気を添加して、ウェブWと水との量比を調節することができる。

    シート形成部80は、メッシュベルト71に堆積したウェブWを加圧および加熱してシートSを形成する。 シート形成部80では、ウェブWにおいて混ぜ合された解繊物および結着樹脂粉体の混合物に、熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに結着樹脂粉体を介して結着することができる。

    シート形成部80は、ウェブWを加圧する加圧部81と、加圧部81により加圧されたウェブWを加熱する加熱部82と、を備えている。 加圧部81は、一対のカレンダーローラー81a,81bで構成され、ウェブWに対して圧力を加える。 ウェブWは、加圧されることによりその厚さが薄くされ、ウェブWの密度が高められる。 加熱部82は、一対の加熱ローラー82a,82bを備えている。 カレンダーローラー81a,81bにより加圧されたウェブWを、加熱ローラー82a,82bにより加熱し、樹脂を溶融させて繊維を結着させることによりシートSが成形される。 ここで、加圧部81のカレンダーローラー81a,81bによってウェブWに印加される圧力は、加熱部82の加熱ローラー82a,82bによってウェブWに印加する圧力よりも高い圧力にすることができる。 なお、カレンダーローラー81a,81bや加熱ローラー82a,82bの数は、特に限定されない。

    切断部90は、シート形成部80によって形成されたシートSを切断する。 図示の例では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部91と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する、例えばローラーカッターなどの第2切断部92と、を有している。 第2切断部92は、例えば、第1切断部91を通過したシートSを切断する。 切断部90を通過させることで、シートSから切断された所定のサイズの単票の印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2として形成される。 切断された単票の印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2は、図12にも示す再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)100bへと排出され、再生紙供給部200へ搬送される。 なお、用紙再生の手法は、上述した手法に限定されず、例えば、被記録媒体の表面に付着したトナーと呼ばれる記録媒体を物理的に除去する手法であってもよい。

    上述した用紙再生部100によって形成された印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2は、図12で説明したように再生紙供給部200によって印刷再生紙Pr1は、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに供給、貯蔵され、再生紙Pr2は再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に供給、貯蔵される。 そして、印刷部500が印刷再生紙Pr1を被記録媒体として選択したとき、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかから印刷再生紙Pr1が搬送部400によって取り出され、印刷部500に所定の数量が搬送される。

    このように、複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から、再生紙供給部200によって印刷再生紙Pr1が供給される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、搬送部400によって再生紙Prが取り出される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、が選択されることとなる。

    なお、以下の説明では、搬送部400によって印刷再生紙Pr1が取り出される複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から選択される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとする。 一方、再生紙供給部200によって印刷再生紙Pr1が供給される複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から選択される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとする。

    図14は用紙再生部100において成形された印刷再生紙Pr1を、貯蔵部300に備える再生紙貯蔵ユニット320へ、あるいは再生紙Pr2を再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給するフローを示すフローチャートである。

    (製造再生紙選択)
    用紙再生部100の稼働が開始されると、先ず製造再生紙選択(S1)が実行される。 製造再生紙選択(S1)とは、用紙再生部100によって形成される再生紙を、印刷用に供される印刷再生紙Pr1とするか、印刷用に供されない再生紙Pr2とするか、を選択するステップである。 製造再生紙選択(S1)によって、印刷再生紙Pr1の製造が選択されると、次のステップである、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の設定(S10)に移行する。

    (所定の第1の再生紙貯蔵部の設定)
    製造再生紙選択(S1)において、印刷再生紙Pr1の製造が選択されると、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S10)が実行される。 上述したように、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとは、複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から選択され、搬送部400によって印刷再生紙Pr1が取り出される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を示している。 すなわち、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324の内、印刷部500に印刷再生紙Pr1が搬送可能な再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の一つを所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定する。 なお、用紙再生部100の稼働が開始された時に、既に所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aが設定済みであれば、再設定しなくてもよい。

    図12に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000では、再生紙貯蔵ユニット320に備える再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322から印刷部500へ搬送される印刷再生紙Pr1が取り出される形態が例示されている。 この例示では、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322が所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aであると図示しない装置制御部が認識し、搬送切替手段によって用紙取得手段410が再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322の位置に駆動される。

    (他の第1の再生紙貯蔵部の設定)
    次に、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(322)を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から、用紙再生部100から供給され再生紙供給部200によって搬送される印刷再生紙Pr1を貯蔵する一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして設定する他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S11)が実行される。

    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(322)を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていない再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)が他の再生紙貯蔵部(他の再生紙貯蔵部)32Bとして選択される。 本実施形態では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321が他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして設定され、印刷再生紙Pr1が供給されている。

    なお、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bを設定する際に、印刷再生紙Pr1が無い再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を選択するとは限らない。 例えば、既に印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達している再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)は選択肢から除外され、更に印刷再生紙Pr1の無く空となっている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)が無い場合には、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていても、新たに印刷再生紙Pr1が貯蔵可能な領域を有している再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の中から選択することができる。 本実施形態に例示される用紙再生印刷装置1000では、図12に示すように再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321に印刷再生紙Pr1が供給されているように、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321が他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bであると図示しない装置制御部が認識し、貯蔵部切替手段によって第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221が再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321の位置に駆動される。

    (再生紙供給)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S11)がされると、設定された他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに再生紙供給部200の第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221から印刷再生紙の供給(S12)が実行される。

    (印刷再生紙貯蔵量検出)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに印刷再生紙Pr1が供給されると、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bにおける再生紙貯蔵量検出(S13)が行われる。 印刷再生紙貯蔵量検出(S13)において、最大貯蔵量に満たない、すなわちNOの場合、再び、印刷再生紙供給(S12)が行われる。 しかし、最大貯蔵量に達した、すなわちYESの場合、次の他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S14)に移行する。

    (他の第1の再生紙貯蔵部の再設定)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定されていた、本実施形態において図12で例示された再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321が、印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達したとき、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S14)が行われる。 すなわち、本実施形態では、上述した印刷部500へ搬送される印刷再生紙Pr1が取り出される所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定された再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322と、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達した再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321と、を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324の中から一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定可能かを判定する。

    再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324のいずれも、あるいはどちらか一方に印刷再生紙Pr1の貯蔵可能領域がある場合(YES)、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S11)へ移行し、設定された新たな他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに印刷再生紙Pr1が貯蔵される。 しかし、いずれの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324にも貯蔵可能領域が無い、すなわち最大貯蔵量に達している場合(NO)、印刷に供しない再生紙Pr2の製造指示を用紙再生印刷装置1000が受けているか(S15)を確認し、再生紙Pr2の製造指示を受けていない(NO)と、用紙再生部100は停止し、印刷再生紙Pr1の供給が休止する。 一方、用紙再生印刷装置1000が、再生紙Pr2の製造指示を受けている(YES)の場合には、後述する印刷に供しない再生紙Pr2の再生紙排出への供給(S20)に移行される。

    なお、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S15)のステップに移行される場合は、上述したフローによる用紙再生部100の停止のみではなく、次の場合にも用紙再生部100は停止する。 例えば、予め用紙再生部100に対して印刷再生紙Pr1の成形予定数量が制御部に入力され、成形予定数量に達した場合に、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S15)のステップに移行され、用紙再生部100の停止に移行される。 あるいは、古紙供給部100aに供給された原料となる古紙Puのすべてが消費された場合には、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S15)のステップに移行され、用紙再生部100は停止、もしくは古紙Puが再度供給されるまでの間、休止される。

    上述したように、再生紙貯蔵ユニット320が備える複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のうちのいずれかが、印刷再生紙Pr1が供給される他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定されることから、用紙再生部100を連続稼働させても、用紙再生部100によって形成された印刷再生紙Pr1は再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに供給され、貯蔵可能とすることができる。

    すなわち、図13によって説明した本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100において、より安定した品質の印刷再生紙Pr1を得るために、再生紙貯蔵ユニット320に複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324を備えて、用紙再生部100のより長時間の連続稼働を可能とさせている。

    また、複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定された再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)(本実施形態の例示では、図12の第1の再生紙貯蔵部322)を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の中から、印刷再生紙Pr1を供給、貯蔵させる再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)として他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32B(本実施形態の例示では、図12の第1の再生紙貯蔵部321)に設定することで、印刷部500に搬送される印刷再生紙Pr1の取出し時に、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1の供給が重複する、いわゆる用紙の錯綜を防ぐことができ、ジャムの発生を防止することができる� ��

    図14に示す製造再生紙選択(S1)において、印刷に供されない再生紙Pr2の供給が選択されると、再生紙Pr2が製造され、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600への供給(S20)が実行される。

    (再生紙Pr2数量確認)
    再生紙Pr2の再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600への供給(S20)によって、再生紙Pr2が再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に供給、貯蔵が行われる。 そして、予め用紙再生印刷装置1000に指示された再生紙Pr2の製造数量に達しているか、の再生紙Pr2数量確認(S21)が実行される。

    再生紙Pr2数量確認(S21)において、指定された数量に達していない(NO)、の場合には再度、再生紙Pr2の再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600への供給(S20)が実行される。 しかし、再生紙Pr2数量確認(S21)において、指定された数量に達した(YES)場合には、印刷に供される印刷再生紙Pr1の製造指示を用紙再生印刷装置1000が受けているか(S22)を確認し、印刷再生紙Pr1の製造指示を受けていない(NO)と、用紙再生部100は停止し、再生紙Pr2の供給が休止する。 一方、用紙再生印刷装置1000が、印刷再生紙Pr1の製造指示を受けている(YES)場合には、印刷再生紙Pr1の供給フローにおける所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S10)に移行され、上述の印刷再生紙Pr1の供給フローが実行される。

    本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100において形成された再生紙は、その用途によって印刷用に供される印刷再生紙Pr1と、印刷に供されない再生紙Pr2と、を含む。 そして、再生紙供給部200によって、再生紙貯蔵ユニット320に備える再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかには印刷再生紙Pr1が供給、貯蔵され、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600には再生紙Pr2が供給、貯蔵される。

    次に、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを成形するフローを図15のフローチャートで示す。

    (印刷用紙選択)
    図15に示すように、印刷を開始させる印刷命令コマンドを、用紙再生印刷装置1000に備える制御部が受信することで、印刷がスタートする。 先ず、印刷される印刷用紙選択(S30)が実行される。 すなわち、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000では、用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100において再生された印刷再生紙Pr1を、用紙再生印刷装置1000に備える印刷部500の被記録媒体として新規用紙Pnと共に供給し、印刷物Ppを得る装置である。 従って、印刷用紙選択(S30)において、印刷命令コマンドで指定された印刷用紙が印刷再生紙Pr1であるか新規用紙Pnであるかを判断、選択する。

    (第1の再生紙貯蔵部の選択情報取得)
    印刷用紙選択(S30)において、印刷再生紙Pr1が選択される(YES)と、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aの選択情報取得(S31)が実行され、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aが、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに設定されているかの情報を取得する。

    図14によって説明した、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとは、再生紙貯蔵ユニット320において、複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324から選択される、搬送部400によって印刷再生紙Pr1が取り出される一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を示している。 すなわち、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324の内、印刷部500に印刷再生紙Pr1が搬送可能な再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の一つが所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして設定されている。 なお、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000では、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322が所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定されていることが例示されている(図12参照)。

    (再生紙貯蔵量確認)
    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の選択情報取得(S31)において取得された情報、すなわち所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aが再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322であることを示す情報から、再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322の印刷再生紙Pr1の有無を確認する再生紙貯蔵量確認(S32)が行われる。 少なくとも、1枚の印刷再生紙Pr1が貯蔵されている(YES)と確認されると、次の再生紙の取出しに移行する。

    (再生紙取出し)
    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aから印刷再生紙Pr1を取り出し、搬送部400によって印刷部500の用紙取入れ部500aへ搬送される印刷再生紙取出し(S33)が実行される。 そして用紙取入れ部500aに搬送された印刷再生紙Pr1は印刷部500によって所定の印刷が実行(S200)され、印刷物Ppとして印刷物排出部500bに排出される。

    (印刷数量確認)
    印刷が実行(S200)されると、印刷命令コマンドによって命令された印刷数量に達したかを確認する、印刷数量確認(S210)が行われる。 そして、所定の数量の印刷物Ppが得られていることの確認がされたら、印刷終了となる。

    前述の再生紙貯蔵量確認(S32)において、印刷再生紙Pr1が前ステップの所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の選択情報取得(S31)で確認された所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに印刷再生紙Pr1が貯蔵されていない(NO)と確認された場合、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aの再設定(S34)が行われる。

    (所定の第1の再生紙貯蔵部の再設定)
    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定されている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322に印刷再生紙Pr1が貯蔵されていないことが確認されると、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S34)が実行され、上述した他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定されている再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321を除く、再生紙貯蔵ユニット320に備える再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324のいずれかを、改めて所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして設定する。

    なお、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとは、上述した図14によって説明したように、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(第1の再生紙貯蔵部322)を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から、用紙再生部100から供給され再生紙供給部200によって搬送される印刷再生紙Pr1を貯蔵する選択された一つの再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を言う。

    再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324のどちらを、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして設定するかについては、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていれば特に限定は無い。 例えば、印刷再生紙Pr1の貯蔵量の多い再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を選択してもよいし、オペレーター(人)が選択、指示してもよい。 なお、図示はしていないが、全ての再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324に印刷再生紙Pr1が貯蔵されていない場合には。 図示しない警告手段によって、オペレーター(人)に警告し、印刷は終了する。

    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S34)によって、新たな所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aが設定されると、第1の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の選択情報取得(S31)に移行され、再生紙貯蔵量確認(S32)のステップ以降が実行される。

    一方、印刷用紙選択(S30)において、印刷再生紙Pr1が選択されない(NO)場合、新規用紙Pnが貯蔵されている用紙貯蔵部310が選択されることとなる。 用紙貯蔵部310が選択されると、用紙貯蔵部310に貯蔵されている新規用紙Pnの貯蔵の有無を確認する新規用紙貯蔵量確認(S40)が行われる。 新規用紙貯蔵量確認(S40)において、新規用紙Pnが貯蔵されている(YES)ことが確認されると、用紙貯蔵部310から新規用紙Pnの取出し(S41)が行われ、新規用紙Pnが印刷部500へ供給される。 そして、印刷(S200)、印刷数量確認(S210)が実行される。

    一方、用紙貯蔵部310に新規用紙Pnが貯蔵されていない(NO)場合には、図示しない警告手段によって、オペレーター(人)に警告され、用紙貯蔵部310に新規用紙Pnが補充される(S42)。 そして、用紙再生印刷装置1000が印刷再開命令などのコマンドを受信すると、印刷が再開される。

    なお、印刷数量確認(S210)において、印刷命令に基づく印刷数量に達していない(NO)場合、印刷再生紙Pr1を印刷用紙として選択されているフローでは、再生紙貯蔵量確認(S32)ステップへ移行し、続けて次の印刷(S200)までのステップが実行される。 同様に、新規用紙Pnを印刷用紙として選択されているフローでは、新規用紙貯蔵量確認(S40)ステップへ移行し、続けて印刷(S200)までのステップが実行される。

    以上、説明した本実施形態に係る用紙再生印刷装置1000では、図12に示すように複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324が再生紙貯蔵ユニット320に備えられていることで、印刷部500に搬送する印刷再生紙Pr1を取り出す所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aから印刷再生紙Pr1が無くなっても、本実施形態の設定の例示では、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(322)を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から一つを、新たに、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして再設定(S34のステップ)することにより、途切れること無く印刷を継続させることができる。

    更に、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A、本実施形態の設定の例示では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322、を除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から一つを、新たに、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして再設定(S34のステップ)する際に、用紙再生部100において成形された印刷再生紙Pr1が供給されている他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32B、本実施形態の設定の例示では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321、を更に除く再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324のどちらかが他の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)32Bとして再設定される。 従って、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aから印刷部500に搬送する印刷再生紙Pr1が取り出される際に、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1の供給が重複されることが無い。 従って、印刷部500への紙送り時のジャム発生を防止することができる。

    (第7実施形態)
    図16は第7実施形態に係る用紙再生印刷装置の概略構成を示す構成図である。 図16に示す用紙再生印刷装置1100は、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000における再生紙供給部200と、貯蔵部300と、搬送部400と、の構成が異なり、その他の構成要素は用紙再生印刷装置1000と同じである。 よって、第7実施形態に係る用紙再生印刷装置1100の説明には、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    図16に示すように、貯蔵部800は、新規用紙Pnが貯蔵された用紙貯蔵部810と、印刷再生紙Pr1が貯蔵された印刷再生紙貯蔵ユニット820と、再生紙Pr2が貯蔵された再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)としての再生用紙貯蔵部830と、を備えている。 印刷再生紙貯蔵ユニット820は、本例では、図示するように用紙再生部100において形成された印刷再生紙Pr1が供給、貯蔵される再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)としての印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821と、印刷部500に供給されている印刷再生紙Pr1が貯蔵されている印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822と、印刷再生紙Pr1が貯蔵された状態で待機している印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)823,824と、の複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824を備えている。

    なお、図16に示す用紙再生印刷装置1100では、新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部810の1個、印刷再生紙Pr1を貯蔵する印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824の4個、そして再生紙Pr2を貯蔵する再生用紙貯蔵部830は1個、を例示しているがこれに限定されない。 新規用紙Pnを貯蔵する用紙貯蔵部810は複数備えられていてもよい。 印刷再生紙Pr1を貯蔵する印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)は、少なくとも印刷部500へ供給する印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、用紙再生部100から排出される印刷再生紙Pr1を貯蔵する印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)と、の2個を備えていればよい。 印刷再生紙Pr1を貯蔵する再生用紙貯蔵部は、複数備えていてもよい。

    再生紙供給部700は、用紙再生部100によって形成された印刷再生紙Pr1と、印刷に供さない再生紙Pr2と、のいずれも貯蔵部800に搬送する。 そして搬送部900は、貯蔵部800に貯蔵されている新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2、のいずれも印刷部500へ搬送することができる。

    用紙再生部100において形成された印刷再生紙Pr1、もしくは再生紙Pr2を、貯蔵部800へ搬送する再生紙供給部700は、詳細は図示しない再生紙搬送手段710と、再生紙供給手段720と、を備えている。 用紙再生部100に備える古紙供給部100aから、用紙再生部100内に古紙Puが投入され、再生された印刷再生紙Pr1、もしくは再生紙Pr2は再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)100bから再生紙供給部700に備える再生紙投入口710aへ受け渡される。

    再生紙投入口710aに印刷再生紙Pr1が投入された場合には、図示しない供給部切替手段としての駆動部により再生紙搬送手段710は、再生紙供給手段720へ印刷再生紙Pr1を搬送するように切り替えられる。 再生紙供給手段720は、図示しない貯蔵部切替手段としての駆動手段によって、貯蔵部800に備える印刷再生紙貯蔵ユニット820が備える印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824のいずれかに印刷再生紙Pr1の供給が可能なように移動し、印刷再生紙Pr1が貯蔵される。 本実施形態では、印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821に印刷再生紙Pr1が貯蔵される形態を例示している。

    貯蔵部800と、印刷部500と、の間には貯蔵部800に貯蔵されている被記録媒体としての新規用紙Pnあるいは印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2を印刷部500に搬送、供給する搬送部900を備えている。

    搬送部900は、新規用紙Pnが貯蔵されている用紙貯蔵部810、あるいは印刷再生紙Pr1が貯蔵されている印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824、あるいは再生紙Pr2が貯蔵されている再生用紙貯蔵部830(第2の再生紙貯蔵部)から所望の用紙をピックアップする用紙取得手段910と、用紙取得手段910によってピックアップされた用紙を用紙供給部900aまで搬送する、詳細は図示しない用紙搬送手段920と、を備えている。

    用紙取得手段910は、印刷部500からの用紙選択命令によって、新規用紙Pnが貯蔵されている用紙貯蔵部810、あるいは印刷再生紙Pr1が貯蔵されている印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824、あるいは再生紙Pr2が貯蔵されている再生用紙貯蔵部830(第2の再生紙貯蔵部)が配置されている位置に、図示しない搬送切替手段としての駆動手段によって駆動され、所望の用紙をピックアップすることができる。

    搬送部900の用紙供給部900aから供給された印刷再生紙Pr1、あるいは新規用紙Pnは、印刷部500の用紙取入れ部500aから装置内部に取り込まれ、所望の記録情報が印刷された印刷物Ppとして印刷物排出部500bに排出される。 また、再生紙Pr2が印刷部500に取り込まれた場合には、印刷情報無しの指示が装置制御部から送られ、印刷無しの状態、すなわち再生紙Pr2の状態で印刷物排出部500bに排出される。 言い換えれば、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100では、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600として、印刷部500の印刷物排出部500bが配置される。 なお、印刷部500は、例えば所謂レーザープリンター、あるいはインクジェットプリンターなど、被記録媒体の表面に記録媒体のトナーあるいはインクを付着させて印刷物Ppを形成するものであれば、特に限定は無い。

    図17は、第7実施形態に係る用紙再生印刷装置1100に備える用紙再生部100において形成された印刷再生紙Pr1、および再生紙Pr2を、貯蔵部800へ供給するフローを示すフローチャートである。

    なお、以下の説明では、搬送部900によって印刷再生紙Pr1が取り出される複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824から選択される一つの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、所定の印刷再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとする。 一方、再生紙供給部700によって印刷再生紙Pr1が供給される複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824から選択される一つの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、他の印刷再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとする。

    (製造再生紙選択)
    用紙再生部100の稼働が開始されると、先ず製造再生紙選択(S1)が実行される。 製造再生紙選択(S1)とは、用紙再生部100によって形成される再生紙を、印刷用に供される印刷再生紙Pr1とするか、印刷用に供されない再生紙Pr2とするか、を選択するステップである。 製造再生紙選択(S1)によって、印刷再生紙Pr1の製造が選択されると、次のステップである、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S50)に移行する。

    (所定の第1の再生紙貯蔵部の設定)
    製造再生紙選択(S1)において、印刷再生紙Pr1の製造が選択されると、所定の第1の再生貯蔵部の設定(S50)が実行される。 上述したように、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとは、複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824から選択され、搬送部900によって印刷再生紙Pr1が取り出される一つの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を示している。 すなわち、印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824の内、印刷部500に印刷再生紙Pr1が搬送可能な印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)の一つを所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定する。 なお、用紙再生部100の稼働が開始された時に、既に所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aが設定済みであれば、再設定しなくてもよい。

    図16に示す本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100では、印刷再生紙貯蔵ユニット820に備える印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822から印刷部500へ搬送される印刷再生紙Pr1が取り出される形態が例示されている。 この例示では、印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822が所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aであると図示しない装置制御部が認識し、搬送切替手段によって用紙取得手段910が印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822の位置に駆動される。

    (他の第1の再生紙貯蔵部の設定)
    次に、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(822)を除く印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,823,824の中から、用紙再生部100から供給され再生紙供給部700によって搬送される印刷再生紙Pr1を貯蔵する一つの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして設定する他の第1の再生紙貯蔵部の設定(S51)が実行される。

    所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A(822)を除く印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,823,824の中から、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていない印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)が、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして選択される。 本実施形態では印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821が他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして設定され、印刷再生紙Pr1が供給されている。

    なお、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bを設定する際に、印刷再生紙Pr1が無い印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を選択するとは限らない。 例えば、既に印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達している印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)は選択肢から除外され、更に印刷再生紙Pr1が無く空になっている印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)が無い場合には、印刷再生紙Pr1が貯蔵されていても、新たに印刷再生紙Pr1が貯蔵可能な領域を有している再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)から選択することができる。 本実施形態に例示される用紙再生印刷装置1100では、図16に示すように印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821に印刷再生紙Pr1が供給されているように、印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821が他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bであると図示しない装置制御部が認識し、貯蔵部切替手段によって再生紙供給手段720が印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821の位置に駆動される。

    (再生紙供給)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S51)がされると、設定された他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに再生紙供給部700の再生紙供給手段720から印刷再生紙供給(S52)が実行される。

    (印刷再生紙貯蔵量検出)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに印刷再生紙Pr1が供給されると、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bにおける印刷再生紙貯蔵量検出(S53)が行われる。 印刷再生紙貯蔵量検出(S53)において、最大貯蔵量に満たない、すなわちNOの場合、再び、印刷再生紙供給(S52)が行われる。 しかし、最大貯蔵量に達した、すなわちYESの場合、次の他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S54)に移行する。

    (他の第1の再生紙貯蔵部の再設定)
    他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定されていた、本実施形態において図16で例示された印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821が、印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達したとき、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の再設定(S54)が行われる。 すなわち、本実施形態では、上述した印刷部500へ搬送される印刷再生紙Pr1が取り出される所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定された印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822と、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして印刷再生紙Pr1の最大貯蔵量に達した印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821と、を除く印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)823,824の中から一つの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)を他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして新たに設定可能かを判定する。

    印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)823,824のいずれも、あるいはどちらか一方に印刷再生紙Pr1の貯蔵可能領域がある場合(YES)、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)の設定(S51)へ移行し、設定された新たな他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに印刷再生紙Pr1が貯蔵される。 しかし、いずれの印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)823,824にも貯蔵可能領域が無い、すなわち最大貯蔵量に達している場合(NO)、印刷に供しない再生紙Pr2の製造指示を用紙再生印刷装置1100が受けているか(S55)を確認し、再生紙Pr2の製造指示を受けていない(NO)と、用紙再生部100は停止し、印刷再生紙Pr1の供給が休止する。 一方、用紙再生印刷装置1100が、再生紙Pr2の製造指示を受けている(YES)場合には、後述する印刷に供しない再生紙Pr2の再生用紙貯蔵部への供給(S60)に移行される。

    なお、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S55)のステップに移行される場合は、上述したフローによる用紙再生部100の停止のみではなく、次の場合にも用紙再生部100は停止する。 例えば、予め用紙再生部100に対して印刷再生紙Pr1の成形予定数量が制御部に入力され、成形予定数量に達した場合に、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S55)のステップに移行され、用紙再生部100の停止に移行される。 あるいは、古紙供給部100aに供給された原料となる古紙Puのすべてが消費された場合には、用紙再生部100の停止の前の再生紙Pr2の製造指示の確認(S55)のステップに移行され、用紙再生部100は停止、もしくは古紙Puが再度供給されるまでの間、休止される。

    上述したように、印刷再生紙貯蔵ユニット820が備える複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824のいずれかが印刷再生紙Pr1が供給される他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bに設定されることから、用紙再生部100を連続稼働させても、用紙再生部100によって形成された印刷再生紙Pr1は印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824のいずれかに供給され、貯蔵可能とすることができる。

    すなわち、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100に備える、図13に示す用紙再生部100において、より安定した品質の印刷再生紙Pr1を得るために、印刷再生紙貯蔵ユニット820に複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824を備えて、用紙再生部100のより長時間の連続稼働を可能とさせている。

    また、複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824から、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aに設定された印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822を除く印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)から、印刷再生紙Pr1を供給、貯蔵させる印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)として他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32B(本実施形態の例示では、印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821)に設定することで、印刷部500に搬送される印刷再生紙Pr1の取出し時に、用紙再生部100からの印刷再生紙Pr1の供給が重複する、いわゆる用紙の錯綜を防ぐことができ、ジャムの発生を防止することができる。

    次に、用紙再生部100において形成された印刷に供されない再生紙Pr2が再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に排出されるフローを図18のフローチャートで示す。

    図18に示すように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100における貯蔵部800に貯蔵された再生紙Pr2を、印刷部500に搬送、供給し、印刷されない再生紙Pr2を排出するフローは、先ず用紙再生部100において成形された再生紙Pr2が貯蔵部800の再生用紙貯蔵部830に供給されることから始まる。

    (再生紙貯蔵量確認)
    排出すべき再生紙Pr2が貯蔵部800の再生用紙貯蔵部830に指定された貯蔵量が貯蔵されているかが確認される再生紙貯蔵量確認(S70)が実行される。 ここで、指定された貯蔵量の再生紙Pr2が再生用紙貯蔵部830に貯蔵されている(YES)場合、次の印刷部通過(S71)へ移行する。

    (印刷部通過)
    印刷部通過(S71)では印刷部500を通過させるが、その際に、印刷は行われない。 そして、印刷がされない再生紙Pr2が印刷物排出部500bへ排出される。

    (再生紙Pr2数量確認)
    そして、再生紙Pr2数量確認(S72)によって、印刷部通過(S71)ステップで印刷物排出部500bへ排出された再生紙Pr2が、指定された数量であるかが確認される。 指定された数量に達しない(NO)場合、印刷部通過(S71)に移行し、指定された再生紙Pr2の排出数量まで繰り返される。 しかし、指定された数量に達した(YES)場合、再生紙Pr2の印刷物排出部500bへの排出は停止される。

    上述した再生紙貯蔵量確認(S70)において、再生用紙貯蔵部830に再生紙Pr2が貯蔵されていない(NO)の場合、再生紙Pr2が指定数量に達するまで再生用紙貯蔵部830に供給される。

    上述したように、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100は、印刷に供されない再生紙Pr2を、印刷部500に備える印刷物排出部500bに排出させることができる。 これにより、再生紙Pr2の専用排出部を設けることが無いため、用紙再生印刷装置1100の構成をより簡単にすることができ、装置コストの低減を図ることができる。

    また、図19に示すように、印刷に供することはないが、例えばロゴマークMが印刷された再生紙Pr2としての再生用紙Aを作成する場合に、本実施形態に係る用紙再生印刷装置1100では、再生紙Pr2が印刷部500を介して排出される装置、およびフローであることから、容易にロゴマークMが印刷された再生紙Aを得ることができる。

    (第8実施形態)
    第8実施形態として、再生紙貯蔵ユニット320を備える貯蔵部300が備えられた印刷装置2000を説明する。 なお、本実施形態に係る印刷装置2000は、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の用紙再生部100が、独立装置として用紙再生装置2100として構成され、用紙再生印刷システム10000に組み込まれた形態である。 従って、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    より具体的には、本実施形態に係る印刷装置2000は、印刷部500、搬送部400、貯蔵部300、そして再生紙供給部200と、が第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素である。

    図20に示すように、用紙再生印刷システム10000は、用紙再生装置2100と、印刷装置2000と、を備えている。 用紙再生装置2100は、例えば図12に示す用紙再生印刷装置1000に備える用紙再生部100と同じ装置構成(図13参照)を内部に備え、古紙供給部2100aに供給された古紙Puを、印刷再生紙Pr1、あるいは再生紙Pr2として再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)2100bに排出する。

    排出された印刷再生紙Pr1、もしくは再生紙Pr2は、供給搬送部230を介して、再生紙供給部200の再生紙投入口210aに搬送される。 そして、搬送された印刷再生紙Pr1は、再生紙供給部200の第1の再生紙供給手段(再生紙貯蔵供給手段)221により、再生紙貯蔵ユニット320に備える再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに供給、貯蔵される。 一方、印刷に供されない再生紙Pr2は、第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222により、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に供給、貯蔵される。

    供給搬送部230は、再生紙供給部200に備えられるが、用紙再生装置2100とは、切り離し可能に配置される。 このように、用紙再生装置2100と、印刷装置2000と、が供給搬送部230の位置で分離可能に構成されることにより、用紙再生装置2100のみの交換を容易にし、用紙再生印刷システム10000の整備維持管理を容易にすることができる。

    なお、本実施形態に係る印刷装置2000において、用紙再生装置2100から供給される印刷再生紙Pr1を再生紙貯蔵ユニット320へ供給するフロー、および再生紙Pr2を再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給するフローは、図14に示すフローチャートと同じであるので、説明は省略する。 また、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷部500に搬送、供給し、印刷物Ppを成形するフローは、図15のフローチャートと同じであるので、説明は省略する。

    本実施形態に係る印刷装置2000を備える用紙再生印刷システム10000では、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600を有し、印刷の供しない再生紙Pr2を貯蔵させるとともに、再生紙Pr2の取出し部としても機能させているが、第7実施形態に係る貯蔵部800を備える用紙再生印刷システムであってもよい。

    すなわち、図20に示す用紙再生印刷システム10000において、印刷装置2000に備える再生紙供給部200に替えて再生紙供給部700を、貯蔵部300に替えて貯蔵部800を、そして搬送部400に替えて搬送部900を、配設させることができる。 これにより、再生紙Pr2は、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に替えて、印刷部500に備える印刷物排出部500bへ排出させることができる(図16参照)。

    (第9実施形態)
    第9実施形態として、再生紙貯蔵ユニット320を備える貯蔵部300と、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600と、が備えられた用紙再生装置3000を説明する。 なお、本実施形態に係る用紙再生装置3000は、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000の印刷部500が、独立装置として印刷装置3100として構成され、用紙再生印刷システム20000に組み込まれた形態である。 従って、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。

    より具体的には、本実施形態に係る用紙再生装置3000は、用紙再生部100、再生紙供給部200、貯蔵部300、そして搬送部400と、が第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000と同じ構成要素である。

    図21に示すように、用紙再生印刷システム20000は、用紙再生装置3000と、印刷装置3100と、を備えている。 用紙再生装置3000は、用紙再生部100において形成される再生紙の内、印刷再生紙Pr1を、貯蔵部300に備える再生紙貯蔵ユニット320の複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324のいずれかに貯蔵し、印刷装置3100からの印刷命令コマンドによって所定の被記録媒体としての新規用紙Pnを用紙貯蔵部310から、印刷再生紙Pr1は再生紙貯蔵ユニット320から、図15に示すフローチャートに従って、印刷装置3100へ供給し、印刷物Ppを得る。 また、用紙再生装置3000は、用紙再生部100において形成される再生紙の内、印刷に供されない再生紙Pr2を、再生紙供給部200の第2の再生紙供給手段(再生紙排出供給手段)222によって再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給、貯蔵させる装置である。

    搬送部400と、印刷装置3100と、の間には、用紙供給部400aから排出された被記録媒体の新規用紙Pn、もしくは印刷再生紙Pr1を、搬送部400に備えられた供給搬送部430によって印刷装置3100の用紙取入れ部3100aに搬送する。

    供給搬送部430は、用紙再生装置3000と、印刷装置3100と、の間を分離可能に配置され、印刷装置3100の交換を容易にすることができる。 すなわち、用紙再生印刷システム20000において、印刷装置3100を、例えばレーザープリンターからインクジェットプリンターへ、あるいはより速い印刷速度を有する印刷装置へ、あるいはモノクロプリンターからカラープリンターへ、と、業務により最適な印刷装置への適用を容易にするものである。

    なお、本実施形態に係る用紙再生装置3000において、用紙再生部100から供給される印刷再生紙Pr1を再生紙貯蔵ユニット320へ供給するフロー、および再生紙Pr2を再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600へ供給するフローは、図14に示すフローチャートと同じであるので、説明は省略する。 また、貯蔵部300に貯蔵された新規用紙Pn、あるいは印刷再生紙Pr1を、印刷装置3100に搬送、供給し、印刷物Ppを成形するフローは、図15のフローチャートと同じであるので、説明は省略する。

    本実施形態に係る用紙再生装置3000を備える用紙再生印刷システム20000では、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000に備える再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600を有し、印刷に供しない再生紙Pr2を貯蔵させるとともに、再生紙Pr2の取出し部としても機能させているが、第7実施形態に係る貯蔵部800を備える用紙再生印刷システムであってもよい。

    すなわち、図21に示す用紙再生印刷システム20000において、用紙再生装置3000に備える再生紙供給部200に替えて再生紙供給部700を、貯蔵部300に替えて貯蔵部800を、そして搬送部400に替えて搬送部900を、配設させることができる。 これにより、再生紙Pr2は、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600に替えて、印刷装置3100に備える印刷物排出部3100bへ排出させることができる(図16参照)。

    以上、説明したように、第6実施形態に係る用紙再生印刷装置1000、第7実施形態に係る用紙再生印刷装置1100、第8実施形態に係る印刷装置2000を備える用紙再生印刷システム10000、および第9実施形態に係る用紙再生装置3000を備える用紙再生印刷システム20000は、図12に示すように複数の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,322,323,324が再生紙貯蔵ユニット320に、あるいは図16に示すように複数の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,822,823,824が印刷再生紙貯蔵ユニット820に備えられていることで、印刷部500もしくは印刷装置3100に搬送する印刷再生紙Pr1を取り出す所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A� ��ら印刷再生紙Pr1が無くなっても、図15のフローチャートで示すように、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A、上述の実施形態の設定の例示では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322、を除く他の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から一つ、あるいは印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822、を除く他の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,823,824の中から一つを、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして再設定(S34のステップ)することにより、途切れること無く、印刷を継続させることができる。

    更に、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32A、本実施形態の設定の例示では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)322を除く他の再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321,323,324の中から一つ、あるいは印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)822、を除く他の印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821,823,824の中から一つを、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aとして再設定(S34のステップ)する際に、用紙再生部100もしくは用紙再生装置2100において成形された印刷再生紙Pr1が供給されている他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32B、上述の実施形態の設定の例示では再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)321を更に除く再� ��紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)323,324のどちらか、もしくは印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)821を更に除く印刷再生紙貯蔵部(第1の再生紙貯蔵部)823,824のどちらかが、他の再生紙貯蔵部(他の第1の再生紙貯蔵部)32Bとして再設定される。 従って、所定の再生紙貯蔵部(所定の第1の再生紙貯蔵部)32Aから印刷部500もしくは印刷装置3100に搬送する印刷再生紙Pr1が取り出される際に、用紙再生部100もしくは用紙再生装置2100からの印刷再生紙Pr1の供給が重複されることが無い。 従って、印刷部500もしくは印刷装置3100への紙送り時のジャム発生を防止することができる。

    また、用紙再生部100では、印刷に供される印刷再生紙Pr1と、印刷には供されない再生紙Pr2と、を形成することができる。 少なくとも2種類の再生紙(印刷再生紙Pr1と再生紙Pr2)は、用途が異なり、特に、再生紙Pr2は単に再生紙単票として用いるものであることから、上述の実施形態に係る用紙再生印刷装置1000、および用紙再生印刷システム10000,20000では、再生紙排出部(第2の再生紙貯蔵部)600を備えることで、容易に再生紙Pr2を取り出すことができる。

    また、用紙再生印刷装置1100では、再生紙Pr2を、搬送部900から印刷部500に供給しても、印刷せずに印刷物排出部500bに排出させることで、装置における印刷物Ppと、再生紙Pr2との取出し部を共用させることができ、用紙の取出し易さを提供することができる。

    100…用紙再生部、200…再生紙供給部、300…貯蔵部、400…搬送部、500…印刷部、1000…用紙再生印刷装置。