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印字装置

申请号 PCT/JP2012/084226 申请日 2012-12-28 公开(公告)号 WO2013111514A1 公开(公告)日 2013-08-01
申请人 セイコープレシジョン株式会社; 发明人 江原 浩次;
摘要  タイムレコーダは、筐体に回転可能に支持された歯車(428)と歯車(428)を回転させるモータとを備える前記筐体と、前記筐体内に設けられ、X方向に摺動可能に設けられ印字ヘッド(213)を有するキャリッジ(210)とY方向に延出し歯車(428)に噛合する前後ラック(420)とを有する印字ユニットと、前記モータを制御する制御部と、を備える。制御部の制御によってモータが作動し、歯車(428)を回転させることで、印字ユニット(20)がY方向に移動する。
权利要求
  • 筐体に対して回転可能に支持された第一歯車と、該第一歯車を回転させるモータとを備える前記筐体と、
    前記筐体内に設けられ、第一方向に摺動可能に設けられ印字ヘッドを有するキャリッジと、前記第一方向と印字方向とに垂直な第二方向に延出し前記第一歯車に噛合する第二方向ラックと、を有する印字ユニットと、
    前記モータを制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする印字装置。
  • 前記印字ユニットは、
    前記第一方向に延出する回転軸を備え、
    前記第一歯車は、前記回転軸の両端に同軸上に固定され、
    前記第二方向ラックは、前記印字ユニットにおいて前記第一方向における両側に設けられ、それぞれ前記第一歯車に噛合し、
    前記モータは、前記回転軸を回転させて前記第一歯車を回転させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  • 前記印字ユニットには、両端部に、前記第一方向に貫通するとともに前記第二方向を長手方向とする長孔が形成されており、
    前記回転軸は、前記長孔を挿通して配置される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の印字装置。
  • 前記回転軸は、噛合する複数の歯車を備える歯車群の一つの歯車に固定され、
    前記モータは、該歯車群のうちの他の一つの歯車である入力歯車を回転駆動することで、前記回転軸を回転させる、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の印字装置。
  • 前記印字ユニットは、
    前記第一方向に延出する巻取用ラックと、該巻取用ラックに噛み合い前記キャリッジの前記第一方向の移動に伴って回転する巻取歯車と、前記巻取歯車の回転に伴って前記印字ヘッドにおけるインクリボンを巻き取る巻取軸とを有する巻取部を備え、
    該巻取部は、前記筐体に対して前記印字ヘッドとともに一体的に前記印字方向に移動可能に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印字装置。
  • 前記印字ユニットと前記筐体の一方に形成され、前記印字方向に垂直な方向に延在するガイド部と、
    前記印字ユニットと前記筐体の他方に支持される中心軸と、該中心軸と軸中心がずれて設けられ前記ガイド部にガイドされて移動する偏心軸とを有するギャップ調整部材と、
    前記筐体に対して前記ギャップ調整部材を回転不能に固定する固定部材と、を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の印字装置。
  • 说明书全文

    印字装置

    本発明は、印字装置に関する。

    特許文献1に開示されたインクジェットプリンタは、複数のノズルを有する印字ヘッドと、印字ヘッドをメンテナンスするヘッドメンテナンス部と、を備えている。 印字ヘッドは、印刷媒体に対向する位置と、ヘッドメンテナンス部に装着される位置とを結ぶ方向(横方向)に移動可能に構成されている。

    特開2008-55734号公報

    特許文献1に開示されたインクジェットプリンタのように印字ヘッドが印刷媒体の送り方向に移動しない場合には、印刷媒体を送り方向に移動させて印字対象面の全てに印字ヘッドが対向するようにしなければならない。 例えば印刷媒体を印字ヘッドと対向する平面上を移動可能に構成する必要がある。 この場合、印刷に要するスペースは、印刷媒体の約2倍近い前後幅を必要とする。 このため、インクジェットプリンタ自体の大きさも、印刷媒体の約2倍近い前後幅となるため、小型化を阻害されていた。

    本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、印字装置を小型化することを目的とする。

    上記目的を達成するため、本発明に係る印字装置は、
    筐体に対して回転可能に支持された第一歯車と、該第一歯車を回転させるモータとを備える前記筐体と、
    前記筐体内に設けられ、第一方向に摺動可能に設けられ印字ヘッドを有するキャリッジと、前記第一方向と印字方向とに垂直な第二方向に延出し前記第一歯車に噛合する第二方向ラックと、を有する印字ユニットと、
    前記モータを制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする。

    また、前記印字ユニットは、
    前記第一方向に延出する回転軸を備え、
    前記第一歯車は、前記回転軸の両端に同軸上に固定され、
    前記第二方向ラックは、前記印字ユニットにおいて前記第一方向における両側に設けられ、それぞれ前記第一歯車に噛合し、
    前記モータは、前記回転軸を回転させて前記第一歯車を回転させるようにしてもよい。

    また、前記印字ユニットには、両端部に、前記第一方向に貫通するとともに前記第二方向を長手方向とする長孔が形成されており、
    前記回転軸は、前記長孔を挿通して配置されるようにしてもよい。

    前記回転軸は、噛合する複数の歯車を備える歯車群の一つの歯車に固定され、
    前記モータは、該歯車群のうちの他の一つの歯車である入歯車を回転駆動することで、前記回転軸を回転させるようにしてもよい。

    前記印字ユニットは、
    前記第一方向に延出する巻取用ラックと、該巻取用ラックに噛み合い前記キャリッジの前記第一方向の移動に伴って回転する巻取歯車と、前記巻取歯車の回転に伴って前記印字ヘッドにおけるインクリボンを巻き取る巻取軸とを有する巻取部を備え、
    該巻取部は、前記筐体に対して前記印字ヘッドとともに一体的に前記印字方向に移動可能に取り付けられてもよい。

    前記印字ユニットと前記筐体の一方に形成され、前記印字方向に垂直な方向に延在するガイド部と、
    前記印字ユニットと前記筐体の他方に支持される中心軸と、該中心軸と軸中心がずれて設けられ前記ガイド部にガイドされて移動する偏心軸とを有するギャップ調整部材と、
    前記筐体に対して前記ギャップ調整部材を回転不能に固定する固定部材と、を有してもよい。

    本発明によれば、印字装置を小型化できる。

    本実施形態に係る印字装置について、その一部を取り除いて示す斜視図である。

    本実施形態に係る印字装置について、その一部を取り除いて示す斜視図である。

    印字ユニットを示す斜視図である。

    印字ユニットの下面を示す斜視図である。

    リボン巻取歯車及びリボン巻取歯車用ラックを示す拡大斜視図である。

    印字ギャップ調整部を模式的に示す斜視図である。

    印字ギャップ調整部の動作を模式的に示す側面図である。

    第1変形例に係る印字ギャップ調整部を模式的に示す斜視図である。

    第1変形例に係る印字ギャップ調整部の動作を模式的に示す側面図である。

    第2変形例に係る印字ギャップ調整部を模式的に示す斜視図である。

    以下、本発明に係る印字装置の実施形態について、タイムレコーダを例に、添付図面を参照して説明する。

    本発明の実施形態に係るタイムレコーダ10は、図1及び図2に示すように、筐体100と、印字ユニット20と、筐体100と印字ユニット20との間隔を調整する印字ギャップ調整部50aと、印字ユニット20を前後方向に駆動する前後方向駆動部42と、制御部800を備えるドットインパクト式の印字装置である。

    なお、理解を容易にするため、以下の説明においては、互いに直交するX,Y,Z方向を設定する。 図面中に記載された方向を示すX、Y及びZの符号について、矢視方向を“+”を付して示し、矢視方向に対する逆方向を“-”を付して示し、両方向を示す場合には、符号を付さない。 X方向は、後述のキャリッジ210の移動方向に対応し左右方向(及び第一方向)ともいう。 Y方向は、印刷用紙の搬送方向及び搬送方向の逆方向に対応し、前後方向(及び第二方向)ともいう。 Z方向は、後述する印字ヘッド213における下筐体フレーム(プラテン)101に近接または離間する方向に対応し、上下方向ともいう。 以下に、タイムレコーダ10を構成するこれらの部品について詳細に説明する。

    筐体100は、板状の下筐体フレーム101と、下筐体フレーム101の両端部に固定された板状の2枚の第1側筐体フレーム102と、+X側(一側)の第1側筐体フレーム102と後述する+X側の側ブロックフレーム202との間に設けられた板状の第2側筐体フレーム104と、を備える。 下筐体フレーム101は、X-Y平面に平行に配されている。 また、2枚の第1側筐体フレーム102及び第2側筐体フレーム104は、Y-Z平面に平行に、且つ、下筐体フレーム101から上側(+Z側)に突出して配置されている。

    なお、図1及び図2において、+X側の第1側筐体フレーム102は、筐体100の内部構成を視認可能にするため、省略されている。 更に、図2及び図5は、インクリボンカートリッジ211をカートリッジ装着部212から取りはずした状態を示すものである。 更に、図2は、-X側のガイドローラ取付歯車500、側ブロックフレーム202及びリボン巻取歯車用ラック300を、ガイド部60を視認可能にするために省略して示すものである。

    印字ユニット20は、図3及び図4に示すように、板状の2枚の側ブロックフレーム202と、2枚の側ブロックフレーム202に渡されて両端を夫々に固定された2本のX方向ガイド棒204と、リボン巻取歯車216(図5参照)を有しX方向ガイド棒204に支持されるとともに横方向(X方向)にガイドされるキャリッジ210と、リボン巻取歯車216に噛み合うリボン巻取歯車用ラック300(図5参照)と、を備える。

    2枚の側ブロックフレーム202は、Y-Z平面に平行に延出し、互いに略平行に配されており、後述する中心軸901を支持する貫通孔203(図1参照)、後述する固定ネジ510がねじ込まれる雌ネジ穴205(図1参照)、及び後述するネジ523がねじ込まれる雌ネジ穴207を有する。 各側ブロックフレーム202の第1側筐体フレーム102に対向する面上には、印字ギャップ調整部50aの一部を構成するガイドローラ取付歯車500が配設されており、ガイドローラ取付歯車500に形成された中心軸901が孔203に回動可能に支持されている。 なお、孔203は、ガイドローラ取付歯車500を回動可能に支持できればよく、貫通孔に限定されず凹状の穴でもよい。

    また、2枚の側ブロックフレーム202の外面上(ガイドローラ取付歯車500が配設された面上)には、後述する歯車(第一歯車)428と噛合する前後ラック(第二方向ラック、図3及び図4参照)240がY方向に沿って形成されている。 印字ユニット20は、後述する歯車428が回転(正転又は逆転)することによって、これに噛合する前後ラック240を介してY方向に移動する。

    更に、側ブロックフレーム202それぞれには、長孔242が形成されている。 長孔242は、前後ラック240の-Z方向側の位置に、後述する回転軸430の直径よりも少し大きい幅で、前後ラック240の長さと略同一の長さで、Y方向に沿って(Y方向を長手方向に)形成されている。 これらの2つの長孔242に、後述する回転軸430が挿通される。 なお、長孔242は、印字ユニット20の前後方向の変位量よりも長く形成されている。 従って、印字ユニット20が前後方向に移動しても、長孔242の前後縁が回転軸430に当接することはなく、これによって回転軸430の回転(印字ユニット20の前後方向の移動)を阻害することがない。

    X方向ガイド棒204は、後述するキャリッジ210をX方向に移動させる際のガイドである。 X方向ガイド棒204は、X方向に延出し、Z方向に平行に配置されている。 X方向ガイド棒204の両端は、2枚の側ブロックフレーム202に夫々に固定されている。 キャリッジ210(のカートリッジ装着部212)は、その上下部位を挟み込まれるようにして2本のX方向ガイド棒204にX方向に摺動可能に支持される。

    リボン巻取歯車用ラック300は、X方向ガイド棒204に平行(X方向)に延出するように2枚の側ブロックフレーム202に渡されて両端を夫々に固定されている。 リボン巻取歯車用ラック300は後述するリボン巻取歯車216に噛合している。

    キャリッジ210は、インクリボン(図示せず)を内蔵するインクリボンカートリッジ211と、インクリボンカートリッジ211が装着されるカートリッジ装着部212と、インクリボンカートリッジ211の下方(-Z側)に設けられた印字ヘッド213と、を備える。

    カートリッジ装着部212は、リボン巻取歯車216及びリボン巻取軸218を備え、X方向に延出するX方向ラック214を+Y側の側面に平行(X方向ガイド棒204に平行)に備える。

    リボン巻取歯車216は、カートリッジ装着部212に回転可能に支持されており、リボン巻取歯車用ラック300に噛合しキャリッジ210の横方向(X方向)への移動に伴って回転する。 このリボン巻取歯車216の回転に伴ってリボン巻取軸218が回転することで、インクリボンカートリッジ211に内蔵され巻回されたインクリボンが引き出される。

    また、X方向ラック214は、後述する二段歯車224に噛合しており、二段歯車224の正逆回転に応じて、キャリッジ210をX方向に動作させるために設けられている。

    更に、印字ユニット20は、キャリッジ210をX方向に移動させるための、X方向ラック214に噛合する二段歯車224と、二段歯車224に噛合するピニオン221を回転駆動するモータ220と、を備えている。

    モータ220は、両側の側ブロックフレーム202に渡された載置板206に載置及び固定され、制御部800の制御に従ってその回転軸を回転させる。 モータ220の回転軸にピニオン221が固定されており、ピニオン221は載置板206の下方に突出している。

    二段歯車224は、小歯車223と大歯車222とが一体的に形成されたものであり、回転可能に載置板206に支持されている。 大歯車222は、ピニオン221と噛合し、小歯車223はX方向ラック214と噛合している。

    制御部800は、マイクロプロセッサ、モータドライバ回路等から構成され、制御プログラムに従って、モータ220と後述するモータ420とをそれぞれ回転駆動する。

    (キャリッジ210の左右方向への動作について)
    キャリッジ210の左右方向への動作は、制御部800の制御に応じてモータ220が駆動することによってなされる。 具体的には、次のように動作する。

    制御部800の制御によって、モータ220の回転軸が正逆いずれかの回転方向に回転する。 まず、モータ220の回転軸が正回転方向(図4において、ピニオン221が時計回りに回転する回転方向)に回転する場合には、ピニオン221に噛合する二段歯車224(大歯車222)は、逆回転方向に回転する。 このとき、回転動力によって回転する二段歯車224の回転速度は、ピニオン221と大歯車222との径(歯数)の違いによって減速される。 大歯車222に一体的に形成された小歯車223も回転し、小歯車223の回転動力は、小歯車223とX方向ラック214とが噛合していることにより、キャリッジ210を-X方向へ移動させる動力に変換される。 このようにして、モータ220の回転軸が正回転することで、キャリッジ210が-X方向へ移動する。

    一方、モータ220の回転軸が逆回転方向(図4において、ピニオン221が反時計回りに回転する回転方向)に回転する場合には、ピニオン221に噛合する二段歯車224(大歯車222)は、正回転方向に回転する。 このとき、回転動力によって回転する二段歯車224の回転速度は、ピニオン221と大歯車222との径の違いによって減速される。 大歯車222に一体的に形成された小歯車223も一体的に回転し、小歯車223の回転動力は、小歯車223とX方向ラック214とが噛合していることにより、キャリッジ210を+X方向へ移動させる動力に変換される。 このようにして、モータ220の回転軸が逆回転することで、キャリッジ210が+X方向へ移動する。

    (印字ギャップ調整部50aについて)
    印字ギャップ調整部50aは、筐体100(下筐体フレーム101)と印字ユニット20との間隔(印字ギャップ)を調整する機能を有し、印字ユニット20の左右にそれぞれ1つ配設されている。 印字ギャップ調整部50aは、タイムレコーダ10の各部品の寸法公差や組付け公差に対して、工場出荷時に印刷媒体と印字ヘッド213との間隔を調整して一定の印字品質が確保できるように設けられている。 印字ギャップ調整部50aは、印字ユニット20の一部である前述の側ブロックフレーム202と、ガイドローラ取付歯車500と、下筐体フレーム101上に固定されたガイド部60と、歯車固定ラック520と、から構成される。 印字ギャップ調整部50aの各構成部について、以下に詳細に説明する。

    ガイドローラ取付歯車500は、第一面(側ブロックフレーム202に対向する側の面)から突出して回転中心上に形成された突起状の中心軸901と、第二面(第1側筐体フレーム102に対向する側の面)から突出して回転中心からずれた(偏心した)位置に形成された偏心突起902と、中心軸901を中心として同心円上にあり、均等に配置された円弧状の4つ長孔512と、を有し、外周に複数の平歯を有する平歯車である。 この平歯は、筐体100に対する印字ユニット20の高さ及び傾きの最小の調整量を画定するために形成されているもので、後述する歯車固定ラック520の先端部524に噛合する。

    ガイドローラ取付歯車500は、中心軸901が孔203に挿入され、孔203を中心に回動可能に側ブロックフレーム202(を含む印字ユニット20)に支持される。 偏心突起902の周囲には、ガイドローラ905が回転可能に支持されており、偏心突起902及びガイドローラ905は、後述するガイド部60のガイド溝600に収容されている。 ガイドローラ905は、後述する印字ギャップ調整時において、ガイド溝600によってY方向に摺動可能に支持されるとともに、ガイド溝600の縁に対してZ方向に当接して印字ユニット20を上下動させる。 また、印字ユニット20のY方向の移動時において、ガイドローラ905がガイド溝600に摺接することによって、印字ユニット20のZ方向高さを維持しながらY方向の移動を円滑にする。 また、ガイドローラ取付歯車500は、後述する印字ギャップ調整後に固定ネジ510が長孔512を挿通することによって、側ブロックフレーム202に固定される。

    ガイド部60は、長穴状のガイド溝600を有し、ガイド溝600の長手方向がY方向に一致するように、下筐体フレーム101の上面に固定されている。 ガイド部60は、後述する印字ギャップを調整するときに、ガイド溝600の縁がガイドローラ905にZ方向において摺接することで、印字ギャップを規定するという機能を有する。 また、ガイド部60は、後述する前後方向駆動部42が印字ユニット20を前後方向に駆動したときに、印字ユニット20が下筐体フレーム101に対して略平行に前後方向に移動するように、印字ユニット20をガイドするものである。 なお、ガイド溝600の前後幅は、印字ユニット20の前後移動を阻害しないように、印字ユニット20の前後移動幅よりも十分に長く形成されている。

    歯車固定ラック520は、弾性材料から形成され、基端部522と、ガイドローラ取付歯車500の歯に噛合するラックを有する先端部524と、を有する。 ラックに形成された複数の突出部(溝部)のピッチは、ガイドローラ取付歯車500の溝(歯)のピッチと同一となるように形成されている。 歯車固定ラック520の基端部522は、側ブロックフレーム202の外側面上に固定(支持)されている。 この支持は、側ブロックフレーム202に形成された雌ネジ穴207に、歯車固定ラック520の基端部522を挿通するネジ523がねじ込まれることによってなされる。 歯車固定ラック520は、その弾性力(復元力)によって、ガイドローラ取付歯車500の歯に対する先端部524の噛合を維持する。

    なお、ガイドローラ取付歯車500の回転度の最小設定量は、ガイドローラ取付歯車500の歯が歯車固定ラック520に噛合することで回転角度が定められるため、歯1ピッチ分となる。 従って、ガイドローラ取付歯車500の歯のピッチ幅が小さくなる程、換言すると、歯数が多くなる程(、又は歯車が大径となり、且つ、歯形が小さくなる程)、回転角度の最小設定量も小さくなる。

    (印字ギャップ調整部50aを用いた印字ギャップ(印字ユニット20と、下筐体フレーム101(プラテン)との間隔)の調整方法)
    次に、上記の印字ギャップ調整部50aを用いた印字ギャップ調整方法について、図6及び図7を参照して説明する。 なお、図面においては、理解を容易にするために現実の縮尺と異なる縮尺で示している。 特に、中心軸901と偏心突起902との距離(偏心量に相当し、H C1 1とH C2 1との距離に等しい)は、現実の長さよりも長く示されている。 実際の偏心量は、最大で0.2mm程度である。 例えば、偏心量が0.2mmの場合、-0.2mm~+0.2mmの範囲で、印字ギャップの調整が可能となる。

    まず、印字ユニット20と、印字ユニット20に回動可能に支持された2つのガイドローラ取付歯車500と、2つのガイドローラ取付歯車500のそれぞれを摺動可能に支持する2つのガイド部60と、を備えるタイムレコーダ10を用意する。

    次に、歯車固定ラック520の弾接状態が解除されて回転するように、ガイドローラ取付歯車500に回転方向の力を加え、ガイドローラ取付歯車500を回転させる。

    ガイドローラ取付歯車500が回転すると、偏心突起902と共にガイドローラ905が回転中心である中心軸901に対して偏心して回転する。 ガイドローラ905は、図7に示すように、前後方向にはガイド溝600の長さの範囲で移動可能だが、上下方向にはガイド溝600の上下縁に区画されていることで、摺動可能にするために設けられたクリアランス以上には移動しない。

    ここで、上述のように、ガイドローラ905を支持する(ガイド溝600を有する)ガイド部60は下筐体フレーム101上に固定されている。 一方、中心軸901を支持する(孔203を有する)印字ユニット20は下筐体フレーム101上に固定されていない。 つまり、図7に示すように、ガイドローラ取付歯車500の回転時に、ガイド部60に支持されるガイドローラ905(偏心突起902)は、下筐体フレーム101に対して上下方向に移動せず(図7において、常に、H C2 1の高さに留まり)、中心軸901は、下筐体フレーム101上に対して上下方向に移動する(図7において、H C1 1、H C1 2、H C1 3等の高さに移動する)こととなる。

    結果的に、ガイドローラ取付歯車500が取り付けられている印字ユニット20全体がZ方向に移動することとなる。 この印字ユニット20のZ方向移動量に応じて、印字ユニット20と、下筐体フレーム101(プラテン)との間隔(ギャップ)が変わることとなる。

    次に、印字ユニット20のX方向における両側が、印字ユニット20のX方向に移動可能な範囲内において、下筐体フレーム101の上面に平行になり、且つ、下筐体フレーム101に対して所望の間隔(印字ギャップ)となるように、両側のガイドローラ取付歯車500を回動させて調整する。 その後、2つの固定ネジ510を、両側それぞれのガイドローラ取付歯車500に形成された長孔512を通して雌ネジ穴205にねじ込み、ガイドローラ取付歯車500を側ブロックフレーム202に固定して印字ギャップの調整が完了する。

    このような印字ギャップの調整方法においては、リボン巻取歯車216を備えるキャリッジ210とリボン巻取歯車用ラック300とが印字ユニット20ごと一体的に移動する。 このため、印字ギャップ調整時において、リボン巻取歯車216とリボン巻取歯車用ラック300との位置関係が変化することがない。 つまり、印字ギャップ調整によって、リボン巻取歯車216とリボン巻取歯車用ラック300とが離間することがなく、噛合状態が解除されることはないために、印字ギャップの調整幅を大きくすることが可能である。 具体的には、偏心突起902が中心軸901から大きく離れたものを用いることで、印字ギャップの調整幅を大きくすることができる。

    なお、ギャップ調整は工場出荷前に行われるもので、ユーザーサイドでは行わない。 そのため、印刷用紙の紙厚によって、ヘッド下端と印刷用紙上端との距離は変動するが、ギャップ調整はそれを考慮して行われるので、想定された範囲内の厚みを有する用紙が使用される限り、不具合は発生しない。

    (印字ユニット20の前後方向駆動部42について)
    次に、図1~図3を参照して、印字ユニット20をY方向に移動可能にする前後方向駆動部42について説明する。

    前後方向駆動部42は、減速歯車群421と、制御部800の制御に応じて減速歯車群421を回転駆動するモータ420と、減速歯車群421の回転と連動して回転する回転軸430と、回転軸430の外周に固定された歯車428とを主に備える。

    モータ420は、正逆両方向に回転可能な回転軸を有し、第2側筐体フレーム104に固定されている。 モータ420の回転軸にピニオン(入力歯車)422が固定されている。

    減速歯車群421は、第2側筐体フレーム104に回転可能に支持され、ピニオン422と、ピニオン422に噛合する中間歯車424と、中間歯車424に噛合する出力歯車426とから構成される。

    中間歯車424においては、ピニオン422に比べ径が大きく、歯数が多く形成されている。 モータ420の回転軸の回転速度は、ピニオン422が中間歯車424と噛合することによって減速される。

    出力歯車426は、中央にD字状の中心孔が形成されており、この中心孔に回転軸430が嵌合している。 つまり、中間歯車424の回転は、出力歯車426を介して回転軸430を回転させることとなる。

    回転軸430は、両側の側ブロックフレーム202に形成された長孔242を通って印字ユニット20を貫通するようにX方向に延在されており、回転軸430における側ブロックフレーム202から突出する両端部の外周には、前後ラック240に噛合する歯車428が固定されている。

    (印字ユニット20の前後方向駆動部42の動作について)
    次に、このように構成された前後方向駆動部42の動作について説明する。 制御部800の制御によって、モータ420の回転軸が正逆いずれかの回転方向に回転する。 まず、モータ420の回転軸が正回転方向(図1及び図2において、ピニオン422が時計回りに回転する回転方向)に回転する場合には、回転動力が、ピニオン422、減速歯車群421、回転軸430及び歯車428に順次伝わり、歯車428を正回転させる。 更に、歯車428の回転動力は、歯車428と前後ラック240とが噛合していることにより、印字ユニット20を+Y方向へ移動させる動力に変換される。 このようにして、モータ420の回転軸が正回転することで、印字ユニット20が+Y方向へ移動する。

    一方、モータ420の回転軸が逆回転方向(図1及び図2において、ピニオン422が反時計回りに回転する回転方向)に回転する場合には、回転動力が、ピニオン422、減速歯車群421、回転軸430及び歯車428に順次伝わり、歯車428を逆回転させる。 更に、歯車428の回転動力は、歯車428と前後ラック240とが噛合していることにより、印字ユニット20を-Y方向へ移動させる動力に変換される。 このようにして、モータ420の回転軸が逆回転することで、印字ユニット20が-Y方向へ移動する。

    上記のように、印刷用紙の送り方向(Y方向)に、制御部800の指示に応じて印字ユニット20が移動することで、印字ユニット20が移動不可能な装置と比べて、印刷用紙の範囲内を印字ユニット20が移動するだけのスペースを確保できればよいので、印刷用紙のY方向の移動に要するスペースを小さくすることができる。 結果として、タイムレコーダ10全体を小さくすることができる。

    (第1変形例)
    上記の印字ギャップ調整部50aは、長孔であるガイド溝600を有するガイド部60と、ガイドローラ905が取り付けられており、ガイド溝600にガイドローラ905が摺動可能に支持されたガイドローラ取付歯車500と、ガイドローラ取付歯車500の中心軸901を孔203によって回動可能に支持する側ブロックフレーム202と、から構成されるものとして説明したが、本発明はこの構成に限定されない。

    例えば、ガイド部60-ガイドローラ905の支持関係と、中心軸901-側ブロックフレーム202の支持関係との組み合わせを入れ替えるようにしてもよい。 この構成についての第1変形例に係る印字ギャップ調整部50bを、図8及び図9参照して次に説明する。 なお、上記の実施形態に係るタイムレコーダ10を構成するものと略同一の機能及び構成を備えるものについては、差異を明確にするために説明を省略し、同一符号を用いて説明する。

    第1変形例に係る印字ギャップ調整部50bは、下筐体フレーム101上に固定された第3側筐体フレーム80と、ガイドローラ取付歯車502と、印字ユニット20の一部である側ブロックフレーム702と、歯車固定ラック520と、から構成される。 これらは、印字ユニット20を中心として左右対称にそれぞれ2つ配設されている。 印字ギャップ調整部50bの各構成部について、以下に詳細に説明する。

    2枚の第3側筐体フレーム80は、Y-Z平面に延出し、互いに略平行に配されており、後述する中心軸903を支持する貫通して形成された孔803、及び固定ネジ510がねじ込まれる雌ネジ穴805を有する。 後述する側ブロックフレーム702に対向する面における2枚の第3側筐体フレーム80の面上には、ガイドローラ取付歯車502が配設されており、ガイドローラ取付歯車502に形成された突起状の中心軸903が孔803に回動可能に支持される。 なお、孔803は、ガイドローラ取付歯車502を回動可能に支持できればよく、貫通したものに限定されず凹状の穴であってもよい。

    ガイドローラ取付歯車502は、第一面(側ブロックフレーム702に対向する側の面)から突出して回転中心からずれた(偏心した)位置に形成された偏心突起904と、第二面(第3側筐体フレーム80に対向する側の面)から突出して回転中心上に形成された中心軸903と、中心軸903を中心として同心円上にあり、均等に配置された円弧状の4つ長孔512と、を有する平歯車である。

    ガイドローラ取付歯車502は、中心軸903が孔803に挿入され、孔803を中心に回動可能に第3側筐体フレーム80(を含む筐体100)によって支持される。 偏心突起904の周囲には、ガイドローラ905が回転可能に支持されており、偏心突起904及びガイドローラ905は、後述する側ブロックフレーム702のガイド溝700に挿入される。 ガイドローラ905は、後述する印字ギャップ調整時において、ガイド溝700によってY方向に摺動可能に支持されるとともに、ガイド溝700の縁に対してZ方向に当接して印字ユニット20を上下動させる。 また、印字ユニット20のY方向の移動時において、ガイドローラ905がガイド溝700に摺接することによって、印字ユニット20のZ方向高さを維持しながらY方向の移動を円滑にする。 ガイドローラ取付歯車500は、印字ギャップ調整後に固定ネジ510が雌ネジ穴805にねじ込まれることによって、第3側筐体フレーム80に固定される。

    2枚の側ブロックフレーム702は、Y-Z平面に延出し、互いに略平行に配されており、Y方向を長手方向とする長穴状のガイド溝700を有する。 ガイド溝700は、印字ギャップ調整時において、ガイドローラ取付歯車502に形成された中心軸904及びガイドローラ905をY方向に摺動可能に支持する。

    歯車固定ラック520の基端部522は、第3側筐体フレーム80の外側面上にネジ523によって固定(支持)されている。

    (印字ギャップ調整部50bを用いた印字ギャップの調整方法)
    次に、上記の印字ギャップ調整部50bを用いた印字ギャップ調整方法について、図8及び図9を参照して説明する。

    まず、2枚の第3側筐体フレーム80と、2枚の第3側筐体フレーム80のそれぞれに回動可能にそれぞれ支持された2つのガイドローラ取付歯車502と、2つのガイドローラ取付歯車502を摺動可能に支持する印字ユニット20と、を備えるタイムレコーダ10を用意する。

    次に、歯車固定ラック520の弾接状態が解除されて回転するように、ガイドローラ取付歯車502に回転方向の力を加え、ガイドローラ取付歯車502を回転させる。

    ガイドローラ取付歯車502が回転すると、偏心突起904と共にガイドローラ905が、回転中心である中心軸903に対して偏心して回転する。 なお、ガイドローラ905は、図9に示すように、前後方向にはガイド溝700の長さの範囲で移動可能だが、上下方向にはガイド溝700の上下縁に区画されていることで、摺動可能にするために設けられたクリアランス以上には移動しない。

    ここで、上述のように、中心軸903を支持する(孔803を有する)第3側筐体フレーム80は、下筐体フレーム101上に固定されている。 一方、ガイドローラ905を支持する(ガイド溝700を有する)印字ユニット20(側ブロックフレーム702)は、下筐体フレーム101上に固定されていない。 つまり、図9に示すように、ガイドローラ取付歯車502の回転時に、中心軸903は、第3側筐体フレーム80が下筐体フレーム101に固定されおり、第3側筐体フレーム80に支持されているため、当然、下筐体フレーム101に対して上下方向に移動しない(図9において、常に、H C3 1の高さに留まる)。 一方、ガイドローラ905(偏心突起904)は、回転中心である中心軸903に対して偏心して設けられているため、中心軸903との中心間距離を半径とする同心円上に移動することとなる。 図9において、ガイドローラ905における下筐体フレーム101に対する高さの変化として、H C4 1、H C4 2、H C4 3等の高さに変化することとなる。

    このため結果的に、ガイドローラ905のZ方向の移動量と同じ量だけ、Z方向に当接するガイド溝700を有する(側ブロックフレーム702を備える)印字ユニット20全体が、Z方向に移動することとなる。 この印字ユニット20のZ方向移動量に応じて、印字ユニット20と、下筐体フレーム101(プラテン)との間隔(ギャップ)が変わることとなる。

    次に、印字ユニット20の両側(の側ブロックフレーム702)が、下筐体フレーム101の上面に平行になり、且つ、下筐体フレーム101に対して所望の間隔(印字ギャップ)となるように、両側のガイドローラ取付歯車502を回動させて調整する。 その後、2つの固定ネジ510を、両側それぞれのガイドローラ取付歯車502に形成された長孔512を通して雌ネジ穴805にねじ込み、ガイドローラ取付歯車502を第3側筐体フレーム80に固定して印字ギャップの調整が完了する。

    このような印字ギャップの調整方法においては、リボン巻取歯車216を内蔵するキャリッジ210とリボン巻取歯車用ラック300とを備える印字ユニット20がこれらと一体的に移動する。 このため、印字ギャップ調整時において、リボン巻取歯車216とリボン巻取歯車用ラック300との位置関係が変化することがない。 つまり、印字ギャップ調整によっては、リボン巻取歯車216とリボン巻取歯車用ラック300とが離間することがなく、噛合状態が解除されることはないために、リボン巻取歯車216とリボン巻取歯車用ラック300との噛合を好適に維持しながら印字ギャップの調整幅を大きくすることが可能である。 具体的には、偏心突起904が中心軸903から大きく離れたものを用いることで、印字ギャップの調整幅を大きくすることができる。

    なお、印字ギャップの調整は製品組み立て時に行われるもので、ユーザーサイドでは行わない。 そのため、印刷用紙の紙厚によって、ヘッド下端と印刷用紙上端との距離は変動するが、印字ギャップの調整はそれを考慮して行われるので、想定された範囲内の厚みを有する用紙が使用される限り、不具合は発生しない。

    (第2変形例)
    なお、上記の構成においては、(ガイドローラ取付歯車502の)ガイドローラ905にZ方向において当接するものを、(側ブロックフレーム702の)ガイド溝700の縁としたが、本発明はこれに限定されない。

    具体的には、ガイドローラ取付歯車502と側ブロックフレーム702とがZ方向において当接し、且つ、Y方向に摺動可能であればよく、例えば、図10に示すように、+X方向に突出し、Y方向に延出する突出部710であってもよい。 この場合、ガイドローラ905との従動の関係上、突出部710は、その下面が、ガイドローラ905に当接するように形成される。 このように形成されていることで、印字ギャップ調整の際、ガイドローラ905が偏心して回動すると、印字ユニット20の自重によって突出部710がガイドローラ905に常に接した状態で印字ユニット20が上下動することとなる。 つまり、ガイドローラ905の位置に応じた印字ユニット20の位置調整が可能となる。

    このようにガイド溝700の代わりに突出部710を備える構成を、上記の実施形態に係るガイド溝600に適用するようにしてもよい。 この場合、上記と同様に、ガイドローラ905との従動の関係上、突出部は、その上面がガイドローラ905に当接するように形成される。

    なお、上記の実施形態においては、ガイドローラ取付歯車500は、中心軸901が孔203に挿入されることで、側ブロックフレーム202に回動可能に支持されるものとして説明したが、この構成に限られない。 例えば、ガイドローラ取付歯車500が側ブロックフレーム202に対して相対的に回動できればよく、突起と突起を支持する穴が逆に形成されていてもよい。 具体的には、側ブロックフレーム202が突起を備え、ガイドローラ取付歯車500の中心穴にその突起が嵌められることで、ガイドローラ取付歯車500が回動可能に支持されるような構成でもよい。

    また、第1変形例に係るガイドローラ取付歯車502の中心軸903と、第3側筐体フレーム80の孔803とについても、同様に、突起と突起を支持する穴を逆に形成するようにできる。

    以上説明したように、本実施形態に係るタイムレコーダ10による印字ギャップ調整においては、ガイドローラ取付歯車500,502を回動させることで、印字ユニット20ごと上下動させることができるため、印字ユニット20内に設けられるラックと歯車との噛合関係を安定的に維持することができる。

    また、ガイドローラ取付歯車500は、印字ユニット20の左右両端に備えられている。 よって、左右のガイドローラ取付歯車500の回転量を異ならせることで、印字ギャップが均一となるように、容易に印字ユニット20の左右方向の傾きを補正できる。

    また、偏心突起902又は904に回転可能に支持されたガイドローラ905を備えられているため、印字ユニット20を上下動させる際の摩擦の発生を抑えることができ、容易に印字ギャップの調整ができる。 更に、ガイドローラ905は、印字ユニット20の前後移動に伴って回転することで、印字ユニット20の前後移動を円滑にする機能を有する。

    また、ガイドローラ取付歯車500,502の歯に弾接する歯車固定ラック520によって、クリック感を作業者に付与するとともに、所定の回転角度にガイドローラ取付歯車500,502を維持できるため、所望の角度に設定することが容易となる。 つまり、印字ギャップの調整が容易となる。

    更に、印字ユニット20を前後方向に駆動する前後方向駆動部42によって、印刷用紙に対して能動的に印字ユニット20を動作させることが可能となる。 これによって、印刷用紙を収容するスペースを小さくすることができ、タイムレコーダの小型化が可能となる。

    また、前後方向駆動部42において、モータ220が、減速歯車群421を介して回転軸430及び回転軸430に固定された歯車428を回転駆動させることで、歯車428に噛合する前後ラック240を介して印字ユニット20を前後に移動させる。 この回転軸430が、印字ユニット20の両側に設けられた長孔242を貫通するように設けられ、その長孔242の外側である両側において、歯車428と前後ラック240が噛合している。

    このような構成を備えているため、モータ220及び減速歯車群421を一方側に設けることのみで、印字ユニット20を前後方向に平行に移動させることができるため、部品構成を少なくすることができる。

    以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。

    例えば、ガイドローラ取付歯車500の外周に平歯を有するものとして説明したが、歯車固定ラック520の先端部524に所定のピッチで噛合(係合)するものであれば平歯に限らず、複数の凸部又は複数の凹部であってもよい。

    また、歯車固定ラック520は、弾性材料から形成され、ガイドローラ取付歯車500に弾接するものとして説明したが、ガイドローラ取付歯車500に係合できればよく、この構成に限られない。 例えば、歯車固定ラックが側ブロックフレーム又は第3側筐体フレームに固定されるものではなく、回動可能に支持されるものとし、歯車固定ラックと側ブロックフレーム又は第3側筐体フレームとにコイルバネが固定されたものを採用するようにしてもよい。 このような場合、歯車固定ラックに弾性材料を採用する必要がなく、歯車固定ラックとガイドローラ取付歯車500とを係合をコイルバネの復元力による所定の力で維持させることができる。

    更には、本発明に係るタイムレコーダは、印字ユニットを上下方向に移動させて印字ギャップ調整ができればよく、歯車固定ラックを備えず、外周に平歯を有しないガイドローラ取付歯車を備えるものであってもよい。 つまり、印字ユニットの高さ及び傾きの最小の調整量を画定するという機能を備えることは任意である。

    上記の実施形態においては、ドットインパクト式のタイムレコーダに本発明を適用する例について説明したが、熱転写式のものに適用するようにしてもよく、また、プリンター、ファクシミリその他の印字装置に用いるようにしてもよい。

    なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。 また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。 つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、請求の範囲によって示される。 そして、請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。

    本発明は、2012年1月23日に出願された日本国特許出願2012-010979号に基づく。 本明細書中に日本国特許出願2012-010979号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。

    10 タイムレコーダ(印字装置)
    100 筐体101 下筐体フレーム(プラテン)
    20 印字ユニット204 X方向ガイド棒210 キャリッジ214 X方向ラック215 インクリボン216 リボン巻取歯車220 モータ224 二段歯車240 前後ラック(第二方向ラック)
    242 長孔300 リボン巻取歯車用ラック420 モータ421 減速歯車群422 ピニオン(入力歯車)
    428 歯車(第一歯車)
    430 回転軸50a,50b 印字ギャップ調整部500,502 ガイドローラ取付歯車520 歯車固定ラック600,700 ガイド溝710 突出部800 制御部901,903 中心軸902,904 偏心突起(偏心軸)
    905 ガイドローラ