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Heated light-emitting tube and illumination fixture or heating system using the same

申请号 JP2001240128 申请日 2001-08-08 公开(公告)号 JP2003051201A 公开(公告)日 2003-02-21
申请人 Mitsubishi Electric Corp; 三菱電機株式会社; 发明人 MITSUTA KENRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To simple and easily obtain visible light, which can be used as an illumination from a heat of a flame, and further obtain electric power by efficiently generating electricity from the heat of the flame. SOLUTION: This heated light-emitting tube has a vacuum tube 2, composed of a transparent heat resisting material and having fine powders 3 to emit light by being enclosed into the vacuum tube and by being heated. This is an illumination fixture which is provided with a means to form the flame, and in which the heated light-emitting tube 1 is arranged in the vicinity of the flame. Further, this is a solar battery to absorb the light emitted from the heated light-emitting tube and to generate electricity, and the illumination fixture or a heating system provided with a means to thermally-insulate the solar battery from the heat of the flame.
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 【請求項1】 透明な耐熱材料からなる真空チューブ、
    および該真空チューブ内に封入され加熱することによって発光する微粉を備えたことを特徴とする加熱発光チューブ。 【請求項2】 上記微粉はカーボン粒子からなるものであることを特徴とする請求項1に記載の加熱発光チューブ。 【請求項3】 上記微粉は平均粒子径が0.01μm以上1μm未満の粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱発光チューブ。 【請求項4】 上記カーボン粒子に金属微粒子が担持されていることを特徴とする請求項2に記載の加熱発光チューブ。 【請求項5】 担持されている金属微粒子の種類が異なる、少なくとも2種類のカーボン粒子が封入されていることを特徴とする請求項4に記載の加熱発光チューブ。 【請求項6】 火炎を形成する手段を備え、上記請求項1ないし5のいずれかに記載の加熱発光チューブを、上記火炎の近傍に配置したことを特徴とする照明器具。 【請求項7】 上記加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽電池、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の照明器具。 【請求項8】 火炎を形成する手段を備え、上記請求項1ないし5のいずれかに記載の加熱発光チューブを、上記火炎の近傍に配置したことを特徴とする暖房機。 【請求項9】 上記加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたことを特徴とする請求項8に記載の暖房機。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、加熱によって発光する加熱発光チューブに関し、さらに、これを灯油や都市ガスなどの火炎の近傍に配置して用いる照明器具および暖房機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、真空チューブは電灯として用いられており、ガラスからなる真空チューブの中に電極を封入し、電極間にタングステン線を配置し、電流を流すことでタングステン線を加熱し、発光させ、その光を照明に用いている。 現在も白熱灯として広く用いられている。 古くはエジソンの発明にまでさかのぼり、タングステン線ではなく、日本の竹の繊維を炭にしたカーボン線が用いられたことも広く知られている。 物質は基本的に2000℃を越えるような高温にならないと可視光を発しないが、空気中で2000℃を越えるような温度になると、タングステンもカーボンも酸素によって酸化されてしまう。 そこで、真空チューブの中に封入することにより、酸素による酸化を免れ、また、ガラスに融着されている電極部分以外は、真空によって伝導と対流による放熱が防止され、また線の太さが極めて細いので、微量の電流でも発熱して高温に達し、長く高温状態を保つことができる。 しかしながら、このような従来の照明用の真空チューブは、電極を必要とし、なによりも電を必要とした。 【0003】一方、火炎を用いた従来の照明器具としては、ロウソクやアラジンランプなどがあった。 ロウソクからは、固体のロウが溶かされてロウソクの芯を伝ってのぼり、気体となって蒸発し、燃焼の過程ですすが大量に発生する。 このすすが内炎部で二酸化炭素に変化する過程で、イオン化し、発光する。 この内炎部の燃焼温度は600℃程度にすぎない。 すなわち、すす(カーボン)は2000℃以上に加熱されて発光しているのではなく、カーボン同士の結合が切断されて酸化される過程でイオン発光している。 アラジンランプの場合もほぼ同様である。 このような火炎の『すす』から発光される光は、いにしえの時代から人間を魅了し、光として大切にされてきた。 しかしながら、火炎が不安定になると部屋にすすが出たり、一酸化炭素が出る恐れがあるなど、今日の家庭には使いづらい光となっている。 【0004】一方、従来の燃焼タイプの暖房機としては、石油ファンヒータやガスファンヒータ、石油ストーブやガスストーブなどがあった。 石油ファンヒータやガスファンヒータでは、火炎はもはや照明として用いられることはなく、暖かい空気を出す暖房機になっており、
    燃焼器本来の暖かい光は失われてしまった。 また、石油ストーブやガスストーブは耐熱性の高い金属やセラミクスを火炎によって熱することで輻射を暖房に用いている。 図5は従来の一般的なガスストーブの火炎部分の簡略図である。 図において、11は火炎、12はラインバーナ、13は多穴のセラミクスプレートであり、ラインバーナ12から形成された火炎11によってセラミクスプレート13が加熱される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のようなガスストーブや石油ストーブでは、燃焼温度が1
    200℃程度と低いので、金属やセラミクス13を加熱した場合に、赤色以外の可視光を発光させることができず、エネルギの大部分は目で見ることのできない赤外線になっている。 赤外線は熱線とも呼ばれ、暖房効果の高い電磁波であるが、目で見ることができないので、照明として用いることができず、赤色だけの薄暗い明かりとなっていた。 【0006】また、従来の石油ファンヒータやガスファンヒータでは、熱を用いて発電することが困難で、着火やファンの回転などのエネルギを得るために、電気コードをつないで商用電源を用いている。 このため、屋外などで使用することができなかった。 なお、熱を用いて発電する手段として熱電変換素子が知られているが、エネルギの小さな熱線を用いるので、十分な電力が得られず、また効率が極めて悪いという問題があった。 【0007】本発明は、上記のような従来のものの問題点を解決するためになされたものであり、火炎の熱から照明として用いることのできる可視光を簡便に得ることを第1の目的とする。 また、火炎の熱から効率よく発電して電力を得ることを第2の目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る加熱発光チューブは、透明な耐熱材料からなる真空チューブ、および該真空チューブ内に封入され加熱することによって発光する微粉を備えたものである。 このように構成されたものにおいては、加熱によって生じた赤外線が透明なガラスからなる真空チューブを透過して微粉に達する。 真空断熱された微粉は、真空チューブの中を浮遊しながら赤外線を吸収して高温化し、可視光を発する。 【0009】また、カーボン粒子からなる微粉からは、
    黄色を主体とする太陽のような明るい光が得られる。 【0010】また、平均粒子径が0.01μm以上1μ
    m未満の粒子は、軽量で真空チューブの下に溜まることなく浮遊して赤外線を効率よく吸収するとともに、真空チューブの壁面に付着することによる伝熱・放熱が起こらない。 【0011】さらに、金属微粒子が担持されたカーボン粒子では、金属の種類に応じて色合いの異なった可視光を発する。 【0012】さらに、担持されている金属微粒子の種類が異なる、少なくとも2種類のカーボン粒子が封入されているものでは、様々な色合いの可視光が得られる。 【0013】本発明に係る照明器具は、火炎を形成する手段を備え、上記のような加熱発光チューブを、火炎の近傍に配置したものであり、加熱発光チューブの中の微粉が火炎の赤外線を吸収して高温化し、電気を供給しなくても、加熱発光チューブから太陽光に近い光が得られる。 【0014】さらに、加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽電池、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたものである。 断熱手段は太陽電池が火炎の熱で加熱されるのを防ぎ、太陽電池が過熱により発電効率を下げることなく発電を継続できる。 【0015】本発明に係る暖房機は、火炎を形成する手段を備え、上記のような加熱発光チューブを、火炎の近傍に配置したもので、加熱発光チューブの中の微粉が暖房機の火炎の赤外線を吸収して高温化し、可視光を発光する。 【0016】さらに、加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたものである。 断熱手段は太陽電池が火炎の熱で加熱されるのを防ぎ、太陽電池が過熱により発電効率を下げることなく発電を継続できる。 【0017】 【発明の実施の形態】実施の形態1. 図1は本発明の実施の形態1による加熱発光チューブを説明するための図であり、より具体的には、火炎で加熱されている状態の加熱発光チューブを示す正面図である。 図において、1
    は加熱発光チューブ、2は透明な耐熱材料からなる真空チューブであり、Aにその一部を拡大して示している。
    3は真空チューブ2内に封入され加熱することによって発光する微粉に相当するカーボン粒子、4は赤外線、5
    は可視光、11は火炎、12はラインバーナである。 1
    5は障壁であり、真空チューブ2の一端部を仕切って小部屋を形成している。 16は障壁15に設けられた穴、
    17は障壁15で仕切られた小部屋に入れたカーボン粒子である。 なお、拡大図では、1つのカーボン粒子3のみが赤外線4によって加熱されて発光している様子を示しているが、他のカーボン粒子3も同様に発光している。 【0018】以下、加熱発光チューブ2の具体的一例およびその作製方法について説明する。 外径10mm、長さ200mmで、図1に向かって左端が半球状に封止されていて左端から10mmの位置に内径5mmの穴16
    のあいた障壁15を有し、右端は封止されずに半球状になっており、この右端が外径5mmの封止されていない石英管に接続されている石英管を、ガラス細工によって用意した。 次に、400℃で2時間乾燥した平均粒子径0.1μmのカーボン粒子を2mgはかりとり、このカーボン粒子を右側の外径5mmの石英管から挿入し、左側の外径10mmの石英管の左端を下にして両石英管を振動させ、外径10mmの石英管の障壁15によって仕切られた左端の空間(小部屋)に、穴16からカーボン粒子を充填した。 その後、真空ポンプを用いて、両石英管を、右側の外径5mmの石英管の開放端から、カーボン粒子が内径5mmの穴16から吹き出さないように注意してゆっくりと10 −4 Torrになるまで真空引きし、右側の外径5mmの石英管をガスバーナで溶断して切り離し、左側の外径10mmの石英管の右端を封止した。 その後、外径10mmの石英管の右側を下にして、
    カーボン粒子の一部を、障壁15の左側の空間から右側の広い空間の方へ移動させて、加熱発光チューブを得た。 【0019】上記のようにして得られた加熱発光チューブ1を、石油ファンヒータのラインバーナ12で灯油を燃料とした火炎11の近傍例えば火炎11の上部に配置し、火炎11で熱した。 しばらくすると、加熱発光チューブ1内のカーボン粒子3が発光しながら激しく動き回る様子が観測された。 加熱発光チューブ1から発せられる可視光は、黄色を主体とする太陽光のような明るい光で、照明として使用するのに適した色彩と光量の光であった。 温度計で、真空チューブ2近傍の温度を測定したところ、1300℃程度で、カーボン粒子3が発光するような2000℃を超える温度には達していなかった。
    カーボン粒子3の発光の様子からは、2000℃を超えていることは明らかであり、この発光のメカニズムは次のように説明される。 【0020】平均粒子径0.1μmのカーボン粒子3は多孔質であり、真っ黒で全ての光や赤外線を効率よく吸収する。 しかし、真空中に置かれていて、ガラス(真空チューブ2)にも接していない(浮遊している)ので、
    対流や伝熱で放熱することができない。 1300℃程度の赤外線4を吸収したカーボン粒子3はどんどん過熱していき、2000℃を超えて、可視光5を発するようになる。 可視光5は赤外線4よりもエネルギが高いので、
    赤外線4による入力エネルギと可視光5による放熱エネルギがバランスすると考えられる。 すなわち、白熱灯において電流を流す代わりに、赤外線を与えたことにより、2000℃を超える温度が実現し、カーボン粒子3
    が発光するに至ったものである。 カーボン粒子3が真空断熱した状態に置かれており、黒体で赤外線を吸収しやすい構造であることが、加熱に用いた赤外線4よりも高温になる理由である。 【0021】左側の小部屋にあるカーボン粒子17を右側の部屋に移して、浮遊するカーボン粒子3の数を徐々に増やして、発光する様子を調べた。 その結果、浮遊させるカーボン粒子の数が増えると、真空チューブ2の下に溜まるカーボン粒子が増え、下に溜まったカーボン粒子は赤熱するものの、黄色い光の発光には至らないことが分かった。 これは、下に溜まったカーボン粒子が伝熱によって熱を奪われて、2000℃以上に過熱することができないためである。 【0022】次に、カーボンの種類を変えて、その平均粒子径を2μm、1μm、0.8μm、0.5μm、
    0.1μm、0.05μm、0.01μmと変化させてみた。 その結果、平均粒子径が1μmのカーボン粒子では、真空チューブ2の下に少し溜まり、平均粒子径が2
    μmのカーボン粒子では、真空チューブ2の下に溜まる量が大幅に増えた。 このように、平均粒子径が1μm以上のカーボン粒子では、うまく浮遊せずに下に溜まりやすいことが分かった。 また、平均粒子径が0.01μm
    未満のカーボン粒子では、複数の粒子が凝集して大きくなってしまったり、真空に引いたときに流出してしまう粒子が増えたりするので好ましくない。 従って、カーボン粒子を浮遊させて真空断熱を保つには、平均粒子径が0.01μm以上1μm未満の粒子が望ましい。 さらに、平均粒子径が0.05μm以上0.5μm以下の粒子がより望ましい。 なお、粒子径の小さなカーボン粒子は機械的に粉砕して作製し、遠心式の粒度分布測定装置にてその平均粒子径を測定した。 【0023】なお、上記では、加熱することによって発光する微粉として、カーボン粒子を用いた場合を示したが、耐熱性に優れた金属や金属酸化物の粒子を用いてもよい。 この場合、金属の種類によって発光する色合いや発光する温度が異なる。 このことは、実施の形態2でも説明する。 なお、耐熱性に優れた金属や金属酸化物の粒子を用いる場合、その平均粒子径は、カーボン粒子の場合と同様に、0.01μm以上1μm未満の粒子が望ましく、0.05μm以上0.5μm以下の粒子がより望ましい。 【0024】また、上記では、真空チューブ2を形成する透明な耐熱材料として石英ガラスを用いた場合について示したが、これに限らず透明で耐熱性が高いものであればよく、例えばパイレックス(登録商標:米国のコーニング社)やホウ酸ガラスなどを用いてもよい。 【0025】また、本発明において、真空とは、10
    −2 Torr〜10 −8 Torr程度であり、特に10
    −3 Torr〜10 −5 Torrが望ましい。 【0026】実施の形態2. 図2は本発明の実施の形態2による加熱発光チューブを説明するための図であり、
    より具体的には、火炎で加熱されている状態の加熱発光チューブを示す正面図である。 図において、6は銅微粒子を担持したカーボン粒子、7はストロンチウムの微粒子を担持したカーボン粒子、8と9はそれぞれ波長の異なる可視光である。 図2においても図1の場合と同様に、Aにその一部を拡大して示している。 また、拡大図では、カーボン粒子8と9がそれぞれ1つずつ赤外線4
    によって加熱されて発光している様子を示しているが、
    他のカーボン粒子8、9も同様に発光している。 本実施の形態では、銅微粒子を担持したカーボン粒子6とストロンチウムの微粒子を担持したカーボン粒子7とが1つの真空チュ−ブ2内に混在して封入されているところが実施の形態1と異なる。 【0027】予備実験として、実施の形態1と同様の真空チューブ2に、カーボン粒子として、銅微粒子を担持したカーボン粒子6とストロンチウムの微粒子を担持したカーボン粒子7とをそれぞれ別々に入れて発光する様子を観察した。 各カーボン粒子6と7としては、銅とストロンチウムのカーボンに対する重量比率は1%であり、これらの金属塩溶液をカーボン粒子に含浸した後、
    還元雰囲気中で熱処理したものを用いた。 その結果、カーボンのみの場合と異なり、銅微粒子を担持したカーボン粒子6では、いくらか緑色を帯びた色の発光が得られ、ストロンチウム微粒子を担持したカーボン粒子7では、いくらか赤みがかった色の発光が得られた。 【0028】そこで、本実施の形態では、銅微粒子を担持したカーボン粒子6の粉末とストロンチウムの微粒子を担持したカーボン粒子7とをそれぞれ1mgずつ混ぜて加熱発光チューブ1を製作した。 この加熱発光チューブ1を火炎11にかざして加熱すると、実施の形態1とは異なり、食欲をそそるような暖かみを帯びた色合いの発光が得られた。 【0029】なお、上記では、担持されている金属微粒子の種類が異なる、2種類のカーボン粒子が封入されている場合について示したが、2種類に限らず3種類以上であってもよい。 また、1種類のみであってもよい。 【0030】なお、カーボン粒子に担持される金属微粒子としては、上記の銅やストロンチウムに限らず、ナトリウム、カルシウム、リチウム、バリウム、カリウムなどの微量で炎色反応を起こすアルカリ金属やアルカリ土類金属の他、ニッケル、白金、ルテニウム、パラジウム、ロジウム、鉄、クロムなどであってもよく、担持される金属によって発光する色合いや発光する温度が微妙に異なる。 したがって、目的に応じた光を作り出すことが可能となる。 また、1つのカーボン粒子に複数の金属や合金が担持されていてもよい。 【0031】実施の形態3. 図3は本発明の実施の形態3による加熱発光チューブを用いた照明器具を説明するための図であり、より具体的には、照明器具を示す斜視図である。 図において、14は灯油タンクである。 20
    は透明なガラス製の筒、21は透明なガラス製の傘であり、これら筒20や傘21に用いられる透明なガラスとしては、耐熱性は勿論、断熱性も有するものがよりふさわしく、例えば石英ガラス、パイレックス(登録商標)、ホウ酸ガラスなどを挙げることができる。 22は取っ手である。 取っ手22は透明でなくてもよいが、筒20や傘21と同様に、耐熱性および断熱性の両方を兼備したものがより望ましく、例えばパイレックスやホウ酸ガラスなどを挙げることができる。 なお、本実施の形態では、ドーナツ形状のバーナ12が火炎11を形成する手段に相当する。 【0032】本実施の形態では、実施の形態1で示した直線状の加熱発光チューブをドーナツ形状としたものを作製した。 灯油タンク14およびドーナツ形状のバーナ12を透明なガラス製の筒20に納め、バーナ12の上方にドーナツ形の加熱発光チューブ1を設置した。 マッチで火をつけて、しばらくすると、加熱発光チューブ1
    の発光が起こり、まるで白熱灯をつけているような明るさが得られた。 この照明器具は電気を用いておらず、屋外での使用が可能である。 【0033】なお、バーナ12の点火に際しては、マッチの代わりに例えば乾電池で動作する点火プラグを用いることも可能である。 【0034】また、カーボン粒子には実施の形態2で示したような各種の金属微粒子が担持されていてもよい。 【0035】実施の形態4. 図4は本発明の実施の形態4による加熱発光チューブを用いた暖房機を説明するための図であり、より具体的には、ガスファンヒータの正面図(a)と側面図(b)である。 なお、図4(a)および(b)では共に、手前側の金属製の本体を取り外して示している。 図において、13は多穴のセラミクスプレート、33は例えば金属製の本体、34は太陽電池、
    35は断熱材、36は反射板、37は例えば金属製で回転式のファン、38は温風の吹き出し口である。 39は透明な断熱ガラスであり、太陽電池34を火炎11の熱から断熱する手段に相当する。 透明な断熱ガラス39としては、例えば石英ガラス、パイレックス、ホウ酸ガラスなどを用いることができる。 40は2次電池であり、
    太陽電池34で得られた電力を貯蔵する。 41は点火プラグと火炎検知プラグ、42は都市ガスのゴム配管である。 なお、本実施の形態では、ガスバーナ12が火炎1
    1を形成する手段に相当する。 【0036】加熱発光チューブ1をガスバーナ12の火炎11の近傍、例えば上方に取り付け、さらにその上に金属製の回転式ファン37を取り付けた。 また、透明な断熱ガラス39ごしに加熱発光チューブ1からの光が当たるように太陽電池34を取り付けて、2次電池40につなぎ、点火プラグと火炎検知プラグ41およびファン37の駆動用直流モータ(図示せず)に繋いだ。 【0037】本実施の形態4では、太陽電池34で発電した電力で点火プラグと火炎検知プラグ41の着火と火炎検知が行われ、さらに、ファン37のモータが駆動される。 点火プラグと火炎検知プラグ41の着火と火炎検知に必要とされる電力は僅かであるが、ファン37のモータを駆動するのに要する電力は大きい。 夜間、部屋の光量はわずかであり、太陽電池34で発電する分には不十分であるが、加熱発光チューブ1で発光した光であれば発電可能である。 実際に、このように構成された本実施の形態4による暖房機を8時間連続で動かしたところ、加熱発光チューブ1から照明にもなる明るさの光が発光され、点火プラグと火炎検知プラグ41やファン3
    7も問題なく機能することが確認できた。 また、加熱発光チューブ1で得られる光は照明としてだけでなく、輻射による暖かさも得られた。 これは、カーボン粒子が赤外領域にも発光しているためであり、輻射による暖房効果も得られる。 【0038】このように、本実施の形態4によるガスファンヒータでは、乾電池で動かすには消費電力の大きな回転式のファン37が取り付けられているが、加熱発光チューブ1から発せられた光を吸収して発電する太陽電池34を備えているので、商用電源から電力を得るために電気コードをつながなくてもよく、したがって、ガス配管と電気コードがからまってややこしくなることもなく、照明しながら効率良く暖房することができる。 【0039】なお、太陽電池34と加熱発光チューブ1
    との間の透明な断熱ガラス39を取り除いた所、発電効率が著しく低下した。 温度計による計測で、太陽電池3
    4の温度が上がりすぎたためであることが分かった。 太陽電池34と加熱発光チューブ1との間の透明な断熱ガラス39は断熱の手段として有効である。 【0040】なお、図4では、太陽電池34を火炎11
    の熱から断熱する手段として透明な断熱ガラス39を用いた場合について示したが、例えば光学ガラスを用いてもよい。 【0041】また、図4では、太陽電池34の取付が容易であるため、透明な断熱ガラス39は、太陽電池34
    と火炎11の先端部との間に配置されており、太陽電池34と火炎11の根元部との間には金属製の本体33が配置されているが、このような構成であっても、加熱発光チューブ1からの光は充分に太陽電池34に届き、しかも火炎11の根本部はあまり高温にはならないので、
    太陽電池34は過熱により発電効率を下げることなく発電を継続できる。 勿論、太陽電池34と火炎11の根本部との間にも透明な断熱ガラス39が配置されていてもよい。 【0042】また、本実施の形態はガスファンヒータに限らず石油ファンヒータに適用してもよい。 さらに、ファンを駆動する必要のないガスストーブや石油ストーブに適用してもよく、照明しながら暖房することができる。 また、太陽電池34から得られる電力で着火や火炎検知を行うことにより、乾電池などの他の電源が不要となり、さらに、太陽電池34から得られる電力が余る場合には、別の電気機器を動作させるのに用いることも可能である。 【0043】また、実施の形態3で示したような照明器具に、本実施の形態4の場合と同様に、加熱発光チューブ1から発せられた光を吸収して発電する太陽電池34
    と、太陽電池34を火炎11の熱から断熱する例えば透明な断熱ガラス39とを備えてもよく、この場合にも、
    太陽電池34から得られる電力で着火や必要に応じて火炎検知を行うことにより、乾電池などの他の電源が不要となり、さらに、太陽電池34から得られる電力が余る場合には、別の電気機器を動作させるのに用いることも可能である。 【0044】なお、上記各実施の形態では、加熱発光チューブ1を1本用いた場合を示したが、複数本用いてもよく、また、封入されている微粉の種類が異なる複数本の加熱発光チューブ1を組み合わせて用いてもよい。 【0045】また、上記各実施の形態では、火炎11は下から上に向かって形成され、加熱発光チューブ1を火炎11の上方に配置した場合について示したが、これに限るものではなく、例えば、火炎11が上から下に向かって形成される場合などには、加熱発光チューブ1は火炎11の下方に配置するなど、要は、加熱発光チューブ1は火炎11によって効率良く加熱される位置、すなわち火炎11の近傍に配置する。 【0046】 【発明の効果】本発明は、上記のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。 本発明による加熱発光チューブは、透明な耐熱材料からなる真空チューブ、および該真空チューブ内に封入され加熱することによって発光する微粉を備えたことにより、電気を供給しなくても、照明に適した明るい光を得ることができる。 【0047】また、上記微粉はカーボン粒子からなるものであることにより、黄色を主体とする太陽のような明るい光を得ることができる。 【0048】また、上記微粉は平均粒子径が0.01μ
    m以上1μm未満の粒子であることにより、安定した発光を得ることができる。 【0049】さらに、上記カーボン粒子に金属微粒子が担持されていることにより、金属の種類に応じて色合いの異なった光を得ることができる。 【0050】さらに、担持されている金属微粒子の種類が異なる、少なくとも2種類のカーボン粒子が封入されていることにより、目的に応じた様々な色合いの光を得ることができる。 【0051】本発明による照明器具は、火炎を形成する手段を備え、上記加熱発光チューブを、上記火炎の近傍に配置したことにより、電気を供給しなくても、加熱発光チューブから太陽光に近い光を得ることができる。 【0052】また、上記加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽電池、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたことにより、太陽電池が過熱することなく発電を継続でき、太陽電池から得られる電力で着火や必要な場合は火炎検知を行うことにより、乾電池などの他の電源やマッチなどが不要となる。 【0053】本発明による暖房機は、火炎を形成する手段を備え、上記加熱発光チューブを、上記火炎の近傍に配置したことにより、電気を供給しなくても、加熱発光チューブから太陽光に近い光を得ることができ、照明しながら暖房することができる。 【0054】また、上記加熱発光チューブから発せられた光を吸収して発電する太陽電池、および該太陽電池を火炎の熱から断熱する手段を備えたことにより、太陽電池が過熱することなく発電を継続でき、太陽電池から得られる電力で着火や火炎検知、さらに必要に応じてファンの駆動を行うことにより、乾電池や商用電源などの他の電源が不要となる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施の形態1による加熱発光チューブを説明するための図である。 【図2】 本発明の実施の形態2による加熱発光チューブを説明するための図である。 【図3】 本発明の実施の形態3による照明器具を説明するための図である。 【図4】 本発明の実施の形態4による暖房機を説明するための図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。 【図5】 従来の一般的なガスストーブの火炎部分を示す簡略図である。 【符号の説明】 1 加熱発光チューブ、2 真空チューブ、3 カーボン粒子、4 赤外線、5、8、9 可視光、6 銅微粒子を担持したカーボン粒子、7 ストロンチウムの微粒子を担持したカーボン粒子、11 火炎、12 バーナ、13 多穴のセラミクスプレート、14 灯油タンク、15 障壁、16 穴、17 カーボン粒子、20
    透明なガラス製の筒、21 透明なガラス製の傘、2
    2 取っ手、33 本体、34 太陽電池、35 断熱材、36 反射板、37 回転式のファン、38 温風の吹き出し口、39 透明な断熱ガラス、40 2次電池、41 点火プラグと火炎検知プラグ、42 都市ガスのゴム配管。