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Printing equipment and printing method

申请号 JP2005338580 申请日 2005-11-24 公开(公告)号 JP2007144645A 公开(公告)日 2007-06-14
申请人 Mitsubishi Heavy Ind Ltd; 三菱重工業株式会社; 发明人 NAKAYA YOSHINORI; KATSUBE RYOJIRO;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide printing equipment which is capable of printing in a short time, using a plurality of plates.
SOLUTION: Plate cylinders 2a, 2b and blanket cylinders 3a, 3b are provided in a plurality and patterns thereon are transferred respectively onto divided drawing areas 7a, 7b of a glass substrate 7 and therefore the equipment is capable of responding also to a large drawing area. Particularly, each of the printing cylinders 2a, 2b, 3a, 3b transfers the pattern onto the drawing areas 7a, 7b divided in the direction perpendicularly intersecting the printing direction and therefore it can respond also to the glass substrate 7 of which the size in the direction (width direction) perpendicularly intersecting the printing direction A is enlarged. Since an axial direction displacement mechanism for adjusting the alignment of the pattern to be transferred and a phase adjusting mechanism are provided for the plate cylinders 2a, 2b and/or the blanket cylinders 3a, 3b, in addition, the alignment can be adjusted for each of the divided drawing areas 7a, 7b.
COPYRIGHT: (C)2007,JPO&INPIT
权利要求
  • 被印刷物に対して絵柄を転写する複数の印刷胴と、
    該印刷胴に設けられ、転写される絵柄のアライメントを調整するアライメント調整手段と、を備えた印刷装置であって、
    各前記印刷胴は、前記被印刷物の分割された描画領域に対して、それぞれの絵柄を転写し、
    前記被印刷物が各前記印刷胴を順次通過することにより、全体の描画領域に対して絵柄が前記被印刷物に転写されることを特徴とする印刷装置。
  • 各前記印刷胴は、印刷方向に直交する方向に分割された描画領域に対して絵柄を転写することを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  • 各前記印刷胴は、印刷方向に分割された描画領域に対して絵柄を転写することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  • 前記印刷胴は、ブランケット胴とされ、
    該ブランケット胴に対向する位置に版胴が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  • 前記印刷胴は、ブランケット胴とされ、
    該ブランケット胴に絵柄を受け渡す平版が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の印刷装置。
  • 被印刷物に対して絵柄を転写する複数の印刷胴によって、該被印刷物の分割された描画領域に対して、それぞれの絵柄を転写する際に、
    転写される絵柄のアライメントを調整するとともに、
    前記被印刷物が各前記印刷胴を順次通過することにより、全体の描画領域に対して絵柄が前記被印刷物に転写されることを特徴とする印刷方法。
  • 说明书全文

    本発明は、印刷装置および印刷方法に関するものである。

    プラズマディスプレイ(PDP)、液晶ディスプレイ(LCD)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイのパターンを平板状のガラス基板やセラミックス基板に形成する一手法として、印刷方式が提案されている。

    図17には、円筒版によるオフセット印刷装置が示されている。
    この印刷装置100は、版胴101と、ブランケット胴103とを備えている。 版胴101の一側には、インキを供給するディスペンサ105と、供給されたインキを掻き取るドクター106が設けられている。
    印刷装置100の基台107上には、ワーク定盤109が設置されている。 ワーク定盤109の上面には、被印刷物であるガラス基板が設置される。 このワーク定盤109は、ブランケット胴103の下方を通過するように、基台107上を往復動する。
    ワーク定盤109の上方には、ガラス基板のアライメントを検出するCCDカメラ110が設けられている。

    上記印刷装置100は、以下のように運転される。
    ガラス基板に転写されるパターンが形成された版胴101に対して、ディスペンサ105からインキが供給され、過剰なインキはドクター106によって掻き取られる。 その後、版胴101上のパターンはブランケット胴103に受理される。 ブランケット胴103に受理されたパターンは、ブランケット胴103の下方をワーク定盤109が走行する際に、ガラス基板へと転写される。

    一方、近年では、上記ディスプレイは、大型化の一途を辿っている。 ディスプレイの大型化に伴い、版胴101やブランケット胴103の直径も大きくなる。 しかし、現在のところ、2600mm×2600mmの描画領域を超える大きさに対応する版胴を入手することが困難となっている。 例えば、直径950mm、長さ3300mmの版胴が入手できる最も大きなものとされており、これでは2600mm×2600mmの描画領域が限界である。
    また、ブランケット胴に巻き付けるブランケットの大きさにも制限があり、描画領域の拡大を阻んでいる。

    そこで、ディスプレイの大型化に対応するために、被印刷物であるガラス基板の描画領域を複数に分割し、各分割領域に対応した版を複数設けた印刷方式が提案されている(特許文献1参照)。

    特開平9−226224号公報(段落[0039]〜[0042],及び図1)

    特許文献1に示された印刷方法は、分割領域に対応した平版を順次交換して、全体のパターン(絵柄)を形成する方法とされている。
    しかし、印刷を終えた平版を次の平版に交換するという作業が平版の数だけ生じ、平版を交換する手間がかかるため、印刷時間(タクトタイム)が長くなるという問題がある。

    本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の版を用いて短時間で印刷を行うことができる印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。

    上記課題を解決するために、本発明の印刷装置および印刷方法は以下の手段を採用する。
    すなわち、本発明にかかる印刷装置は、被印刷物に対して絵柄を転写する複数の印刷胴と、該印刷胴に設けられ、転写される絵柄のアライメントを調整するアライメント調整手段と、を備えた印刷装置であって、各前記印刷胴は、前記被印刷物の分割された描画領域に対して、それぞれの絵柄を転写し、前記被印刷物が各前記印刷胴を順次通過することにより、全体の描画領域に対して絵柄が前記被印刷物に転写されることを特徴とする。

    複数の印刷胴を設け、各印刷胴は、被印刷物の分割された描画領域に対してそれぞれの絵柄を転写する。 これにより、全体の描画領域に対して全体の絵柄が転写される。 このように、描画領域を分割して絵柄を転写することとしたので、大きな描画領域にも対応することができる。
    また、転写される絵柄のアライメントを調整するアライメント調整手段を印刷胴に設けることとしたので、分割された描画領域ごとにアライメント調整を行うことができる。 したがって、一つの印刷胴によって絵柄を転写する場合に比べて、より詳細にアライメントを調整することができ、転写位置精度を高めることができる。 なお、アライメント調整手段は、全ての印刷胴に設けられていることが好ましいが、少なくとも一つの印刷胴に設けられていても良い。 アライメントの調整方法としては、印刷胴の軸を軸線方向に移動する方法や、印刷胴の回転位相を調整する方法が挙げられる。
    さらに、被印刷物が各印刷胴を順次通過することにより、全体の絵柄を被印刷物に転写することとした。 分割された描画領域ごとに版を交換して全体の絵柄を転写する場合に比べて、版を交換する必要がないので、短時間で絵柄の転写を行うことができる。
    なお、印刷胴と被印刷物とは相対的に移動すれば良く、定位置で回転する印刷胴に対して被印刷物が移動して絵柄を転写する構成でも、定位置に設置された被印刷物に対して並進移動する印刷胴によって絵柄を転写する構成でも良い。

    さらに、本発明の印刷装置によれば、各前記印刷胴は、印刷方向に直交する方向に分割された描画領域に対して絵柄を転写することを特徴とする。

    各印刷胴は、印刷方向に直交する方向(被印刷物の幅方向)に分割された描画領域に対して絵柄を転写するので、印刷方向に直交する方向の寸法を大きくした絵柄を転写することができる。

    さらに、本発明の印刷装置によれば、各前記印刷胴は、印刷方向に分割された描画領域に対して絵柄を転写することを特徴とする。

    各印刷胴は、印刷方向(天地方向)に分割された描画領域に対して絵柄を転写するので、印刷方向に寸法を大きくした絵柄を転写することができる。
    また、印刷方向に描画領域が分割されるので、印刷胴の直径を小さくすることができる。 これにより、印刷装置をコンパクトに構成することができる。
    さらに、印刷方向に直交する方向(幅方向)にも描画領域が分割されている場合には、印刷方向だけでなく印刷方向に直交する方向にも寸法を大きくした絵柄を転写することができる。

    さらに、前記印刷胴は、ブランケット胴とされ、該ブランケット胴に対向する位置に版胴が設けられている構成が好ましい。

    または、前記印刷胴は、ブランケット胴とされ、該ブランケット胴に絵柄を受け渡す平版が設けられている構成が好ましい。

    また、本発明の印刷方法は、被印刷物に対して絵柄を転写する複数の印刷胴によって、該被印刷物の分割された描画領域に対して、それぞれの絵柄を転写する際に、転写される絵柄のアライメントを調整するとともに、前記被印刷物が各前記印刷胴を順次通過することにより、全体の描画領域に対して絵柄が前記被印刷物に転写されることを特徴とする。

    複数の印刷胴によって、被印刷物の分割された描画領域に対してそれぞれの絵柄を転写する。 これにより、全体の描画領域に対して全体の絵柄が転写される。 このように、描画領域を分割して絵柄を転写することとしたので、大きな描画領域にも対応することができる。
    また、転写される絵柄のアライメントを調整するので、分割された描画領域ごとにアライメント調整を行うことができる。 したがって、一つの印刷胴によって絵柄を転写する場合に比べて、より詳細にアライメントを調整することができ、絵柄の転写位置の精度を高めることができる。 なお、アライメント調整手段は、全ての印刷胴に設けられていることが好ましいが、少なくとも一つの印刷胴に設けられていても良い。 アライメントの調整方法としては、印刷定盤をX(平面視した場合のX方向)、Y(Xに直交する方向)、θ方向(平面視した場合の回転方向)に修正することが一般てきではあるが、印刷胴の軸を軸線方向に移動する方法や、印刷胴の回転位相を調整する方法が挙げられる。
    さらに、被印刷物が各印刷胴を順次通過することにより、全体の絵柄を被印刷物に転写することとした。 分割された描画領域ごとに版を交換して全体の絵柄を転写する場合に比べて、版を交換する必要がないので、短時間で絵柄の転写を行うことができる。
    なお、印刷胴と被印刷物とは相対的に移動すれば良く、定位置で回転する印刷胴に対して被印刷物が移動して絵柄を転写する構成でも、定位置に設置された被印刷物に対して並進移動する印刷胴によって絵柄を転写する構成でも良い。

    本発明によれば、大きな描画領域に対して、精度良く、かつ短時間で印刷を行うことができる。 したがって、大きな被印刷物に対しても適応できる印刷装置を提供することができる。

    以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
    [第一実施形態]
    図1には、本発明の第一実施形態にかかる印刷装置1が示されている。
    本実施形態の印刷装置1は、オフセットグラビア印刷式とされ、例えば、透明電極であるITO(Indium Tin Oxide)が印刷されたプラズマディスプレイのガラス基板上に、導電性の銀ペーストを印刷するものである。
    印刷装置1は、2つの版胴(印刷胴)2a,bと、2つのブランケット胴(印刷胴)3a,bとを備えている。 版胴2a,bとブランケット胴3a,bとは、対向して配置されており、版胴2a,b上の絵柄がブランケット胴3a,bに受理されるようになっている。
    第1版胴2a及び第1ブランケット胴3aは、第2版胴2b及び第2ブランケット胴3bに対して、印刷方向(図において左から右の方向)からみて上流側に位置している。 すなわち、先に第1版胴2a及び第1ブランケット胴3aによって印刷が開始された後に、第2版胴2b及び第2ブランケット胴3bによって印刷が開始される。
    各版胴2a,b及び各ブランケット胴3a,bは、定位置にて回転するようになっている。

    第1版胴2a及び第1ブランケット胴3aでは、ガラス基板(被印刷物)の駆動側(図1において奥側)の略半分が印刷されるようになっており、第2版胴2b及び第2ブランケット胴3bでは、ガラス基板の操作側(図1において手前側)の略半分が印刷されるようになっている。 つまり、図2に示すように、第1ブランケット胴3aには、駆動側の略半分に相当する領域にブランケット4aが巻回されており、第2ブランケット胴3bには、操作側の略半分に相当する領域にブランケット4bが巻回されている。 図2には示されていないが、第1版胴2a及び第2版胴2bに巻回される刷版は、それぞれが対向するブランケット4a,bに対応する位置に設けられている。 このようにブランケット4a,bが配置されていることにより、図2の右側に示されているように、ガラス基板7の分割された描画領域7a,bに対して、対応するブランケット4a,b上に受理されたそれぞれの絵柄が転写される。 本実施形態では、描画領域7a,bは、印刷方向Aに直交する方向に2つ分割されている。 なお、符号Pは、プラズマディスプレイに対応する絵柄を示している。 したがって、同図の場合では、1枚のガラス基板7に対して、50インチサイズのプラズマディスプレイを8つ得ることができる。 この場合のガラス基板7の大きさは、約2600mm×2600mmである。

    版胴2a,b及び/又はブランケット胴3a,bには、各胴を軸線方向に変位させることができる軸線方向変位機構(図示せず。)、及び、回転位相を調整することができる位相調整機構(図示せず。)が設けられている。 これら軸線方向変位機構および位相調整機構によって、印刷される絵柄のアライメントが調整される。 つまり、分割された描画領域7a,bごとにアライメントが調整できるようになっている。

    図1に示されているように、各版胴2a,bの一側には、インキとして銀ペーストを供給するディスペンサ5a,bと、供給されたインキを掻き取るドクター6a,bが設けられている。 なお、本実施形態の印刷装置1は各ディスペンサ5a,bからは同一の銀ペーストが供給されるものであり、単色印刷機とされる。
    印刷装置1の基台8上には、ワーク定盤9が設置されている。 ワーク定盤9の上面には、被印刷物であるガラス基板7が設置される。 このワーク定盤9は、ブランケット胴3a,bの下方を通過するように、基台8上を往復動する。 図1に示されたワーク定盤9の位置にて、ガラス基板7の設置および交換が行われる。 同図の右方には、二点差線で示したワーク定盤9が示されているが、この位置は印刷を終えた後の待機位置を示している。
    ワーク定盤9の上方には、ガラス基板7のアライメントを検出するCCDカメラ10が設けられている。 このCCDカメラ10の出に応じて、ワーク定盤9に対して適正な位置にガラス基板7を位置決めする。

    上述した印刷装置1は、以下のように運転される。
    ガラス基板7に転写される絵柄が形成された刷版が巻回された版胴2a,bに対して、ディスペンサ5aからインキ(銀ペースト)が供給され、過剰なインキはドクター6によって掻き取られる。 その後、版胴2a,b上の絵柄はブランケット胴3a,bに受理される。 ブランケット胴3a,bに受理された絵柄は、ブランケット胴3a,bの下方をワーク定盤9が走行する際に、ワーク定盤9上に設置されたガラス基板7へと転写される。 この際に、版胴2a,b及び/又はブランケット胴3a,bに設けた軸線方向変位機構および位相調整機構によって、アライメント調整が行われる。 印刷方向に直交する方向(ガラス基板7の幅方向)のアライメント調整は軸線方向変位機構によって行い、印刷方向(天地方向)のアライメント調整は位相調整機構によって行う。 これにより、分割された画像領域7a,bごとにアライメント調整を行うことができる。

    ガラス基板7への絵柄の転写は、以下のように行われる。 先ず、第1ブランケット胴3aから第1描画領域7aに相当する絵柄がガラス基板7に転写され、次に、第2ブランケット胴3bから第2描画領域7bに相当する絵柄がガラス基板7に転写される。 このように、ガラス基板7が一方向(図1では右方向)に移動して各ブランケット胴3a,bを順次通過する際に、全ての絵柄が転写されるようになっている。
    第1ブランケット胴3aおよび第2ブランケット胴3bからガラス基板7への転写は、それぞれ別々の時間帯で行うようにしても良いが、所定の時間帯だけ両ブランケット胴3a,bから同時に転写が行われるようにしても良い。 具体的には、図3に示すように、先に第1ブランケット胴3aによって転写を開始して、所定時間△t経過後に、所定時間△t'の間だけ、第1ブランケット胴3a及び第2ブランケット胴3bによって転写が行われる2ニップ範囲を設けても良い。 この2ニップ範囲△t'を適宜設けることにより、印刷時間を短くすることができる。 この2ニップ範囲は、両ブランケット胴3a,b間の間隔によって決定される。

    図4には、さらに詳細に、印刷装置1の印刷工程が示されている。
    同図において、横軸は時刻を示し、右方に行くほど時間が経過することを意味する。
    時刻t0において、第1ドクター6aによるインキ掻き取りが開始する。 時刻t1では、第1版胴2aから第1ブランケット胴3aへの絵柄の受理が開始される。 時刻t0〜t1の間△t0は、第1版胴2aが第1ドクター6aの位置から第1ブランケット胴3aとのニップ位置まで回動する時間を意味する。
    第1ドクター6aによるインキ掻き取りは時刻t3まで行われ、第1版胴2aから第1ブランケット胴3aへの絵柄の受理は時刻t4まで行われる。
    そして、時刻t5において、第1ブランケット胴3aからガラス基板7の第1描画領域7aへと絵柄の転写が開始される。 時刻t4〜t5の間△t4は、ガラス基板7へ絵柄を転写する位相まで第1ブランケット胴3aを回動させる時間に相当する。 第1ブランケット胴3aからガラス基板7への絵柄の転写は時刻t6まで行われる。
    第2版胴2bについても、第1版胴2aと同様に、時刻t0'〜t3'にかけて第2ドクター6bによるインキ掻き取りが行われつつ、時刻t1'〜t4'にかけて、第2版胴2bから第2ブランケット胴3bへの絵柄の受理が行われる。
    ただし、時刻t0'は、時刻t0に対して所定の時間遅れを有している。 これは、第2ブランケット胴3bが第1ブランケット胴3aに対して、印刷方向の下流側に位置していることに対応するものである。
    時刻t5'〜t6'の間に、第2ブランケット胴3bからガラス基板7の第2描画領域への絵柄の転写が行われる。 時刻t5'〜t6の間△t'では、第1ブランケット胴3a及び第2ブランケット胴3bによって同時に絵柄転写が行われる。 これは、図3において示した2ニップ範囲△t'に相当する。
    ガラス基板7への絵柄転写が終了した時刻t6'から時刻t7の間△t6'に、両ブランケット胴3a,bを回動させ、ギャップ位置を最下方に位置させる。 つまり、巻回されたブランケット4a,bの両端を保持する保持機構が設けられた位置には凹所が形成され、この位置がギャップとされる(図示せず)。 ギャップはブランケット胴3a,bの外径よりも中心側に凹んだ部分とされるので、このギャップを最下方に位置させることにより、ガラス基板7とブランケット胴3a,bとの接触を回避してガラス基板7の復帰(図1において左方への移動)を可能とする。
    時刻t7において両ブランケット胴3a,bのギャップが最下方に位置した後、時刻t8にかけて(△t7の間)、ガラス基板7は図1において左方に移動し、図1の左方に示したガラス基板設置交換位置まで復帰する。
    時刻t8〜t9の間△t8に、両ブランケット胴3a,bは、ギャップを最下方に位置させた待機位置から、版胴2a,bから絵柄を受理できる位相まで回動する。
    ガラス基板7の交換およびアライメント調整は、ワーク定盤9が図1において左方のガラス基板設置交換位置に位置している間、すなわち、時刻t8〜t9の間および時刻t0〜t4の間にかけて行われる。
    以上のように、時刻t0〜t9の間のタクトタイム△Taで、1枚のガラス基板7に対する印刷が終了する。

    上記構成の印刷装置1によれば、以下の作用効果を奏する。
    版胴2a,b及びブランケット胴3a,bを複数設け、ガラス基板7の分割された描画領域7a,bに対してそれぞれの絵柄を転写することとしたので、大きな描画領域にも対応することができる。 特に、各印刷胴2a,2b,3a,3bは、印刷方向A(図2参照)に直交する方向に分割された描画領域7a,bに対して絵柄を転写するので、印刷方向Aに直交する方向(幅方向)の寸法を大きくしたガラス基板7にも対応することができる。
    また、転写される絵柄のアライメントを調整する軸線方向変位機構および位相調整機構を版胴2a,b及び/又はブランケット胴3a,bに設けることとしたので、分割された描画領域7a,bごとにアライメント調整を行うことができる。 したがって、従来のように一つの印刷胴によって絵柄を転写する場合(図17参照)に比べて、より詳細にアライメントを調整することができ、絵柄転写位置の精度を高めることができる。 特に、プラズマディスプレイの場合には、ガラス基板7として青板ガラスを用いることが多く、この場合には熱によるひずみがガラス基板毎に変動する。 このような場合には、ガラス基板ごとに熱歪み量を検出して、この歪み量に応じてアライメント調整を行うことが好ましい。
    さらに、ガラス基板7が第1及び第2ブランケット胴3a,bを順次通過することにより、全体の絵柄をガラス基板7に転写することとしたので、異なる描画領域ごとに版を交換して全体の絵柄を転写する場合(特許文献1参照)に比べて、版を交換する必要がないので、短時間で絵柄の転写を行うことができる。
    したがって、本実施形態にかかる印刷装置1によれば、大きなガラス基板7に対して、精度良く、かつ短時間で印刷を行うことができる。

    [第2実施形態]
    次に、本発明の第2実施形態について、図5〜図7を用いて説明する。
    本実施形態は、第1実施形態の構成を若干変更したものである。 したがって、第1実施形態と共通する構成については、その説明を省略するとともに、場合によって適宜同一の符号を付すこととする。 また、版胴2及び/又はブランケット胴3にアライメント調整のための軸線方向変位機構および位相調整機構が設けられている点は、第1実施形態と同様である。
    図5には、本実施形態にかかる印刷装置1'の側面が示されている。 本実施形態にかかる印刷装置1'は、第1実施形態に対して、版胴2c,d及びブランケット胴3c,dが異なる。 具体的には、これら印刷胴2c,2d,3c,3dの直径が、第1実施形態のそれよりも約1/2程度とされている。 これは、以下に説明するように、第1版胴2c及び第1ブランケット胴3cは、印刷方向(天地方向)Aの半分のみを印刷し、第2版胴2d及び第2ブランケット胴3dは、印刷方向の残りの半分を印刷するからである。
    図6には、第1実施形態よりも直径が約1/2とされた第1ブランケット胴3c及び第2ブランケット胴3dが示されている。 各ブランケット胴3c,dには、それぞれ、軸線方向の略全体に亘ってブランケット4c,dが巻回されている。 同図に示すように、これらブランケット胴3c,dから絵柄がガラス基板7へと転写される。 すなわち、先ず、第1ブランケット胴3cからガラス基板7上流側の分割領域7cへと絵柄が転写される。 次に、第2ブランケット胴3dからガラス基板7下流側の分割領域7dへと絵柄が転写される。 これにより、全体の絵柄がガラス基板7へ転写される。

    図7には、印刷装置1'の印刷工程が示されている。
    基本的には、図4に示した印刷工程と同様であるが、印刷胴2c,2d,3c,3dの直径が小さい分だけ、インキ掻き取り工程(t0〜t3,t0'〜t3')、ブランケット胴3c,dへの絵柄受理工程(t1〜t4,t1'〜t4')及びガラス基板7への絵柄転写工程(t5〜t6,t5'〜t6')の時間が短くなっている。 したがって、1枚のガラス基板7の印刷を終了するまでのタクトタイム△Tbは、第1実施形態のタクトタイム△Taよりも短くすることができる。
    なお、分割された描画領域7c,dが重なりあうと、ゴミが付着したり、印刷面を汚すおそれがあるので、描画領域7c,dが重なり合わないように、ブランケット胴3c,dのガラス基板への胴着のタイミング制御は正確に行う必要がある。

    本実施形態によれば、第1実施形態の作用効果に加えて、さらに以下の作用効果を奏する。
    印刷方向Aに分割された描画領域7c,dに対して絵柄を転写することとしたので、印刷方向Aに寸法を大きくしたガラス基板7に対応することができる。
    また、印刷方向Aに描画領域が分割されるので、印刷胴2c,2d,3c,3dの直径を小さくすることができる。 これにより、印刷装置1'をコンパクトに構成することができる。

    [第3実施形態]
    次に、本発明の第3実施形態について、図8〜図11を用いて説明する。
    本実施形態は、第1実施形態および第2実施形態を組み合わせたものである。 したがって、第1実施形態及び第2実施形態と共通する構成については、その説明を省略するとともに、場合によって適宜同一の符号を付すこととする。
    図8に示すように、本実施形態にかかる印刷装置1”は、第1〜第4の版胴2e,f,g,g、第1〜第4のブランケット胴3e,f,g,g、第1〜第4のディスペンサ5e,f,g,h、第1〜第4のドクター6e,f,g,hを備えている。各ディスペンサ5e,f,g,hからは、同一の銀ペーストが供給される。また、版胴2及び/又はブランケット胴3にアライメント調整のための軸線方向変位機構および位相調整機構が設けられている点は、上記各実施形態と同様である。
    このように4組の印刷胴2,3を設けているので、図9に示すように、4つに分割された描画領域7e,f,g,hに対して印刷が可能となっている。 つまり、第1ブランケット胴3eによって第1描画領域7eに、第2ブランケット胴3fによって第2描画領域7fに、第3ブランケット胴3gによって第3描画領域7gに、第4ブランケット胴3hによって第4描画領域7hに、絵柄がそれぞれ転写される。

    図10には、ブランケット胴3e,f,g,hのガラス基板7に対する胴着のタイミングが示されている。 先ず、第1ブランケット胴3eがガラス基板7に胴着し、次いで第2ブランケット胴3fがガラス基板7に胴着する。 このとき、第1ブランケット胴3e及び第2ブランケット胴3dが同時に胴着する2ニップ範囲△t'が形成される。 その後、第3ブランケット胴3g及び第4ブランケット胴3hが順次ガラス基板7に対して胴着する。 第3ブランケット胴3g及び第4ブランケット胴3hについても、2ニップ範囲△t'が形成される。 なお、各2ニップ範囲△t'については、各ブランケット胴3e,f,g,h間の間隔によって調整される。

    図11には、印刷装置1”の印刷工程が示されている。
    本実施形態についても、第2実施形態と同様に、印刷方向(天地方向)Aに描画領域が分割されているので、印刷胴2,3の直径が第1実施形態のそれに比べて約1/2となる。 したがって、インキ掻き取り工程(t0〜t3)、絵柄受理工程(t1〜t4)、及び転写工程(t5e〜t6e,t5f〜t6f,t5g〜t6g,t5h〜t6h)の時間が短くなっている。 したがって、1枚のガラス基板7の印刷を終了するまでのタクトタイム△Tcは、第1実施形態のタクトタイム△Taよりも短くすることができる。
    なお、図11では、第2〜第4の版胴2f,g,hに対するインキ掻き取り工程、第2〜第4のブランケット胴3f,g,hに対する絵柄受理工程が省略されているが、図4及び図7に示したように、これらの工程は、各印刷胴2,3に対して、それぞれ時間遅れをもって実施される。

    本実施形態によれば、第1実施形態および第2実施形態の作用効果に加えて、さらに以下の作用効果を奏する。
    印刷方向Aだけでなく印刷方向Aに直交する方向(幅方向)にも描画領域を分割することとしたので、印刷方向Aおよび印刷方向Aに直交する方向の両方に寸法を大きくしたガラス基板に対しても対応することができる。

    上述の第1実施形態および第3実施形態に用いるブランケット胴3は、図12のように構成することが好ましい。
    描画領域を幅方向に分割する場合には、隣り合う描画領域7a,b(図2参照)が重なり合うことを防止する必要がある。 重なり合うことによりゴミが付着したり、先に印刷を終えた面を後から通過するブランケット4bによって汚すおそれがあるからである。
    そこで、図12(a)に示すように、描画領域の分割を示す分割線11にブランケット4a,bの端が交差しないように、ブランケット4a,bの端を正確に揃える。
    また、同図(b)に示すように、分割線11に近接するブランケット4a,bの端に面取り13を形成することとしても良い。 もちろん、面取りに代えて、R面を形成することとしても良い。

    [第4実施形態]
    次に、本発明の第4実施形態について、図13及び図14を用いて説明する。
    第1〜第3実施形態では、円筒版による印刷装置を示したが、本実施形態では、平版を用いた印刷装置40が示されている。
    図13に示すように、本実施形態にかかる印刷装置40は、基台42上に設置された版定盤44を備えている。 版定盤44の上面には4つの平版45(図14参照)が設置されている。 図において右方には、ワーク定盤46が設置されており、このワーク定盤46の上面にガラス基板7が設置される。 版定盤44及びワーク定盤46は、基台42上に固定されている。

    版定盤44及びワーク定盤46の上方を走行するように、走行台車48が設けられている。 走行台車48には、第1〜第4のブランケット胴50a,b,c,dと、第1〜第4のディスペンサ52a,b,c,dと、第1〜第4のドクター54a,b,c,dとが設けられている。

    図14に示した平版45a,b,c,dの位置に対応するように、各ブランケット胴50a,b,c,dには、ブランケット(図示せず)が巻回されている。 各ブランケット胴50には、上記各実施形態と同様に、軸線方向変位機構および位相調整機構が設けられており、絵柄のアライメント調整が可能となっている。
    なお、各ディスペンサ52から同一の銀ペーストが供給される点についても、上記各実施形態と同様である。
    走行台車48の上方には、版洗浄装置58が設けられている。 版洗浄装置58は、平版45からブランケット胴50が絵柄を受理して走行台車48が退避した後に、平版45の直上へと降下し、平版45を洗浄するものである。 洗浄後は、上昇し、走行台車48が平版45上へ位置できるようになっている。 なお、図13には、版洗浄装置58が上昇した状態が示されている。

    上述の印刷装置40は、以下のように運転される。
    走行台車48は、図において左方から右方へと移動する。 この際に、第1ディスペンサ52aからインキ(銀ペースト)を第1平版45a上に供給するとともに、第1ドクター54aによって過剰のインキを掻き取る。 そして、第1ブランケット胴50aは、対応する第1平版45aから平版45a上の絵柄を受理する。 この工程を、第2〜第4ブランケット胴50b,c,dが順次行う。
    次に、走行台車48は、ワーク定盤46上に載置されたガラス基板7上へと移動し、対応する描画領域7A,B,C,D(図14参照)に順次絵柄を転写する。
    このようにして、ガラス基板7上に全体の絵柄が転写される。

    本実施形態によれば、第1〜第3実施形態と同様に、分割された描画領域に対して印刷を行うこととしたので、大きなガラス基板に対しても対応することができる。
    なお、本実施形態では、4分割された描画領域について説明したが、第1及び第2実施形態のように2分割された描画領域に対しても適用できる。

    本実施形態は、ブランケット胴50が移動する方式としたが、図15に示すように、版定盤44およびワーク定盤46が移動する方式としても良い。
    同図では、ブランケット胴50a,b,c,dは、定位置にて回転する構成とされている。 平版を載置した版定盤44は、版定盤台車60によって、洗浄位置Iから受理位置IIまで往復動する。 ガラス基板を載置したワーク定盤46は、ワーク定盤台車62によって、ガラス基板設置交換位置IIIから絵柄転写位置IVまで往復動する。 符号10は、アライメント調整用のCCDカメラである。

    上記印刷装置による印刷は、以下のように行われる。
    ブランケット胴50へ平版上の絵柄を受け渡すときは、版定盤台車60が洗浄位置Iから受理位置IIまで移動し、各ブランケット胴50に対して順次絵柄を受け渡す。 その後、版定盤台車60は洗浄位置Iへと退避する。 その後、ワーク定盤台車62がガラス基板設置交換位置IIIから絵柄転写位置IVへと移動し、ブランケット胴50から順次絵柄をガラス基板上に転写する。 その後、ワーク定盤台車62はガラス基板設置交換位置IIIへと戻り、印刷後のガラス基板が交換される。

    図16には、分割された描画領域7A,B,C,Dが重なり合わないようにする方法が示されている。
    印刷方向(天地方向)に分割された描画領域(7Aと7C,7Bと7D)の重なり合いについては、ブランケット胴50がガラス基板に対して胴着・胴抜するタイミングを正確に制御することにより回避できる。
    印刷方向に直交する方向(幅方向)に分割された描画領域(7Aと7B,7Cと7D)については、同図に示すように、版定盤44については幅方向に重なり合うように配置し、各絵柄Pの幅寸法に一致したブランケット51を用いることとする。 このように、幅方向の絵柄寸法をブランケット51によって正確に決定することにより、重なり合いを防止することができる。

    以上説明した各実施形態では、プラズマディスプレイ用のガラス基板上に銀ペーストを印刷することを例として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
    また、アライメント調整を行う軸線方向変位機構および位相調整機構は、全ての印刷胴に設けられていることが好ましいが、少なくとも一つの印刷胴に設けられていても良い。
    また、印刷胴とガラス基板とは相対的に移動すれば良く、定位置で回転する印刷胴に対してガラス基板が移動して絵柄を転写する構成としても良い。
    また、描画領域の分割数については、上記各実施形態のように2つや4つに限定されるものではなく、3つでも、5以上であっても良い。
    また、描画領域の分割位置については、上記各実施形態のように中央に位置することに限定されるものではなく、中央からずれた位置に分割位置が設けられていても良い。
    また、上記各実施形態にかかる印刷装置は、銀ペースト等の1色の印刷に用いられるものであるが、各実施形態にかかる印刷機を変更して、3色機や4色機として用いることもできる。

    本発明の第1実施形態にかかる印刷装置を示した側面図である。

    図1のブランケット胴とガラス基板上の描画領域との関係を示した平面図である。

    ブランケット胴のガラス基板に対する胴着のタイミングを示した図である。

    図1の印刷装置の印刷工程を示したタイミングチャートである。

    本発明の第2実施形態にかかる印刷装置を示した側面図である。

    図5のブランケット胴とガラス基板上の描画領域との関係を示した平面図である。

    図5の印刷装置の印刷工程を示したタイミングチャートである。

    本発明の第3実施形態にかかる印刷装置を示した側面図である。

    図8のブランケット胴とガラス基板上の描画領域との関係を示した平面図である。

    ブランケット胴のガラス基板に対する胴着のタイミングを示した図である。

    図8の印刷装置の印刷工程を示したタイミングチャートである。

    ブランケット胴に巻回するブランケットを示した平面図である。

    本発明の第4実施形態にかかる印刷装置を示した側面図である。

    図13の印刷装置のブランケット胴、平版、及びガラス基板上の描画領域との関係を示した平面図である。

    図13の印刷装置の変形例を示した側面図である。

    平版に対するブランケットの配置構成を示した平面図である。

    従来の印刷装置を示した側面図である。

    符号の説明

    1,1',1” 印刷装置2 版胴(印刷胴)
    3 ブランケット胴(印刷胴)
    4 ブランケット7 ガラス基板9 ワーク定盤